何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

人生を変える80対20の法則

2008-07-18 21:57:35 | Book Reviews
「人生を変える80対20の法則」 リチャード・コッチ・著、阪急コミュニケーションズ、1998年6月1日

p.103 組織や仕組みが単純なほど、顧客に近づくことができ、経営陣が口を挟む余地が少なくなる。要望をきちんと聞いてもらえる顧客は、自分が大切に扱われていると思う。そうすると、もっとお金を払っていいと思う。顧客にとって、大切に扱われることは、価値の追求と少なくとも同じ程度に勾配の動機になる。

p.111 コストを削減し、製品やサービスの質を上げようとするときに、何よりも忘れてならないのは、コストが同じでも、顧客満足は同じにならないということだ。コストの一部はきわめて有効に使われているが、コストの大半は顧客満足にほとんどつながっていない。生産的なコストが何かを見極め、それに力を入れて、あとは切らなければいけない。
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先発メーカーが自社先発品のジェネリックを発売

2008-07-16 23:04:56 | よくわからないこと
 日本新薬のMR氏が、エビプロスタット錠に加えて、含量が2倍のエビプロスタット配合錠DBなる“新製品”が発売になったと来訪された。そのうえ、サイズも小型化された製剤だという。なるほど、DB錠とは double の意なわけだ。

 「ただし、添加物は違うんですよね・・・」とポツリ。

 「含量が倍」と言われたピンと来ていた。既に1錠が2倍量を含有するジェネリックが出されているから、遅ればせながらそれに対抗するかのようにジェネリックを出したということだろう。

 同一銘柄だから、OD錠のようにさほど違和感なく使ってもらえるのではないかと、淡い期待を抱いてのことではないかと。

 ジェネリックと同一日の薬価収載であるし、配合剤だから名称も○○mgとはできずにDBなどと区別せざるをえなかった・・・、涙ぐましいかな。
 
 これまで先発メーカーは添加物の違いもひとつの理由に、ジェネリックは似て非なるもののように言ってきたが、もはや恥も外聞もないかのように、銘柄が同じであることをいいことに、ジェネリックを市販してくるとは驚きだ。

 そういえばMR氏、汗をかきかきしていた なんだか哀れな感じがして、あえてツッコミは入れなかった

 しかし先発品は自身の弱点もわかっているはずであり、ジェネリックが出てから製剤改良をするのではなく、もっと始動を早くすべきではないのだろうか。
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良し悪しでなく選択

2008-07-16 00:03:08 | 思いつくまま
W青山も柏木も…反町監督苦渋の功労者外し 7月15日7時1分配信 スポーツニッポン

 北京五輪に出場する日本代表メンバー18人が14日、発表された。反町康治監督(44)はチーム発足後、最多タイの出場22試合を誇るDF青山直晃(21=清水)や、アジア最終予選全6試合に出場したMF柏木陽介(20=広島)ら功労者をメンバーから外す苦渋の決断を下した。40年ぶりのメダル獲得に向けて、温情を捨てて勝負に徹する覚悟を示した。

 <反町監督の挙げた選考ポイント>(1)日常生活の姿勢 (2)メンタリティー (3)団結心 (4)スペシャリティー (5)フレキシビリティー (6)ケガに強い (7)戦術理解度 (8)フィジカル、パワー (9)ゲームフィーリング (10)伸びしろ

 苦労して予選突破をして、その功労者は本戦に出られないとは!
 資質があっても、現在の調子が良くなければ、来月からの試合に臨めないのはスポーツの世界ではやむをえないのかもしれないが。

 それにしても10項目の選考ポイント。細部では数値化されて客観的になっているのかもしれないが、主観的ともいえる項目が多くないだろうか。
 チームを構成するのだから、評価ポイントの高い順に並べて「上位18名」ということでもないのだろう。
 主観的な部分があるから、チーム編成できるともいえるが、透明性はけっして高いようにも思えない。

