血脈～『心の嘘』802

劇団俳優座No.３４２『心の嘘』公演の、
外堀から埋めよう企画の第四弾。

今日は劇団と作家の関係について。

1991年の『ザ・カントリー』にはじまり、
翌年の『埋められた子供』をともに
安井武の翻訳・演出で。



上が『ザ・カントリー』
下が『埋められた子供』



時を経た2007年。
翻訳・演出を田中壮太郎で『地獄の神』。
計三作品、サム・シェパード作品を
すべて５階稽古場で上演している。
つまり。
『心の嘘』は四本目のシェパードとなる。

シェイクスピア、チェーホフ、ブレヒト等々
劇界の巨人の作品はもちろん、
古今東西の名作に臨んできた座の〈血脈〉
・・・本来は仏教用語で師から弟子へ
代々伝えられていく系譜。また、その系譜書。
転じて、祖先から受け継いだ血のつながり。
（佐藤愛子の小説『血脈』は有名だ）
そして、芸道における継承もいう・・・
を体現する一本が今回の『心の嘘』である。



稽古場には数日前から仮セットも建ち、
フェイスガードをつけた役者が
荒立ちで、少しずつ場を進めている。

昨日は、毎日新聞の取材も入り、
またマイク役の千賀功嗣の誕生日。

COVID-19感染予防の観点から
バースデーケーキは自粛。
マイクたちの暮らすモンタナ州を
横断する国道2号の起点のひとつ
ワシントン州に本社を置く
スターバックスのカードをプレゼント。

1971年に生まれたスタバは、
世界90ケ国以上に広がり、
日本国内だけでも1500店舗以上展開。

プレゼント選択に関与していないが
かたや東京、かたやシアトルで
同じ年に産声をあげたことを
知っていたのか、偶然なのか。
……月曜日に聞いてみよう。