何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

連続の中の区切り

2005-12-31 11:40:29 | 思いつくまま
 2005年度はもう3ヵ月を残すが、2005年は今日で終わる。課題を残しながらも、明日から心機一転といったところか。

 このブログも、JR西日本の福知山線脱線事故に端を発し、社会の出来事と身の回りを重ね合わせることで、世の中の動きが見えるようになり、価値や大切にすべきことが確信できたような気がする。書くことで、自分も整理されることも大きい。時間や時勢が流れていく中で、今をときめくものと、これからも変わらないものがみえるところには、変えがたいものがある。

 悲劇に巻き込まれて、心の整理がつかないまま新しい年を迎える人が、何とたくさんいることか。新聞沙汰ほどでないにせよ、かなりのレベルで、かなりの人数が悔いとも、無念さともいえないものを持って新年に入っていく。心からいい年だった、といえる人は少ないだろう。いや、生半可にまぁまぁだったと言う程度は、いまひとつ残念な年だった、というべきかもしれない。
 
 大晦日、365分の1にすぎない24時間だけど、振り返りと反省を持って、今年度に修正をかけ 是正を図りつつも新たな計画をたて、実行していこう。1年で結果が出なかったからといって、必ずしもその計画が悪いわけじゃない。2年目以降にそれまでの努力が実って花が咲き、実を結ぶことだって、きっとあるはずだ・・・と信じて。

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社員は会社のホンネを見透かしている

2005-12-27 13:17:27 | JR西に学べ
「事故の芽報告せず」半数 国労西日本アンケート

-----転載ここから
 JR西日本の労働組合の1つ、国労西日本(上村隆志委員長)は26日、尼崎脱線事故の再発防止の一環として同社が現場に報告を求めている軽微なミス「事故の芽」を、半数の社員が報告していないとの組合員アンケート結果を公表した。
 組合員のうち駅員や乗務員ら約2500人を対象に11月に実施し、約780人から回収。「事故の芽は報告していない」との回答は47%に上り、8月に行ったアンケートでの32%を上回った。
 逆に「報告している」は31%で前回の35%から減少。事故の芽は減点評価の対象外とする同社の方針には41%の人が「信用できない」と答えた。
(共同通信) - 12月26日18時6分更新
-----転載ここまで

 軽微なミスの延長や、集積、同時発生などが大きな事故につながることからすると、軽微だからというだけで黙殺していることが、いかに危険であるか、理解できよう。
 なぜ、報告しようとしないのか? 隠すのか? 
 報告がJR西にとって意味のあることだとわかっていても、ミスを起こしたという報告が、正直さを評価しないどころか、マイナス評価の材料とされてしまうからだというのだ。ミスはミスなんだから、マイナス評価もやむをえないのか。

 事態が深刻なのは、マイナス評価にしないという会社、すなわちJR西を、社員は信用がおけない会社だと考えている ということだ。うまいこといって、別件逮捕して余罪追及のごとく、問い質してくるのではないか、と恐れているのだろう。

 なぜ、信用が置けないのか。そうではない事例を、事故後も少なからず目の当たりにしてきているからだろうか。また、会社が求める別の態度を見ていると、会社自身のホンネは個人の不始末にすべてをもっていこうとしていることが明白だからだろうか。会社自身が変わらなきゃいけないと言いつつ、それに反する指示や言動がたくさんあって、顔と腹の両方が透けてみえているのではないだろうか。

 言動不一致の役員なんて、どこにでもある話だ。そういう姿勢の役員を、カットできない会社は、悲劇を末端におしつけたまま、走り続けるのだろう 
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人によるミスを防ぐための機械ではないのか

2005-12-25 15:33:55 | ISO9001奥が深いか浅いのか
全日本フィギュア 採点トラブル大失態 ソフト設定ミス 優勝者入れ替え (産経新聞) - goo ニュース

-----転載ここから
 この場合、三種類目のジャンプの得点を除外しなければならないが、日本スケート連盟の小野長久フィギュア部長によると、ソフト発注の際、「トリプルジャンプをそんなに跳べる選手は一握り。あまり起こらないだろうと、そこまでプログラムを要求しなかった」ため、コンピューターが打ち出したスコアシートにチェックが入らず得点が加算。最終チェックを行う技術役員も見落とす人為的ミスも重なった。
-----転載ここまで

