何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

毎日が楽しくなる17の物語

2011-05-31 22:07:47 | Book Reviews
『毎日が楽しくなる17の物語 ようこそ「心の三ツ星レストラン」へ 人生のステップアップのための気づきのメニュー 志賀内泰弘・著、PHP研究所、2009年5月7日

p.47 マニュアル以上のことをしてこそ、初めてサービスと呼べるのです。

p.93 誰もができそうな簡単なことなのに、誰もがやっているわけではないのです。

p.93-4 お客さんは、たったそれだけのことで喜んでくれるはず。なのに、なぜやらないのでしょうか。社長や店長に指示されないから。マニュアルにないから。面倒だから。忙しいから。おせっかいだと思うから・・・・・。

p.101-2 日本は古くからのいいものがいっぱいあるのに、それを壊して新しいものを作る。するとそれは、たいてい『それ以下』になる。

p.107 人を動かすということは、人の心を変えるということです。それにはまず、自分自身の心を変えるのが近道です。

p.112 どんな仕事でも「人の役に立ちたい」と思っていると、プラスアルファが見えてくると言ったそうです。


 ささいなこと、簡単にできそうなことなのに、あまり行なわれていない。心がないとできない。それはマニュアルになど書いてないこと。マニュアルで規定するような内容でないこと。見返りを求めるような気持ちからは生まれない行動。
 
 「薬剤師の姿が見えない」と言われて久しい。専門性が感じられないということに加えて、心が感じられないという意味も少なからずあるのではないかと思った。
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どんな人にも大切な「売る力」ノート

2011-05-30 21:33:36 | Book Reviews
どんな人にも大切な「売る力」ノート 最年少役員が書き続けた仕事の「気づきメモ」 津田晃・著、かんき出版、2010年2月1日

p.69 悩んでいるだけで問題が解決されていれば、世の中みんな億万長者だ。問題が生じた時、まず行動しなければ何も変わらない。絶対に行動だ。

p.72 絞めっぱなし、緩めっぱなしでは仕事も組織もうまくいかない

p.102 プロとして評価される人は誰よりも多くの失敗をし、その度に自分なりの方法論を手にしてきた人たちなのです。

p.114 勝ち続ける人は、例外なく努力をし続けている人だということです。
 では、彼らはどうして息切れせずにがんばることができるのか。よくよく聞いてみると、彼らは仕事を義務感や責任感でこなしてはいない、ということです。

p.125 タダで助けてくれる人はいないのだ

p.147 役に立つ商品を提案していること、役に立つ情報を提供していること、役に立つプランの提案をしていること

p.149 彼らはお客さまを美点凝視することを知っています。だからこそ、馬が合わないと感じるお客さまとも他のお客さまと変わらぬ付き合い方ができる。心情として1位から10位まで順位があっても、基本となる3つのことを徹底するという意味で、均等の接し方をしているわけです。

p.154 議題は常に「お客さまの声」

p.157 仕事の効率化という、お客さまのためではない、会社のための効率化を優先したために基盤が崩れてしまった。

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専門家の存在意義は危険性の評価と対応

2011-05-27 22:13:16 | JR西に学べ
前社長「カーブ速度、運転士に徹底」被告人質問 JR福知山線脱線
産経新聞 5月27日(金)12時51分配信

 平成17年4月のJR福知山線脱線事故で、現場を急カーブにしたのに事故防止のための自動列車停止装置(ATS)設置を怠ったとして、業務上過失致死傷罪に問われたJR西日本前社長、山崎正夫被告(68)の第22回公判が27日、神戸地裁(岡田信裁判長)で開かれた。被告人質問が行われ、山崎被告はカーブの安全対策について「制限速度を運転士に徹底的に教え込み、制限速度を低めに設定することで安全を担保していた」と話した。

 山崎被告は、過失を問われた8~10年当時の認識を「カーブでの速度超過で脱線転覆事故が起こるとは考えていなかった」とあらためて強調。理由については「運転士はカーブの制限速度を頭に入れて運転するように訓練されていたからだ」と説明した。

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JR西日本前社長「現場カーブ半径知らぬ」危険性認識改めて否定産経新聞 5月27日(金)14時32分配信

 平成17年4月のJR福知山線脱線事故で、現場を急カーブにしたのに事故防止のための自動列車停止装置(ATS)設置を怠ったとして、業務上過失致死傷罪に問われたJR西日本前社長、山崎正夫被告(68)の第22回公判が27日、神戸地裁(岡田信裁判長)で開かれた。被告人質問が行われ、山崎被告は「現場カーブの半径を知らなかった」と述べた。

 検察側は、現場カーブの半径を半減させる異例の工事が8年12月に完成し、脱線の危険が高まったと指摘。当時、鉄道本部長を務めていた山崎被告は危険を認識し、事故を予見できたと主張している。

 この日の被告人質問で、山崎被告は「図面を見たり、現場を通る列車に乗ったりしたが、(カーブは)ほとんど印象に残らなかった」と説明。弁護側が「カーブが急だとか危ないとか思ったか」と尋ねると「認識はなかった」と答えた。

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 人が間違えを犯さないことをもって、安全を担保していたという供述。間違ってはいけないと知りつつも、他を意識するあまり、違反を犯すのが人間ではないか。元社長は、たとえば高速道路でも制限速度を越えて運転をしたことがないのか?

