何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

お金をかけずに売上を上げる 販促ネタ77

2011-12-31 11:25:00 | Book Reviews
明日から使える! お金をかけずに売上を上げる 販促ネタ77 頭をひねって大きく売り上げるオリジナル販促アイデア集 眞喜屋実行・著、ぱる出版、2010年9月10日

p.7-8 ボクは「販促」を、こう理解しています。「お客さまが欲しいと思う商品やサービス」を創り、磨きあげ、「お客さまが欲しい値段」で提供し、それを「お客さまに分かりやすく」伝えること。
 お客さまに来てもらうことが販促ではありません。お客さまに喜ばれるお店になって継続的に来店してもらえる店になること。そうなれば結果的に売上は上がっていきます。お店の活動のほぼ全てが販促活動だということです。

p.55 専門知識POP
 ここにはポイントが4つ隠れています。
 ①普通の人が知らない知識
 ②知ると「得」すること
 ③「数字」が入っていること
 ④お客さまが分かる言葉で伝えること
これが揃うと、思わず「へぇ~っ!!」って唸ってしまうことでしょう。

p.57 このように想像をすると、お客さまは、買うか買わないかの判断ができます。お客さまに判断をしてもらうために、想像しやすい情報を提供してみましょう。変化を予感させる言葉は、お客さまに熱心に考えてもらいやすい。

p.60-1 調理工程や製造風景の写真を壁に貼るだけで美味しそうに見えてくる
 調理写真は、製造風景の臨場感を感じることができる。写真に映っていると、権威を感じる(スゴイ人に見える)

p.76-7 価格競争せずに、違う切り口で新しい商品に変身できないか?
 切り口の違う商品は、お客さまが他の商品と比較するポイントが変わる。今までと違う「切り口」で考えると新しい商品が生まれる。

p.78-9 商品そのものをウリにするよりも、プロのワザをウリにできないか?
 お客さま自身では「失敗しやすい・手間がかかる」ことを、プロの技術で代行すると喜ばれる。お客さま自身でも、やればできるけど、いざやると「意外に大変・難しい・失敗しやすい・手間がかかる」ことには、どんなことがありますか?

p.88 ワクワク感が盛り上がり、お店に着くと、あるPOPが置かれていました。そのPOPによって、ボクの「ちょっとほしい」が「絶対にほしい」に変わったのです。そのPOPに書かれていた文字はこれです。「本日は完売しました」

p.96-7 同じ100円のサービスでも、「2000円→1900円」よりも、「100円-→0円」のほうが嬉しく感じることができます。「タダ・無料」はすごく強力なのです。
 お客さまは何かを買うことで、タダでもらう権利との心のバランスをとっている。

p.123 店主の「こだわり」がお客さまに伝われば、美味しく召し上がっていただけるし、信頼にも繋がりますね。

p.127 あなたのお店が、大切にする点を1つだけに絞るとしたら、それは何ですか? (それが「鮮度」だとしたら)お客さまにお出しできる「ギリギリの鮮度」はどんな状態ですか? これ以上ない位の最高の「鮮度」はどんな状態ですか?

p.155 売ろうとせずに、お客さまが商品選びを間違えないよう、「専門家としてアドバイス」しているのです。「売らない情報」であれば、お客さまは疑う必要がありません。素直に情報を受け取ってくれますね。

p.165 あなたのお店の店頭で、お客さまに何かしら「体験」していただくことを考えましょう。店員さんがいなくても、お客さま自身で体験できることは、どんなことが考えられますか? またどんな言葉で提案しますか?

p.181 「しなくていいのに、するサービス」お客さまはそれが嬉しい。
 しなくても問題ないのに、わざわざ手間をかけてくれるサービスは嬉しい。お店のためでなく、純粋にお客さまのためにしてくれるサービスは嬉しい。小さな親切は積み重なる。

p.189 お客さまには、その日一日をどんな気持ちで過ごしてほしいですか? お客さまとの別れ際には、どんな言葉をかけたいですか?

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他喜力

2011-12-30 13:21:01 | Book Reviews
他人を喜ばすと、幸運が押し寄せる! 他喜力」 西田文郎・著、徳間書店、2011年11月30日

p.4-5 うまくいかない人は、自分を喜ばすことしか考えていないのです。夢を叶えて成功している人というのは、自分を喜ばすだけでなく、他人を喜ばす方法を常に研究し、それを常に実践しているから、豊かで幸せな人生を手に入れられたのです。

p.18 チームの結束力や能力というのは、マネジメントする人間の力量で低くも高くもなります。ひと言でいえば、相手のモチベーションをどれだけ上げられるかという差なのですが、その大もとになるものは何かというと、それこそが相手をどれだけ喜ばせることができるかという力「他喜力」にほかなりません。

p.25 仕事をするとき、あるいは、社員教育をする際は、基本的な部分をおさえるだけではなく、見られているという意識を持つようにすること、指導することが大切です。

p.29-30 商売というのは、お客さんと恋愛しているのと一緒です。繁盛店がなぜ繁盛しているのかと言えば、お客さんに惚れて惚れて惚れまくり、あの手この手で振り向かせよう、好きになってもらおうと努力をした結果、それに応えてお客さんが振り向き、好きになり、何度もやってくるようになるからです。

