羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

ゆっくり歩く

2010年04月09日 | Weblog
仕事で嫌なことがあって気が滅入っていたから、
どこかへ行こうと思った。
ひとりで行くつもりだったけれど、
ふと母を誘ってみたら「行くわ」と意外にもすぐ返事があったので、
神代植物園へ。
この春からそこで働き始めた友人が窓口で笑顔で迎えてくれた。
ゆっくりと母と陽だまり散歩。



桜も菜の花も満開。
「横浜緋桜」という濃いピンクの花や、ハナモモ、ミツバツツジなどが、
鮮やかに楽しませてくれる。

母はじぶんの古いコンパクトカメラを持ってきて、
わたしにフィルムをいれさせて、枝垂桜やチューリップの前で、
熱心にカメラを向けていた。

野草園でスミレを見つけたわたしを置いて、
杖をつきながらマイペースで先を行く。

夜、わたしがデジカメで撮った母の写真を何枚か母のパソコンに送っておいた。
さっき「ありがとう。すこし寿命がのびた気がします」と返信がきていた。
教えてあげた笑顔の絵文字が添えられている。

ひとりで出かけなくて良かったと思った。




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
思い出 (karamatsu)
2010-04-13 06:27:25
 老いていく肉親とは一緒に出かける機会も少なくなりますので、良い思い出が作れましたね。お元気なうちに機会をとらえてお誘いしてあげてください。喜ばれると思いますよ。
返信する
ありがとうございます (すみれこ)
2010-04-13 21:58:48
karamatsuさん、ご無沙汰しました。
お変わりなくお過ごしでしょうか。

本当にそうですね。
母とゆっくり歩くのは大切なひとときです。
わたしは車が運転できないので、遠くには
連れて行けませんがこれからも一緒に出かけたいと思っています。
返信する

コメントを投稿