 日本スケート連盟も、採点用の機械を知っていたが、油断して導入していなかった。高額のため、ケチっていたと言われてもしかたなかろう。使う機会が少なかったとはいえ、そのために前代未聞の取り返しのつかない大問題に発展してしまった。


<フィギュア>得点集計トラブル 連盟側の人為的ミスも

-----転載ここから
 今回問題となったのは織田の3回転ジャンプ。国際スケート連盟(ISU)では「3回転ジャンプは2種類2回まで」と定めている。織田は3回転ジャンプを3種類2回ずつ跳んだため、本来、最後に跳んだ3回転ジャンプは採点の対象外となる。ISUが使用しているコンピューターは、このような場合、自動的にこのジャンプを採点の対象外とするが、日本連盟はそのようなケースを想定せず、コンピューターに同様の機能を持たせていなかった。

 仮に、こういった事態が起きた場合、「計算前に誰かが気づくだろう」との思い込みにも立っていた。ISUのコンピューターを導入しない背景を、日本連盟の小野長久フィギュア部長は「高額で、英語表示のため、日本国内では使いにくい」ためと説明したが、それなら、なおさらのこと、日本で使うコンピューターを同じものにしておく必要があったはずだ。
-----転載ここまで

 もし日本スケート連盟がISO9001を取得していたなら、選手を顧客として、大会運営のために必要な設備として、このコンピューターを備えておくべきだった。いわば、6.3の不適合 だろう。

 出場した選手や、団体の意見を聞いて、今後の大会のために改善提案を受けておけばよいだろう。こちらは、8.2.1か8.4の不備か。

 この設備の導入を見送った役員の力量不足や(6.2)も見逃せない。そういうところに積極的になれないとしたら、トップマネジメント(5.1)に波及する問題だ。マネジメントレビュー(5.6)に相当するのが大会役員による協議、反省会だろうが、このような事態や意見をもとに、継続的に改善を図ってもらいたい。

ISO9001の事例が満載

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選手の心を傷つけるミスはあまりにも重い

2005-12-25 11:19:34 | よくわからないこと
大失態!採点ミスで織田V取り消し、高橋がトリノへ (サンケイスポーツ) - goo ニュース

 この日、この時のためにすべてを費やしてきたのだから、二人の胸中はいかばかりだろうか。心の整理がつかないだろう。今この時もさることながら、一生・・・というのはオーバーかもしれないが、しばらく消えないだろう。神様はなんという試練を与えるのだろうか。

高橋「素直に喜べない」

-----転載ここから
トリノ五輪代表最終選考会となるフィギュアスケートの全日本選手権(東京・国立代々木競技場)は24日、1枠の代表枠を争う男子のフリー演技が行われた。全選手の演技終了後、織田信成(関大)が高橋大輔(関大)の得点を上回り優勝と発表され、表彰式も行われたが、その後採点のミスが判明。1位と2位の順位が入れ替わり、高橋が逆転優勝を飾った。
 高橋のコメントは以下の通り。

■高橋「素直に喜べない」

 すごい複雑です。素直に喜べない。初めての経験なので戸惑っています。(織田については)僕が反対の立場だったら悔しいのでなんとも言えません。自分がちゃんと演技できていれば、文句なしで勝っていたので、自分のミスが大きいと思います。
(スポーツナビ) - 12月25日0時9分更新
-----転載ここまで

 結果としてトリノの切符を手にいれたから言えるのかどうかわからないが、ライバルをおもいやるこのコメントに、救われる思いがした。「優勝を飾った・・・」という報道も、飾るはずの優勝にケチをつけたかのようだ。

 でも相撲でいう「協議のうえ、取り直し」なんていう裁定はないのだから、どちらもすっきりせず、この大会をバネにする気持ちが持てず、双方ともそのマイナスも大きいことでしょう。
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薬代を安くするために、代替調剤を希望しよう

2005-12-22 23:04:24 | くすり雑感
 国が後発品(ジェネリック医薬品、GE)を普及させたい理由は、医療費の抑制のためだ。他にとくに理由はない。天下りを考えると、先発メーカーにいい顔をしておいたほうがよいのだから。

 GEが使われるには、1)GEの銘柄処方、2)一般名処方、3)代替調剤の3方法があるが、1)だけじゃ医療費抑制効果はわずか。銘柄指定すると、そのGEの銘柄は流通がよくないから、患者である国民にも不便を生じる。薬局も不便。