 W杯メンバーを選ぶときもそうだった。「運」という言葉で片付けてもいいのだろうか。それをバネに成長する選手もいる。「運命」か。

 選に漏れた選手には、きっと開花するチャンスが来ると信じて、くじけることなく、自分を伸ばしていってもらいたい。

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ラーメンのダシは何で取る

2008-07-15 23:45:34 | 思いつくまま
“ラーメン王”急死…武内伸さん48歳、肝硬変で 7月15日17時0分配信 夕刊フジ

 日本ラーメン協会副理事長で、“ラーメン王”として知られた武内伸(たけうち・しん)さんが13日午前11時33分、肝硬変のため、入院先の神奈川県相模原市内の病院で死去した。48歳だった。「ラーメンは鶏ガラ、豚ガラ、(店主の)人柄の3ガラ」。こんな名文句を残した武内さんは、その生涯を全てラーメンに捧げていた。

 肝臓の病は持病だった。約10年前、肝臓を患った際、医者から「どんな食生活をしているのか」と聞かれ、武内さんは「3食ラーメンです」と答えた。

 福岡県に生まれた武内さんは麻布高校2年の時、東京・荻窪の有名店「春木屋」のラーメンを食べ、その味に衝撃を受けた。以来、ラーメンの食べ歩きを始め、感想や評価を詳細に記録するようになった。


 人柄ですか、うーむ確かに。ダシの取り方も違うのだろうが、それだけじゃなかった。
 
 春木屋の味に衝撃を受けたのがきっかけとは! 自分も初めて食べたとき、こんなうまいラーメンがあったのか、と思った。丸福よりも、春木屋のファンだった。

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犠牲(サクリファイス)

2008-07-14 22:44:55 | Book Reviews
「犠牲(サクリファイス) わが息子・脳死の11日 柳田邦男・著、文春文庫、1999年6月10日
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付加価値が価値でなくなるとき

2008-07-14 22:44:26 | くすり雑感
 今回のジェネリック薬価収載で目立ったのは、多くのメーカーが付加価値を付けて市販したことだった。相変わらず、同等の効果が期待できるとして、これといった特徴もないまま上市したメーカーもあるが、スタート時点で遅れをとったのは明らかである。

 しかしこの「付加価値」。ジェネリックであるから先発品との基本を変更することはできないが、新薬に付随する部分に変更あるいは改善の余地があったことを意味する。新薬は成分において新規性があるが、製剤においてけっして完成品ではなかったことにならないか。

 口腔内崩壊錠を作るまでもなく、ヒートや使用性において、医薬品全体は開発途上であるかのようだ。
 しかし先発品において、後発品が付加価値とする部分において改善が図られたとする。今はニュータイプジェネリックであるとか、スーパージェネリックなどともてはやされている向きもあるが、やがてジェネリックの薬価収載時にこれといって特徴のない製剤しか出てこないことになるかもしれない。改良のアイデアが次々と出されて、それが当たり前のように製剤に反映されて、そのネタが切れれば、極端なハナシ、“安いだけの製剤”というわけだ。果たして、そこまで先発メーカーが改良に投資するか。

 今回のアムロジピン製剤では、付加価値が“改良品”のイメージすらもつものもある。薬価や使用成績、効能効果では比較できなかっただけに、それが選択の重要な要点のひとつでもあった。

 さて新薬メーカーの製剤改良により、ジェネリックの付加価値が消えたとする(仮にそうなるとしてもしばらく先のことではあるが)。ジェネリック比較の要点がなくなり、差がなくなる。薬局としては。悩ましいところだ。いや、どれを使っても大丈夫であるというくらい、ジェネリックの製剤品質がボトムアップするのだろうか。

 国民にしてみれば、ジェネリックのみならず、先発品も使いやすくなって、薬そのものが洗練される。喜ばしいことだ。たかが1錠だが、さまざまな工夫の盛り込まれた超高機能製剤と化しているかもしれない。
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がんばらない勇気が持てる50の方法

2008-07-13 21:12:29 | Book Reviews
「がんばらない勇気が持てる50の方法」 中山庸子・著、幻冬舎文庫、2000年6月25日
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へこんでも

2008-07-12 21:07:56 | Book Reviews
「へこんでも 25歳ナツコの明るいガン闘病記 多和田奈津子・著、新潮出版、2002年4月20日

