何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

「結果を出す人」はノートに何を書いているのか

2009-11-30 21:54:54 | Book Reviews
『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』 美崎栄一郎・著、Hanaブックス、2009年9月17日

p.2 (毎日同じように仕事をしていても)その経験が成果につながり報酬に変わる人と、そうでない人がいます。その差は、一体どこで生まれるのでしょうか? 私は、その差はノートの使い方で生まれると考えています。正確には、積極的に「記録」している人と、していない人の差です。

p.7 学生のときは覚えるためにノートを使いますが、社会人になってからは「忘れる」ためにノートを使います。

p.87-8 アイデアを数多く出すには、ノートのようなアナログツールが優れているのです。そのポイントは「携帯できること」と「雑に書けること」です。

p.124 システム手帳は重厚感がありますし、持っているだけで仕事ができる自分を演出するという効果もないとはいえませんが、実際の使い方を考えると無駄なページが多すぎます。

 この本を読んだ直後に東急ハンズに行ったら、これまでならたくさんの文具で迷うところ、アタリを迷わず決められるような気がした。つい、いろいろ買ってしまった。

 だが、今の自分にとっての必要性、使いやすさというものもあるので、自分に合った文房具に巡り合い、仕事が改善されることが本質なのではないかとも思った。そういう意味で、少しでも本書がそのヒントになればいいのだと思うし、新たな文具や機器が開発されれば、また情報整理の進め方は変化するのだろう。

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人を出し抜く超・仕事術

2009-11-29 16:09:10 | Book Reviews
U25勝ち組アンダー25歳の法則 「レバレッジ思考」をマスターせよ! 人を出し抜く超・仕事術 本田直之・著、主婦の友社、2008年3月20日

 確かにU25からこれをマスターして、磨いてくればさぞかし凄いビジネスマンになれることだろう。副作用も懸念されるが、その修正は可能だろう。
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沈黙のクレーマー

2009-11-28 23:55:40 | Book Reviews
顧客満足度100%のツボ 沈黙のクレーマー」 宮崎聡子・著、青春出版社、2008年7月15日

p.24-5 サイレント・クレーマーとは、不平不満があっても口には出さないお客様のことを言います。このような人たちは、黙って店を去っていく代わりに、二度と来店しないこともあります。

p.62 お客様の目的を、自分の仕事の目的としなければ、まったく意味がないのです。これが、“顧客志向”であり、お客様の心をつかむのです。

p.76 クレームを言わない理由のひとつとして、「クレームを言いにくいテーマだから」ということもあります。それは、クレームの内容が人の応対や接客に関することの場合です。
 人は、あいまいなものに対しては、やはり文句を言いにくいものです。ほとんどの人が「自分が正しい」という確信が持てないまま、人に文句を言うことができないため、サイレント・クレーマーが生まれてしまうのです。

p.77 継続的な取引がある、よく通ってくださるといって、必ずしもお客様は満足しているわけではありません。普通は、何らかの不平、不満を抱えながら、自社をご利用いただいていると考えたほうが懸命です。なぜなら、人間というのは簡単に100%、120%満足するわけではないからです。

p.95-6 (初対面や一見のお客様と対応しているときに)そこへ常連客が来て、満面の笑みを浮かべながら楽しそうに話しはじめたらどうでしょう? 当然、新規のお客様は寂しく思います。差をつけられたことで心が傷つくのです。
 人は寂しい思いをするところ、寂しくさせられるところにはもう行きたいと思いません。

p.98 わからないのに、「このぐらい、いいじゃないか」は危険です。それはあなたの考えで、お客様はそうではないかもしれないのです。

p.153 お客様は、「このお店とこれ以上話をしても無駄だ」と思ったとき、無言で立ち去ります。けれどもそれは「納得している」という意味ではないのです。
 クレームは、再来店いただけたときが本当のゴールです。

p.160 変えることで、新たに払わなければならないコストがあります。自分の労力、時間、お金です。これらを「スイッチング・コスト」と言います。スイッチング・コストが高いと、人は我慢しがちです。