 そこに出てきたのが、一般名処方。処方を一般名で書いておけば、原則GEで(先発品でも違法ではないが、一般名処方にした意図を汲んでいない)、薬局ではどのGEメーカーの薬にも対応できるから、融通性をもった措置に思えた。しかし、医者の多くは一般名(成分名)を知らない。だから、この案もいまひとつ。

 そこで代替調剤が注目される。処方は従来通りに先発品名で行ってよく、一般名を知らない医者にも対応する。薬局も最適のGEを選択できるので、融通性が確保されている。患者に説明ができればよいのだ。国は処方せんの様式を変更してまで、この代替調剤を進めようとしている。

 しかし後発品の製剤的側面に不安を持つ医者も少なくない。先発メーカーのMRの中には、表立って批判しないまでも、否定しないだけでGEに不安を感じさせる一言を残して去る者もいる。先発メーカー以外が作れば、みなGEなわけで、武田や三共やシオノギが作ってもGEはGEであり、後発品であるだけで安心できないというのは、自己批判にもつながり、意味のないものだ。

 これらいろいろな閉塞感をこじ開ける鍵を握るのは、患者さんだ。要は、オレンジブック等で同等性の証明されたものであれば、GEとしてみな使えるのだから、患者さんが、「センセ、俺の処方、一般名で書いてくれませんかね、それが難しければ処方せんの備考欄に「代替調剤可」と一言、書いてくださいよ、薬代を少しでも安くしたいんですよ」といえばいいのだ。

 長期処方がそうであったように、患者さんが申し出てもそれに適切に応えない医者には、医者離れがあったのと同じこと。イメージだけで先発品にこだわる医者はすたれていき、意味のない先発品志向は崩れていくだろう。

 GEに熱心な薬局や薬剤師を見つけて、計画的にGEを用意してもらうことも重要だ。一般名処方にあたり、一般名を薬局で教えてもらえばよい(お薬手帳にメモ)。それがダメなら、代替調剤をお願いすればよい。

 それでも医者からきちんとした説明がなく、代替調剤をしないのなら、患者さんは転医すればいい。たかがGE処方に対し、正当な理由なく医者の思いを押し付けるくらいなら、診断や訴えを聞く時も、おそらくその医者は患者さんの意見に沿って治療を進めようとせず、“オレ流”を押し通すのだろう。
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追い出しておきながら口止め料を申し出る

2005-12-18 21:20:30 | 思いつくまま
「失敗、三木谷さんにいい経験」 田尾・前監督が裏話 朝日新聞 2005年12月17日18時56分

 プロ野球・楽天の前監督、田尾安志さん(51)が17日、母校の同志社大で講演し、監督時代の裏話を学生らに語った。
 退団時に、功労金を球団から提示されたが、「球団にマイナスになることを言わない」などの条件つきだったため、受け取りを断った逸話などを披露。試合での采配にまで口出しする三木谷オーナーのワンマンぶりなどを、批判交じりに奔放に語った。
 それでも、「三木谷さんは今まで失敗していないが、サッカーで失敗し、野球も今年は失敗し、いい経験をしている。長い目で見たら大きな成功を得る」と、その手腕に期待していた。

 ヴィッセル神戸もJ1陥落したし、楽天も大幅に負け越した。相当苦しむだろうということは想定内だが、100敗に手が届きそうなまでに負けるのは想定外だったと思う。

 田尾さんが感じたのは、スポーツの種類が違うとはいえ、共通している体質、土壌のようなものがある、ということではないだろうか。

 そもそもヴィッセルは、特定の選手の話題性こそあれ、チームとしてこれまでも上位に名を連ねることは少なかった。スタープレーヤーによる人気稼ぎ的なチームは、まるでどこかの在京球団にそっくりだ。営業のためならそれもよかろう。しかし勝ってなんぼ、チームが強くなることが必ずしも主眼でなくて、どうするのだろうか。

 功労金もきっと安かったんじゃないかと思う、推測だが。高ければ別の結果になったかもしれないが、それはそれ。田尾さんにしてみれば、3年計画を反故にされ、いとも簡単にクビを切り、オーナーと言えどもシロートが現場に口を挟み、必要以上に介入し、あげくのはては、はした金をチラつかせて都合の悪いことは黙っていてくれ、だなんて、いいかげんにしろよ、と三木谷に言いたかったのかもしれない 
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内部告発者がいたことがせめてもの救い