 運転士への教育で速度超過を防ごうとしていた、言い換えれば速度違反で事故が起きれば運転士の責任であるということか。違反を犯した運転士が悪いという意にも受け取れる。人はわかっていてもつい過ちを犯すものだから、そのために機械の力を借りて、二重三重に安全を確保しようとするのが一般的ではないかと考える。そのためにATSが開発されているのではないだろうか。安全を人に依存しているのなら、安全装置の多くは不要になってしまうことはないか。

 運転士の教育、それは日勤教育。「徹底的に教え込み」の中身は、ペナルティを課すという脅しであったのも忘れてはならない。

 福知山線の事故現場のカーブ。以前、先頭車両に乗った感触からすると、その直前は直線が続き、そのままでいけば相当曲がりきれなくなるであろうと感じた。それほど緩やかなカーブには思えなかった。右回りのカーブに対して、右側への傾きが少ない印象があった。
 
 当時の鉄道本部長である同氏から見ると、たいしたことない曲がり方の程度なのだろう。JRの路線工事を担当する者からしても、運転士からしても、同様の評価なのだろうか。さほどATSの必要性は乏しいと思うのだろうか。
 
 危険性があるかどうか、どの程度か、どのような時に危険性が増すのか、それらは専門家ならわかるはずだ。危険性の評価をすることが、専門家の存在異議と考える。
 またいつか大阪に行く機会があったら、福知山線に乗ってみよう。東京近郊のJRのカーブと比べてどうなのか。乗客の立場・感覚ではあるが、再度検証してみたいと思う。


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ムダな努力はない

2011-05-27 21:17:47 | Book Reviews
「ムダな努力はない 人生の行動指針220 鍵山秀三郎・著、PHP研究所、2010年4月6日

p.17 ほんとうのエネルギーは、ゴールの見えないことに努力したとき、初めて湧き出るものです。

p.18 人間として生まれてきた以上、自分が楽するためだけの人生ではあまりにも情けないことです。

p.69 その人が「本物人間」であるかどうか。
①その人のいっていることとやっていることが、どれだけ一致しているか。
②自分の利益に直接結びつかないことに対して、どれだけ無心に取り組んでいるか。

p.70 「やる前から収穫の多寡は問わない。いま自分が為すべきことにひたすら取り組む」

p.75 小さなことに感謝できる人は、大きな悩みや苦しみを小さく受け止めることができるようになります。反対に、小さなことに感謝できない人は、小さな悩みや苦しみをますます大きくする傾向があります。

p.79 直接、自分の利益に結びつかないことに対して、どれだけ真剣に取り組めるか。この基準が人物を左右します。

p.86 自分の身に降りかかる困難こそが、忍耐力を育む唯一の方法だからです。

p.100 毎日の生活作法が丁寧になれば、気持ちが落ち着き、心が豊かになります。

p.119 たとえ、いくらいお金があっても、知識が豊富で技術がすぐれていても、相手のことを思う優しい心がなければ、それらは活かされません。

p.129 気づく人になるためには、いつも人に喜んでもらえる自分になることです。

p.130 したたかな人は、周囲の人を憂鬱にします。

p.131 苦しみを人に打ち明ければ、苦しむ人がひとり増えるだけのこと。喜びはともかく、苦しみは自分ひとりで背負い、周囲に広めない。心がけるべき、大切な作法だと思います。

p.141 ほんとうに幸せは、弱者を受け入れて、励まし、助け合い、守りぬいていったとき、はじめて実感できるものです。

p.149 悩みが尽きないのは、自分のことばかりを考えているからです。人を喜ばせようと考えている人に悩みはありません。

p.161 人間誰にも、波長の合う人と合わない人がいます。そういう人に接するとき、私が気をつけていることは、「逆らわない」ということです。

p.195 売上げを強制すると、社員の心が荒んできます。

p.199 失望しないコツは、任せた人を信じて、過大な期待をしないことです。

p.207 お客様が求めているサービスを集約すると、「私の希望に対して、このお店が『何をしてくれたか』、そして『何をしてくれなかったか』」ということに尽きます。

p.210 社会性、人間性を重視すれば、多少、経済性が落ちてもやむをえないことです。大切なのは、この三つを無理なく調和させることです。

p.240 子どもは、親がいったように育たなくても、親がやったように育つものだからです。

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トリガー・フレーズ

2011-05-26 21:39:12 | Book Reviews
「トリガー・フレーズ 自分にスイッチを入れる170の言葉 本田直之・著、日本経済新聞出版社、2010年12月1日

001 目標を持つことをおすすめするのは道徳的に正しいからではありません。目標があるほうが、面倒くさいことが起こりにくい。理由はただ、それだけです。

002 続けることを目標にして実行できるのは、勤勉な努力家だけです。物事を継続するには、まず、習慣化することです。

019 アドバイスをすることで他者が変わることがあっても、それは相手が自発的に変わっただけです。
 変わりたいと思っている人に必要なのは、自ら変わるためのヒントやアドバイス。

037 「どうで自分には無理だ」と否定してしまうと、考えることも、工夫することも、できなくなってしまいます。
 とにかく否定語は使わないことです。

042 ストレスがかかることが起きたら、トレーニングだと思いましょう。「メンタル・タフネスを鍛える訓練」ととらえれば、つらくもないし、実際にパワーアップできます。

