麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

セクシー東演!

2006年01月10日 | 東演
学校も始まり、電車もいよいよ本格的に混んで「ご乗車おつかれさまでした」のアナウンスを五感で実感した週のまじまり1月10日(火)。
テレビ東京の朝のワイドショーの経済のコーナーでは、余程ネタがなかったのか“演劇ビジネス”を特集した。通常大手金融系シンクタンクの重々しい紳士が出てくるところに「ぴあ総研」の女性が登場し、特に歌舞伎が襲名披露、野田蜷川三谷などとのコラボで活況だと解説。
 ふだんは半分くらいチンプンカンプンだが、さすがに本業なので物足りないくらいだ…きっと経済に詳しい人達は普段そーなのだろうなぁ。ま、そもそも一般の視聴者にわかりやすく説明するコーナーなんだから当然だが…。
 そんな中、現代演劇は多少カーブは上向きながらダントツのびりで。と、新年早々グチを言っても始まりませんのです。

昨日は成人式。
国立競技場では高校サッカー決勝が行われ、鹿実の二連覇を阻んで野洲高校が初の栄冠に輝いた。
その名もセクシーサッカー
 さて、オリコンのシングルチャートには倖田來未の楽曲が三曲トップ10入り! 年末のレコード大賞受賞を含めエロかわいいの勢いはとどまるところを知りません!!
とゆーわけで・・・東演も、今年は是非セクシーに!
  まるで具体策はないのだけれど・・・。ただセクシーとは決して「倖田系」だけじゃないわけで、もっと大人な、洗練された、あるいはダンディな……。それこそ野洲のサッカーのように

 サッカーに詳しい人には、経済通にヘラクレスの説明をするようなものだが、元オランダ代表フリットの提唱(まではしてねえか?)する「セクシーフットボール」=魅せるサッカーのこと。閑話休題。

 つまり、東演も“魅せる演劇”を標榜しようと思うのである。これまた具体的に「どーよ?」と言われると困るのだが・・・。地味で泥臭いのが持ち味の東演・・・勿論その「味」を捨てることなく。
 まあ、いずれにしろ舞台というピッチの上でネ、表現しますです

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霧のむこうのふしぎな町

2006年01月09日 | 鑑賞
「人間は皆、魔法使いの子孫の子孫」

イッツフォーリーズの『霧のむこうのふしぎな町』を
  8日(日)に観た。
  劇中繰り返される冒頭のメッセージは言外に
  “だからあなたもちょっと頑張れば何でもできるよ!!”
  という優しい想いを観客の胸に届けるミュージカルだ。
                                
和製ミュージカルの金字塔『俺たちは天使じゃない』を
創りあげたカンパニーの新たな傑作と言えよう。

ちなみに『俺天』は、1955年、M・カーティス監督
ボガード主演で、さらに89年、デニーロとショーン・ペン主演の
リメイクで知られる同名映画の翻案作品で、
『霧~』は柏葉幸子さん原作の舞台化で、宮崎アニメ
『千と千尋の神隠し』にも影響大!の作品なんだとか…。
さて。等身大の小6の女の子リナ
ちょっと引っ込み思案でママからはいつも
やることなすことノロいと言われている彼女の、
夏休みの間の成長譚だが、
小さな仕事ぶりをしっかり誉める
   周囲の人々のありかたは同伴の大人達にも
   ……あ、言い遅れたがファミリー向けの作品である。
が、決して子供に媚びたつくりはしていないので
十二分に大人の鑑賞に耐えうる舞台になっている。

演出は劇団昴の河田園子さん。
そう! 東演の秋の公演『大地のカケラ』の演出家でもある!!

今乗りにノッテいる彼女の東演初演出が
ますます楽しみになる作品でした。
フォーリーズのレベルの高い俳優陣の力、
  素敵な音楽・衣裳等スタッフの力があいまっての
  成果であることは言うまでもない・・・。
とにかく
「魔法使いの子孫の子孫」の一人である僕だから、
“演劇”ろいう魔法で、皆様に何かを届けたいと、
新春に強く思って会場を後にしたのだった。





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始動/胎動

2006年01月07日 | 東演
本日、劇団東演は2006年の活動を開始いたしました。
13時に三階稽古場に一同に介して、
「和」にこだわった本年の活動に向け、
御神酒で乾杯
     (すみません。とっくりマークがなくて)
さて乾杯と言えば、
5月の『見果てぬ夢』を演出いただく松本祐子さんが、
第47回毎日芸術賞の演劇部門に設けられた
優れた中堅若手演出家に贈られる「千田是也賞」
(こちらは今回で8回目)を受賞されました。
その『見果てぬ夢』から始まり、
    東演は7月の『いちゃりば物語』、
    8月の朗読劇『月光の夏』
    9-10月の『大地のカケラ』まで
    今年は日本の作家にこだわったラインナップ
    (詳しくはまた別の機会に)
    14行前の、それが「和」にこだわる、の理由です。

おめでたい話をもうひとつ。
昨年5月長野での『月光の夏』にピアニストとして参加した
安江紀子さんが結婚されました
(厳密にいえば、されているのを昨日知りました)。
随分先ですが07年のツアーへのオファーの為連絡したところ
返ってきたのが「今旦那の実家の岐阜です」と。
さらにおめでたいことにお腹には赤ちゃんが
七月出産予定とのこと。
今年の夏の下北沢での『月光~』も考えていたので
それもNG

“芝居創り”ってのはノンキだな。
稽古に二ヶ月、企画の立ち上げからだと三年くらいあたりまえ
……その間に一人の女性は妻に、母になり……
なんだかまるで時間の流れが違う。

・・・ン?待てよ。
   橋を、しかも本州-四国みたいな
   でっかいの架けることを考えたら、全然速攻だ!!
   なんだか話がこんぐらがってきたなぁ…。

そうそう。2月18~19日本番の
「世田谷区民上演グループA」も今日が稽古始め。
13時からの稽古の前、午前中から集まって、
自分たちで簡単な「衣裳制作」。
プロにしかできないところは東演はじめ
照明音響衣裳などでご飯を食べている人々が
フォローしますが、単に役者として舞台に立つだけでなく、
《演劇》をまるまる体験できる演劇祭ならではの、
これも楽しみのひとつです!