2005-12-15 23:11:57 | JR西に学べ
寝台特急食堂車でコーヒー代着服 計1400万円か (朝日新聞) - goo ニュース

-----転載ここから
 JR西日本子会社の「ジェイアール西日本フードサービスネット」(大阪市)は14日、寝台特急「トワイライトエクスプレス」の食堂車の従業員29人全員が、コーヒー代金の一部を組織的に着服していた、と発表した。約13年前から続いており、退職者も含めると約100人が関係し、被害総額は約1400万円になる可能性があるという。同社は着服金の返還を求めるとともに、懲戒解雇などの処分や、業務上横領での刑事告訴を検討している。

 手口は、車体両面の窓から景色を展望できる「サロンカー」からコーヒーの注文があった場合、1杯420円の代金をレジに入金せず着服し、売上伝票も出していなかった。

 着服していた代金は1往復で平均約3600円。コーヒーは35杯程度売れ、着服は8~9杯分に相当する。代金は往復勤務の終了後、出番のクルーで分配していた。1人あたり年間で約3万6000円になるといい、使い道は自由だった。「チーフパーサー」と呼ばれるクルー責任者の指示で長年続いており、会社の事情聴取に対し、ある社員は「チーフパーサーの指示に従わなければいけなかった」と話しているという。

 着服は、92年ごろに売上金の管理が厳しくなり、伝票の金額と実際の代金が合わない場合、不足分について自腹を切ることがあり、その穴埋めとして始まったという。

 今月9日に現役のクルーから内部告発があり、同社は29人全員を乗務から外して事情を聴いていた。
-----転載ここまで

 よくぞ、ここまで10年以上も、ごまかしが通用していたもんだ。
・何人もの目に触れていただろうに、改めようと誰も動かなかったのか
・周辺の者も含めて、関係者以外に見つからなかったのか
・最近、内部告発があるまで、黙認を続けられたのはどうしてか

 ほんとJR西日本って、不思議な体質の会社だ。
小額だから目をつむってきたのだろうか。
内部告発によって、イヤイヤ動かざるを得なくなって、ようやく明るみに出たのか。

 氷山の一角だろう。誰が、いくら着服したなんて正確にはわからないだろうし、どうやって償ってくれるのだろうか。既にOBになってしまった人は、どう問われるのだろうか。

 つける薬のない会社だ。情けなさ過ぎて、“反面教師”にすらなりゃしない。JR西に学ぶどころじゃない。まだ出すべき膿が無尽蔵に眠っているかのようだ 

Comments (2)
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圧力はパワハラ、悪事が出来なきゃ生きていけないなんて

2005-12-14 12:56:48 | 思いつくまま
「鉄筋減らせと圧力」 木村建設元支店長名指し (共同通信) - goo ニュース

-----ここから転載
耐震強度偽装問題で、衆院国土交通委員会は14日午前、構造計算書を偽造した姉歯秀次元1級建築士(48)を証人喚問した。姉歯元建築士は、きっかけについて木村建設の篠塚明元東京支店長(45)を名指しして「鉄筋量を減らすよう言われた」と証言、木村建設側の違法な指示が原因と指摘した。

 姉歯元建築士は「これ以上の削減は無理と(篠塚元支店長に)何度も伝えたが『予算に合わないからやり直してくれ』と言われた。違法をしてまでもの(要求)と感じた」と述べた。

 指示に従ったことについては「仕事の90%を木村建設から請け負っており、鉄筋量を減らさないと仕事を一切出さないと言われた。生活ができない状態となるのでやむを得なかった」と説明した。

-----転載ここまで


「木村建設、違法性を認識」姉歯元建築士が証言

-----ここから転載
さらに、自らの偽造の手口については「構造のプロであればすぐわかるもの」と証言。とくに、千葉県船橋市に建設中のマンションについては「単純な手口で、指定確認検査機関に出せばすぐばれると思った」と述べた。このマンションは約30棟の偽装を見逃した「イーホームズ」(東京都新宿区)が建築確認をしており、同社の審査について「審査が通りやすいというか、明らかに見てないと思った」と述べた。
-----転載ここまで