044 運とは誰にでも平等に流れているもので、それに気づいて、つかむかどうかの差です。

062 上司が好きでも好きでなくても、うまく利用するのがトク。スケジュール管理の道具として上司を使ってみましょう。

076 いくら好きなことでも仕事にした途端、純粋に楽しむことができなくなってしまいます。
 好きなことを仕事にしたいとこだわると、自分の可能性を狭めることにもなります。

162 直感に従うときは、同時に最悪の事態を想定し、「たとえそうなってもリカバリーできる」と確信が持てたときだけです。

163 見込みで6割程度を詰めて考えたら、行動してみることです。10割詰めたところで、不測の事態が起こらないとも限りません。行動しながら考えて、リカバリーをしていけばいいのです。

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繁盛店主の「7つの教え」

2011-05-25 22:41:36 | Book Reviews
『繁盛店主の「7つの教え」』 富田英太・著、ビジネス社、2009年11月24日

p.2 繁盛店とは、今月のリピーターの数が、先月のリピーターの数を上回っている状態のお店のことを言います。

p.38 スタッフのモチベーションを考えたときに、やはり、ただ指示どおり仕事を進めるよりも、自分たちが何のために働いているのか? その目的や役割が明確になっていて働くのとでは、スタッフの士気はまったく違うものになるでしょう。

p.60 営業マーケティングとは、欲しいと思った瞬間に自分のお店を真っ先に思い出してもらうこと。

p.64 新規集客をする前に、失客を防ぐことのほうが、優先順位が高い

p.70-1 もし素晴らしい品物を取り扱っているのに、顧客が少ないのであれば、それは、商品・サービスの責任ではなく、うまく顧客に伝えることができていない、経営の責任にあると言えるのではないでしょうか?

p.71 シャイな経営者の方も、繁盛経営のためには、自分が広告塔になるということで腹をくくってください。

p.107 融資を目的とした事業計画を立てる場合には、過去の徹底分析から、将来の返済できるという信用を勝ち取るための、担保を提示することをお勧めしています。
 経営のための事業計画の立案は、これから先の未来についての数字を決定していく作業になります。

p.112 すべての目標やその方法まで経営者が示してしまっては、スタッフのモチベーションも上がらないですし、何より、自分たちで考えるという習慣を奪ってしまいます。

p.143 パラダイムを壊す最適の方法は、「もしかしてできるかもしれない」を繰り返させること。

p.155 もともと、目標についても、社長が勝手に決めていることで、スタッフが本当に目指したいと思っている目標でなければ頑張るわけがありません。方法ももちろんですが、目標自身も、スタッフと一緒に考える必要があるのではないでしょうか?

p.163 一人ひとりのアウトプットの量の向上が、お店全体の利益向上につながります。アウトプットの量を増やす、引き出すカギになるのが、この会話力なのです。この環境をつくるために必要なのが、リーダーである経営者自身の会話力なのです。

p.186 どれだけよい商品やサービスがあったとしても、伝わらなければないも同じです。どれだけ、優れた能力を持っていたとしても、伝える能力が低ければ、評価は半減してしまいます。

p.213-4 早急に売上を上げないといけない場合、私は間違いなく、地域店や法人にアライアンスを組むようにお勧めします。地域全体での集客を考えることが、これからの個店経営のあり方ではないでしょうか?

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やるからできる

2011-05-23 23:32:58 | Book Reviews
「やるからできる 人生を劇的に変える思考法 久保ひろし・著、PHP研究所、2009年11月4日

p.19 初めに「あり方」があって、次にやり方があり、そして結果につながる。その一連の流れを図式化したのが「因果の法則」です。

p.42 物の価値を追求すればするほど、最終的に大切なのは人なのだということに気づいてしまったのです。物を作るのも人、物を売るのも人、物を買うのも人。結局、物にかかわる人の価値を高めていかないと、付加価値の高い商品など生まれるわけがない。自分の価値を追求しないと、商品は売れない、商売はうまくいかないということがわかってしまったのです。

p.51 大切なのは、まず過去を捉えて、そして今から未来に役立つように意味付けすることです。

p.53 最初は物事をプラスに捉えることから始めて、次のステップでは否定的なこともプラスの解釈をするようにしましょう。

p.55 「すべては自分にとって特別な意味がある」と考え、身の回りに起こるすべてのことはベストなのだと捉える。すべての過去の出来事を、このようにして完了させていきます。

p.57-8 自分を確実に助けられるのは、自分だけです。それを自分以外のコントロールできないものに思考を向けているというのは、責任転嫁以外の何物でもありません。

p.61 ビジネスではセールスを通じてお客様を作りながら、同時にセールスを通じてお客様を失うことがあります。これは、善の解釈、自分にとっても相手にとってもプラスに捉えるという考え方が欠けているから起こるのです。

p.146 起業のための5ステップ
 ①自分が好きなこと ②自分ができること ③人に喜ばれること ④続けられること ⑤人から感謝されること

p.154 一生の協力者を作りたいなら、計算、打算、下心があったらダメだと思います。私はいつも、ただ逢いたいという気持ちが先走っているし、一生の協力者を作るということは、もし相手に何かがあったら自分も労を惜しまず協力するということです。

p.156 最初から金脈を求めている人脈作りは、単なる金脈作りです。そうやって築いた関係は、おそらく、金の切れ目が縁の切れ目という結末が待っています。

p.159 「(コンビニでは)お客様と接するのは七秒間。その七秒でお客様を感動させる、気持ちを動かすのが自分たっちの仕事だ」

p.163 頑張って負けたのなら、結果は負けでも頑張った事実は変わりません。それなら、頑張った自分は認めてあげる。

p.168 マインド・ホームはその名のとおり「心の家」です。迷った時、悩んだ時に帰れる場所。これを持つことによって、帰る場所ができるので、自分がぶれた時などに、自分が何をしたかったのか、どうしたかったのかを見つめ直すことができます。

