何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

戸塚洋二さん死去

2008-07-10 22:27:45 | 心に残ること
戸塚洋二さん死去 ノーベル賞目前に…恩師の小柴さん悲痛 7月10日13時59分配信 毎日新聞

 戸塚さんが施設長を務めた東京大宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設(岐阜県飛騨市)の鈴木洋一郎施設長は「突然で頭の整理ができない。スーパーカミオカンデの成果は、戸塚さんの強いリーダーシップがあってこそ生まれた。研究への姿勢は非常に厳しくいいかげんな実験解析など絶対に許さない人。いい意味で怖い先輩だった」と肩を落とした。

 宇宙素粒子も戸塚さんのことも知らないが、科学の世界で、さらに人類にとってこういう人の存在がいかに大きいかは、わかるような気がする。

 人間は弱いから、強いように見えても、ある時どこかで折れて、許して、甘くなってしまいがちである。自分で自分が崩れるのを抑えるのが精一杯のようですらある。そのエンジンは、「自分に厳しく生きる」だけでは続かず、自分が守るべきところを守り、変えてはいけないことを変えずにいるのは、科学のためであり、神のためであるような気さえする。神に任され、現世で真実を担当し、後世に伝えるには、それなりの人格者が担うのがよい。

 きっとそんな人だったのではないか。誰もが、できそうで出来ない。ときに煙たく思われようとも、頑固だと思われようとも、こういう人がいたからこそ、ダメな自分が存在しえたのではないかと思えるのではないか、尊敬に値する人物とはこういう人なのだろう。


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