何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

一度でいいから小倉さんの講演を聞きたかった

2005-06-30 22:36:06 | 思いつくまま
元ヤマト運輸社長の小倉昌男さん死去 (朝日新聞) - goo ニュース

 帰宅してパソコンを立ち上げてネットでニュースを読もうとしたら、真っ先に目に飛び込んできたのが小倉昌男さんの訃報だった。ドキンとした。クロネコヤマトを真似して、ペリカン便も飛脚がゆうパックも出てきたけど、やはり商圏を取るだけの、ポリシーのない活動はどこかで問題を起こしているものだ。

 80歳だったんだそうだ。また70代前半かと思っていた。『小倉昌男 経営学』の感動を、生の声で改めて聞きたかった。あー、残念。惜しい人を失いました。
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後から効く理由を探すとは

2005-06-30 22:28:07 | 薬害は人災だ
イレッサ有効な患者判別へ 神奈川県と東大教授が研究 (共同通信) - goo ニュース

 効くかどうかの根拠があいまいなまま、「夢の新薬」と過大な表現で使われてきたイレッサ。しばらく新薬の出なかったアストラゼネカにしてみれば、起死回生とばかりに興奮さめやらぬ状態で市場に乗り込んできた感がある。一度、入場を許されたら、もう後は既得権とばかり、批判には聞く耳持たずで、今ごろになって効くタイプの人を探っている。副作用で死ぬか、恩恵を得るか、その落差が大きいので、余計そこを追求しなきゃいけないにせよ、確認不十分のまま、使用開始されてしまった感が否めない。

 とすれば、少しでも早く売りたいがために(それを藁をもすがる患者が期待する声の陰に隠れて)ニーズのあるものをなぜ認めない、と言わんばかりに使用実態だけの既成事実だけつくってしまった。そういう強引さの部分に、過去の薬害と似た部分を感じる。サリドマイドも検討不十分なまま、認可されてきたのだから。

 間質性肺炎という重い副作用に接し、被害者にとっては期待した薬に裏切られた想いだろう。そういう部分も過去の薬害と類似しているように思う。

 メーカーの期待の大きい分、使用目的が生命にかかわる分、薬価がべらぼうに高い分、どこまでも生き残りのために少しでも都合のいい使用先があれば、逆に「藁をもすがる」想いで、道を探すのだろう。
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職員満足と患者満足を同時に満たす

2005-06-29 23:44:24 | 薬害は人災だ
 とりわけ新人であるほど、薬剤師として社会に出て、即戦力にははるか及ばず、しばらく教わらなければ一人前にほど遠いことは誰しもが実感するだろう。

 自分が一人前に一歩近づくことでうれしく思い、自分の成長を肌で感じることで喜びを味わう。これらはどこで得られるかというと、専門的知識をひとつ身につけたときであり、薬剤師として患者さんから感謝されたときだろう。

 患者さんが感謝するのは、患者さんにとって役立ち、有益と思われる情報やアドバイスを得たときであり、実際そのおかげでメリットを感じたときであろう。そのメリットとは、言うまでもなく、安全が与えられたときである。薬剤師は処方ができないのだから。

 新人(若手)は、安全性の確保を業務の中心に据えて、いや業務の大半をそれに充てた活動をしていいんだと思う。それが120%アタマを占め、エネルギーの大半をそこに使う。その連続で成長していけるんだと思う。

 新人に対して、十分な育成が行われないまま、本人もまだ成長度不十分と感じているまま、日常業務に出させられたら、何もできず、ただ言われたままに動くのが精一杯だろう。単に説明をして特指を取るべく、機械的な説明をしたところで、薬局の利益確保の道具に使われるだけなら、そんな程度の期待で窓口に立たせられるのなら、こんなハズじゃなかったと、疲れて辞めるだけだろう。

 薬局において、薬剤師として、患者さんのために何ができるか、考えさせる。他に何があるだろうか、専門職の一人として、責任を果たす以外に何があるというのだ。にもかかわらず、指導料や加算アップが前提にあるのなら、利益重視の行動が課せられるのなら、専門家としての活動なんて二の次になる。当然、やりがいもなければ、満足感も得られない。これらは、薬剤師が専門家として成長するのをただただ阻害するばかりでなく、お金のための活動だから患者さんが満足するはずもなく、共に面白くないだけだろう。

 薬剤師として、患者さんの安全を守る専門家として知識や技量を習得することが、スタッフも成長するとともに職員満足度も向上し、患者さんのいわゆる顧客満足にもつながる。
 顧客満足が得られれば、当然、求めるものは後からついてくる。そう思えば、顧客満足の活動も重要であると共に、職員満足度にももっと心を砕くべきなんだと思う。
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高尾さん、おめでとう