 先日、ある学会で著者の多和田さんによる講演があった。いま30代半ばである。16歳で甲状腺腫瘍を経験し、25歳で悪性リンパ腫に出会う。

 学会で紹介された抗甲状腺剤の副作用はわずかに記されている。

p.28 全身の皮膚の柔らかい所が赤く腫れ上がり、一日中かゆい。かゆい所をさすっていると今度は痛くなる。皮膚が全体的に熱をもち、氷で冷やしても眠れないほどだった。

 本書を読む限り、とにかく明るい。前向きだ。そして素直だ。薬も素直に効いたのではないかと思った。プラス思考が、免疫力を高めているかのようだ。

 しかし、常にテンションが高いわけではなく、一喜一憂どころか、始終絶望に突き落とされる。しかし持ち前の明るさで這い上がる。しまいには、病気のほうが退散する。
 描かれてはいないが、明るく気を取り直す前段で、どれくらいへこんだことだろう。

 病気にも勝ったが、へこんで落ち込んだ自分にも克ったのだと思った。
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いまなすべきことをわきまえろ

2008-07-11 22:57:06 | 思いつくまま
問題は深酒の方!?二岡“モナの不倫”で広がる波紋… 7月11日17時1分配信 夕刊フジ

 巨人OB会副会長の広岡達朗氏(76)も激怒している。

 矛先はあくまで「選手会長で、高い給料(推定年俸1億9500万円)をもらっている者が、故障で休んでいる身でありながら深酒をしていた(女性セブン誌によると午前4時半まで)。そこがナンセンスなのです。厳重注意処分? 罰金を1000万円くらい取ったらどうかと言いたい」という所にある。

 「安静にし、アルコールを控え、風呂を控えておれば治るのが常識。科学的治療法も結構だが、それ以前に、飲みたいから酒を飲み、暑いから風呂に入っていたら、治るものも治らない。その程度の自覚もなかった二岡は、リハビリに真剣味がないと言われても仕方がない。フロント、監督、トレーナー陣の管理不足、教育不足にも責任があります」

 「昨今、こういうことを言うと、選手やマスコミから『鬼』と呼ばれる。とんでもない。選手寿命を延ばすための基本中の基本ですよ」と付け加えたが、ごもっともだ。

 スポーツの世界なら、注意していてもケガに見舞われることもあるだろう。ケガというレベルでなくても、小さい傷や疲労はあって当然だ。そこを自己管理するのがプロだ。
 酒も風呂もいいけど、自分の仕事が何であるかを考えれば、わきまえも日頃の節制も当然なのだ。一軍選手なら許されるというものではない。

 それが厳しすぎる意見に聞こえてしまうのが、近年の情勢だ。何もそこまでしなくても、禁欲的するのもいかがなものか、もっと個人に任せていていいのではないか、したい人だけが自分に課していればいいではないか、などと・・・。

 そういう甘さは何もスポーツの世界に限ったことではない。ストイックにやれ、という意味でもないと思うが、極端な様子を想像して、まるで楽しみを一切奪い取られてしまうかのような、面白みのない人生を描いてしまうようだ。

 そういう自分に厳しい人ばかりの集団もちょっと想像できないのだが、広岡さんの言うことは正論だと思った。抜くところは抜いても、わきまえは必要で、押さえるべきところは押さえ、すべきことはすべきなのだ。
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二次元バーコードと安全管理

2008-07-10 23:40:19 | 薬局経営
 電子薬歴は便利で、有益な側面もある一方、本来の役割である薬歴の活用による薬剤師にとっての薬学的管理、患者にとっての安全確保を考えると、旧来の紙薬歴のほうが機能するのではないか、と述べた。薬局業務の本質のレベルが下がってしまうのであれば、電子薬歴に飛びつく意味は乏しい。

 薬歴は薬局のためのものであって、服薬指導加算等調剤報酬算定のための道具として考えているようであれば、記録を重要視するであろうから、それほど電子薬歴が気にならないのかもしれない。患者のために、書きこんで使いこなしてきた人ほど、不便さを感じるのではないか。

