何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

人脈をつくり広げて起業する法

2008-12-27 21:27:45 | Book Reviews
「人脈をつくり広げて起業する法」 大物殿也・著、同文館出版、2007年3月1日
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断罪された「医療事故隠し」

2008-12-26 22:38:58 | Book Reviews
都立広尾病院「医療過誤」事件 断罪された「医療事故隠し」』 永井裕之・著、あけび書房、2007年10月20日

 医療事故でかけがえのない身内を失った遺族にとって「謝罪」とは何か。
 起きてしまった結果をについて謝られても、謝罪ではない。たいへんな結果になってしまったということは、第三者でもわかることだ。
 自分たちがとった行為について、非があると認めること。
 真実を明らかにすること。真実を明らかにしないことは、自己保身の態度であり、罪を軽く見せようとしていることでもある。

 たまたま起きてしまったように見える事故も、体制の不備が背後要因であるのなら、起こるべくして起きた事故である。直接事故に関係した個人に原因をおしつけるのではなく、システムや体制といった組織に問題があるとして、遺族に向き合うことが、誠実な対応として認知されると思われる。
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息子の心遣い

2008-12-25 23:19:38 | 心に残ること
<こもれび>息子の心遣い 毎日新聞 2008年12月25日(木)13:00

長野県松本市の精神障害者自立支援センター「てくてく」に通う渡辺清子さん(48)は毎月、11日になると涙もろくなってしまう。北海道に住む大学生の次男(23)が、アルバイトの稼ぎを送ってくれるからだ。「毎月の電気、ガス、水道代や食費を振り込んでくれるの。通帳を見るたびに涙腺が緩んで……」。底冷えする信州の冬を前に、灯油代も入っていた。

 15年前、友人とのトラブルをきっかけに摂食障害とうつ病を患った。離婚も経験した。大学進学を目指す次男の学費を賄うため、飲食店などを転々とした。米が買えず、三食ともリンゴで済ませたこともあった。

 母親思いの次男は、愛犬を誤診で失った経験から、獣医師を志した。学業の傍ら、搾乳やジャガイモの収穫といったアルバイトで、学費と清子さんあての仕送り分を稼ぐ。「お母さんはたくさん苦労をしてきた。もう何もしないでいいよ」。優しい言葉とともに、とれたての野菜を送ってくれる。「アルバイトに注ぐ力を勉強に向けてほしい。心遣いはとてもうれしいけど、私への心配が、息子の夢を閉ざしてしまうのではないかと思うとつらくて……」

 わが子の将来を案じる親心よ、北の大地で頑張る次男に届け。
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普通の人がこうして億万長者になった

2008-12-25 23:12:54 | Book Reviews
「普通の人がこうして億万長者になった」 本田健・著、講談社+α文庫、2008年4月20日
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リスクゼロを実現するリーダー学

2008-12-24 22:16:14 | Book Reviews
「リスクゼロを実現するリーダー学」 石橋明・著、自由国民社、2003年8月25日

 一生懸命やっていても、図らずも不適切な行動をとったことで発生したものがエラーだとすれば、故意でない限り、とるべき行動から逸脱させてしまった誘因があるだろう。
 表面的には、すべきことをしなかった、しがし背後要因にはすべきことをしないようにさせてしまった何かがある。そこにメスを入れない限りは、またいつか、その背後要因が状況に作用し、図らずも行動を変化させ、エラーを発生させてしまうだろう。

p.105 最善を尽くした結果がエラーとなったのであって、なぜエラーとなったのか、その背後要因を究明してそこに手を打たなければ、改善はあり得ないのである。

 エラーに直接関わったのは当事者であるが、それは氷山の一角のようなもので、顕在化したものである。一方、水面下にある潜在化する原因は見えにくく、当事者エラーを誘発している。それが組織エラーであり、当事者に責任があるとしている以上、見えない。