p.42 物が人を喜ばすのではありません。ストーリーが感動を生むわけです。

p.66-7 自分のしたことがあまり好きではない人はどうしたらいいのかと言えば、まずは、「自分のしたことは、常にベストだ」と思うクセをつけることが重要です。
 結局は、どんなときでも最後は自分できめた道を信じていくしかないのです。だとしたら、「神より偉い」と思って生きていくにかぎるのです。

p.72-3 ですから、他喜力が旺盛な人というのは、積極的犠牲を受け入れることができる精神的に大人である人間なのです。たとえば、レベルの低い部下にイライラしている人というのは、「なぜ、あいつはわかってくれないんだろう、こんなこともできないんだろう」という思いがあるからイラついてしまうわけですが、それこそが「受ける愛」を欲している証拠であり、つまりは、「甘え」なのです。

p.88 他喜力の高い人が持つ『3つの「くばり」』
 1、めくばり⇒相手の好きなことを観察する
 2、気くばり⇒相手の好みや喜ぶツボをおさえて発揮する
 3、心くばり⇒思いを共有する。教育する

p.103 他喜力というのは、根底に相手を喜ばそうという思いがあります。しかし、この場合は、寂しい自分を癒したいという要求になっているのです。表面的には大きな犠牲を払っているように見えるのですが、そのじつ、その自己犠牲は自分を喜ばせたいと欲する思いから起きる行動だということです。
 繰り返しますが、他喜力はかならず自分に返ってきます。もし、尽くしても尽くしてもまったく報われていないという、何だかひと昔前の演歌の歌詞のような毎日を過ごしているという人がいたら、それは間違った自己犠牲であり、結局は自分を癒したいという目的にとらわれて生きているのかもしれません。

p.104 実際に世の中には、とくにトラウマをもっているわけでもないのに、「よかれと思って相手のためにやってあげても、あげっぱなしで全然返ってこない」と感じている人は少なくありません。なぜそう感じてしまうのかというと、これは、わかりやすい表現で言えば、心が奴隷になっているからです。
 また、過度に自分の承認欲求を満たしたいと欲することからくる行為は、おうおうにして心が奴隷になってしまうものです。同じように相手を喜ばそうとしてする行為でも、心が奴隷になっている人がする行為には相手を喜ばせる力がありませんから、見返りはなくて当然なのです。

p.112 よく大御所や一流といわれる人たちは、どんなにお金を積まれても「その仕事はお引き受けできません」と断ることがありますが、そのような人たちは、単にお金持ちだからだとか、わがままで「NO」と言っているのではありません。他喜力を生み出す力である「喜感力」の重大さに気づいているからです。
 自分を喜ばせるということは、一見、甘やかし行為のようでマイナスになってしまいそうなイメージがあるものですが、本当はとても大切なことなのです。

p.124 他喜力とは「人を喜ばせる力」ではあるのですが、じつは、その本質に何があるかといえば、自らの承認欲求を満たそうとする目的があります。人に認めてもらいたいからこそ、人を喜ばせようとする行為につながっていくわけです。

p.141 ツイていない人というのは、実力があっても、それを人から認められていないという特徴があります。なので、有力レベルになったら今度は、人に認めてもらうための努力をしなければならないのです。そのためにはやはり、相手の役に立つことを示していかなければなりません。そして、相手を喜ばせることができたのなら、間違いなく認めてもらえ、ツキのある人間になります。

p.149 ゆるぎない成功をおさめる人、超一流、大御所などと呼ばれる人というのは、ここからが違います。成功したことに甘えるのではなく、成功させていただいた「責任」を果たそうとするのです。

p.157 人間というのはおもしろいもので、そこを乗り越えやりきってしまうと、次のレベルを目指してまた歩きだそうとするのです。しかし、それをやりきらないものだから、そこそこに成功に甘んじて生きていこうとして、そのじつ、いつまでも重圧に耐えられずに苦しみ続けることになるのです。

p.163 大成功者と呼ばれる人は、成功したことに甘えているのではなく、成功させていただいた責任を果たそうとします。その責任に対する謙虚な気持ちが、人を幸運の人間に変えていくのですが、そのことにより、自分のためという自我の欲求はなくなっていきます。そして、自分は生きているのではなく、生かされているという事実を悟るのです。

p.175 優秀な人間というのは、間接暗示のかけ方がうまい人間です。間接暗示のうまい上司のもとにいると、自分で考える習慣がついていくので、知らない間に実力が備わります。
 組織でよく起こりがちなのは、間接暗示のうまい上司から、信長タイプの直接暗示の上司にかわった途端に、指示されたことしかできない、それに従うしかない「イエスマン集団」に陥ってしまうことです。ダメ出し組織になってしまい、あれはダメ、これはダメ、と言われ続けていると、人は考える力をどんどんなくしていってしまいます。

p.177 人は、ノルマを課せられて働くkとには疲弊や反発を覚えるものですが、理念のもとに働くことにはヤル気をもって取り組むことができるものなのです。この違いがどこからくるのかといえば、直接暗示で動いているのか、間接暗示で動いているのかという点です。

p.209-10 一方、わざわざ手間のかかることをして人を喜ばせたり、何かを差し上げることは損だと認識する人は、「他喜力」を経費として考え、どんどんそのムダをカットしていこうとするものです。どうしてもカットできない部分だけは残し、サービスならサービスを提供していくわけですが、その部分は義務で行っていたりするので、さほど心がこもっていません。やはりそうなると、相手も損か得かで判断しようとするので、なかなか思惑どおりにはならないことが多いものです。

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リピーターが雪だるま式に増える「集客」術!

