Le Dobermann 2002年 フランス作品
監督 ヤン・クーネン
主演 ヴァンサン・カッセル モニカ・ベルッチ チェッキー・カリョ ロマン・デュリス
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
ドーベルマンことヤンは、仲間を集め銀行を襲う計画を立てていた。一方警察もそんな彼らの動きを敏感に察知して様子を窺っていた。今度はどんな手段を使ってまでも逮捕するとクリスチー二刑事は息巻いていた。そして、その日が来た。ヤンは見事にカネを奪った。しかし、仲間の一人ドラッククイーンのソニアがクリスチー二刑事に捕まってしまった。家族を殺されたくなければ仲間を裏切れと。そして、仲間が集まるバーへクリスチー二刑事を案内してしまうソニアだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
レンタル屋の棚にいつも並んでいたのでDVDの表紙だけは眺めていたこの作品。
てっきり、表紙のヴァンサン・カッセルを金城武だと思い込んでいたich。なので、香港映画だと思っていたのだ。(笑)
今回デュリス君の出演作品を調べてやっとこフランス映画だと分った。
そうでなかったらずっと見なかったかも?(苦笑)
鑑賞してみるとあれまあ、なんとなく見かけた方々がたくさん居るではないですか。
ヴァンサン・カッセルや(ジャン・レノが出演した映画「クリムゾン・リバー」の相方)、モニカ・ベルッチや(マット・デイモンが出演した「ブラザーズ・グリム」の魔女)、チェッキー・カリョ(ジェット・リーが主演した「キス・オブ・ザ・ドラゴン」の刑事)。
カッセルとモニカは何本も共演しているんだ~と思ったらご夫婦だったのね。今回やっと知ったよ。
まあ、相変わらずカリョ殿は出てくると画面がしまるよなあ。緊迫感漂うというか、こいつ絶対なんかしてくれるよ、という雰囲気が窺えちゃうのだ。今回も期待通り?なんかしてくれてたし。
さて、この辺で目的のデュリス君。
マニュという役で、モニカ嬢の双子の兄でした。可愛い妹と言って抱きついていましたから。
しかし、無理あるだろそれ!(笑)
それに、かなりの頭がいかれた若造でもあった。笑ったね。こういう仲間ものにはつきものの典型的なちょっとズレ気味のキャラなんだもの。まあ、薬でいっちゃってるって感じではあるが。
銀行襲撃でどこにいるんだ?と探したら頭上からライフル銃で一発!警官の額を打ち抜いていました。まあ、腕だけは凄い奴ってことでしょう。そういえば、誰かが「なんであんな連中と組んでるんだ」と問われた時に「腕は確かだから」という答えが返って来てたっけ。(笑)
でも、悲しいかなラストがあんなになるなんて。やっぱ脇の脇だったんだね。
とはいえ、ラストもそんなキャラのそんなラストでしたが、路上で用足しはやめようよ!(爆)
フレンチ・バイオレンスアクションなので、自分としてはちょっと気持ち悪かった。
というか、最近この手の映画を久しく見ていなかったから、免疫が薄れていたのかもしれない。カリョ殿の最期の姿にちょっと固まってしまったから。
なんとなく、フレンチ・アクションがイマイチだと言われる感じが分らなくもないなという印象が残った作品でもあった。 (辛口!?)
