羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

はぐ

2013年04月18日 | Weblog
仕事はじぶんで考えていた日程よりさらに遅れて
来月中旬からスタートらしい。
この連絡がくるまで毎日が落ち着かなかった。
正式に採用と派遣先の通知がきてこれでOKと思えば前に進む。
躊躇があるなら保留する。
そういうふうにして春がそよそよと過ぎていく。

わたしはブログを更新しないでじぶんだけのワードを綴っていた。
わたしの部屋にはカギがかかっている。
パソコンはパスワードで閉ざされている。
さらにワードの森の中の片隅に暗号でひらく扉がある。
実体が消えるときにいっしょに闇の中に消えるものがあったら
それは素敵なことだと思う。

先日、武蔵野市立美術館の「佐々木マキ展」(佐々木マキ見本帖)に行ってきた。



何をするでもない春の宵、この「はぐ」という絵本を眺めている。
デミタスカップを箱からだして手のひらにのせてみる。
読みかけの文庫のそばにも置いてみる。

デミタスカップって手の中にすんなり馴染み落ち着いてあたたかい。
ぼんやり考え事をするときには空っぽのデミタスカップ。
小さな白い空洞。