2011-12-29 21:24:04 | Book Reviews
『リピーターが雪だるま式に増える「集客」術!』 藤村正宏・著、イースト・プレス、2010年3月14日

p.37 パーソナル・ノスタルジー、ジェネティカル・ノスタルジー、エスニカル・ノスタルジー
 それぞれ特徴があって、すべての人間が例外なくこのノスタルジーに影響されていることや、そのノスタルジーを刺激することが、商品開発でも店舗開発でも、効果を発揮することを解説してくれた。

p.50 あまりお金をかけないで、アイデアで勝負すればいいんだ。反応が悪かったら変えればいい。それは、ちっとも恥ずかしいことではないんだよ。失敗を恐れてはダメだよ。君の生き方が他人の目を気にするという立場から抜け出さなければ、何も生まれないよ。他人の目を気にしたところで、誰も助けてなんかくれないからね。自分らしく生きていれば、いくらでも助言する人は現れるんだよ。

p.52 滞在時間とそこで消費する金額は比例する

p.53 逆に、ゆったりした音楽をかけてね、とても安らかな気持ちになる、程度の高い環境をつくってあげると、消費金額は上がるんですよ。

p.62 「『テーミング』って、コーナーにテーマをもたせるってことですか?」「そう、年輩者は、『孫』って字を見ただけで、魅きつけられるよ。」

p.68-9 「そう言えば、なぜテーマをつけるとお客はうれしいんでしょうね。そんなこと、考えたことなかったなぁ」「テーマを設定するとね、『もてなしの心』の表現がしやすいんだ」

p.75 お客は安いから買うんじゃないんだ。欲しいから買うんだよね。 #GE

p.89 「世界中の人たちがウチのターゲットだ、なんて言っていると、誰からも嫌がられないけど、誰にも支持されないってことさ」ターゲットを狭くすると、そこに『個性』が生まれるんだよ。店もそうでしょ。なぜその店に行きたくなるのか。みんな同じような店ならどこに行っても同じ、どこにも行きたくないよね」

p.100 「そして、認識しなければならないのは、POPの書き方で売上が大幅に変わることなんだ。」「そうですよね。値段だけではない『価値』を伝えればいいんだ」

p.101 長い商品名のモノが売れているんだよね。ネーミングで、中身がどういうものなのか語り尽くしている。どういう商品なのか、わかりやすくなっているでしょ。

p.105 「ここの問題は、もっともっと価値を伝えなければならない」「なぜそれがいいのかを必死で考えて、買う理由を教えてあげなければならないってことなんだよ」「そう、お客は理由がわからないんだ。どうしてそれを買わなければならないのか」 #GE

p.106 「一般に言われていることと逆なのさ。商品が売れないんじゃない。お客が買わないってことなんだね」

p.108 この商品を買ったら、どういう体験が得られるのか。どういう新しい生活と出会えるのか。どんなライフスタイルを過ごすことができるのか。どういう意味を持っているのか。そういう視点が重要だということなんだ。

p.123-4 「あなたも部下がいますよね。まさか、管理しようなんて思ってはいないでしょうね?」「え? 管理しちゃいけないんですか?」「そう、命令されたりしたって動かないでしょう?」
 「リーダーの役割は、マネージメントではないってことを言いたいだけなんだから」

p.125 リーダーの役割は、管理することでも、指導することでもなく、リーダーの本当の仕事は「部下のモチベーションを上げること」だということを熱心に説いてくれたんだ。
 「いいかい? リーダーシップというのは、命令したら素直に従い、文句も言わずに、真面目に言われたことをきっちり遂行してくれるスタッフを育てることではないんだ。だいたい命令したっていい仕事はできないし、成果も上がらない。そういう社員ばかりだと、本当に新しいことなんて生まれてこないんだ」

p.127 「いいかい。社員や部下を管理したり、素直に業務を遂行してもらうスタッフを育てることがリーダーの仕事ではないんだ。つまり、社員や部下から文句がでないように仕事をやらせることが、リーダーに求められていることではないってことなんだ。これからの会社は『組織主義』から『個人主義』にならなければ衰退していくんだよ」
 そう言って、次の要点を説明してくれたんだ。
 これからは「個人の能力」が重要になってくる。特に「知識労働者」の生産性が、そのまま直接企業の生産性につながる。だから、知識労働者の生産性を上げることが唯一の解決策である。

p.128 社員のモチベーションを上げるのに必要な3つのキーワードがある。「で、その3つは『スピード』『わかりやすさ』『楽しさ』なんだ」

p.129 スピードだけどね、簡単なことなんだ。『すぐにやる』ってことさ。せわしなくシャカシャカ動けってことじゃないからね。スピードというのは判断を早くするということ。

p.130 失敗を冷静に見て、『プロセス』として捉えるのさ。失敗することは、オリジナリティを創り出すためのプロセスだと考えればいいんだよね。失敗したら、それはプロセスという捉え方をして、大切にすることが重要なことなんだ。なぜそうなったのかを、冷静に分析し、それならこうしてみようと、次の方向性を提示してあげることが、リーダーの役割ってわけ。重要なのはね、誰が悪いとか失敗したとかってことではないのさ。システムとしてね、『挑戦できる組織』になっているか、ということなんだよね。

p.133 どんなにささいな仕事にでも『意味』があるでしょう。その意味を言わないと、モチベーションは上がらないんだ。それはまた、スタッフひとりひとりの存在意味や、チームの存在意味を認めるってことなんだ。つまり『存在意義』だよね。

p.198 それに、流行っているお店ってのは違和感がないですね。そういう色遣いだから流行るっていうよりも、そういう心遣いをしているから、自然と流行るんでしょうね。

p.207 もしかすると、そこまでやらなくてもいいのかもしれないけどさ、トミーさんが言っているように、そこまでやることが、独自化するためには必要だってことなんだな。

p.244 商売の基本は、あなたです。風間さんから買いたい、と言ってくれる、たくさんのお客を作るということです。だから絶対にお客を裏切ってはいけません。最後は人間の魅力なんです。

