フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

色紙

2009-02-23 18:14:10 | Weblog
私の仕事で比重の大きいのは、演歌歌手へのインタビューがあります。その際、ゲストの皆様にお願いしているのは私宛てのサインをいただく事です。去年の半ばぐらいからはじめましたが、もう70人近くの人にいただきました。
今日は山本譲二さんに神野美伽さん。山本譲二さんのサインには「出逢い、友情、感謝」という言葉が書かれていました。うれしい言葉をもらいましたが、この様にサイン色紙に名前だけでなく好きな言葉を書き添える事があります。座右の銘にしている言葉や、歌手の場合は新曲のタイトルの場合が多くあります。
生意気にも私もサインを書かせてもらう事が時にはありますが、私が書き添えるのは「たとえ迂遠の道を歩もうとも・・・」です。よく迂遠というのはどういう意味ですかと質問されますが「迂遠」とはまわり道の事と答えています。つまり、どんなにまわり道をしても自分の目指すところへ向かって歩いていこうよという意味で、むしろ自分への励ましの言葉として使っています。
もう何十年も使っている言葉で、若い頃はこの言葉の様に今、まわり道をしていても絶対頑張るぞという思いと、書く事が一致していたのですが、最近の年齢になるといつまでもまわり道をしていて本道に戻ってこれるのかと心配しながら書いている次第です(笑)。
しかし今が青春という言葉がある様に、いくつになっても青春と思えば青雲の志はつきものです。こう思い直してやはり「たとえ迂遠の道を歩もうとも・・・」と書いています。