羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

苔の本

2013年11月20日 | Weblog
図書館に予約しておいた本がきた。
予約はわたしが一番だったのですぐにくるかと思っていたが
本館からけっこう時間がかかった。

でも中村文則さん新作「去年の冬、きみと別れ」と桐野夏生さん新作「だから荒野」は
一ヶ月くらい前に予約したのにまだまだまわってこない。
いま図書館のページで見てみたら二冊とも45番目だった。
待ちきれなくて購入するかもしれない。

しかしいまはこの新しい本「胞子文学名作選」を手にしてワクワクである。


手にして驚いたのだが、ものすごく凝ったつくりになっている。
作品ごとに紙質もページ色も活字体や大きさも何もかもが違う。
そして登場するのは俳句の芭蕉から詩の谷川俊太郎、金子光晴、
そして、宮沢賢治、太宰治、内田百間、佐伯一麦、川上弘美、と
総勢20人の豪華版。
わたしがまず読みたかった永瀬清子の詩「苔について」が巻頭作品。
手書き文字。
次は小川洋子「原稿零枚日記」からの作品でこれだけは知っている。

編者の田中美穂さんというかたは岡山の古本屋さんらしい。
日本蘚苔類学会員、とある。カッコイイ。

手ざわりと視覚で読み始める前から楽しめる本。
われながらよくぞ見つけたとご満悦。
とても気に入ったら購入検討しますね、田中さん