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お金のIQお金のEQ

2011-05-22 14:41:50 | Book Reviews
『お金のIQお金のEQ 世界の幸せな小金持ちが知っている「お金の法則」 本田健・著、ゴマブックス、2002年9月10日

p.62-3 「お金がないから、~できない」とか、「お金のせいで~と感じる」と、もし言い出したら、ほとんどの場合、お金が問題でないと知っておいてください。
 多くの場合、創造的な解決が求められます。それは、自分が本当にやりたいのかどうかの試験だったり、夫婦間のコミュニケーションをもっとよくするサインだったりします。

p.102 幸せな金持ちたちの人生をみると、彼らはお金を稼ぐときからもう幸せになっているのです。自分の好きなことをやって、多くの人を幸せにしてお金を稼いでいるので、彼らの人生には独特のやさしい愛情が流れています。
 お金を使うときにも、感謝しています。

p.103 お金のIQとは、実務面の知識や知恵です。お金のEQは、お金に関する感受性です。

p.110 幸せな人生を送るためには、お金のIQとお金のEQを高めることが大切なことがわかると思います。しかも、どちらか一方を高めるだけでは不十分で、両方をバランスよく高めていくことが、幸せで豊かな人生を送るために必要なのです。

p.112-3 「お金のIQは、効率よくお金を稼いだり、手元にやってきたお金を上手に守るための知識に過ぎない。しかし、どんなにたくさんのお金を手にしても、そのお金を使って人生を豊かにすることができなければ、そのお金には何の意味があるというのだろう。だから、お金のIQを高めるのは、お金のEQを高めた後で十分だ」

p.114 幸せな小金持ちは、ちょっとしたお金儲けの「テクニックを身につけること」よりも、「自分らしさを磨き、自分の人間的魅力を高めること」こそが、豊かさへの近道であると考えます。それは、人間的魅力あふれる人には、かならず応援してくれる人が現われ、自然に豊かな場所に行けることを知っているからです。

p.115 幸せな小金持ちが、豊かな人生を実現していく過程で、もっとも興味深い点は、「お金に執着しないほど、お金に恵まれる」ということです。幸せな小金持ちは、お金のIQ、お金のEQは高くても、お金自体にはあまり執着していません。お金よりも、自分らしさを表現することや、自分の感性を高めることに意識を向けているからです。

p.133 生き金の基準は、そのお金が投資になるのか、消費になるのかです。

p.191 お客さんが来てくれたことに心から感謝するお店の主人と、来て当然だと思っている店の主人がいたら、あなたはどちらの店を選びますか?
 人との出会いを心から感謝して味わう人や会社のところに、お金、人、チャンスが引き寄せられていくのです。

p.224 多くの成功者は、この「シンクロニシティ」を大事にしています。シンクロニシティは、共時性とも訳されますが、「偶然にしてはできすぎたころ」を意味します。

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仕事のアマ 仕事のプロ

2011-05-21 21:19:00 | Book Reviews
「仕事のアマ 仕事のプロ――頭ひとつ抜け出す人の思考法 長谷川和廣・著、詳伝社新書227、2010年12月10日

p.84 何でも正論で応じる人は、結局のところ、まったく相手の立場を理解できていません。理解しようとしていません。正論というのは、あくまでも一般論ですから、そこをあえて相談を持ちかけた相手からしてみれば、「通りいっぺんの対応で流されてしまったなぁ。まともに考えてくれる気はなさそうだ」と感じてしまうのです。

p.100 (成果主義において)評価するポイントとは、その会社が向上させたいと考えている部分です。つまり、評価の基準は、会社が進みたいと考える方向性を示しています。利益の貢献もあるし、直接の数字に表れない貢献もあるでしょう。

p.103 傾く会社の社長はきまって、「どう稼ぐか」よりも「どう美しくふるまうか」に興味があるように思います。お客様や社員にどう見られているかよりも、お天道様がどう見ているか、業界の経営者仲間がどう見ているかのほうが気になるらしいのです。

p.106 多様性、個性を尊重するということは、各社員が自由気ままに行動してよいということと同じではありません。統一された意思のもとで、多様性や個性が発揮される組織が、最強なのです。

p.108 数字偏重のマネージメントは、現場だけでなく管理する側の創造性をも奪い、さらに組織を非常に乾いた、ぎすぎすした環境に変えてしまいました。
 本来の成果主義は、個々の社員の能力や貢献度を評価することによって、社員の生産性を高めることが目的のはずでしたが、皮肉にも現実は、間違った成果主義の解釈によって、生産性を低下させてしまったのです。