p.175-6 人間には“有能感”という欲求があります。きちんと意思決定できる、物事を判断できる自分でありたいという欲求です。テキパキと判断し、テキパキと行動できる自分でありたいという欲求なのです。誰もがもっている基本的な欲求です。
 わかりにくいお店に行くと、この有能感がすごく低められます。だから、それを回復させようとして、「こんなに自分をイライラさせるお店が悪い」と店側に文句を言ったりするのです。具体的には「陳列の仕方が悪い」「案内表示の出し方が悪い」「きちんと書いておけ」などです。

p.205 声の中には、致命的とも言える企業やお店のミスもありますし、そうではないものもあります。
 時に、そうではないものが曲者です。致命的であれば、お客様も意見を言いやすいのですが、そうではないもの、つまり、「100%企業のミスではない」という領域は、意見を言いにくいからです。
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最高の医療をうけるための患者学

2009-11-27 22:10:18 | Book Reviews
「最高の医療をうけるための患者学」 上野直人・著、講談社+α新書、2006年7月20日

p.4 外来診療での医師と患者さんのコミュニケーションのあり方にこそ、日米でもっとも大きな隔たりがあると感じたのです。

p.18-9 患者さんの多くは、自分自身の病気について、目の前の医療者に説明できる知識を持っておらず、どのような治療を受けてきて、それを踏まえて今後、どのように治療を進めていきたいかという希望などが整理でけいていないのです。

p.26-7 主治医制のもと、最初にかかった診療科の医師の権限がひじょうに強くなる傾向が見られます。最初に外科で診察を受けた患者さんは、やはり外科的治療(手術)をメインにした治療に傾きがちです。
 すべての治療方法を、初めから平等に検討するシステムが整っていないのです。

p.29 がんの治療に限らず、感染症にしても、専門家である医師は、標準的な治療法を熟知していて、ある程度反射的にパッパッと治療法が出てこなくてはいけません。患者さんはそういう病院にかかるべきです。

p.94 質問なんて簡単だと考えていませんか? 質問というのは、じつは、気持ちの余裕と事前の下調べがないとできない、高度なコミュニケーションです。

p.116 最新治療は、かならずしも標準療法ではないということです。皆さん、意外と知らないのですが、がんの治療でもっともすばらしいのは、標準療法なのです。
 標準療法とは、最大多数の人が確実の延命する治療法です。

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【ジェネリック】 学会でもおおいに盛り上がる!

2009-11-27 00:04:52 | ジェネリック de リ・スタート!
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃  -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
┠────────────────────────────
┃       2009.10.18 Sun.   通巻31号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。

──────────────────────────────

 今回、先日、大津市(滋賀県)で行われた第42回日本薬剤師会学術
大会に参加しました。そこでジェネリックに関する口頭発表を聞き、その
感想をお知らせすることにします。

------------------------------------------------------------

 参加者は約9000名だったそうで、大きく2つのエリア(会場)に分かれ、
行われました。
 ポスター会場は、暮れのアメ横並みに大混雑!
 入り口から目的とする発表の場所まで移動するのもやっとの思い・・・。
示説時間内にお目当ての発表場所を回るのにみな苦労していました。

 口頭発表の会場もほぼ満席状態、関心の高さをうかがわせます。

──────────────────────────────

 ジェネリックに関する口頭発表を拝聴して、比較的、多く見られたものは
下記のようです。

○自己負担(支払い金額)の少ない患者、あるいは公費や助成により
自己負担のない患者に対して、ジェネリックの使用について理解が
得られにくい。

○ジェネリックメーカーにおける情報提供や情報収集の現状について
改善が望まれる。

○使用促進の努力をしている薬局は少なからずある。

------------------------------------------------------------

 また、興味深い発表としては、このようなものがありました。

○置かれた環境において精一杯使用促進の取り組みを行っていても、
使用量(数量)ベースにおいて、30%は高いハードルである。

○病院では、ジェネリックを使用して不具合の報告がないものの、
開局では、患者からさまざまな意見が寄せられている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 全体を通じての主な感想(私見ですが)は、下記のようです。

