羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

「眠る男」

2008年04月03日 | Weblog
小栗康平監督作品全部、東中野で上映中です。
「伽耶子のために」という小説が大好きで、その大好きな本を映画化されたのが
小栗ワールドとの出会いでした。
もう、20年くらい前でしょうか。南果歩さんのデビュー作でした。
大好きな原作を映像化されると、案外ガッカリすることがあるものですが、
この映画は、あたためてきた想いをぴったりと表現してくれました。

「泥の河」「死の棘」「埋もれ木」、そして「眠る男」。
今回ようやく観る機会に恵まれた「眠る男」は群馬県が出資して製作された作品です。

映画おわり部分、役所広司さんが問いかける台詞、
「にんげんって、、大きいんかい、、小さいんかい、、、?」
深い森の場面をくり返し思い出しながら、ひとり、東中野から帰ってきました。

そういえば昔、学校を出て最初に勤めたオモチャの会社はこの辺りだったな、と
思いました。