 当事者を管理する立場にある者は、なぜ彼(女)がそうしてしまったのかと嘆くのではなく、後から考えれば、そうするのは好ましくないということは十分わかることなのに、なぜそうしてしまったのか、そこには自分たちが彼(女)をそう動かせてしまった何かがあるのではないか、結果責任だけでなく、むしろ自分たちにも間接的であっても原因があったのではないか、改める点があるのではないか、と考えるべきである。

p.114 「組織エラー」とは、当事者エラーを誘発する背後要因総ての総称で、潜在していて大きく、指摘しにくい対策も打ちにくい。したがって、見落とされやすい。安全管理者は、この組織エラーに注目しなければ、同様事故の再発を防止することができない。

p.115 組織エラーに取り組むというのは、この背後要因を突き止めて改善することである。
 エラーの背後には、組織の厳しいポリシィがあって、過酷なノルマが管理者に課せられていて、管理監督業務を満足に執行できないという事情が潜んでいるかもしれない。そのような状況を放置して、当事者の些細なエラーだけを責めても、厳重に注意してもあまり効果はなく、同じような状況のながれの中で他の作業者が同じようなエラーを誘発されるのである。これが連続事故のメカニズムである。
 
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走りながら考える仕事術!

2008-12-23 18:41:40 | Book Reviews
「走りながら考える仕事術!」「走りながら考える仕事術!」 平野友朗・著、日本実業出版社、2006年11月10日

p.32 価格決定で本当に大切なのは、「お客様にどれだけの価値を提供できるか」です。自分が関与することで、相手はどれだけの利益を手にすることができるのか。

p.164 どんな品物を買うときにも、買った後のことを想像します。パソコンを買うときも「パソコンを買う」のではなく、「パソコンを買った後の便利な生活」を買っているのです。
 つまり“良さそう”な商品とは、価格よりも期待値のほうが上回っている商品なのです。

まだまだ薬局では薬を渡すことがゴールになっているような気がする。それなりに患者自身が自己の力で正しく服薬できるよう、困らないよう、情報提供や調整上の工夫をしているとはいえ、本当に患者のことを考えているというよりも、薬局側の一方的なお世話でしているような感が否めない。
 なぜなら患者のニーズを聞いておこなったサービスではなく、一方的に“そうしておきましたよ”というものだから。一見、親切に見えなくもないが、患者個々に一緒になって最善を検討すべきものだろう。
 言い換えれば、まだ調剤には改善の余地は十分あるということだ。デフォルトレベルが向上させるのは、薬局側の考えによる効率化であるが、カスタマイズすることは非効率なのだ。だから、なかなかそこに踏み込めない。
 渡してオワリじゃなくて、それぞれの現状は次へのスタートラインなのだと考えたい。
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ブログで始める超速起業入門

2008-12-22 23:11:58 | Book Reviews
「ブログで始める超速起業入門」 中野瑛彦・著、明日香出版社、2004年11月30日
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口コミで儲ける

2008-12-19 22:50:10 | Book Reviews
事例に学ぶ 口コミで儲ける」 西村秀幸・著、明日香出版社、1999年12月31日

p.27 もし、それがバレれば、その商品どころか企業そのものに悪い「口コミ」が起きてしまいます。内部でやることだからバレないだろうなどと考えるのはあさはかです。昔と違って今の従業員は会社のために滅私奉公などしません。皆正義感がありますから、内部告発が非常に盛んになっています。企業が「雇用」という優位な立場で、従業員を押さえつける時代はとっくに過ぎ去っているのです。

p.48 「誤りを正すのに、憚る事なかれ」

p.54 ISOを取得したことをきっかけとして良い「口コミ」を期待しても、あまり効果は出ません。「口コミ」は成果物に対して起きるものであって、過程に対しては起きにくいものなのです。

p.88-9 チャイルドシートは買うのはドライバーですが、使うのは子供です。「子供の安全のために」というのであれば、使用者は子供になるわけです。商品にとっては、使用者こそ主役です。

p.93 商品は買う人だけではなく、実際に使う人の身になって開発したものの方が良い「口コミ」に乗り易い。

p.145 専門店の接客は商品知識よりも、客の個別のニーズに合ったアドバイスのできる店員の養成が重要である。このような店員に接客された客は間違いなく店のファンになり、良い「口コミ」を強力に広める。

p.166 公共交通機関は良い「口コミ」を育む土壌がありません。それは公共性が高いがゆえに国に保護されていること、客に対しての「規制」が、「安全性」という大義名分があり苦情になりにくいこと、独占性が強いことが理由です。それだけに、常に世間の動向や客の声を聞く努力をしなければ、良い「口コミ」は得られないでしょう。