○ジェネリックの使用促進の取り組みは、薬局経営のために行われるもの
ではない。
 国民は「安かろう悪かろう」の印象を持っており、自己負担減額の大きさ
にかかわらず、ジェネリックを使用しても大丈夫、問題ないという印象を
もってもらう必要があるのではないか。

○開局薬剤師はジェネリック使用後の患者から、ジェネリックが原因では
ないかとする体調不具合の訴えを少なからず受けている。
 その真偽はともかく、使用開始前に、使用後の体調(変化)について、
過度に心配しすぎないよう、あるいは誤解を招かないよう、服薬説明をして
おくとよいのではないか。

──────────────────────────────

 国民は、安さと引き換えで、品質に難のある薬を使用するのではありま
せん。また薬剤師も「安さ一辺倒」で変更を勧めるのではありません。

 安いことはジェネリックを使用するうえでの大きなメリットとはいえ、
それを推奨する薬剤師が日頃からどの程度信頼されているか・・・、
信頼されている薬剤師が適切な説明を行うことで国民はジェネリックを
試してみようと思うのではないでしょうか。

 これまで「かかりつけ薬局(薬剤師)」などと言いながら、信頼を培って
来れていないとしたら、価格を前面に出しても、国民の理解や納得は
得られないのではないかと、改めて思った次第です。
 
------------------------------------------------------------

 ついでの観光をする時間もないまま、好天に恵まれた琵琶湖湖畔を
後にしました。

 来年の学術大会は長野市(長野県)です。

──────────────────────────────

 本メルマガをご覧になられて、ご意見等がございましたらお知らせください。
取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。

 お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています!
 それではまた次回! (^^)/

============================================================
◇本メールマガジンをお読みになられて、ご感想やご質問等があれば
 お知らせください(下記参照)。
  本メールマガジンを通じて、応えていきたいと思います。

 また、プライベートな質問であったり、複雑な背景であったり、
メルマガで取り上げられるのではなく、直接相談したいという場合
でも構いません。お答えできる範囲でお答えいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 メールマガジン 【ジェネリック de リ・スタート!】

■発行 : みたキタ企画
■発行人: suke
■ご感想やご質問等の宛先 --> tamsuke@gmail.com
 (@は小文字の「@」に変えてお送りください)
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■発行システム:『まぐまぐ!』  http://www.mag2.com/
■購読希望(メールアドレス登録・変更)・配信停止はこちら
     http://www.mag2.com/m/0000286496.html
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バイタルサインの見方・読み方

2009-11-26 23:53:22 | Book Reviews
「バイタルサインの見方・読み方」 日野原重明・監修、照林社、2005年1月10日

 昔からバイタルサインに関する本はいくらでもあった。患者がそこにいるのに、患者を知らずして服薬指導などできないのに、患者中心の医療などと言いながら、薬剤師はバイタルサインに近寄ろうとしなかった。

 病棟活動が定着した。医薬分業では質が、病院薬剤部ではスキルミックスが求められる時代になった。体調変化は自覚症状の訴えや外見的にわかる他覚症状だけで済ませているわけにはいかない。副作用の可能性もあれば、バイタルサインも参考に加えて、判別の精度を上げることもできよう。いや、しなくてはならない。
 
 患者に触れてはいけない、医療行為だ、などと避けて通っていることもナンセンスだ。診断するのではないし、医行為を代行するのではない。薬剤師がすべきことを深耕する中で、踏み入れる必要があるのだろう。
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楽しい仕事