p.118 「成約が半分にしか達しない時は、二倍の数に当たるしかない」

p.124 隠されたニーズを掘り起こすためにはどうしたらよいのでしょうか。それは、一にも二にも顧客・ユーザーの立場や視点に立って、彼らが何を必要としているのかをとことん考えぬくことしかありません。

p.125 「効率よく」の意味を「楽して」と勘違いしているかぎり、残念ながら、そのような方法はこの世に存在しません。

p.138 成長戦略のない安易なコストカットは会社を疲弊させ、生産性を低下させるだけです。

p.140 (産地偽装と)同様の不正は、食品商社だけに限りません。たとえば、お客様に知識がないのをいいことに、その意に沿わない商品を押しつけてくる営業が、それです。
 「もっと安いのでもよかったんだろうけど、いちばん高いの、売ってきたよ」
 「お客さんが言っていた機能はついてないんだけど、似たようなのついてるから、きっとわからないでしょ」
 こういうことをさらりとやってのけられる人は、悪徳商人なのだと思います。 #GE

p.160 「商品を売る」ことをゴールにしていると、「その商品よりこちらが人気です」と、つい相手の希望を無視して、その時期のイチ押し商品、主力商品を強引にすすめてしまいがちです。「結果として、この商品のほうがお客様も喜ばれるはず」と善意で提案したつもりでいるかもしれませんが、売られたほうは、「強引に売りつけられた」と感じます。

p.164 現在のように市場が縮小傾向にあり、消費も鈍りがちになると、何よりもリピート客を確実に獲得していくことが、生き残るためのポイントとなります。
 そのためには、「商品を売ってからが勝負」と発想を変えなくてはなりません。商品を売った後のことを考えれば、まず、やみくもに売りつけようというやり方はしなくなります。顧客のニーズを考え、納得して買ってもらえるものを売ろうとします。何よりも大事なのは商品を売ってから。そこからの対応力の差が、リピート客になってくれるかの分かれ目となります。クレームや質問に対して誠実にこたえるのはもちろんのこと、すぐれた営業といわれる人はみな、「売ることよりも、まず信頼されること」を考えて行動して実行しています。顧客の真のニーズをさぐり、顧客から頼りにされ、一度できたつながりを絶やさぬように工夫しているのです。

p.190 市場の変化が激しい時代、残念ながら、「ビジネスモデル」の旬を保てる期間は日増しに非常に短くなっています。まさに、成功を勝ち取った瞬間から、そのビジネスモデルの陳腐化が始まっていると思ってもよいでしょう。

p.202 プロは、「清濁を併せのむ人」といった幻想に惑わされません。倫理に反することは一切せず「清」を貫きます。しかしそれは、「濁」の世界について、無知・無関心であるということではありません。

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プラス思考を習慣づける52の法則

2011-05-19 22:05:07 | Book Reviews
「プラス思考を習慣づける52の法則」 阿奈靖雄・著、PHP文庫、2003年11月19日

p.168 守備型は、防戦いっぽうに見えますが、心理的に追い込まれてはいません。逃げているわけでもないのです。「守りぬく」ことに自信をもっています。これが、守備型の戦法なのです。

p.204-5 とはいえ、しょっちゅうプラス思考でいるのは、不可能です。
 たまには弱音を吐いたっていいのです。「たまには」というところがポイントです。しょっちゅう弱音を吐いていると、それが「クチグセ」となってマイナス思考にこり固まってしまいます。

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No.1理論

2011-05-18 23:15:36 | Book Reviews
No.1理論 お金儲け篇 もっと「稼ぐ力をつける」法 西田文郎・著、三笠書房(知的生きかた文庫)、2011年5月10日

p.19 私たちの意志、つまり意識の力は、潜在意識のそれと比べるときわめて無力です。強力な潜在意識は、私たちの知らないうちに、あるいは私たちの意志に反してでも、そこに刷り込まれたものを実現してしまうのです。

p.28 プレッシャーのエネルギーは、否定的なイメージによってかき立てられるものです。恐怖や不安などの感情から生まれるがゆえに、本質的に自己防衛的になります。ですから現状を打破し、自己を改革していく力には、なりづらいのです。
 つまり、プレッシャーで頑張る人は、なかなか進歩しないということです。

p.49 顧客満足とは、じつはお客さんの脳の中の扁桃核という部分を「快」にすることなのです。

p.55 「顧客満足」と言いながら、お客さんの心、消費者の心を想像するイマジネーションもない人がたくさんいるのです。

p.59 まず、「感情の脳」に訴えることが必要なのです。なぜなら消費者にとって、消費は「快」であるからです。

p.62-5 営業トークで、まず相手に有利な刺激・情報を与えることがテクニックとされていることからもわかるでしょう。そのテクニックとは、
 ①得をしたと感じさせる
 ②自己重要感を満たす
 ③信頼感を与える
 ④恐怖感を煽る

p.66-7 「ぼちぼち」稼ぐ人と、それ以上に稼ぐ人の違いは何なのでしょうか。それは「モチベーション」の違いです。「売ろう」というモチベーションで行なうと単なるテクニックになりますが、「お客さんを喜ばせたい」というモチベーションで行なえば、単なるテクニックではなくなるのです。

p.68 「売りたい」というモチベーションは、金銭の獲得を目的とします。「喜ばせたい」というモチベーションは、相手の心の満足や幸福を目的とします。だから人の心に対する想像力や洞察力、察知力、共感力も、まるで違ってくるのです。