 薬が「口コミ」になることはない。患者が薬物治療を進めるために、患者中心の姿勢があると感じられるかどうかである。ジェネリックであれば、薬局の勧めるジェネリックが患者にとって安心できるものか、価値のあるものか、その評価にかかっている。

p.169 自らの努力でない法律などの保護や独占性にあぐらをかいていると、良い「口コミ」は決して起こらない。そのような優位性はかえって客を見失う土壌となり、悪い「口コミ」を誘発するので注意が必要である。

 薬局でジェネリック変更不可の処方せんを応需して、ジェネリックにできないのは処方せんのせいだ、としているとジェネリック希望者にソッポを向かれるだろう。そういう指示だから従えという態度ではなく、精一杯患者の要望に応えてあげたい姿勢があってはじめて治療上ジェネリックへの変更が向かないのであれば、患者も納得するだろう。いくら愛想良くても、処方せんにそう書いてあるから従えという姿勢は医者のほうを向いていると思われるから、理解が得られにくいに違いない。薬局が患者の味方でなく、医者の手先のようになってどうするというのだろう。

p.171 「医は仁術」であるべきものだと言えるでしょう。ですから「口コミ」の基準もそこに置かれることになるのです。医者も人間ですし商売です。自分を犠牲にしてまで患者のために尽くすというのは、なかなかできるものではありません。しかし、少なくとも「誠実さ」は他の職業以上に持つ必要はあるでしょう。それが「先生」と呼ばれる職業の宿命なのです。
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起きていることはすべて正しい

2008-12-18 18:49:54 | Book Reviews
「起きていることはすべて正しい」 勝間和代・著、ダイヤモンド社、2008年11月28日
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松井の決断

2008-12-17 22:53:03 | 思いつくまま
松井秀G復帰拒否!55大田で戻る場所ない 12月16日8時2分配信 サンケイスポーツ

ヤンキースの松井秀喜外野手(34)が15日、都内で行われた「ニッポン放送ショウアップナイター2009 Conference」に出席。巨人の原辰徳監督(50)からヤ軍との契約の切れる来季終了後の古巣復帰ラブコールを受けた。だが、背番号55をドラフト1位の大田泰示内野手(18)=東海大相模高=に与えたフロントの対応にへそを曲げたのか、指揮官の願いをはねつけた。

 冗談めかした口調も、松井秀の目はマジだった。来季はヤ軍との契約最終年。パーティーの壇上で原監督から「巨人ファンの方も(再来年の巨人復帰の)可能性があるという点では意味のある一年になるでしょう」とラブコールを受けた直後の控室。リップサービスはなかった。

 「巨人ファンも戻ってこいなんて思っていないでしょう。55番も別の選手がつけていますし、戻る場所なんてないです」

 巨人復帰を完全否定した。02年にFA宣言、ヤ軍入りしたのだから巨人が背番号55を誰につけさせようと文句を言える立場にはない。正式決定前、関係者を通じて“譲渡”を打診されたが拒否できるわけはなかった。

 すでに大田には巨人関係者を通じて「巨人の屋台骨を背負う選手になってください」とメッセージを送っている。だが本心は…。

 背番号55を愛し、強打者の代名詞に育てた自負がある。G党も「いつかは…」と思い、事実上の永久欠番扱いになっていたが状況は一変した。松井秀は巨人から完全決別を言い渡されたと受け止めていた。

 ゴジラが巨人をチクリ。近い将来、最後の働き場所として巨人に帰ってきたら、日本球界は盛り上がりを見せたに違いない。その夢は消滅した。
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 松井は、自分が球団の都合のよいように利用されているだけであることをとうに見抜いており、決別宣言をしたのではないか。
 単に野球ができる場所があればよいのではないのだろう。野球を通じて、したい何かがあるのだと思う。それができる土壌や文化がジャイアンツにはない、期待できないと踏んだのではないかと思う。