2009-11-25 22:13:20 | Book Reviews
「楽しい仕事 明日からやる気がわき出る心理学 神田昌典ほか・著、プレジデント社、2006年2月2日

p.11 序列や管理を重んじて社員の人生を支配し続けるアンフェアな企業や、社員のヤル気をそがないようにと、「引き続き終身雇用を約束する」といったまやかしを使う企業が未だに多い。

p.14 生きるために必要なお金を固定費とすれば、使わなくてはいけないと思い込んでいた、いわば「心の固定費」が高すぎるということはないだろうか。「心の固定費」を下げてみるだけで気持ちが軽くなり、幸福感に浸れる人もいるはずだ。

p.26 リスクを取らなかった人は、人の上に立てないし、立ってはいけない。そんな上司の下で仕事をしたい部下はいないのである。

p.34 発想よりも行動と努力と幸運によって栄冠を勝ち得た事例が圧倒的に多いことを知った。発想は重要ではないと言うつもりはない。行動と努力が伴わない発想は意味がないと言いたいのである。

p.36 正しい危機意識とは、優れた登山家や船乗りが持っている謙虚な心と恐れをコントロールできる知性から生まれる。謙虚な心は失敗によって、恐れをコントロールできる知性は修羅場を体験することによってはぐくまれる。

p.46 キャリアを切り開くには、偶然の出来事をいかにチャンスとしてつかみ取り、活用していけるかにかかっているといってもいい。

p.54 人のコンピテンシーを見極めるにはどうすればいいだろうか。
 そのとき重要になるキーワードが「再現性」である。
 言い換えるなら、「資源としての人材」ではなく、「資本としての人材」を高く見るといってもいい。

p.61 ローパフォーマーと宣告された皆さん。ダメ上司が下してくれた評価のおかげで、「自らを解体し、前進するチャンスを与えられた」くらいに感じ取って、これからは自分のパーツとよく対話していただきたいと願っている。

p.76 会社に勤めていても、会社を通じて、あるいは会社を利用して何を自分は社会に貢献していくのか、という「使命」に気づいたとき、人は迷いなく人生を全うします。経済的、社会的成功のいかんにかかわらず、豊かな人生を送ります。

p.82 実際に新しい組織の中では、何を行動変革や意識改革の「羅針盤」にしていけばよいのであろうか。それは「目的」である。

p.90 人間は、想定できる期待と現実の間に差がないと行動を起こさない。見ている人を買う気にさせるDMやチラシ広告をつくるための原理原則とは、それだけなのである。

p.91 PASONAの法則
 この法則は、プロブレムの「P」から始まる。問題点だ。まず対象顧客が抱えている問題点を明確化する。そのことによって、お客との間に共感が生まれる。そして、次に問題点をさらにあぶり立てることが必要になる。それが「A」のアジテーションである。
 そして、ソリューションの「SO」へと進む。問題の解決策を提示することだ。次に続くの「N」は「narrow down」、絞り込みのことである。対象や条件を絞り込まないと「緊急性」が生まれないからだ。
 最後の「A」はアクションである。どんな具体的な行動をとってほしいかという「行動への呼びかけ」を行うことである。この五つの要素を、この順番通りに語りかけると、自然にギャップが演出でき、反応を引き起こしやすくなる。

p.116 「貸し」のセールスにおける活用といえるが、客に貸しをつくるには、必ずしも商品を貸し出す必要はない。セールスマンが客の要望を満たすために真摯な努力をすれば、客はセールスマンへの「借り」を意識し、そのお返しとして、たとえセールスマンが最終的に提示した価格が自分の予想を上回るものであっても、快く受け入れる可能性が高いのである。

p.131 上司と部下の関係で、世間一般のイメージが悪いのは「一将功成りて万骨枯る型」の保身である。たいていのケースでは上司に万骨を枯らした意識がなく、「みんなハッピー型」と思い込むのが人間心理の悲しいところである。自分の地位や名誉がかかってくると、都合のよいところだけを記憶したり、部下を犠牲にしたことを忘れてしまったりして、自分の行為を正当化する。このような自分を守ろうとする仕組みが無意識に働くので、周りの人の非難のまなざしに対しても、むきになって反論することになる。栄達をとげた人は、栄達をとげるために支払った代償を自覚し、憂鬱な感情を多少抱いたほうがよいかもしれない。憂鬱な感情は、人間を内省へと導いてくれるからである。

