フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

金太郎飴

2009-02-01 16:57:53 | Weblog
いよいよ今日から2月。何といってもプロ野球のキャンプインです。一番張り切っているのはそれぞれのチームの新コーチでしょう。武者震いをしているんじゃないでしょうか。
そこで今日の話題は金太郎飴。評論家の豊田泰光さんの言っていた受け売りです。ご存知の様に金太郎飴は江戸時代の元禄飴が起源で、大阪のおかめや福助にまねて江戸は足柄山に近いことから金太郎が選ばれたそうです。この金太郎飴はどこを切っても同じ顔のところから、すべて同じ切り口、すべて同じコンセプトで個性のない事の例えとして表現されています。
今、日本中が金太郎飴になっているという表現もあります。画一的な生活様式、人間の価値観まで一緒、ひどいときには評論家の批評や論評まで右へならえの金太郎飴です。
都市づくりや街づくりも機能や効率一辺倒で、文化や歴史や伝統がどんどん失われていきます。日本だけの事ではなくてグローバリズムと称して世界中が無個性の穴に落ち込んでいます。
そこで豊田さん、コーチが張り切るのはいいが、すべての選手に自分のスタイルを押し付けない様にというアドバイスです。野球界はコーチが右といえば右となってしまう怖い部分があるそうです。選手がすべて金太郎飴にならない様にという意味ですね。
そうでした。トルネードの野茂、振り子打法のイチロー、世界でもトップクラスとしてその個性が発揮されましたよね。
さあ、キャンプがはじまるとスポーツ紙が楽しみですね。