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スティーブ・ジョブズ名語録

2011-12-28 07:47:59 | Book Reviews
「スティーブ・ジョブズ 名語録 人生に革命を起こす96の言葉 桑原晃弥・著、PHP文庫、2010年8月8日

p.31 その能力は「自分がほしいものをつくればいい」という発想に支えられている。
 初期のマッキントッシュが製品として優秀でも市場で失敗したのは「そのせいだ」が、iMacやiPodが成功したのは「そのおかげだ」と言われる。世界にまだないものをつくることを重んじるジョブズは、新製品開発段階での市場調査はさほど重視しない。

p.37 「我々の値打ちは次回作で決まる」

p.39 「つねに次を考え続けなければいけない」
 ジョブズの宿敵ビル・ゲイツは、結局ウィンドウズをあれこれ改良して売ることで設けた会社だとも言える。それに対してアップルは、改良ではなくまったく新しい製品を出すことに賭けてきた。

p.41 「私たちのゴールは、いついつまでにアップルの経営を改善する、というものではありません。世に送り出されるのを舞っているようなすぐれた製品を生み出すのが、私たちのゴールです。最良の製品を生み出すのがゴールです」
 業績の回復は長い道のりの一里塚にすぎなかった。回復したかという判断も第三者に任せておけばよかった。アップルのあらゆる発想は「世の中にないものをつくる」「最良の製品を生み出す」ことから始まらなければならなかった。

p.53 「私たちアップルの第一の目標は世界一のパソコンをつくることだ。最も大きな企業になることでも、最も金持ちの企業になることでもない」

p.55 「時々、会社を起こしたいという人が相談にくる。理由を尋ねると、『金儲けがしたい』と答える。こういう人には、やめたほうがいいよとアドバイスする。お金が目当てで会社を始めて、成功させた人は見たことがない。まず必要なのは、世界に自分のアイデアを広めたいという思いなのだ。それを実現するために会社を立ち上げるのだ」

p.61 価格でしか差のつかない同じような製品をつくって、デルやコンパックと戦うのではなく、他社には真似できない第一級の製品をつくって利益を生むということだ。「人と違うものを持ちたい」とか、「クールに見られたい」「少しでも使いやすいものがほしい」といった理由で、少しくらいお金を余分に払ってもいいと考える消費者は少なくない。

p.69 「私の役割はここにいる才能ある人間たちをバックアップすることだ」

p.71 「我々は、十年をかけ、クリエイティブな人材とテクニカルな人材を育ててきた。外部から気軽に調達できるもんじゃないんだ。即戦力になるような人材なんて存在しない。だから育てるんだ」

p.81 「他社には絶対に真似のできない(そして真似しようとすら思わない)レベルの革新を続ける」

p.105 「ライバル? 僕にはライバルはいないよ」
 ジョブズはライバルと戦ってきたわけではない。世界を変えるために戦っているのだ。

p.107 値ごろ感を決めるのは消費者にほかならない。

p.119 「今はたいへんな時期だけど、でも人生は続く。続けなきゃいけないんだ」

p.121 「アーティストという人たち、特にすぐれたアーティストは、ある一つのことを、一生続けられると革新する日が来るものだ。そして、外の世界で大成功を収めたりする」

p.123 「点が将来なんらかの形で結びつくと信じなくてはいけません。信じるものを持たなくてはいけません。勇気、運命、人生、業、何でもいいんです」

p.127 「情熱がたっぷりなければ生き残ることはできない。それがないと人はあきらめてしまう。だから情熱を傾けられるアイデアや問題を持っていなければならない。正したいと思う誤りでもよい。さもないと、こだわり続けるだけの忍耐力が持てない。我慢さえできれば、うまくいったも同然なんだ」

p.137 「失敗を覚悟で挑み続ける、それがアーティストだ」

p.151 「この製品は、どんな点が、どんな客の興味を引き、どんな客が買うのか」

p.177 敗北者としてシリコンバレーから逃げ出すことも考えたが、ジョブズは、再挑戦の道を選んでいる。再挑戦できたのは、ジョブズが、自分がしてきたことを愛し、どん底にあっても自分を否定しなかったからだ。

p.185 「もし、僕が何かをつくる場所がアップルにないのなら、過去二度やったことをもう一度するだけだ。自分の居場所を自分でつくるんだ」

p.201 ジョブズは完璧主義者だ。頭のなかの「こうあるべき」を極限まで追求する。だからこそ、できあがったものは見たこともない、感動的なものになる。

p.219 ジョブズは復帰に際し、失敗なんかしたくないし、考えなければならないこともたくさんあったと前置きしたうえで、こう話している。
 「でも結局、そんなことはどうでもいいと気づいたんだ。だって、これこそが、自分がやりたいことだったんだから。ベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたってことさ」

