
◼️「ボブ・ディランの頭のなか/Masked and Anonymous」(2003年・アメリカ=イギリス)
監督=ラリー・チャールズ
主演=ボブ・ディラン ジェフ・ブリッジス ジェシカ・ラング ジョン・グッドマン ペネロペ・クルス
南米らしき政情不安な某国。チャリティコンサートが企画されるが当然アーティストが集まらない。そこで服役している伝説のシンガー、ジャック・フェイトに白羽の矢が立つ。コンサート本番が近づく中、大統領には死が迫っていた。
ボブ・ディランが主役のジャック・フェイトを演じ、脚本、音楽を手がけた作品。共演陣がジェフ・ブリッジス、ジェシカ・ラング、ペネロペ・クルス、ジョン・グッドマン、ミッキー・ローク、ヴァル・キルマーなどなど豪華な面々なので、そちらで興味を持つ方もいるだろう。だがとことんカオスな雰囲気の怪作で、フツーの映画を期待すると呆気にとられるかもしれない。
ディランの歌詞と同じく、含みのある表現の台詞が時折挟まれる。原題Masked and Anonymousは、ヴァル・キルマーが喋り倒す台詞の中にチラッと出てきて、顔や名前を出さずに文句や意見だけは言う人々を皮肉るような意味に思えた(違ってたらごめんなさい)。また、主人公がインタビュー嫌い(素のディランぽいw)で、ジェフ・ブリッジス演ずる記者が何か引き出そうと次々に話題を投げかけるが何も答えない。"答えは風の中"ってことなのか。
音楽はディラン自身のライブ演奏もたっぷりあるが、様々なアーティストのディラン楽曲カバーが使われてるいるのが面白い。レゲエぽいLike A Rolling Stone、ソフィー・セルマーニのMost of The Time。オープニングで流れるのは真心ブラザーズのMy Back Pages日本語カバー🤩
あの頃の僕より今の方ずっと若いさ♪
少女がジャックに歌を聴かせたい、とやって来て「時代は変わる」をアカペラで歌う。主人公の過去の作品ということのようだ。政変が今にも起ころうとする中で、この曲が周囲の大人の感情を揺さぶる。大統領の死、側近による武力弾圧が起こるクライマックス。エンドクレジットではアレンジが大きく変わった「風に吹かれて」が流れる。国の行く末が混沌とした映画の結末に、ちょっと投げやりに歌われた"答えは風の中"と歌詞が重なる。不思議な余韻。
メタリカのTシャツ着て高速で十字を切って祈るペネロペ・クルスがきゃわゆい。
ボブ・ディランが主役のジャック・フェイトを演じ、脚本、音楽を手がけた作品。共演陣がジェフ・ブリッジス、ジェシカ・ラング、ペネロペ・クルス、ジョン・グッドマン、ミッキー・ローク、ヴァル・キルマーなどなど豪華な面々なので、そちらで興味を持つ方もいるだろう。だがとことんカオスな雰囲気の怪作で、フツーの映画を期待すると呆気にとられるかもしれない。
ディランの歌詞と同じく、含みのある表現の台詞が時折挟まれる。原題Masked and Anonymousは、ヴァル・キルマーが喋り倒す台詞の中にチラッと出てきて、顔や名前を出さずに文句や意見だけは言う人々を皮肉るような意味に思えた(違ってたらごめんなさい)。また、主人公がインタビュー嫌い(素のディランぽいw)で、ジェフ・ブリッジス演ずる記者が何か引き出そうと次々に話題を投げかけるが何も答えない。"答えは風の中"ってことなのか。
音楽はディラン自身のライブ演奏もたっぷりあるが、様々なアーティストのディラン楽曲カバーが使われてるいるのが面白い。レゲエぽいLike A Rolling Stone、ソフィー・セルマーニのMost of The Time。オープニングで流れるのは真心ブラザーズのMy Back Pages日本語カバー🤩
あの頃の僕より今の方ずっと若いさ♪
少女がジャックに歌を聴かせたい、とやって来て「時代は変わる」をアカペラで歌う。主人公の過去の作品ということのようだ。政変が今にも起ころうとする中で、この曲が周囲の大人の感情を揺さぶる。大統領の死、側近による武力弾圧が起こるクライマックス。エンドクレジットではアレンジが大きく変わった「風に吹かれて」が流れる。国の行く末が混沌とした映画の結末に、ちょっと投げやりに歌われた"答えは風の中"と歌詞が重なる。不思議な余韻。
メタリカのTシャツ着て高速で十字を切って祈るペネロペ・クルスがきゃわゆい。