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仕事で使える!Twitter超入門

2009-11-23 17:02:39 | Book Reviews
「仕事で使える!Twitter超入門」 小川浩・著、青春出版社(青春新書)、2009年10月5日

p.76 セレブたちがツイッターを使う理由は、基本的に自分たちのブランディングのためである。つまり、セルフブランディングのツールとして使っている。
 セルフブランディング、すなわち自己実現のためのPR、売込みをするためにツイッターでつぶやく。

p.78 少なくとも、自分の好みや目標、指向などを明確にして、それについてのつぶやきを続けていくことで、自分自身のポジショニングを周囲に訴えていくことはできるだろう。
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閉鎖病棟

2009-11-21 18:13:29 | Book Reviews
「閉鎖病棟」 帚木蓬生・著、新潮文庫、1997年5月1日

p.360 傷害事件を起こした人について、「精神科にかかっていた云々」というコメントが、ときどき新聞やテレビで伝えられる。いったい、そうしたコメントを付け加える必然性がどこにあるのだろうか。そのような報道は、《精神科の患者イコール危険》という誤解を助長するだけで、読者に知らせるメリットは何もない。なるほど、精神科の患者の中には、確かに危険性、凶暴性を伴う病の者もいるけど、それは法を取り締まる警察機構の中にも悪い警察官が存在するのと同じで、どこの世界にも見られることである。たとえは悪いが、かりにある一人の警察官が泥棒を働いたところで、全部の警察官を泥棒とみなす者は、だれもいないだろう。その意味で、『閉鎖病棟』は、わたしたちにそのような公正なものの見方を、改めて教えてくれる。
 ここに出てくる人々は、わたしたちである、あなたがたなのである。《閉鎖病棟》という言葉は、ある特定の病院を指しているわけではむろんなく、管理化されたわたしたちの社会全体を、象徴している。

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よし、かかってこい!

2009-11-20 22:54:08 | Book Reviews
「よし、かかってこい!」 大野勝彦・著、サンマーク出版、2007年7月5日
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頭のそうじ心のそうじ

2009-11-19 21:22:07 | Book Reviews
人生をキレイにする 頭のそうじ心のそうじ」 鍵山秀三郎・著、サンマーク出版、2007年11月5日

p.17 自分が掃除をすると、誰かが気持ちよくなる、誰かが喜んでくれる、誰かの心が穏やかになる、そしてそのことで自分もうれしくなる・・・・・、そんな掃除をしたとき、人は何かを発見するのです。

p.35 効率というのは、どうやったら能率的にできるかというのが本来の意味ですが、そうではなく、いつの間にか、手抜きをすることが効率になってしまいました。いかに手を抜いてラクをするかということの追求になってしまったのです。

p.37 ひとたび街を歩いたり電車に乗ったりすれば、誰でもたいてい異常なことやおかしな兆候に気づくはずなのに、実際に自分の身に降りかかるまでは第三者的に傍観者として眺めているというのでは、ちょっと鈍感すぎるでしょう。
 異常なことやおかしな兆候に鈍感だということは、結局、自分のことしか考えていない、ということでもあります。

p.77 人間には「上品な人」「下品な人」というのはあります。では「中品」というのがあるかというと、ありません。ということは、上品でなければ、すなわち下品なのです。
 中身がないのに、外だけ飾ろうとするからです。根っこがなくて、葉ばかり茂らせた根なし草のようです。

p.95 人間は、なんにもならないことをやったときにのみ、成長するのです。

p.105 私は「私」よりも「公」を大事に生活しています。公共のために私人というものが犠牲になっても、私はあまり苦痛とは思いません。むしろ、公を犠牲にするようなことには、私は抵抗があります。

p.107 学ぶというのは過去のこと、考えるというのは未来のことです。過去から学んで、未来を考えて見据えていくのです。

p.109 (何をしたらよいかわからないようなときでも)やはり行動しかありません。本当に薄紙一枚ほどのものかもしれませんが、その行動でもたらされる成果を祈りながら、ただひたすら行動をするすかありません。ところが、実際にやってみると、薄紙一枚の効果も上がりません。それでもそれを信じてやりつづけるのです。