 建物の安全を削っても、予算重視の方針を強要したことがまず原因。そこに姉歯元建築士屈したことがその次。そしてイーホームズによる建築確認が甘く、審査見逃し状態だったことで、もはや建物とは言えないものが世の中に出ていった。

 仕事を他にまわす、というパワハラを受け、断わりきれず、葛藤してついに悪に手を染めた。このような構図は、他でも数多く見られていることだ。家族のことを思うと、やってはいけないことと思いつつ、悪事を働いた とでも書けば、よくある話じゃないか、ということになろう。

 どんなに圧力を受けようと、身を切られても専門家(有資格者)としての魂を失わない、圧力に屈服しない者も数多くいる反面、負けて身を売ってしまう人がいることも事実。

 圧力に負けないことを、「おまえはまだアオいなぁ~」などと卑下する者すらいる。「清濁合わせ飲むことができてこそ、一人前」などと言う意見もある。悪事に手を染めてこそ、大人になれたような言い方は、まさにヤクザの世界と同じじゃないのか。

 なんと言われても飲んではいけない「濁」があるのだ。刃物を振り回さない、クスリに手を出さなきゃ一般の社会人で、ドスやヤクを扱えばヤクザかチンピラだなんて、おかしな論理だ。どちらも、人の道を外れていることには変わりはない。
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有資格者であることの意味と、力量の確保

2005-12-13 23:26:17 | ISO9001奥が深いか浅いのか
京進、独自に調査へ=講師採用時に適性テストも-京都女児殺害事件

 京都府宇治市の学習塾「京進宇治神明校」で起きた女児殺害事件で、京進(本社京都市)は13日、顧問弁護士によって独自に調査を進める考えを明らかにした。逮捕された元講師萩野裕容疑者(23)と殺害された堀本紗也乃さん(12)のトラブルを中心に関係者から話を聞くという。
 講師採用時に適性テストをするなどの再発防止策も発表。ICカードを使い、メールで生徒の到着・退出を保護者へ知らせるシステムを導入するなどの安全対策も決めた。 
(時事通信) - 12月13日22時1分更新

 顧客(この場合、進学を希望する学生であり、その家族も含む)の安心を回復するには、直接顧客に接する職員の資質を管理することだと、自らを律したわけだ。
 もちろん、講師陣に今回の事件をふまえて、自分たちの責務を再確認、再教育したこととは思うが、同時に組織のシステムでも、力量の確保を構築した。6.2.2の整備。

 このような事件がなければ、適性テストなんてしなかったかもしれない。教職課程の終了だとか、教員免許の有無あたりで、講師資格を規定していたかもしれない。単に学力が期待できるだけの講師じゃ、不適切としたことになる。

 今しばらく京進は逆風下に置かれるのはやむをえないとしても、このようなシステム構築は評価できると思う。


 ところで、今夕の朝日新聞の記事より。
「(前略)建築の近代化には、医師や弁護士のような資格制度が必要。一定の地位を保証するかわり、公共への奉仕者としての倫理観を求めよう、という考え方が立法の背景にあった。(後略)」

 建築士制度に関する考察の抜粋だが、国家資格とは、商売による利益独占の権限を与えたのではないということだ。国家が与えた資格は、その専門性を国民に還元する役目を課したということで、その専門性をもって国民に供する使命があるのだ。

 他の者の参入を阻んで、うまい汁を吸う権利を与えてもらったのではない。こういう側面からも、薬剤師という専門家によって構成される薬局を、株式会社として利益追求体質を持たせていることは、本来の姿ではないと考える。ましてや、株式公開だなんて、それが輝かしい未来につながるだなんて、有資格者がすべき態度、姿勢ではないだろう。




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瀬川さん、プロ初戦で同僚と対決を制す

2005-12-12 22:51:48 | 思いつくまま
瀬川四段、公式戦白星デビュー…竜王戦予選1回戦 (読売新聞) - goo ニュース

 それにしても異例の制度によってプロになった瀬川さんが初戦で対戦するのはNECの同僚。神様も話題性を持たせてくれるのはいいけれど、もう少しやりやすい相手を選んで欲しかったと思う。

 特例でプロになったのだから、長年の夢が叶ってプロになったのだから、プロの船出として幸先良く進んで欲しいと思っていた。
 もし自分が同僚なら、そういう瀬川先輩を気持ち良く送り出してあげたいし、だから勝っちゃ悪いような気がしてしまう。しかし、そういう状況じゃなきゃ、手の内を知り尽くしているわけだし、思う存分、向き合える相手だ。

 まさか、清水上さん、花を持たせたんじゃないよね?、そんな優しければアマ竜王になんかきっとなっていないはずだ。もし自分だったら、負けて悔しい反面、瀬川さんの安堵した表情を見ると、良かったなぁ・・・、と思ってしまうだろう、きっと。
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生命関連企業としての自覚を持て!