 また調剤におけるIT化のひとつに、「二次元バーコード」による入力の簡略化がある。どんなに多剤投与されていても、薬や用法等さえ事前登録されていれば、入力は瞬間的に終了するのがメリットだ。待ち時間短縮にも寄与するし、読み取り間違えも少ないという。

 しかし、二次元バーコードが威力を発揮するには条件がある。処方が間違っていないことだ。処方ミスがあれば、誤記されている通りに忠実に読み取る。薬剤師は処方ミスの疑いがあれば疑義照会をするが、一瞬で入力が完了するあまり、その機会を失うおそれがある。

 入力するからには、否でも処方せんを読む、前回入力と比較する、など入力過程を通じて、処方せんを鑑査する機会が生まれる。時間を要するが、そこにひとつの意味が存在するのだ。

 であれば、二次元バーコードが便利であるには、もうひとつの条件がある。処方せん鑑査が適切に行われることである。

 レセコンによって相互作用や処方日数、最大投与量のチェックといったことは行われることは当然として、薬剤師が処方経過を見ないと、薬学的管理をなしえない部分がある。それはレセコンのチェック機能の限界ともいえよう。

 二次元バーコードには、いくつかのメリットがあるとはいえ、入力の早さ、ひいては待ち時間短縮を主たる導入のメリットとして考えていると、その意識が業務の根底に流れ、短時間で調剤をすることが最優先され、計数的調製は事務スタッフが行い、薬剤師は最終的な鑑査だけを担当し、調剤を済ませようと考える。
 すなわち、待ち時間対策が調製時点での処方せん鑑査を省略させかねない。二次元バーコードリーダー導入が、急ぎの調剤を誘発し、薬剤師による鑑査を希薄にするおそれがあるのだ。その結果は、調剤事故や調剤過誤、インシデントの発生の素地となる。リスクマネジメントのレベルを低下させかねない。

 鑑査さえしっかりやればいいだろう、そうなのだが、そこが重要だと認識されるには、調剤の重要な視点に待ち時間対策であっては浸透しないのではないか。調剤業務は、患者の薬物療法における適正使用や安全管理が自分たちの使命であると、いかなることにも優先する責務であると、徹底していることが必要だろう。
 「待ち時間」も大事だが、それにも増して「安全管理は絶対に疎かにしてはならない」、そう明言できる薬局運営が望まれる。

 最新鋭の機器導入に投資が、外見のスマートさ、IT化や最先端を歩んでいるというイメージ先行で進められ、本質がおきざりにされていなければよいがと危惧している。
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50代の生き方を本気で考える本

2008-07-10 22:31:35 | Book Reviews
『「50代の生き方」を本気で考える本 人生の大転換期を楽しく乗り切る49のヒント 国司義彦・著、PHP文庫、2002年10月15日

p.121-2 「中小企業は大企業の二軍」「大企業で勤まれば、鼻唄まじりで中小企業は勤まる」――こんなふうに考えたとしたら、それは大間違いである。
 むしろ中小企業のほうが「実務ができなければならない」「オールラウンド・プレーヤーでなければならない」など、高度の技術を要するところもある。

p.136 出世しよう、金をかせごう、認められようというような欲は、そんなにギラギラさせるものではない。自分の知識や経験が、他の人々の役に立つだけで何となく嬉しいではないか。

p.156 「社長のつもりで将来を展望する心構えが必要だ」そうすれば視野が開けてくる。
 与えられた責任を果たしていればよい、という考え方では、少なくともこれからはけっして強い人間にはなれないことを意味している。

p.164 どう見ても不自然、不愉快なことは、オーナーだろうが、その道の権威だろうが、異議を申し出て軌道修正すべきである。内部で力関係が働くと、こういうことになるのだろうか。
 「どうもおかしい、不自然だ」と感じたら、理屈抜きで心にブレーキをかけることが大切である。

p.175 お客さんのところへ行って、私は相手と“議論”していたことに気づきました。議論をして勝っていた。でも、議論に勝ってもものは売れない。

p.203 「自分の関心のある分野で、広い視野をもち、無欲の境地に立つこと」ができれば、ものごとの本質をつかむことができる。
 本質を知り、本物をつかんだ者は、どんな分野でも強い。そういう人のところには、豊富な話題と、核心をついたアドバイスを求めて、いろいろな人が集まってくる。
 「何か儲かるものは」「何か耳よりな情報は」「何か少しでも有利な商談は」「頼りになる仲間は」と、短絡的な結果だけを求めたがる人には、あまり大きな実りは期待できない。