 「背番号55」は、たかが背番号じゃないのだ。いくら有望な新人が受け継ぐといっても、チーム復帰のラブコールを送ってくるくらいなら、そのままにしておくくらいの気がきいても良さそうなものだ。その程度のことも意識が向かないところに、これ以上縁を持つ必要もないと思ったのだろう。松井秀喜ほどの者にまで、義理をも、恩をも捨てさせてしまうほどの仕打ちなのだろう。

 それが読売巨人軍の正体なのではないか。
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後発医薬品の上手な使い方ガイド

2008-12-17 21:58:54 | Book Reviews
「後発医薬品の上手な使い方ガイドブック 患者志向のジェネリック医薬品77のQ&A 堀美智子・松山賢治・荒木博陽・三輪亮寿・著、じほう、2008年10月20日
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役員から率先して賃金カットしたら

2008-12-16 23:35:17 | 心に残ること
JAL社長の倹約姿勢をCNNが報道 米CEOとは対照的に米国民から高評価 12月2日18時0分配信 MONEYzine

 米CNNが先月放送した1本のニュースが米国のインターネットユーザーを中心に話題になっている。そのニュースは、CNNが日本の航空会社、日本航空(JAL)の西松遥社長を取材したものだ。

 ニュースでは市営バスを利用して会社に出勤し、社員食堂で一般社員と並んでランチを食べる西松社長の様子が放送された。先月19日に米3大自動車メーカー(ビッグスリー)の首脳らが公的資金を要請するために、デトロイトから豪華なプライベートジェット機でワシントンに乗りつけた件が国民の反感を買い社会問題となっている中、世界トップ10に入る国際航空会社・JALの社長の倹約姿勢は、多くの米国民に驚きをもって評価されている。

 米国企業のCEO(最高経営責任者)らが経営不振にもかかわらず高額の所得を得ていることについてCNNから意見を求められると 「日本では、トップと社員の賃金格差は小さい。企業はお金ばかり求めると経営は失敗する。それを私たちはバブルの時代に学んだ」 と答えた西松社長だが、とりわけ米国民を驚かせたのは、昨年の彼の給料が自社のパイロットよりも低い9万ドル(900万円)だったことだ。自らの給料に対し、西松社長は 「(経営不振が原因で)早期退職した社員は私とだいたい同じ年代。私も彼らと痛みを分け合うべきで、給料を減額した」と 述べている。
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 何もそこまでしなくても・・・・・と苦笑している経営者も多いことだろう。経営が苦しいにもかかわらず、“オレはそんなことしないよ”と目を背けている経営者もいる。また、昇給を停止し、ときにカットしながら、役員報酬は安定的に増やし、好待遇も維持しようとしている会社もあるとさえ聞く。

 JAL再建は始まったばかりで、もうしばらくの時間が必要だろうが、この姿勢は多くの者に歓迎されるだろう。離れていた消費者を戻すきっかけにさえなりうる。

 派遣や非正規雇用労働者を平気でリストラする企業も少なくないが、そういう労働者の首を切るのなら、それに応じて役員も解雇するくらいの、同じ痛みを伴うくらいでないと納得されまい。雇っているときは遜色ない仕事を課しておき、経営に行き詰まると当然のごとく解雇するのは、人の道に反するとしか思えない。

 日本航空がどこまで、どのように再建されるか注目したい。
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ランチェスター弱者必勝の戦略

2008-12-16 23:13:01 | Book Reviews
「ランチェスター弱者必勝の戦略 強者に勝つ15の戦略 竹田陽一・著、サンマーク文庫、1993年6月25日

p.115 経営の七割は「営業力」で決まるということだ。経営のエッセンスみたいにいわれている「マネジメント」は三割にしかすぎないのだ。

 会議が多かったり、報告事項が多かったり、しばしば調査を求めたり、そういうのは多くて三割が目安だ。何にエネルギーを集中するか、ひらたく言えば何にがんばるのか、間違いなく顧客と向き合う場面に集中することである。

p.117 経営上、不動産や機械設備は財産である。たしかに機械や設備が大事な資産であることは間違いないが、もっと大事な財産は客である。客がなくなればいくら土地や設備があっても役に立たない。