2005-06-29 00:23:36 | 思いつくまま
高尾八段が新本因坊に 張栩本因坊に勝つ (朝日新聞) - goo ニュース

 別にワタシは知り合いでも友人でも弟子でもなく、面識すらない、いわば1ファンでしかないのですが。

 以前から勝率の上位の常連でありながら、なぜかタイトルには縁遠かった高尾八段。張さんも、囲碁一途な雰囲気が好きなのですが、高尾さんには今までの鬱憤を晴らすかのように、ビッグタイトルを取って欲しかった。取れて、まったく無関係の者ですが、本当に良かったね、と喜んでいます。苦節●年、ということでもないと思いますが、高尾さんにしてみれば、ここ数年は長かったのではないでしょうか。

 苦労を重ねた人が、しかるべき地位に登りつめるのは、当然のことです。実力もないのに、ハッタリや偶然でなった人は、神様が許すはずはないのです。

 張さんは、必ずや復活するでしょう。だって、まじめだもの。張さんも、応援していますよ。
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従業員が満足すれば、業績アップにもつながる

2005-06-28 15:23:30 | Book Reviews
 『実践!患者満足度アップ』 著者は、前田泉さん(スナッジラボ・代表取締役)

 本書は、患者満足度が医療の質向上にとっていかに重要かを説くと同時に、それは患者のみならず、経営者が一番危惧する財務業績と連動していることを訴える。経営者は、数字ばかり見ているのではなく、いいかげん、患者満足度がそのキーワードであることを確信すべき時に来ている。

 実際、これまで患者満足の視点で経営をして来なかった者には、患者満足度なんて、アレルギー以外の何モノでもない。自分の知識にもセンスにもないものが導入されれば、これまでの見識のなさを露呈するばかりだからだ。さらには、これまでとってきた方針選択が、患者満足といかに正反対のことだったかを暴露してしまうからだ。

 患者満足とは、一般に言われる顧客満足と同義だ。ここがおきざりにされていたことも、数字至上主義あるいは利益重視企業にとって、自分たちの眼力のなさ、使命感のなさなどをさらけ出しているようなものだ。

 その行き詰まりを反省した経営者の一部はCSRに流れているようにも思われる。CSR=顧客満足ではないが、顧客の集合が社会なら、直接に間接に、社会からも評価を受けない企業に未来はないという意味で、相通じるものがあると思う。

 本書の中で、p.91からの「職員満足度とパフォーマンス」の部分は刺激的でした。
・職員満足度を高めるには、サービスをつくりだす従業員の満足度が高くなければならない
・職員がいきいきと目を輝かしてやる気がみなぎっている限り、町のひとたちがこの診療所に『来てよかった』と思っている限り、『お金は、いつも後からついてくる』のである
・最近になって、小売業界で、従業員満足度―顧客満足度―財務業績との関連性を数量モデル化した実証という報告が出てきました

 本書は引用も多く、説得力もあります。興味のあるかたは、ご一読を。
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立ち向かわないで、生まれ変わって

2005-06-28 13:17:32 | JR西に学べ
JR西の垣内社長、国交相訪問 「心新たに立ち向かう」 (朝日新聞) - goo ニュース

 言葉尻りを取るようで自分が情けないんだけど、何に「立ち向かう」んでしょうね。突きつけられた難題でしょうか、立ちはだかる大きな壁でしょうか、これまでに手がけてこなかった新たな活動に対してでしょうか、どん底に落ちて這い上がるにはあまりにも大きいギャップに対してでしょうか。

 立ち向かうというのは、挑戦し、何が何でも乗り越えたい、という意思表明かもしれませんけど。

 突きつけられた逆境は、事故によってなのかという想いがあるから、「立ち向かう」という言葉が出てくるのではないでしょうか。自分が蒔いたタネでもあるのだから、立ち向かうのは過去の自分に対してでもあるはず。
 新たなJR西日本を目指すのなら、まず自分を反省することが先決かつ不可欠で、外的に誰がもたらした事故ではないのだから、立ち向かうのではなく、自助努力で生まれ変わるべく、率先すべきなのではないだろうか。

 どうも「立ち向かう」ところに、責任意識の希薄さ、自分も被害者であるかのような、誤認が感じられるのだが・・・。実際、今も日勤教育があるみたいだし。

 考えすぎだろうか?
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沈黙の代償

2005-06-27 23:04:04 | JR西に学べ
2005年6月25日(日)24:25~24:55/30分枠
沈黙の代償~ JR脱線・鉄道員たちの後悔 ~
制作=読売テレビ
107人の命という重い十字架を背負ったJR西日本。閉塞した職場で現場の職員は苦い後悔を抱いている。「自分たちがもっと声をあげていれば事故は起きなかった…」収益偏重の「片輪走行」を続けてきた会社の体質。過密ダイヤが運転士に与えた重圧。鉄道員でありサラリーマンでもある彼らは危機感を抱きながら、警鐘を鳴らす勇気は無かった。事故後、福知山線の運転士たちが重い口を開き始めた。二度と悲劇を起こさぬために何が必要か、何が出来るかを問う。