p.113 結果がわかるからこそ、その原因となるようなことは絶対にしてはいけない。

p.121 部下を成功させてやろうと考えられる人は、そんなにぐずぐずと思い悩まないものです。いつも自分以外のことに思いを馳せています。

p.127 身体を鍛えるのと同じように、心もしっかりと鍛えれば、より強くなっていくものです。
 大切なのは、心を浄らかに保つことを常に自分にいい聞かせることです。これは一生の課題でもあります。

p.138 利益を上げるために、叩けるところはとことん叩いてコストを減らすという、いまのやり方は、犠牲者をたくさんつくっています。あらゆる場面で、このようなことが横行しているのです。

p.141 人間はそんなにうまく切りかえができるはずがありませんので、いくらこちらの私に丁寧な口調や態度で接してきても、その表情や態度の向こうに、裏ではまるで鬼のようなひどい行動をしていることが私には見えるのです。
 利益をもたらしてくれる人には慇懃で、自分より弱い立場の人に冷たい人。そういう人の根底にあるものは、必ず表にあらわれるものです。

p.175 国家というのは、外から滅ぼされることはまずありません。ほとんどが内部から壊れるのです。
 外から攻められてとどめを刺されるということはありますが、その前に、内部がもう壊れる寸前にまでなっているから、外からとどめを刺されるのです。

p.183 人間は誰でも利己心があります。利己心、自己心のない人はいません。お釈迦様でさえ、あると自分でいっています。ただ、戦前の日本人についていうなら、たとえば、みっともないことはしない、卑しいことはしない、浅ましいことはしない、はしたないことはしない、人様に顔向けのできないようなことはしない、お天道様に顔向けができないことはしない、といったもので厚く利己心を包み込んでいました。

p.188 いまの世の中は、非常識を理屈で説明しなければならないほど、常識的な判断が通用しなくなってしまいました。

p.195 会社は社会のものともいいますが、その前提として、まずは社員優先の考え方が、そこにあるべきだと思います。それを経営者や株主のものだと考えるから、社会とは隔絶された世界を歩くようになるのです。

p.197 子供のときから褒められたことがない、人に当てにされたこともない、といったようなことがあれば、自分が人の役に立とうとか、社会の一員として、国民の一員として、日本を構成する一人であるといった感覚がまったくわかないでしょう。

p.203 自分がつらいとき、苦しいとき、悲しいときほど、人を親切にする・・・・・そうすれば、不思議と自分の苦しみも和らぐものです。
 自分に余裕がないときほど、人に親切にすれば、これが最良の確実なストレス解消法になります。
 人に親切にしたところで、問題自体は解決しません。しかし、イライラする気持ちが消えて、平静な気持ちで問題に取り組めます。そして、それこそが問題解決の近道になるのです。
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ココロの教科書

2009-11-18 22:13:27 | Book Reviews
「ココロの教科書 「大人のオマジナイ」で人生が変わる! ひすいこたろう/スズキケンジ・著、大和書房、2008年10月1日

p.36 ちなみに甲子園の常連校に男子校はありません。女性の応援なしには男はなかなか力を発揮できないからです。つまり、女性に信頼してもらえたら、男はおもしろいくらいのってくるってことです。男は笑えるくらい単純なんです。

p.47-8 イメージの中で、大嫌いなあの上司を3cmの手のひらサイズに変えて、さらに2頭身にしてみるのもGOODです。仕上げに、ミッキーマウスの耳を加えます。

p.56 人間は、うれしかったことを人に話してるときって間違いなく幸せなんです。そしてうれしい感情、幸せな感情は必ずうれしい出来事、幸せな出来事を呼び寄せるのです。

p.60 「人がほんとうに信頼し合えるのは、楽しさを共有するときよりも悩みに共感することができたときです」

p.76 普段から、自分の好きなことを日常の中で増やしておくように心がけるといいんです。

p.168 「怖い人」と思って見るのと、「やさしい人」と思ってみるのとでは同じ人でもまったく違って見えます。
 「できない!」というメガネで味わう世界と、「できる!」というメガネで味わう世界とではまったく表情を変えます。
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理想の会社

