麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

新進劇作家

2005年04月22日 | 東演
昨晩、円の『東風(こち)』を観劇する。
宋英徳-青木豪-土屋理敬と連なる
「次世代の作家シリーズ」のNo.2でした。
細かくは3作品を観終えて語れればと思いますが、
まず何がスゴイって、三人とも円在籍または
養成所に在籍していた!ということ。
人材豊富である……。
また一度は縁のなかった者と再び仕事をする
円の懐の深さや、請われた側の潔さも感じられる……。

さて。
我が東演も・・・座内および出身者というわけにはいかないが、
新しい才能にいち早く目をつけ世に問うことには精力的である。
昨年10月の『浄瑠璃の庭』藤井貴里彦、
03年7月『温室の花』今井一隆、
同年3月『崖下の幸福』佐藤史郎・・・
直近だけでもこれだけの名前がすぐ挙がる。

終演したばかりの『フィラデルフィアへやって来た!』や
『八月の鯨』などベテラン俳優の渋さが目立つ東演ではあるが
近年は、若手俳優の積極的な起用に大きな反応と期待を
いただいていており、喜ばしい、と同時に大いに責任を感じる
・・・心地よいギュッ!でもある。

特に制作者としては、現場(演出家や俳優たち)に
ホンを渡す前の、作家とのアウトデザインは、
日々の辛い仕事の中で数少ない至福の時と言える。
それは、雪山を眺めながら、あの峰からその峰の間に
スキー場を造ろう……西から南にかけての稜線に3本のコース、
それが東に拡がる平面で一緒になる。
また北へ抜けると隣のゲレンデに抜けられるように……
と、壮大に想いを馳せる作業に似ている。

おばあちゃんの御伽話を夢心地に聞く孫のような恍惚・・・
さて翌日、机に向かって予算のことを考える時、
これはまさに斜度60度を直滑降で落ちていくような
“恐怖”に変わったりするけれど、
悲しいかな・・・これもまた最近は“快感”になってきていて、
あぁ、これもまた「敏腕P」への小さな一歩なのだ!
・・・きっと・・・たぶん?!

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1 コメント

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えっ? (りのすけ)
2005-04-23 02:02:07
こ、心地よいギュッ?(*‥*)
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