 ここで登場する40代半ばの運転手、もともと運転手で国鉄に入った。しかし民営化反対派だったことが原因で、三宮駅のアイスクリーム売り場に6年間も配置転換させられる。今は運転手に復帰しているものの、いわゆるイジメに遭った。

 運転手仲間で、いろいろな想いが交換される。同じ路線を運転し、皆が思うヒヤリハットがあった。しかし、言えない。言えば、待ち受ける日勤教育。そのあげくが、信楽高原鉄道事故だ。
 そして、福知山線の脱線事故・・・。まったく10数年前の反省が生かされていない。当たり前だ、上層部は大事な話に耳を傾けていないからだ。一瞬、重要な指摘が目の前を通り過ぎたかもしれないが、利益優先がそれをかき消した。

 風通しの悪さ。風通しの悪いことは良くないという上層部がいるが、じゃあ・・・と進言すれば、批判はするな、耳の痛い話はするな、という矛盾。「わかっているだろうな」と囁く者すらいる。
 まさに沈黙を強いた代償。それを沈黙させた側ではなく、させられた側が後悔する。
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おやすみビールは、もう販売終了

2005-06-27 22:03:34 | 思いつくまま
 銀河高原ビールの「特注品」、おやすみビールは、3月19日をもって販売終了だそうです。もともと1年間の期間限定だったという。それにしても銀河高原ビールともあろうものが、薄気味悪いものに手を染めたもんだ。今後も、芸能人や有名人がベタ褒めしたら、顔写真入りの特注缶を作ってくれるのだろうか。

 もっとフツーにやれば、販路はあると思うんだが、知恵がないのだろうか。今のままでは、先細りでなくなってしまうんじゃないだろうか。
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原稿料を会社が中間搾取するのはアリか?

2005-06-27 13:09:26 | よくわからないこと
 頼まれて雑誌や書籍等に記事を出し、原稿料が支払われた際、所属する会社がそれを会社の口座に振り込ませ、一部を(ときに30%も中間搾取するということを、みなさんはどう思いますか?

 そもそも原稿の依頼は、個人に対してである。依頼側は誰に書いてもらってもよかったのではない(だから、会社宛ての依頼ではない)。
 原稿執筆にあたり、会社の業務によって得た知識や情報が往々にして使われる、ときに会社の書籍を使う、プリンターなどの機器を使う、といった理由を中間搾取の理由に挙げる。

 30%だなんて、税金よりも高い。サラ金の金利よりも高い。

 個人に依頼がある以上、全額、個人に帰属するものではないかと思うのだが・・・。

 またその記事が掲載されることで、その個人がどこの会社に所属しているかも掲載されるのだから、会社は計らずも著者である個人が所属していることがきっかけで、間接的に少なからず宣伝効果を得ているのだ。そこはどう個人に還元されるのだろうか。

 このような中間搾取は、世間一般に行われていることでしょうか、それとも一部だけのものでしょうか。
いわゆる「世間の常識」に照らし合わせると、いかがなものでしょうか?
 中間搾取された個人は、不幸な環境だったと、泣き寝入りするしかないのでしょうか?

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18才で背負うもの

2005-06-26 22:56:47 | 思いつくまま
男子生徒を立ち会わせ、光高校で爆発物の現場検証 (読売新聞) - goo ニュース

 爆弾を作ることができる頭脳を持っているのなら、それをしちゃえば後がどうなるのか、そんなこともなぜわからなかったんだろう。

 見よう見真似でも、自分で調べて作る技量を持っているのなら、その才能を活かして活躍する場なんて、いくらでもあるだろうに、もったいない。その才能すらない者だっているのだ。

 殺人未遂かもしれないけど、実際亡くなった人が出なかったのは、せめてもの、神様がかけてくれた情けなんだと思って、長い時をかけて立ち直って欲しいと思う・・・と言ったら、甘すぎるだろうか。
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がん患者よ、医療地獄の犠牲になるな

2005-06-26 22:44:57 | Book Reviews
 やや衝動で買ってしまった。近藤さんの主張は一貫しているので、たぶんすぅーっと読めると思う。「ひろさちや」さんて、知らないけど近藤さんよりひとまわり年配の宗教学者。

がん患者よ、医療地獄の犠牲になるな 近藤誠・ひろさちや 日本文芸社(パンドラ新書)838円+税
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読みたいときに読みたい本があること

2005-06-26 22:37:27 | Book Reviews
 いつか読みたいと思っている本をリストアップしていったら、いつのまにか、相当数が溜まってしまった。
 その中で、BSCの本を読もうと思って、吉祥寺の東急(=紀伊国屋)に行くも、お目当ての本はなかった。パルコに行けばあったか。三鷹のコラルに行けばよかったのか。それぞれは、近隣じゃそこそこの規模の本屋なのだが、どうも確実性に欠けるようだ

 明日はYBCにでも寄って帰るとするか・・・。読みたいときに読みたい本があると、進みも早い。そういう時のために、買ってツンドクしておけばいいようだが、なぜかあると読む気がしなくなってしまう。わがままなもんだ
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速いことはいいことか?