De battre mon coeur s'est arrêté 2005年 フランス作品
監督 ジャック・オーディアル
主演 ロマン・デュリス シェル・アレスラップ リン・ダン・ファン
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
トマ・セールは、父親の家業を継ぎ不動産屋をしている。物件を売るためならどんな手段を使ってまでもそこに不当に滞在している連中を追い出していた。ある日、生前の母親と一緒に仕事をしていた男と再会するトム。母親はピアニストで彼も昔はプロを目指していた。その男の一言からトムは再びピアノへの情熱を持つ。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
デュリス君に速攻惚れして、かえるさんのところへずうずうしくもお邪魔し、教えていただいた作品がこれ。(その節はたいへん失礼しました。そしてありがとうございます)
必死に探しまくり、灯台下暗しという感じで、家の目の前の怪しげなレンタル屋で発見!そして速攻で見た。(笑)
教えていただき、ネットで画像を見た瞬間「え?これが先日見たルパンを演じたデュリス君?」とあまりにも雰囲気ががらりと変わっていたのでびっくりした。
彼は主役のトマ・セール。
いつも落ち着かない様子の青年。人の話を聞くときはいつも貧乏ゆすりしてるんだよね。すぐに、か~となって騒ぐしさあ。こやつなんでこんなに不機嫌なんだよ。と思いつつ見とれて見てたけど。(笑)
仲間の一人に「ピアノの事ばっかり考えてんじゃねえよ。仕事しろ」と注意される場面があるが、いいじゃんやらせてやれよ、と反発したくなった。
自分もついつい本業をおろそかにしてしまうし(映画の中の彼はきちっとしてたと思うけども)彼が好きなことに没頭していたいと思う気持ちもすっごくよく分る。だから、彼がずっとイラついている感じもなんとなく分るのだ。
そんな事との対照的なのが、中国人女性に教えてもらうピアノレッスン。
片言の英語しか話せない彼女とピアノというものを通して心の交流をしていくのがこれまたいいのだ。ラスト、あんな感じになるのかと驚きはしたけれど。
言葉が分らないのに、何故か必死に言おうとしている事は伝わるのだよね。あれって何でだろう?彼女が一生懸命本当に相手の事を思って言ってくれているからかな?なんともいい感じの場面だったよ。彼も素直に受け止めていたしね。
ラストが物凄く気になって夢中で見ていた。なんとも今まで見た映画の感じとはやっぱ違った感じで個人的にはいい映画だなあと思った。いいよ、本当にいい感じだよ。
雰囲気的にはボビーの映画「フェイス」に似ているようにも思えたが。(あくまでも雰囲気ね)
これはハーヴェイ・カイテル主演の78年アメリカ作品「マッド・フィンガーズ」のリメイクなんだそうだ。この主役の方って「レザボア・ドックス」のあの人なんだよね。う~む、苦手だ。(苦笑)予告編を見れたが、どうも相性が悪そうなので見ないことにしよう。(きっと田舎にゅあない)
さて、今度はどんなデュリス君に出会えるのだろうか?楽しみ、楽しみ。♪
Arsene Lupin 2004年 フランス・イタリア・スペイン・イギリス作品
監督 ジャン=ポール・サルメ
主演 ロマン・デュリス クリスティン・スコット・トーマス バスカル・グレゴリー
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
ノルマンディー、1882年。アルセーヌ・ルパンは、母アソリエット、父テオフラストと共に暮らしていた。そこへ突然警察がやってくる。父親が強盗犯だというのだ。その場は難なく逃げたテオフラストだったが、後に何者かに殺され死体で発見される。それから15年。アルセーヌは豪華客船の中にいた。彼も父親と同じように怪盗として金持ちから盗みをしていたのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
この映画の存在を知ったのは、レンタル屋に流れていた新作DVDの宣伝ビデオ。
今年の4月にカートの映画を探していた時に見たのだ。爆破のシーンと時代物の様子に心惹かれて印象に残っていた。そしてなんとなく見たくなって・・・。
「アルセーヌ・ルパン」という小説は知っていた。
しかし、読んだことがなかった。何故なら、日本で言う「明智小五郎VS二十一面相」のような雰囲気の話だと(こちらも読んだことはない)思い込んでいたからだ。おどろおどろしい感じの内容に違いないと毛嫌いしていたのだ。
だから、今回生誕100年を記念して作られたこの作品をなんの固定観念もなくまっさらな気持ちで見れたのだ。そして、この作品の印象ががらりと変わった。おかげで小説も読みたくなった!さらに、フランス映画もいいじゃん!と思ったのだ。(フレンチ・アクションはイマイチだって噂もあるようですけども、自分はいいと思うのよ)
個人的には最高に良い映画になった。いや~面白かったよ。めっちゃ好きな作品だ!