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しあわせHappy 名語録

2011-12-27 21:36:01 | Book Reviews
しあわせHappy名語録 一瞬で人生が変わる! ひすいこたろう+よっちゃん、王様文庫(三笠書房)、2007年3月20日

p.32 幸せは手に入れるものではないんです。幸せを感じることのできる“心”を手に入れるしかないのです。

p.90 許せない人が現われたとき、それはあなたが成長するチャンスが来たということです。あなたの魂のステージが上がるチャンスが来たということです。

p.96 「どんどんマネしてほしいから全部オープンにしてるんだよ」

p.99-100 人間の脳は、大脳と原始脳に分かれているそうです。そして面白いのは、原始脳は、「主語」が認識できないのだとか。
 どういうことかというと、たとえば「あいつは馬鹿だ」と言ったとします。「あいつは」と言ってるのに、原始脳の方では、「あいつが」が認識されない。認識されるのは「馬鹿だ」という部分だけ。つまり、自分に「馬鹿だ」と言っているのと同じことになってしまうのです。

p.115 「風邪を引いて、体調を崩したということは、これは何かのお知らせだ。日頃の感謝が足りないのかもしれない。だったら、その分、人を喜ばせるために働きたい」
 彼は、風邪のとき、こういう意気込みで仕事に臨みます。すると、病院にいかなくても、何日かで必ず風邪が治ってしまうのです。

p.117-8 不安を抱えていれば、その不安が現実になるような動きを無意識のうちにしてしまうということです。反対に、不安がなくて、「できる」と思っていれば、成し遂げることができます。

p.176 「ツイてる人は困ったことが起こらない人ではないんです。ツキまくっている人にだって、困ったことは起きます。ピンチは訪れるんです。でも、『ピンチは不幸じゃない』と知っている人がツイている人です。幸せは時々、不幸の姿で私たちの前に現れるのです」


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世界一受けたいお金の授業

2011-12-26 21:22:22 | Book Reviews
面白いほど経済・数字に強い人になれる! 世界一受けたいお金の授業」 和仁達也・著、三笠書房、2009年3月5日

p.24 ④特に人との縁をつくり、深めるためのお金は惜しまない。

p.32 僕は、ケチと節約の違いは、「周りの人を喜ばせるためにお金を使えるかどうか」だと思っています。

p.65-6 生活する上で必要な、お金で買えるものは、すでにもっているから、思いつかない。そのかわりに心を満たすものを求めるわけですよ。
 心を満たすものは、目に見えにくいから、わかりにくいんです。だから、企業もいま、とても苦労しています。でもそれって、逆に言えば、「人の心を満たすサービス」を作り出せたら、それこそチャンスだとも言えるんですよね。

p.137 尊敬できる人がいるということは、素直さと成長意欲をもつ素養があるということだと僕は考えています。
 それ以外にも、劣等感や反骨精神をバネに成長する人もたしかにいます。でも、そういう人は短期的には成功することはあるかもしれませんが、途中でその負のエネルギーを昇華しないと、人間関係にひずみを生じさせてしまうことがあるんです。
 それは、素直になれず我が強くなりすぎて、周りの人間が途中で離れていってしまうからだと僕は解釈しています。

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グッド・ヴィジョン

2011-12-25 17:02:36 | Book Reviews
グッド・ヴィジョン 豊かさを約束するマーフィー50の言葉 佐藤富雄・著、ゴマ文庫、2008年1月10日

p.19 成功のイメージを自律神経系がしっかりと受けとめ、〈自動目的達成装置〉のスイッチがオンになることです。それは、「どのようになりたいのか」というイメージを、できるだけ具体的にはっきりと描き、それを言葉にして口に出し、意識化するということです。

p.22-3 自分の姿などを鮮明に意識化し、それらがあたかも実現したかのようにうっとりできるレベルまで、つまり自分の心が「快」になるレベルまで持っていくことが必要です。

p.26 幸せな自己像を描けば、〈自動目的達成装置〉は、それに忠実に幸せの方向へと向かいます。

p.29 望む成果を得られるかどうかは、自分がもっている意識しだい。そう考えて主体的に動くことこそが、あなたを成功へと導きます。

p.32 自分はどういう時代に生きているのか。現実にどんな可能性が見いだされているのか。それを見極めたうえで、将来こうありたいという理想の自分を、つねにリニューアルしていくこと。それが、現代を生きる私たちに求められている姿勢なのです。

p.34 「やっとやっているだけのお金を望んではいけません。あなたがやりたいことすべてをやるときに必要なお金を、全部ほしがるべきです」

p.36 「願いなさい」は、「願いを言葉にして、口に出しなさい」と置き換えてください。「つねに」ということは、それを習慣化するということです。

p.39-40 それでも、何かを思い詰めた人は「この命と引換えにしてでも・・・・・」などと祈ったりします。しかし、そのような祈り方は私は絶対におすすめしません。
 なぜなら、願いをかなえる法則の根本は、「考えていることが現実化する」ということだけであり、そのために犠牲にすべきものなど何一つないからです。

p.43-4 お金そのものは、悪くもなければ汚れたものでもありません。単なるモノやサービスとの交換手段です。ですから、お金そのものを善悪でとらえるのはおかしな話です。
 そして、自分がこうありたいという状況を手に入れられるためにも、お金が果たす役割は大きいのです。それなのにお金を否定していたら、お金はどんどん遠ざかってしまいます。