p.71 リスク管理とは、わかりやすく言えば、「~しなければならない」「~でなければならない」「~すべきだ」ろいう、失敗しないための発想です。これらは、「~したい」とか、「~せずにはいられない」といった、「感情の脳」から生まれる発想とは、エネルギーの強さがまったく違ってくるのです。 #RM

p.74 「~しなければならない」「~でなければならない」「~すべきだ」というリスク管理の思考でも、集中と似た状態になることがあります。しかしそれはプレッシャーによるものであり、むしろ本人は、きわめて強いストレス状態にあるということです。

p.74 厳しいノルマや極端な成果主義によって、人を動かそうとする組織では、「なければならない」「すべきだ」という言葉がよく使われます。
 しかし、それでは新しい価値はなかなか生まれません。なぜならリスク管理の思考には、根っこのところに必ず、失敗に対する「不安」や「恐れ」があるからです。それが、ストレスになり、新しい価値を生みだすようなクリエイティブな発想ができなくなるのです。

p.75-6 ところが、面白い法則があります。
 金儲けに対して脳が「快」である人ほど、人を喜ばせることに「快」になれない。頭では「顧客満足」と考えても、それを「あの人を喜ばせる」という形で発想できないのです。つまり、「他喜力がない」ということです。
 だから戦略や戦術などのテクニックだけで、顧客を満足させようとします。マーケティングのデータだけで、差別化を図ろうとするのです。自分を喜ばせることがビジネス・商売の目的であるという、心理レベルにとどまっているからです。

p.115-6 私たちが、「自分がそうなるのはあたりまえ」という自己イメージを持つ方法として、一番手っ取り早い方法をあげるとしたら、「反復回想」でしょう。反復回想と言うと難しく聞こえるかもしれませんが、「なりたい自分」を繰り返しイメージするという単純なものです。
 もうひとつの方法は、自分もこうなりたいという人を「人生の師」として仰ぎ、そこに近づこうと努力することです。

p.137 「本気になるだけで、稼ぐ人になれる」

p.139 「ぼちぼち」になるのに時間をかけすぎるため。「ぼちぼち」を超える努力をできない人がほとんどです。そこで、「これで十分じゃないか。満足しておこう」と、多くの人がそう思ってしまうのです。だから、最初から「No.1を目指す」野望と強欲が必要なのです。

p.147-8 稼ぎの器の大きさは、自分を信じる度合に比例している――。
 自分を信じることで得られる力のひとつは、「度胸」です。もうひとつが、「図太さ」です。

p.151 私たちの脳は、自分中心に考えていると、いつの間にか自分に対して否定的な脳になる仕組みを持っているのです。だから自分の利益を超えた、「使命感」が大きな意味を持ってきます。

p.152 大成功者は、世の中に対する使命感を持ち、「自分の仕事はかならず人々の役に立ち、必ず人々の幸福を増進する」と信じています。大成功する人の野望はそういうものです。

p.170 「ビジネス・商売の成功は、心の成長なくしてありえない」

p.175-6 大きく稼げるのは、“できる人”ではなく“できた人”です。なぜならトップに立ち、大勢の人間を動かそうとしたら、人の信頼と尊敬を集める「人望力」が必要になるからです。

p.180 責任感、人望力、使命感、会社が大きくなるほどそのトップは、この3つが必要になるし、また実際に持っているものです。

p.189 競争と言っても、人を蹴落としたり、引っ張り下ろしたりする競争はもう時代遅れです。今は、いかに人を喜ばせるか、いかに幸せにするかの競い合いなのです。

p.198 ツキというのは、本質的に他人が持ってきてくれるものです。だから出会いと言っているのです。

p.199-200 意外に思われるかもしれませんが、ツキのない人たちは、自分のツキのなさを自分以外の、誰か(何か)のせいにしたがるという共通点を持っているのです。
 この“他責”、つまり都合の悪いことは人のせいにし、他人を責める気持ちが強いというのが、ツイていない人たちに面白いように共通する特徴です。こういうタイプは、まわりの人間から嫌われます。

p.201 ツキを運んできてくれるようなツイてる人たち、つまり成功の階段をひと足先に昇っている人たちは、必ずといっていいほど、プラス思考の人間、向上心のある人間、すなおな人間が好きです。プラス思考、向上心、素直さ――。

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折れない心をつくるたった1つの習慣

2011-05-17 23:34:31 | Book Reviews
折れない心をつくる たった1つの習慣」 植西聰・著、青春出版社、2011年4月10日

p.17 「自分は必要とされていない」という気持ちを感じる機会が多い人は、ちょっとしたことで傷つきやすく、心が折れやすくなるのです。

p.24 自己肯定感の低い人の特徴として、他人に過剰に期待しすぎている人が多いということがあります。別の言葉で言えば、彼らは自分が今、置かれている状況や、自分の周りの人間関係について、「こんなはずではない」という違和感をもっていることが多いのです。

p.28 父親でも、おばさんでも、その子どものことを「そのままで大丈夫」と伝えることができる人が周りにいると、子どもの心は元気を取り戻します。

p.30-1 過去の自分がどんなにつらい毎日を送っていたとしも、この先も同じ人生が続くとは限りません。
 心の傷も、体の傷と同じように、少しずつ治っていくものです。すごく傷ついてしまったから、また傷つけられてしまったから、もう立ち直れない、自分の人生はずっと暗いままだと思う必要は全くないのです。