 客は自分でコントロールできないが、不動産や設備は残るから、自分のものであるから、そちらを大事にする経営者も珍しくない。ましてや従業員すら、本気で財産だと思っていない経営者もいる。教育して辞められたら損失にしかならないから、教育はほどほどにするか、経費は出さず、自身でやらせようとする経営者である。

p.117-8 経営では「管理」という言葉がよく使われる。組織上「管理職」というポストもある。ではこの管理職は何を管理するのか。
 普通は内部管理が中心だろう。管理というよりむしろ従業員を「監視」すると考えている管理者もいるが、こういうのを「牢番型」という。営業管理もとかく売り上げの結果だけを見がちなものだ。売り上げが何%伸びた、何%落ちた、あるいは売掛金の回収はどうなっている――こういう管理も必要には違いない。
 しかし、プロの管理者は自社の商品を買っていただく客に関心を示し、そして客の要望とその変化を管理する。自社の商品は客に本当に役に立っているのか。利用者は自社の商品に何か不便を感じていないか。競争相手と比べ、サービスで負けていないか。競争相手はどのような営業をしているのか。このように客の立場と競争相手の立場に立って見つめるのが真の営業管理だ。そのためには定期的に利用者を巡回訪問してみないとわからない。ニセモノ管理者は牢番型を決め込んでおり、この部分がない。

 結局、顧客に目がいかない経営者に共通しているのは、売り上げ中心の管理になっているということだ。経営は数字がすべてであると、「すべて」と言わないまでもそれが最重要課題だとする経営観ではないだろうか。だから売り上げを監視し、従業員は囚人と同じような管理をして当然と考え、すべて行動を縛ろうとする。こういう考えの持ち主をニセモノ経営者、名ばかり管理職と呼んでおこう。
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いのちの授業

2008-12-15 22:16:30 | Book Reviews
「いのちの授業 がんと闘った大瀬校長の六年間 神奈川新聞報道部・著、新潮文庫、2007年9月1日

 ひとはいつか寿命を迎えるとはいえ、働き盛りで不治の病を宣告されるのは酷なことだ。残された時間をいかに悔いなく過ごすか。よく死ぬにはよく生きることだというのがわかるような気がする。それだけ、いのちは尊いのだ。そんないのちを粗末にすることはもちろん、外的な力で断絶させることなど、もってのほかだ。

 たとえ故意でなくても、不注意であっても、他人が生にピリオドを打つことは許されない。ましてや人の命を助けるべき医療がそうしてしまったとしたら、余計に罪だと思う必要があろう。

 50代半ばだから本人はさぞかし残念だろう。しかし最期の数年間は密度の濃い、充実した時間であったと、多くの者が拍手を送ったことだろう。そしてその思いは生徒や同僚にしっかり滲み渡っていく。死んでも想いは風に乗って届く。

 手術ミスはただちに生命に直結するのはわかりやすいが、それに比べれば薬でただちにそうなることは、一部の強力な薬剤や点滴を除くと、それほど多くない。副作用が見られたとしても、一時的に体調に影響を与えたとしても、まさか命を奪うなんて思ってもみないのではないか。

 しかしそれは誤りだ。1錠で、1個で、1滴でそうなることもあるのが薬だ。幸い大事に至らなくても、もっとヒヤリとしたりハッとすべきであろう。大丈夫だと思っていること自体が、そのつもりがなくても、人命軽視なのかもしれない。それは死が身近に見えていないだけではないかと思われる。
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妻よ!

2008-12-13 22:49:08 | Book Reviews
「妻よ!」 河野義行・著、潮出版社、1998年6月27日

 今年の夏、河野澄子さんが亡くなられた。オウム真理教による松本サリン事件でかろうじて一命をとりとめたものの最後まで意識が戻ることなく、長年の闘病生活を経て、帰らぬ人となった。
 
 サリンで被害にあうことも驚きなら、冤罪でこれほどまでにつらい立場におかれ、自らも、そして家族をこれほどまでの目に遭おうとは、河野さんの思いはいかばかりか。察して余りある。

 それにしても長野県警も信濃毎日新聞も、そこまでしょうもない組織だとは。信毎なんて地元の優良企業ぶっているが、内実がしれてしまった。せめて内部の心ある人による再起を願う。
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