p.46-7 あなたがしなければならないのは、あなたの「願い」が「現実になるという確信」まで高められるような行動を、日々心がけていくことです。
 あなたがやるべきは、あなたの願いを忠実に写し取った行動を日々実践し続けることであり、そういう人の上に「幸運」は訪れるのです。

p.55 今の状態がどうであれ、自分に対するイメージを前向きで心地よいものに変換できれば、現実はあとからついてきます。否定的な気持ちになったら、「でも絶対にうまくいく」「これからかならずよくなる」と、肯定的な言葉で打ち消すことを心がけてください。

p.56 したがって、「いまはそうなっていないけど・・・・・」と言ったりしてはいけません。いま、もうそうなっている。それが手に入っている。そういう現在形の表現をしていくことによって、私たちの願いは確実にかないます。

p.60-1 グチを言うことは、「いやなことが起きますように」と願い、自律神経系に命じているのと同じことです。グチを言ってしまったら、「でも、これはいいことが起きる前兆なんだ」「これでよかったんだ。すべてはうまくいっている。これによって、自分を「快」の方向に持っていくことができるからです。

p.63 語尾も、「こうなったらいいのに」「うまくいけばできるかもしれない」という言い方ではなく、はっきりと断言するほうがいいのです。

p.69 もし何かを失敗したら、「これは未来の成功へのステップなんだ」と言いましょう。
 歯を食いしばってでも「これでよかったんんだ」と言おう。そうすれば、きっとすべてがよくなる。私は、不本意な出来事にあっても、そういうふうに対処してきました。
 壁に突き当たったときに大切なのは、「かならずよいほうへ行くことができる」と信じる気持ちです。

p.70 「できない」と言う代わりに、「できる」「絶対になんとかなる」「やってみようじゃないか」という指令を出すべきなのです。この仕組みが動き出すと、自分の頭では考えつかないような、思わぬところから回答がもたらされます。

p.90 一瞬ネガティブなことが頭に浮かんだとしても、それよりも強くポジティブなイメージを送り込んでやれば、失敗が現実化することは防げます。
 そのときの強い味方が「口ぐせ」です。
 「幸せ」「最高」「うまくいく」「私には絶対できる」などのポジティブで力強い言葉の力を借りて、よくないイメージを成功イメージに塗りかえてしまいましょう。

p.103 何らかの事実を「失敗した」ととらえるか、「損をしたが、これもいい経験だった」ととらえるか、それは本人しだいなのです。

p.105 日々経験するさまざまなことを、つねに自分にとってプラスになると信じられる人には、失敗というものはありえません。

p.107 いわゆる努力家の中には、自分に厳しくあるべきだと考える人がいます。人から見れば確実に成果を上げているのに、「まだぜんぜんダメだ」「この程度では話にならない」などと言ったりします。しかし、冨や豊かさ、成功といったものを望むなら、そういう言葉は禁句なのです。

p.111 もし行動していなかったとしたら、何も変わらない現実がそこにあるだけです。「今やる」という意識があるかどうかで、可能性の広がりがこれだけ違ってくるのです。

p.118 自分がそういう不自由を味わいたくないなら、人がどんな意見を持とうと自由なのだという前提に立ち、かならずいったんは受け入れるようにしましょう。
 「そうだね」「あなたの意見はわかった」先にそんなふうに言ってしまえばいいのです。そのように受け入れれば相手に向かって心が開かれるので、どこかに共感の糸口が見つかります。

p.121-2 「あなたが信頼している人に、全力をあげてそのことを知らせなさい。あなたはきっとその返戻を受け取るはずです」
 人を信頼するということは、相手に対して良いイメージを持ち、相手を肯定するということです。

p.124 対象が自分であれ他人であれ、自分が考えていることや抱いている感情が自分の現実をつくっている。楽しさやときめきや安らぎなど、心の「快」をもたらす感情は幸せを呼び、恨みや憎しみやねたみなど、不快さをもたらす感情は、幸せとはほど遠い現実を連れてくる。
 このことを理解すれば、「許せない」という憎しみの感情をそのままにすることがどんなに危険なことか、想像がつくと思います。

p.128 自分自身の成功や富を望むなら、自分と他人を比べるのをやめ、自分が「こうありたい」と望む姿に自分が近づいているかどうか、それだけを考えることです。これは、相対評価ではなく絶対評価の視点で自分を見るということです。

p.139 「○○さんに勝つ」ということを目的にしてしまうと、それができた時点で目的が達成されたことになり、そこから先はありません。もともとそれだけのものしか望んでいないので、得られるものに限界があるのです。
 より多くを望むなら、勝つべき別の相手を見つけて、ふたたび競争を始めなければなりません。こういう考え方をしている限り、果てしない競争とストレスの世界で身を削って生きていくことになります。

p.148 ポジティブな自己像を言葉にして何度も口に出し、それを指針に行動してください。思考や行動を変えるには勇気がいりますが、ぜひその勇気を持ってください。

p.152-3 そういう決断を下すときに必要なことは、かならずいい結果を前提におくことです。何かを「やる」にしても「やめる」にしても、私の決断にけっして間違いはないと信じることです。

p.160 幸せな人は肯定的にものを考えるので、よい思考習慣がますます強化され、ますます幸せになる。このような魔法のような好循環が生まれるのです。

p.165 もし否定的な気持ちが生まれそうになったら、「かならずできる」「うまくいく」などの前向きな言葉で、それを打ち消します。そしてリラックスした状態で、目的が果たされた状態を目に見えるように想像します。

p.172 一見不可能に思えることであっても、「勝ち組遺伝子」の力を借りて解決策を引き出し、実現させることができるのです。そのとき必要なのは、自分に制限を加えず、未来が予測できなくても「きっとできる」と信じることです。