p.311 サラリーマンの頃は「出世したほうが幸せ」と思うかもしれないが、人の一生が終わってみなければ幸・不幸は分からない。

p.326 「ゆったりと落ち着いた気持ち、素直な気持ちになれば、同じものでもちがった見方ができる」これが、五十代からの第二の人生を過ごす基本的な心がまえではないか。そのためには、「ボンヤリと、自然と一体になって過ごす」――そういう時間の過ごし方があってもいいように思われてきた。
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戸塚洋二さん死去

2008-07-10 22:27:45 | 心に残ること
戸塚洋二さん死去 ノーベル賞目前に…恩師の小柴さん悲痛 7月10日13時59分配信 毎日新聞

 戸塚さんが施設長を務めた東京大宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設(岐阜県飛騨市)の鈴木洋一郎施設長は「突然で頭の整理ができない。スーパーカミオカンデの成果は、戸塚さんの強いリーダーシップがあってこそ生まれた。研究への姿勢は非常に厳しくいいかげんな実験解析など絶対に許さない人。いい意味で怖い先輩だった」と肩を落とした。

 宇宙素粒子も戸塚さんのことも知らないが、科学の世界で、さらに人類にとってこういう人の存在がいかに大きいかは、わかるような気がする。

 人間は弱いから、強いように見えても、ある時どこかで折れて、許して、甘くなってしまいがちである。自分で自分が崩れるのを抑えるのが精一杯のようですらある。そのエンジンは、「自分に厳しく生きる」だけでは続かず、自分が守るべきところを守り、変えてはいけないことを変えずにいるのは、科学のためであり、神のためであるような気さえする。神に任され、現世で真実を担当し、後世に伝えるには、それなりの人格者が担うのがよい。

 きっとそんな人だったのではないか。誰もが、できそうで出来ない。ときに煙たく思われようとも、頑固だと思われようとも、こういう人がいたからこそ、ダメな自分が存在しえたのではないかと思えるのではないか、尊敬に値する人物とはこういう人なのだろう。

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それでもやっぱりがんばらない

2008-07-09 22:19:17 | Book Reviews
「それでもやっぱりがんばらない」 鎌田實・著、集英社文庫、2008年2月25日
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ジェネリック変更不可

2008-07-08 22:59:25 | くすり雑感
 処方せん様式の再変更により、処方医のサインがなければジェネリック医薬品を使用できるようになった。医師がジェネリックに変更することは好ましくないとした場合に、サインをすればよい。

 いわゆる「(ジェネリックへの)変更不可のサイン」、一律に発行する処方せんのすべて(あるいは大半)にサインをしてくる医者は、当初の想定以上に多いようだ。サインがあれば、処方せんに記載されている通りの薬剤を調剤する。

 サインがあって残念なのは患者であり、使用促進が図れない薬剤師なのか。調剤率が30%を越えないと後発品調剤加算4点が算定できないので、満たなければ困るが、案外30%を越えるのは難しくないものだ。

 最近はサインがあって内心、ほっとしている薬剤師も多いらしい。既に30%を越えていれば、患者さんの希望を聞き、変更し、在庫するのも面倒だから、これまでのようにジェネリックについて言及せずに、そのまま調剤していればいかにラクなこと、ということらしい。

 今という「目先」を見れば、それでもいいという論理もあろうが、将来を見れば、社会における役割を考えれば、変更についての働きかけをせずにいること自体、自分で自分の首を絞めることになりかねない。

 変更不可の処方せんであろうと、患者さんの状況を鑑みてジェネリックでも構わない薬剤があれば、希望確認のうえ処方医に疑義照会し、説明し、部分的にジェネリック解禁を果たしていくことが必要になる。
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一生ものの仕事の習慣

2008-07-05 06:27:31 | 薬害は人災だ
「一生ものの仕事の習慣」小山政彦・著、PHP研究所、2008年4月7日
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