小説を愛読していた人にはきっと減滅してしまうくらい主人公の印象が違うと思う。
しかしアニメ“ルパン三世のじっちゃんの話”として見たら十分楽しめるのではないかと思う。なんとなく納得いくんだそんな見方をすると。
じっちゃんは、孫以上に魅力的な男なんだと。(笑)
アニメを知ってて作っているのか、はたまた原作がそうなのか、自分には計り知れないが、女に弱い所とか、謎解きや、絶対人を傷つけない信念とか、その他もろもろ、ルパン三世に似ているのだ。それに、走り方とか、立ち振る舞いとか。ましてや容姿も。見ながら混乱していたよ。え?え?こんなに似てるの?と。
アニメ映画「ルパン三世 カリオストロの城」は、宮崎さんがこの原作が好きで「カリオストロ」「クラリス」という名前をオマージュとして使ったんだと。それさえもこの作品を見てから知ったのだが。(有名な話だそうですよ。知らんかったよ。汗)
主役を演じた“ロマン・デュリス”君がこれまた魅力的な俳優さんで、自分はこの作品で速攻ファンになった。
なんとも言えないあの笑顔。身のこなし。ラストに見せる複雑な心境の表情。何をとってもかっこいいのだ。
で、早速出演作品を探しているのだが、悲しいかな田舎にゃあそうそう彼の作品がない!とりあえず、今回紹介出来るだけは見れたので紹介する事に。
そうそう、カリオストロ伯爵夫人を演じたクリスティンさんが何処かで見た女優さんだと思ったら、フォードの映画「ランダム・ハーツ」の時の共演者だと後で分った。
いや~またもや雰囲気違ってたよ。この人も上手かったんだ。妖艶な感じがさあ。クラリスを演じた女優さんとの対照的な感じがなんともなんとも。
これを見てからアニメ映画「ルパン三世 カリオストロの城」を見るとこれまた、違う感じで見れそうな気がする。
というか、以前からこの作品が大好きだからさあ。ビデオとパンフを持ってたりして・・・。(^^ゞ
とりあえず、デュリス君を追っかけなきゃ~!!(笑)
Nikta 1990年 フランス映画
監督 リュック・ベッソン
出演 アンヌ・パリロー ジャン・レノ チェッキー・カリョ ジャンヌ・モロー
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
仲間と共に薬を手に入れる為に薬局へ押し入ったニキータ。仲間はみな駆けつけた警官達の銃撃に倒れたが彼女だけは助かった。しかし、裁判にかけられ死刑に。死んだはずの彼女だが、度胸のよさと腕を買われ政府の秘密工作員に。厳しい訓練の末、23歳になったその日に彼女は卒業試験を受けさせられ見事合格!身分をかくしながらも世の中へ出たニキータ。幸いにも彼が出来幸せな暮らしをと願うが本来の仕事の依頼が容赦なく舞い込んでくるのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
これまた、切ないお話。今度は女性の殺し屋(まあ、ちょっと違ってくるけど)のお話。
ベッソンの原点か?
あの場面はあの映画でも使われてたし、あの場面もといろいろのちの映画に同じようなシーンの演出がなされていた。
まあ、いいんだけどもねえ。
カリョは、やけにかっこよく思えた。
ニキータの指導者ということもあるのだろうが、やけに渋くて好きだ。彼女にキスされ戸惑う表情は上手い!と思った。
今回のレノ。
あっさり出てきて、あっさり去ってしまった感じが。(笑)
あの役柄は彼でないとダメだったのかしら?あれ?出てるんだねと思った瞬間にいなくなるのはどうしたものかと。(苦笑)
ラストがどうにでも受け止めて頂戴ね
みたいな終わり方だったので、なんとなく煮え切らない気持ちが残る。
そう思うのは自分だけだろうか?面白い感じだったのでそこがちょっといただけなかったなあ。(^^ゞ
Leon 1996年 フランス・アメリカ映画
監督 リュック・ベッソン
出演 ジャン・レノ ナタリー・ポートマン ゲイリー・オールドマン
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
マチルダが買い物から帰ってくると、自分の家が騒がしかった。麻薬の売人をしていた両親がある人物達に殺されていたのだ。両親ばかりではない、彼女以外の家族全員。彼女は、とっさに隣人のレオンを訪ね、助けを求める。戸惑いながらも彼女をかくまったレオン。実は彼は腕利きの殺し屋だった。彼の正体を知ったマチルダは可愛い弟の仇を討ちたいと言い出し、レオンが殺さなければ自らが殺し屋になり敵を討つと言い出す。そして、レオンの側を離れようとしなかった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
最初にTV録画の普通の「レオン」を見た。
ジェット・リーの映画を見出して、ベッソンとの製作作品が多かったからだ。
噂には聞いていたがなかなか見なかった作品。何故かな?今はよく覚えてないけど。(笑)
切ない話だと思った。
渋いよジャン・レノ。そして、幼いナタリー。なんか女優という感じの子役という印象で上手いなあ~と思った。
面白いアクション映画だと感心した。
幼い子供との交流の中で、レオンの幼さが浮き彫りになる。
逆に幼くても女は女なんだ~と思ってしまった。(母性があるというべきかな?)
