羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

ゆっくり歩く

2010年04月09日 | Weblog
仕事で嫌なことがあって気が滅入っていたから、
どこかへ行こうと思った。
ひとりで行くつもりだったけれど、
ふと母を誘ってみたら「行くわ」と意外にもすぐ返事があったので、
神代植物園へ。
この春からそこで働き始めた友人が窓口で笑顔で迎えてくれた。
ゆっくりと母と陽だまり散歩。



桜も菜の花も満開。
「横浜緋桜」という濃いピンクの花や、ハナモモ、ミツバツツジなどが、
鮮やかに楽しませてくれる。

母はじぶんの古いコンパクトカメラを持ってきて、
わたしにフィルムをいれさせて、枝垂桜やチューリップの前で、
熱心にカメラを向けていた。

野草園でスミレを見つけたわたしを置いて、
杖をつきながらマイペースで先を行く。

夜、わたしがデジカメで撮った母の写真を何枚か母のパソコンに送っておいた。
さっき「ありがとう。すこし寿命がのびた気がします」と返信がきていた。
教えてあげた笑顔の絵文字が添えられている。

ひとりで出かけなくて良かったと思った。