2005-06-26 11:24:44 | JR西に学べ
新型最速新幹線が試験開始 仙台-北上間で (共同通信) - goo ニュース

 最近の首都圏のJR東の運転ぶりを見ていると、JR西を意識していることがありありと伺える。「JR西とは違いますよ」と言わんばかりだが、内心、「危ねぇところでこっちも事故るところだった」と思っていると思う。私鉄と拮抗する路線は多々あるんだし、日勤教育まがいのこともあるんじゃないかな。

 で、ファステック。最終目標は時速405kmだって? 395kmじゃ許せないんでしょうか・・・。飛行機と争っているんですか? JALやANAに流れる乗客を奪い取ろう、ということですかね。自動車輸送とはバッティングする場面はそれほどないので(機能的に違う)、顧客開拓は空をターゲットとして、ということでしょうか。幸い、JR西よりATSも整備してきたし、スピード対策はできていると考えて?

 利用客を増やすにあやり、そのアイデアをもっと考える時期にきているんじゃないかなぁ。公共性もある中で、切り捨ててはいけないものも抱えているわけだし。赤字路線をなんとかしなきゃいけない気持ちもわからなくもないけど、他社が参入したくてもできない特権も持っているんだから、社会を豊かにする工夫に精を出してもらいたいと思うんだが

 東北新幹線も、「はやて」は前座だったわけね 次は、500kmを目指しているんでしょうか
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いいものを安く

2005-06-25 21:53:31 | いいものはいい
真夏の道「打ち水」で涼しく アスファルト舗装に新技術  (朝日新聞) - goo ニュース

 物の開発には、新しい機能や価値を載せた製品を出して、従来品より高い価格をつける根拠とされていた。従来品にはないものを持っているんだから、高くて当然、電化製品なんてその好例だろう。

 料理だと、新しい味やメニューを出すのに、必ずしも高いとは限らない。本来なら捨てていたかもしれない部分を使って作るかもしれないし、安価な素材でお洒落な一品ができるかもしれないし、開発してもそれがただちに高い値のつくメニューとは限らない。

 世の中には価値を高めるが、かえってコストダウンになるものも少なくないんだろう。金にいとめをつけず、いいものができても、高すぎるようでは製品化にもならない。機能や価値が高く、かつ省エネというコンセプトもある。

 単にいいものを・・・という姿勢は、開発にアタマを使い足りないか、心が欠けているようなことはないか。すべてがそうだとはけっして言わないが、何か付加価値を実現するアイデアを思いついたら、そこが新たな原点で、社会に寄与する心をオンすることも検討できればいいと思う。
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副作用がない薬なんて、ナイ!

2005-06-24 22:49:12 | 薬害は人災だ
イレッサ販売会社を告発 薬事法違反で患者の遺族ら (共同通信) - goo ニュース

 薬として効き目を持っていれば、副作用も持っていて当然。なんでそんな当たり前のことを忘れて、誇大広告だと指摘できなかったんだろう・・・。飲んで、目的の部位に到達するまであちこちを通過して、標的部位にだけ、ほどよく効くなんて、考えてみれば笑っちゃうようなありえない話だ。他の部位に全く作用しないなんて、誰が決めたのか。

 なんでそこを「言い過ぎ」と指摘がなかったんだろうか。インターフェロンだって「夢の新薬」だなんて期待がかけられて、いざ使ってみたら、全くの“夢”で終わってしまった。
 メーカーは、新薬説明会において、副作用のことを相変わらず、過小評価している。触れないわけではないが、「副作用のお話はしますけど、ほとんど重箱の隅をつっつくようなもので、心配症のかただけ、気にしていてください」と言わんばかりだ。だから、いかに軽く話すことか。

 そんな日常で、安全性の感覚がマヒしちゃって、イレッサのふれこみが、まんざらウソでもないかのように思ってしまったのだろうか。副作用がない、と証明するには、時間をかけてしか証明できないことを改めて肝に銘じることだ。予め、予想したかのように言うのは、科学者の倫理にも欠ける。

 しかし患者サイドから指摘されなきゃ話が進まないなんて、なんで訴えないまでも、薬剤師の中からアストラゼネカに警告を発せられなかったんだろうか。「ちょっと言い過ぎじゃないんですか?」って。自分を含めて、情けない限りだ。
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