2009-11-17 22:17:39 | Book Reviews
理想の会社 毎日、社員が感動して涙を流す 福島正伸・著、きこ書房、2009年11月11日

p.16 社員にとって幸せとは、「生活を維持するだけではなく、社内のすべての人々が強い信頼関係で結ばれながら、それぞれが自分の可能性を発揮して充実した人生を送ることである」と考えています。それは、ただ安楽に生きるということではなく、社会に貢献することで自分の存在価値をつくっていくことです。

p.27 共感して入社する人々は、生活するために働くのではなく、仕事そのものに意義を感じて働きます。安楽であることを良しとせず、努力を惜しまず、本気で仕事に取り組んでいきます。

p.40-1 いつも無理難題を言ってくるお客様がいて困っています。
 『チャンス! すごいチャンスだ! 最高のお客様だ。無理難題を言ってくださることで、自分を成長させることができる。それによって、他のお客様のどんな要望にも対処することができるようになる!』

p.42-3 他人に期待をすると、裏切られて不満となって自分に返ってきます。不満やストレスは、他人を自分の思い通りにしようとする自分の考え方から起こるものなのです。他人に期待するのではなく、他人を信頼しましょう。

p.43 いわゆるアドバイスは、相手から求められた時にだけするようにしている。なぜなら、相手が求めていない時にするアドバイスは、相手の否定になってしまったり、相手に要求することになってしまったりするからだ。

p.48 私には、たいしたことは何もできません。なにか一つでもまわりの皆さんのために、自分ができることを探したいんです。そのために自分に原因があると考えるようにしてるだけなんです。

p.60 (社会に貢献することと)利益とのバランスを考える必要はないと考えています。ひたすら、社会に貢献することだけを、考えて実行していけばいいのです。なぜならば、利益が上がらないのは社会に貢献できていないからです。

p.61 本当の原因が自分自身にあると考えることを、自己責任といいます。

p.62 常に自己責任を意識することが大切だと思います。その範囲を広げていくことを、自己成長と言います。

p.64 TSとはトータル・サティスファクション、つまり顧客のみならず、社員およびその家族、地域、日本、さらには地球のすべてを満足させる活動のことをいう。

p.70 すべての経営資源を活用して、あきらめずに取り組むことがTSの原点なのです。

p.71 (クレームなど)このような不測の事態に対しては、全力を尽くして解決しようとする姿勢が重要です。解決できるかできないかではなく、解決するまで取り組み続けるだけです。

p.73 手段上の失敗は糧にして、次の成功につなげるだけなのです。すべては可能であり、失敗は糧にしかならない、と考えることが、TSの問題に対する基本的な考え方です。

p.74 TSにおける社員の幸せとは、生活を保障すること以上に、毎日を生きがいのあるものにすること、つまり充実した人生を送ることであると考えています。
 TSを推進する会社で働く人々は、最も大きな存在感を得ることができます。なぜなら、自分が努力したことで、他人を感動させ、感謝されることで、自分自身が最も大きな感動を得ることができるからです。

p.77 一日のうち30分間は、他人や他部門のために時間を使うことが義務となっている。
 この相互支援時間を取り入れることによって、それまでと比較して、会社全体の生産性は25%向上した。

p.92 イメージはつくろうとするものではなく、結果としてできるものなのです。

p.93 信用は真実からしか生まれません。そして真実とは、日々の活動以外の何者でもないのです。

p.98 問題というのは、上司が一番格好良い姿を見せる最高の機会なんだから。

p.126 大切なことは、誰もが実現したくなる理想を描き、それに向けて改善・成長し続ける風土を創ることなのです。

p.143-4 その会社が成長することを、すべての人たちが喜んでくださるのが「理想の会社」のあり方です。
 そのためには、次の三つの重要な要素があります。
 第一に、この業界では仕方がないことだ、といった今までの業界の常識や風習に、制約されないこと。
 第二に、目先の利益に振り回されず、未来へつながる大きな価値を大切にすること。
 そして、第三に、なかなか思いつかなくても、あきらめずに知恵とアイデアを出し続けていくことです。
 「理想の会社」というのは、困難や問題を糧にして、すべての人々が幸せになるために、より大きな価値と感動を生み出し続けることができる会社なのです。
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週末起業サバイバル