p.35 傷つきやすい自分を卒業し、打たれ強い自分になるには、心にプラスのエネルギーを増やし、心を鍛えていくしかないのです。それが、今の弱い自分から強い自分へと成長するための、たったひとつの方法です。

p.37 「理想の自分になったらいいなあ」と、どこか他人ごとのような気持ちでいるだけでは、何も変わりません。「理想の自分になる」と決意して、行動を始めることが大切なのです。そのやる気がまた、心にプラスのエネルギーを増やすのです。

p.40 人間の感情には大きく分けると、「喜怒哀楽」の4つがあります。このうち「喜」と「楽」はプラス感情です。

p.42 怒りの感情を胸に秘めている人は、心にマイナスのエネルギーが貯まりやすくなります。マイナスのエネルギーはマイナスの出来事を引き寄せるため、そういう人たちは、常にイライラしやすく、ちょっとしたことで怒ったり、落ち込んで立ち直れなくなってしまったりします。

p.45 うまくいっているときだけでなく、思い通りにものごとが運ばないときも、「大丈夫、大丈夫。このままの自分で乗り越えていける」とつぶやいてみてください。

p.56 いつも元気に笑っている人も、ときには落ち込むこともあるし、泣くこともあるのです。彼らは、それを人前でオープンにしていないだけなのです。

p.62 ポジティブに考えるのは、悪いことではないのです。ただし、ポジティブに考えてもどうしても解決できない問題というのは、存在します。そのひとつが、相手が存在する問題です。

p.67 世の中には考えてもどうしようもないことがけっこうあるものです。それなのに、その理由を追い求めたり、なんとか取り戻そうと悪あがきをすることは、時間のムダともいえます。

p.100 心が折れそうになったとき、「イヤなこと」を、「いいことが起きる前触れ」と考えたらどうでしょう。

p.109 人は他人の話を聞くときに、「共感」することよりも、「解決」することに重きをおきがちです。
 励ますことより、「それは大変だったね」と一緒に苦労を分かち合ってあげる方が、相手を癒す効果はあるのです。じつは、相手を癒すことで自分も癒されるのです。

p.127 健康でお金があって、家族に恵まれている人でも、誰かを心から憎んでいると、心にはマイナスのエネルギーが常にうずまいているために、いずれマイナスの出来事を引き寄せてしまうのです。

p.135 自分を傷付けた相手のことを憎めば、心はマイナスのエネルギーで一杯になってしまい、マイナスの出来事を引き寄せてしまいます。ですから、相手を許すことは、相手のためではないのです。自分の幸せのために、憎しみや悲しみを手放すのです。

p.147 誰かから批判をされても、「これが自分らしさだ」「自分はこれでいい」と思うことができれば、マイナスのエネルギーを受け取ったことにはならないのです。
 すると、悪口を言う人たちは、自分が投げたはずのマイナスのエネルギーが自分に戻ってきてしまうので、自分が大きなダメージを受けることになります。

p.148-9 嫌いな人を減らす。
 相手を無理に好きになろうとするから、思い通りにいかず、悩んでしまうのです。そういうときは、好きになろうとがんばることをやめて、気軽に付き合いはじめると、以外と相手の良いところが発見できたりします。

p.172 短気な人は、心にマイナスのエネルギーがたまりやすくなります。なぜなら、日常生活では気が長くないとイライラするような場面が意外と多くあるからです。

p.176-7 心を強くするには、意識的に、他人のいいところに目を向けることが大切です。具体的には、出会った瞬間に相手のいいところを3つ探してみることを、ゲーム感覚で初めてみてください。

p.194 仏教に「随喜功徳」という言葉があります。「他人の幸せを喜んであげるだけで、徳を積むことができる。そうすれば善行の結果として、神仏がその人に恵みを与えてくれる」という意味です。

p.196 「人生は言葉の通りになっていく」
 そう考えると、今まで、言葉を意識せず、ただ思いついた通りに口にしていたことは、あまりにも危険だったといえます。

p.200-1 相手が自分の期待どおりに動かないとき、人は誰でもイライラします。しかし、そこで感情的になれば、その人は自制心のない子供っぽい人だと思われてしまいます。つまり、感情のままに発言をすると、気持ちはスッキリするかもしれませんが、自分の評価を下げることになってしまうのです。

p.202-3 周囲の人に励ましてもらいたくて、無意識のうちに自分を卑下する言葉を言っている人も多いでしょう。しかし、そのような下心を持って自分を卑下するような発言を続けることは、相手にとっても負担になります。

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教えない教え

2011-05-16 22:28:12 | 薬害は人災だ
「教えない教え」権藤博・著、集英社新書0567B、2010年11月22日
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それでいいんだよ