2005-12-12 22:24:30 | 薬害は人災だ
 あるチェーン薬局の体質が、表面は飾っていても、内実はボロボロで職員も疲弊しきってしまっている原因をつきつめていったら、経営者からの利益重視体制がその根源だった、ということが判明した。上層部は、ガツガツ儲けろなんて一言も言っていない、安全だ・安心だ、と言ってきたと反論する。

 しかし、その反論は容易に崩れた。なぜなら、安全・安心と言っている傍ら、むしろその何倍も今月の売上げがどうした、予算未達の原因は何だ、経費増になったのはどうしてだ、利益率がどうした、加算算定率が低い、残業を減らせ、などと口酸っぱく言っているのだ。それじゃ「直接、「儲けろ」と言わなくても、その何倍も言っているようなもの」なのだ。その意識が全くない。自分たちは善良な経営者だと勘違いも甚だしい。

-----ここから転載
今週号のアエラはひきつづき、マンションの偽装問題を特集しています。そのなかで、有力建築家の座談会をしていますが、出席者の一人が「建築を商売だけと考えたところから腐敗が始まった」という趣旨の発言をしています。全く同感で、単なるカネもうけなのです。しかも、いかに効率よくもうけるか、それが談合とともに日本のゼネコン文化だと言ってもいいのだと思います。食や住の安全を図れない国に、どれだけの未来があるのか、これまたうんざりする実態です。(日本の安全、AERA12月12日号より)
-----転載ここまで

 いやはや、同じ構図だ。建築業は、生命関連企業という自覚が全くない。製造販売業で利益優先体質なのだ。どうりで、腐ってしまったわけだ、ということ。
 ホンダが、車やバイクを作りながら、自らを生命関連企業と位置づけて活動したこととは、大違いだ。
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外人への偏見

2005-12-12 22:04:23 | 思いつくまま
「申し訳なく恥ずかしい」 在日ペルー人が謝罪の手紙 (共同通信) - goo ニュース

 頭でわかっていても、頭のどこか片隅で、正反対のことを考えてしまう自分。ペルー人のすべてが容疑者のようではないと思っていても、素直に受け入れられないところがある。
 なんでだろう。顔色や目つきが読めないからか。コミュニケーションがとれないからか。育ってきた文化が違うからか。祖先からの教えが流れているからか。このように考えること自体、偏見なんだろうか。

 謝罪文を、ペルー人だというだけで、本来、出す必要のない人に出させてしまい、どこかでちょっぴり安堵しているような自分が、なんか悲しい感じがするな。在日ペルー人にこんな手紙を出させてしまったのは、われわれ日本人の恥なのかもしれない。

 近隣でも中国人による事件が指名手配が出たまま未解決であったり、サッカーのアジアカップでの中国での様子を見ると、なかなか友好関係なんていうのは難しいのかな、と思ったりする。こういうのもいけない考えなんだろう。

 外国に駐在している日本人の身になれば、日本で起きた日本人の事件を見て、自分たちも同様に野蛮だ、と思われていると考え、肩身の狭い思いをしていることになる。しかし、他人は他人、自分は自分だ。犯罪者とは関係ない。

 島国で外国とのつきあいかたを、学んで来なかったツケなのだろう。反省。
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ドン・キホーテは反省せず、抵抗する

2005-12-09 23:18:48 | 思いつくまま
屋上の絶叫マシン撤去へ ドン・キホーテ六本木店 (共同通信) - goo ニュース

 あまりにも社会の感性とズレた行動に、周辺住民もいささか辟易していたのではないかと思う。

 この遊戯施設、「ハーフパイプの設計、施工、運営はドン・キホーテとは別の遊戯メーカーが行っており、ドン・キホーテ側は「六本木のさらなるにぎわいと活性化」などを目的に設置場所を提供した立場だった。」という。提案を受けた側かもしれないが、自らの営業上にもプラスになるとの経営判断があったのだろう。