そんなこんなでいろんなものが始まり、
動き出した1月7日であった・・・。
                    


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あけましておめでとうございます

2006年01月05日 | 東演
 新年あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。
                   
 さて、皆様はどのような2006年の年明けをお過ごしでしょうか。東演はあさって7日が劇団顔寄せで、その日が事務所開きにもなりますが、昨日今日と有志が集い新年会の打ち合わせを行っております。
 新年会と言いましても、いわゆる座内の呑み会ではなく、お客様はじめ普段お世話になっている関係者を招いての親睦会で、他劇団もクリスマス会や忘年会という形で催しているところが多いようです。内容も…劇団員の手料理とかくし芸に全員参加のゲームと、概ね同じなのかなぁと。その東演版親睦会は、昨年からプログラムを一新し大好評でしたが、今年はさらに趣向を凝らした「新年会」の準備が着々と整っています。
1月21日16時より弊団アトリエにて。
 一般2000円呑み放題食べ放題。詳しくはメール=info@t-toen.com、または7日以降制作部(03-3419-2871)まで。

 さてさて、僕のお正月といえば妻が喘息を煩いおとなしく過ごすことに…まぁ平たく言えば寝正月になり、テレビをダラダラみていました。世の女性に倣って韓流にはまっている彼女につきあいMXテレビの『ラブレター』を一挙に見せられたのには閉口しましたが、全体として「お笑い番組」が多かったなぁという印象……年の始めですから、明るくってんで例年も多いといえば多いけれど、チャンネルを変えても変えても……まぁ『ラブレター』のコマーシャルの間と放送時間外のことで厳密にどーだったのかは「?」ですが、印象として! 

 そんな中僕の心に残ったのはNHK『年の初めはさだまし』とNTV『はじめてのおつかい』。前者は紅白~ゆく年くる年のあとに、古き良き時代の、ラジオの深夜放送というコンセプトでリスナー(テレビだから視聴者だが、なんか響きとしてふさわしいのはむしろリスナー)からの葉書を読むことを中心に、いえばTVKの『SAKUSAKU』を思わせる“ゆるい番組”(実は『SAKU~』こそが古き良き時代のラジオ感覚を取り入れているんだけどサ)。
 途中、小林幸子・スキマスイッチ・平原綾香など紅白出場歌手が駆けつけても歌わせもせず、どころか、テロップでも、さらにはフリップですらない“画用紙”に手書きで名前を書き自分で持つという…これは飛び入りのゲストだからではなくパーソナリティー(そう司会とかMCじゃなく)のさだをはじめNHKの番宣伝マンやコーナータイトルまで全部!!
 セットも簡素で、あるいは今さっき終わった紅白へのズバズバモノ言うことや、その場の段取りで進む展開は、逆にドキドキワクワクする構成に、僕には思われ・・・。

「この時間見てる人いないから」と自虐的に言い過ぎたり、受信料云々を繰り返したのは少々鼻についたが、それを帳消しにして良かったのが「手紙」。
 最近暗いニュースというか、肉親殺し、小学生惨殺、列車事故に構造捏造住宅等々、悲しく切なく憤る事件ばかりで、人を信じられない、もっと言えば隣人が皆悪い人に思える世の中だけれど、どっこい優しくて素敵な人は沢山いる!!と思わせてくれる「手紙」が次々と紹介されるのだ。

 親元を離れて都会で暮らす息子を心配する母、退職した父に改めて感謝の念を抱く娘etc…。で、内容もさることながら市井の人々の文章が皆上手なのだ(さだの番組に書いて来る人だから当然“あの世界観”も嫌いではない方々とゆーのも大きいのだろうけれど…)。

 後者の『はじめて~』は今更説明の必要のない、これまた素敵な家族のオンパレードの特番!! ちなみにナレーションは東演前代表・近石真介で、通常ほかにも二人くらいナレーターが入るのに低迷の続く日テレの経済の問題か(?)セットとゲストも地味に思えたのは気のせいだろうか。
 いやむしろ『年の初め~』があえて狙ったチープでアナログなのが良いのであって…例えば『はじめて~』においても、最近定着した「あれから○年」のコーナーで幼稚園児が高校生になった家の、そのタンスに、お母さんお手製のウルトラマンのリュック(マイクを仕込むための)が、あの日と変わらずに大切に仕舞ってある…つまりはそういうのが実に実に良いのだ。
 見る人によっては“偽善的”と言われかねない両番組は、その「ぬくもり感」が僕にはヒットのだと思う。
                  
 そうして東演も同様に、市井の人々の温かい交流を、照れることなく、地味に頑なに描き続けていきたいと、戌年の睦月の冒頭に改めて思うのだった…。

新年早々、長々とごめんなさい。。。
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