2011-05-14 21:03:45 | Book Reviews
ひと言のちがい② それでいいんだよ 金平敬之助・著、PHP文庫、2004年11月19日

p.57 「ほっとけない心が商いの原点」

p.61 自分のことを分かってくれる上司がいる。それだけで、部下は喜び、勇気が出る。真のやる気が生まれる。「奨励策」だけがセールスの動機づけではないのだ。

p.68 これはもちろんマニュアルにはない。人間に対する「やさしさ」があってはじめて生まれる機転だろう。

p.106 なにごとでも、昔から本物同士のぶつかり合いが、健康な文化を生んだ。だからこそ、社用でしか行けない店をニセものとみなして、これを避ける。こんな心が健全な社会をつくるといえるのではないか。

p.110 「商いとは、まず心合わせが大事」なのではないか。

p.114 商いや営業は決してむずかしいことではない。「相手を思う」やさしさを貫けば、だれでも道は開ける。このことは、江戸時代でもいまでも同じなのである。

p.141 この「苦しゅうない」は「三脱の教え」にもつながっていたという。「三脱の教え」とは、人を「年齢、地位、職業」で差別しないことである。

p.149 若い選手にとって、二人の監督にどんな違いを感じていたのか。私の想像だが、それは「話しかけにくい」と「話しかけやすい」の違いではなかったか。

p.153 「臨床医の『自己試験』に落第した」
 臨床医はいかにたいへんな職業か、とあらためて気がつくのではないか。人間的にも他の範となれる人。そうでなくては、就いてはいけない職業なのだ。

p.185-6 客の前で、指導者は多彩なテクニックを駆使する。みごと契約をまとめる。
 「おかげで、今月の目標達成が・・・・・」と頭を下げる。でも、よく観察すると、新人の喜ぶ顔は本物ではない。なぜなら、ほんとうは契約が欲しいのではない。契約を一人でまとめる力が欲しいのだ。でなければ、これからも指導者頼み。いつまでも、独りで生きていけない。こう不安に思うからだ。

p.208 結局、部下は上司から「信じられた」とき、いちばん幸せ感を感じるのだ、と思う。

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医療事故

2011-05-13 22:05:38 | Book Reviews
「医療事故 知っておきたい実情と問題点 押田茂實・著、祥伝社新書、2005年5月5日

p.24 医療は場合によって「重大な危険」をともなう専門的な行為でもあるのです。だから、医療事故は医療のあらゆる場面において、発生する可能性があるということを理解することが大切です。

p.47-8 医療事故が発生したら、次の三段階に分けて考えてゆく必要があるでしょう。
 第一段階は「過失の有無」です。第二段階は「因果関係の有無」です。そして第三段階は「損害発生の有無」です。

p.49 医療事故で被った損害を請求する根拠は、不法行為責任(民法七〇九、七一五など)と債務不履行責任(民法四一五)の二つです。

p.71 どんなときに与薬ミスが起こるのでしょうか。可能性が高い場面は、三つあります。
 一つ目は、医師が指示を書くときです。二つ目は、指示に基づいて薬剤を準備するとき。そして三つ目が、準備された薬剤を患者に与薬するときです。

p.94-5 以前のものは、「〈手術依頼書〉このたび貴院に手術、麻酔をお願いするにあたってはあらかじめ担当医師からその内容・述語のことなどについて十分説明を受け納得しましたので、その実施を依頼します。なお、実施の結果および経過その他については、一切異議の申し立てはいたしません」と書かれており、その下に署名・押印する(A類型)ものとなっていました(このような同意書中の「一切異議の申し立てはいたしません」という部分は法的には向こうであることが裁判で確定しています)。

p.164 〔刑法の二一一条、業務上過失致死傷罪〕
 業務上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、五年以下の懲役若しくは禁固、又は五〇万円以下の罰金に処する。

p.164-5 『刑事医療過誤』という本によると、ほとんどの場合は五〇万円以下の罰金ですが、いくつか禁固刑になっているケースもあり、そのほとんどの場合に執行猶予がついています。したがって、単純に医療ミスだけで懲役刑を科された人は一人もいないという特徴があります。

p.200-1 問題は「アイムソーリー」を日本語でなんと言うかです。著者は以前から、予想外の病態で死亡したときには、「ご愁傷様です」と心から言うことを勧めてきました。
 先日ある会合でこの話をしたら、「お役に立てなくてすみません」であるとか、「力およばず申し訳ありません」とかの意見が続出しました。
 事実を隠さず、過失のある事例では早期に謝罪し、被害者に賠償することによって、将来のある若手医師・看護師などの経歴に傷がつかないように嘆願書を書いてくれるような御遺族も、日本にたくさんいることを経験しています。そのためにも、早期に「アイムソーリーと言おう」運動を提唱しているのです。

p.202 (インシデントレポートは)人事管理には使用しないことが大切です。もし、人事の査定などの評価に使用されるようになると報告がしづらくなり、これからも同じような事態が発生しても見過ごしてしまうことになるでしょう。
 レポートは医療事故防止以外の目的には絶対に使わないこととし、レポートの分析結果はただちに当該医療機関の医療従事者全員に還元し、報告することです。 #RM

p.205 医師法
 「医師は、診療をしたときは、遅滞なく診療に関する事項を診療録に記載しなければならない」(第二四条一項)

p.227-8 医療事故に対してはどんなメモを作成すればよいのでしょうか。
 メモ作成のポイントは次の通りです。
 ①受診するまでの状態
 ②受診時の診断結果および医師の説明内容
 ③事故・副作用・合併症などについての事前の説明の有無
 ④その後の治療内容(薬、注射、手術など)
 ⑤治療後の経過
 ⑥医療事故発生時の状況。医療事故発生後、病院側がとった処置。

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