麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

黄金の猿

2023年06月18日 | 鑑賞

ワイルドバンチ演劇団の

『黄金の猿ーコガネノマシラー』を

ザムザ阿佐ヶ谷にて観劇。

 

 

アサガヤといえば「阿佐ヶ谷姉妹」を

つい思い浮かべるけれど、

代表の古田龍が、まだこの劇団旗揚げ前の

演劇を専攻する大学生だった頃、

一緒に創った芝居はアサガヤならぬ

『三人姉妹』だった。

 

グルッポ・テアトロ第3回公演。

嗚呼、もう12年も前のことだ。

 

奇遇はまだあって。

舞台に立っていた役者の一人・米川塁。

彼が某養成所で演劇を学び始めた頃から

両手迄はいかないが片手では足りない数、

苦楽をともにしたのが2014年から数年間。

 

そんな米川も、先だって結婚……驚いた

時のうつろいの何と早いことか。

 

さて、真田信幸臣下の忍衆の中で

一番のかぶきもの「猿」を主人公に

戦国時代をいかに生きたかを描く舞台は、

どうしたってウクライナが透けて見える。

 

ただ『黄金~』は劇団の旗揚げ作品で、

多くの声に押され再演が決まったから

かの戦争より前に生まれているし、

初演時にも世界のどこかで戦はあって、

テーマとしては普遍の上に立つ。

 

あるけれど、この時期に打つことになった

〈運命〉を本作は持っていたのだろう。

チラシのキャッチにもその二文字がある。

 

 

休憩を挟んで2時間半の熱のある芝居は、

地下の小屋で、地上には映画館を有していて、

その「ラピュタ」では岩下志麻の特集が……。

 

懐かしい女優の名を目にして、

ふと思い出したのは・・・

私が駆け出しの頃に関わった舞台だ。

やはり殺陣がふんだんにあって、

主人公は「ゴクウ」。猿だった。

そして偶然にも、劇団名にワイルドが!

 

ワイルド・ライフ・メーカーズ。

2018年5月22日付の弊blogでも触れた

懐かしいにもほどがある劇団。

メンバーではなく、雑用でいただけだが。

それはともかく。

 

歴史音痴で知らなかったが、

歩き巫女という武田の「くのいち」集団、

武田の武将・跡部勝資や山県昌満など

実在の人物があまた登場する、

熱い「アクション時代劇」は本日千秋楽。

コメント
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