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Ph.D.Sawadaの処方せん鑑査ラボ

2011-12-24 09:15:21 | Book Reviews
「Ph.D.Sawadaの処方せん鑑査ラボ」 澤田康文・編著、南山堂、2011年12月15日

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采配

2011-12-23 10:38:15 | Book Reviews
「采配」 落合博満・著、ダイヤモンド社、2011年11月17日

p.19 (監督に嫌われているんじゃないかと)そう思う前に、やることはいくらでもあるだろう。大切なのは、「自分の置かれている立場を、自分自身で正当に自己評価すること」である。正当にというのは、自分と向き合い、冷静に組織の中における今の自分の立ち位置を見るということ。「自分が監督やコーチだったら、今のオレはどう評価されるだろう」と客観視することだ。

p.23 人生にはさまざまな道がある。どうせ歩むなら、逃げ道を後ずさりしていくよりも、栄光への道を、模索しながら、泥だらけになりながらでもいいから、一歩ずつ前進していきたいものだ。

p.55 私は「選手は育てるのではなく、自分で育つものだ」と繰り返し言っている。基本を教えてくれたコーチや先輩はいるにせよ、自分自身が「この世界で一人前になってやろう」という意識を強く持ち、できることを増やし、その質を高めていったからこそ一人前になれたわけだ。そう考えると、「一流には自力でなれる」というよりも「自力があってこそ一流を目指せる」ということになる。

p.81 ビジネスの世界でも、成果を上げやすくしていくためのマニュアルはあるはずだ。しかし、「こうすれば絶対に勝てる」、「こうすれば絶対に売れる」という勝利の方程式はあるのだろうか。

p.83 勝負に絶対はない。しかし、「勝負の方程式」を駆使して最善の策を講じていけば、仮に負けても次に勝つ道筋が見える。そう考え、戦ってきたのだ。

p.123 私ができる限り選手を自由にさせたいと考えているのは、自由というものが最大の規律になるからである。

p.176 変わるべき部分と変わってはいけない部分を見極めるためには、毎日見ているよいも何日かおきに見たほうがいいということに気づいた。

p.190 企業経営者と話をしても、常に考えているのは「どうやって利益を上げようか」ではなく、「いかに社員とその家族の生活を守っていくか」である。その目的を達成するためなら、自分は嫌われたって恨まれたって構わない。それが監督を引き受けた時の覚悟であり、チームを指揮している間、第一に考えていたことである。

p.208 気持ちを切り替える場面で本当にしなければならないのは、ミスの原因をしっかりと精査し、次に同じような場面に出くわしたらどうするのか、その答えを弾き出してから次へ進むことである。気持ちを切り替えてミスがなくなるのなら、初めから切り替えた気持ちでやれば済むことではないか。私は「開き直る」という言葉も同じ種類だと分類している。

p.218 こちらで「○時までな」と時間を決めてしまうと、どうしても「その時間をやりすごそう」という感覚が生まれてくる。だが、監督やコーチが時間制限を設けなければ、選手は自分が納得するまでやり遂げる。こういう気持ちで練習に取り組むことが、自己成長を促し「自分の野球人生に自分で責任を持つ」という考え方を育んでいく。

p.219-20 「自分から練習に打ち込んでいる間は、オーバーワークだと感じても絶対にストップをかけるな」
 指導者は、選手に対して絶対に気を遣ってはいけない。その代わり、全身全霊で練習に打ち込む選手に配慮してやることが必要なのだ。そこで、私はコーチにもうひとつ声をかけている。
 「どんなに遅くなっても、練習している選手より先に帰るなよ。最後まで選手を見ていてやれよ」

p.224 いい結果が続いている時でもその理由を分析し、結果が出なくなってきた時の準備をしておきたい。そして、負けが続いた時もその理由を分析し、次の勝ちにつなげられるような負け方を模索すべきなのだ。

p.228 どんな仕事でも、目立つ成果を求めるのなら、それに見合ったバックアップが必要だ。私が監督としてある程度の成果を上げられたのも、白井文吾オーナーから監督就任の要請をいただき、現場の要望を十分に受け入れてもらったからだ。もし、「日本一になったら要望を聞いてやろう」と言われていたら、いつまで経っても優勝できなかったかもしれない。反対に、バックアップもするが口を挟むという感じで現場に介入されていたら、それも思い描いた成果にはつながらなかっただろう。

p.248 人間関係の上での環境に関しては「自分に合うか合わないか」などという物差しで考えず、「目の前にある仕事にしっかり取り組もう」と割り切るべきだと思う。

p.281 技術、仕事の進め方というものには「絶対的な基本」がある。しかし、「絶対的な方法論」はない。

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一生を変えるほんの小さなコツ

2011-12-22 22:05:16 | Book Reviews
「一生を変えるほんの小さなコツ」 野澤卓央・著、かんき出版、2011年8月9日

p.33 「自分の信念を貫けば、人を傷つけることもある。思い通りにいかず、傷つくのは当たり前。傷つかないで生きようと思うことが間違いだ。ときには人を傷つけるし、自分も傷つくのが人生だ」
 傷つけない人生はない。傷つかない人生もない。