完全版は、もっとレオンの過去とマチルダとの恋が描かれている。
ラストの切なさがこのシーンを加えただけでますます、切なくなっていく。
人物が前よりもはっきり浮かぶからかも知れないが。上手いよなあ、ベッソン。
個人的には
ラストのレオンの目線で風景が流れるシーンが好き。
ああいう場面で見せるというか間接的に思わせる演出というかは大好きだ。
先日から「アンジェラ」が公開されているベッソン。興味はあるが、どうなんだろうか?DVDになってからでいいかな?(笑)
忘れるところだった。
ゲイリーも上手いよね。今は良い人の役柄が多いけどこの映画のようなぎとぎとした感じのゲイリーも良い感じで好きなのだが。(^^ゞ
The Pianist 2002年 フランス・ポーランド作品
監督 ロマン・ポランスキー
主演 エイドリアン・ブロディ トーマス・クレッチマン フランク・フィンレイ
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
1939年9月、ナチスがポーランドに侵攻、ピアニストのシュピルマンは家族と共にゲットーに移住させられる。 1942年、一家は収容所へ。彼だけが難を逃れ、友人達の協力で潜んで暮していくが、戦火は彼のすぐ側まで来るのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
どんな状況でも必死に生きる彼の姿に感動。
文句一つ言わず、無駄なプライドを持たず、ただひたすらに逃げ生き延びる彼。
ラスト近くにとうとうドイツ人将校に発見されるが、この将校がいい人で(クレッチマンが演じてるが、素晴らしい!) 彼を助けてくれた!
「どんな過酷な状況でも必ず救ってくれる人がいる」
そう信じたくなる作品だった。
ブロディーは役の為に減量とピアノの猛特訓をしたそうだ。 凄い!
Plein soleil 1960年 フランス・イタリア映画
監督 ルネ・クレマン
出演 アラン・ドロン モーリネ・ロネ マリー・ラフォレ
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
フィリックスとトム(リプリー)は、とても仲が良さそうに見える二人。フィリックスは、金持ちの息子だが、トムは何者か分からなかった。ただ、フィリックスの父親に彼をアメリカへ帰国するよう説得する役を頼まれた人物というだけ。フィリックスは、トムの行動に異変を感じ思い切って問いたざす。すると、トムは、「キミを殺して君になりすます」と断言するのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
マットの作品「リプリ-」のオリジナル版がこの作品。
こっちの方が個人的には好き。
物語の展開も納得いくし、なにしろ、フィリックスとトムが似ていた事がいいのだ。
そして、アラン・ドロンの美しさ。綺麗だよ。体つきから顔つきから何もかも。
根本的な内容はそのままだが、
犯罪を犯す人間の心理が微妙に違っているように思える。
「リプリー」の方は、彼への屈折した愛情だったが、こちらは、お金と彼女のようで単純だ。
それに、悪いことは隠しとうせないというきっちりした終わり方だった。だって、とんでもない所にきちんと証拠が残っているからね。
俳優の雰囲気というか容姿は、ジュードのような感じ。
彼はこの流れをそのまま受けた感じ。
だが、マットは?
やはり、別物と考えてみた方が無難だと思った。(笑)
Chaos 2001年 フランス作品
監督 コリーヌ・セロー
出演 カトリーヌ・フロ ラシダ・ブラクニ ヴァンサン・ランドン
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
ごくごく普通の生活をしていた主婦のエレーヌ。夫と共に出かけたその日、男達に襲われている一人の女性と出会う。彼女は娼婦のノエル。車の中で一部始終を見ていた二人。だが、助けを求めて来た彼女に夫は知らんぷり。その場を立ち去る。彼女の事が気になったエレーヌは、ノエルが入院した病院へお見舞いに行く。そして、彼女が元の体に戻るまで看病してあげることに。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
いつも思うのだが、この邦題はどうかな?(^^ゞ
簡単に言うと“平凡な主婦が、娼婦とともに、売春組織との戦いに挑む作品”(あれ?ちょっと表現が違うかな?)
以前にも話したと思うが、実はichは映画評論家では、おすぎさんが好き。だから、彼(彼女?)が絶賛していた映画だから見たのだ。
いや~面白い!
なんたって、主役の女優さんがいいんです。痛快ですね。
娼婦にコロっと騙される息子。
シャツにアイロンかけに帰って来い!という夫。
出て来る男性は、情けない男ばかり。
まあ、イラつきましたが、男って何処の国でもそんなもんなんだよね、実際!
女性が見るとスキっとすると思うぞ。
特に、主人公の彼女と同じ主婦なんかが見れば。
逆に男性が見ると、ちょっと困るかも。肩身が狭い思いをするかも?
カップルで見ると、意外と面白いかも?
女同士で見ても面白いかもね。