 だから「開業延期を発表した文書の「反対運動などに屈するつもりはいささかもないが…」の下りに、無念さがにじみ出ていた。」のだという(以上、引用はhttp://www.zakzak.co.jp/top/2005_12/t2005120926.html)。

 社会との共存なくして企業の繁栄なし、といったところか。

 ドン・キホーテは、これまでも薬剤師不在の医薬品の24時間販売(TV画面による遠隔操作)にあるように、詭弁で売上げ重視戦略をとってきた。
 安売しているんだ、文句あるか、企業が儲けてどこが悪い、と言わんばかりの態度。
 賛同する者はドン・キホーテで買えばよし。違和感がある者は、避けて通ればよし。

 私は買わない。
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この車掌もクビなのだろうか?

2005-12-09 13:31:42 | JR西に学べ
OB社員が車掌を代行 トイレ急行に「見かねて」
-----転載ここから
 千葉県の新京成電鉄で、車掌(41)が腹痛を起こし八柱駅(松戸市)でトイレに行っている間に、駅で列車監視員を務めていた同社OBの男性(64)が電車に乗り込み、4駅先のくぬぎ山駅(鎌ケ谷市)で正規の車掌と交代するまで約6キロの間、車掌を代行していたことが、8日分かった。
 男性は同社で運転士と車掌を経験していたが、社内規定に違反し、同社は車掌や男性らを処分する方針。男性は「電車を遅らせてはいけないという気持ちから、見かねてやってしまった」と話しているという。
(共同通信) - 12月8日21時30分更新
-----転載ここまで

 東武鉄道が下した子供を乗せた車掌の解雇処分に対しては、いまだに世間で決着がついていないようだ。新聞での投書で、賛否それぞれ見られている。

 人はいつ体調不良に見舞われないとも限らないから、鉄道会社であればその時の対応は当然、想定されていたものと思われる。まさか、OBであれば、緊急時代行してもらっていい、なんてことはないはずだ。最新の安全運行体制にOBが精通し、勤務可能状態を常に維持している保障などないのだから。

 結果論ではない。事故がなかったから、いいじゃないか。定時運行できたことを、評価すべきではないと思う。

 八柱駅の問題?、管理体制の問題?、どこに責任が及ぶのかわからないが、この車掌自身の処遇を案じる。鉄道会社たるもの、同様に懲戒解雇か、いや東武と違って新京成は別の評価基準だから、無関係なのか。

 “大岡裁き”という言葉があるが、規律を重んじつつも、もっと広い視野で評価を下すことで、社内外の多くの者が、おおげさにいえば国民全体の明日が違ってくる、明るくもなれば殺伐ともなるように思う 

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憲法九条、未来をひらく

2005-12-06 18:25:52 | Book Reviews
 耐震偽造問題や、小児が連れ去られて殺害される事件が続く中、やや話題が下火になりかかっている憲法改正論議。しかしその議論は“休止中”というか、水面下で燻っているかのようだ。

 『憲法九条、未来をひらく』 岩波ブックレットNo.664

 小泉大勝の9月の衆議院選挙。郵政民営化を問う国民投票のようであったが、そこには九条改正も潜んでいたという指摘。何が何でも郵政民営化を推し進める行動力には、身内への圧力も含めて目を見張るものがあるが、反論も“小声ですらできない”ようになってしまった現在、いったい来年の任期切れまで待てとでもいうのか。

 影で異を唱えようものなら、チクられて冷や飯を食わされるような自民党の態勢。トップはあそこまで強権を振り回していいものかと、気の小さく無能な経営者を勇気づけてしまったのではないかとも思える始末の悪さ。

 外国からの侵略にも黙って殴られているのはおかしいじゃないか、襲われても黙って痛い思いをしているのか、という戦争肯定派の思い。確信犯的に条約や国際法、取り決めなどを犯してくる者には、何を持っても対抗できないだろう。
 一度、開戦してしまえば、すべてにおいて必ずや円満な解決なんて望めない。落とす必要のない命が増えるだけだろう。

 攻めてきても軍などを持って立ち向かおうとしない勇気を持ちたいと思う 
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