2009-11-16 21:14:46 | Book Reviews
「週末起業サバイバル」 藤井孝一・著、ちくま新書811、2009年10月10日

p.63 Jさんのように、自分でできることから始めることが大事です。緻密な事業計画を作り、全部できたら動くという方もいますが、そういう方は、たいてい途中で力尽きます。Jさんがまず名簿を買うところから始めたように、まず小さなことから始めるのが成功の秘訣です。

p.65 新しいものほど、お客さんに知ってもらい、世の中に普及するまで時間がかかります。
 誰もが「うまくいかない」といったビジネスほど、うまくいくことが往々にしてあるからです。

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【ジェネリック】 ジェネリックに消極的では職場放棄とみなされる

2009-11-15 13:56:08 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃  -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
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┃       2009.10.11 Sun.   通巻30号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。

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 今回は、薬剤師にとって、ちょっと耳の痛いお話を。

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 先週、「第2回ジェネリック医薬品安心使用促進セミナー」が神戸で
開催されました。

 報道によると、その中である演者のかたから

 医療現場での後発品に関する情報は薬剤師が収集、評価し、
医療関係者や患者に適切に伝達すべきとの考えを表明。
 後発品の使用促進に薬局薬剤師が積極的に関与していない現状は、
「まさに職場放棄。後発品への理解だけではなく、自らの職能そのもの
への理解が低い証拠であり、いま一度業務を見直す必要がある。」と
厳しく非難した。
(日刊薬業 平成21年10月6日)

 と、開局薬剤師はキツーイお言葉を頂戴してしまいました。

 その場に居合わせた薬剤師はどう思ったことでしょう・・・。

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 それと呼応するように、開局薬剤師の活動状況については、
「後発医薬品調剤体制加算」は当初の予想を大きく上回り、8割以上の
薬局が算定しているにもかかわらず、使用量においては、依然、目標値
(いわゆる数量ベース30%超)にははるか及ばないという実態があり、

「点数は取っているのに、やっていないというのは最悪です。薬剤師は
その時々の医療を背負い、それを解決するための原動力として機能して
ほしいと思います。患者のために役立つことで、将来的に自分たちの
職能も高まるのです。
 そういう意味では、後発品使用促進は、点数に関係なくやらないと
いけません。「後発品を信用できない」というのは職場放棄でしょう。
後発品の承認基準の検討には薬剤師が関わっているのですから、
自分が決めたことを自分で批判しているのです」
(じほう、2009年9月25日)

 と、ここでもある薬剤師界の重鎮のかたから薬剤師の後発品使用促進
に対する現状について、猛省が促されています。

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 「職場放棄」、「職能放棄」とまで言われて、悔しくないのでしょうか、
開局薬剤師のみなさんは!


 今日から大津市(滋賀県)で、日本薬剤師会学術大会が開催されます。

 一部の薬局では積極的な活動が行われている一方、総和で評価される
と、このような手厳しい言葉が浴びせられてしまうのでしょうか。


 少し前までは、ジェネリックの使用促進がみられない状況に対し、
開局薬剤師がボトルネックとまで言われていました。

 また、実態調査結果を持って、「病院」薬剤師からでさえ、開局薬剤師の
熱心な活動の様子が感じられない、と“平気で”学会の場で発表されること
もありました。

 そこには反論もあるのですが、さも当然のように、開局薬剤師に一手に
責任の矛先が向けられることに、しかも同じ薬剤師からも言われてしまう
ところに悲しくもあり、ひどく残念に思いました。

 ぜひ、実態に反攻して、見直されるようでありたいと思います。

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 今回は、ここまでとします。日本薬剤師会学術大会で興味深い話が
聞けましたら、次号で紹介していきたいとおもいます。


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