p.35 コミュニケーションとは、相手と「同調」することではなく、違いを「理解」して受け入れること。

p.45 (褒められたら)よいことは人のせいにすると、まわりの人も嬉しくなってしまいますよね。

p.60-1 『今いるあなたは、未来のあなたが後悔したことをやり直すために、戻ってきた』と考えてみるといいよ、と教えてくれました。
 そう考えてみたら、今すぐ行動したくなってきました。未来の自分が少しでも後悔をしないようにしてあげたい、と思うようになりました。

p.71 最初からうまくいかせたいというプライドを捨てる。人の何倍もやる覚悟ではじめる。それが、自分の才能を見つける一番の近道だと、僕は信じています。

p.77 人の相談にのるコツ。それは・・・ 前向きな気持ちにしてあげる。
 誰かに相談をされたときは、自分の力で前向きに解決できるよう励まし、背中を押してあげることが大切なのかもしれないな。

p.80 相手のできないこと、足りない部分を批判していると、自分を活かせる場所を失っていく。

p.86-7 私は、自分の意見が正しければ、通って当然だと思っていた。そんなふうに考えていたから、人から信頼されなかったということを痛感させられた。
 理不尽なことに対して、自分が被害者だと思っていると、自分の意見を通す努力はしても、信頼される人間になるための努力には、目が向かない。
 意見を聞いてもらいたければ、ゆっくり時間をかけて人間性を磨き、意見を聞きたくなる人になることが大切なんだな。

p.109 今ある問題は、人生のなかで、束の間の一つのできごと。

p.144 明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。

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日本でいちばん大切にしたい会社3

2011-12-20 22:16:30 | Book Reviews
日本でいちばん大切にしたい会社3 坂本光司・著、あさ出版、2011年12月19日

p.4 業績や成長は正しい経営を行っているかどうかの結果の現象であり、目的にしてはならないのです。

p.51 不良を公表したり、製品事故にトップがすぐ駆けつけたりすると、「信用不安を招くのではないか」という声もあります。しかし十河社長のように、即公表、即行動する勇気は、経営の王道と思います。

p.51 「経営者の使命のひとつである『決断』をする場合、そのことが正しいか正しくないか、自然か不自然かを軸にしなさい」

p.55 靴は無機質な物ですが、『この役割をしてください』という願いによって、有機質の物に変わるのです。靴が、本当に不自由されている方の思いを実現する有機質に変わったら、もう靴は靴ではないと思うのです。
 靴は本当に、その人の、未来に対する夢を実現する道具かもしれない。身体の一部かもしれない。われわれがつくっている靴が、利用する方にとっては靴ではないと思うと、それはもうやりがいがあるどころではありません。

p.88 「これでは本業の足を引っ張りかねない」と、撤退を考え始めたときもあったそうです。それでも踏ん張ったのは、お客の評判がたいへんよかったからでした。「お客さまが先、利益はあと」――。

p.91 「私は乗らないときも、街で中央タクシーを見るとホッとするんです」と言ってくださったそうです。
 障がいのあるお客さまが、ときに障がいがあるがゆえに、生きる力がなえるときもあると思います。そのときに中央タクシーに乗って、運転手の働いている姿や接遇、人柄に触れたときに、生きていくための力を得ることができるとおっしゃってくれている・・・・・。このお客さまに、生きるための力を私たちは与えている、つまり、この障がいのあるお客さまの人生にふれているんだと。

p.98-9 中央タクシーの経営理念は、「お客さまが先、利益は後」です。この「お客さま」とは、
・自分以外のすべての方。
・われわれの生活を支えてくださる方々。
・われわれの足りない部分を教えてくださる人生の師。
 と定義しています。また利益については、
・利益の本質は革新料である。
・利益はわが社の真心と力の限りを尽くして、お客さまにお使いした結果ちょうだいする心からの満足料である。
・利益は周到な計画と強固な意志によって拡大する。
・利益はわが社に集うすべての人々、そしてわが社を取り巻くすべての人々にとって福祉の源泉である。
・利益はわが社が将来に向かってますます拡大発展し、しかもその道程で遭遇するリスクを克服するための原資である。
 と定義しています。

p.164 私たちができない、やれない正しいことをしている人々がいたならば、私たちがやるべきことは、その人々を支援することです。
 その人々に降りかかってくる厚い厚い火の粉を、振り払ってあげることです。私たちは、決して傍観者であってはならないのです。

p.179 「おそらく金儲けだけ考えていたのでは、今日のような成長発展はできなかったと思っています」

p.217-8 言われたくない意見や聞きたくない情報を社員に言われると、たいていの経営者やリーダーは、まるで自分の生き方・経営の進め方が否定されたかのように感じ、少なからず反発心をもつからです。
 まして、「よく言ってくれた」と感謝するような度量の大きな人は、ほとんどいません。だからこそ、経営者やリーダーは、常に自らに強い圧をかけ続けていきなければならないのです。圧をかける生き方とは、「自分が一社員なら」「自分が一顧客なら」という視点で、社員や顧客に尊敬される経営者、リーダーになることです。

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神の遺言

2011-12-19 23:52:16 | Book Reviews
スティーブ・ジョブズ 神の遺言 桑原晃弥・著、経済界新書、2011年10月6日

p.33 猛烈に動く。だが決して働かされない。好きなことを追求する。それが未来の扉をこじ開ける。

p.63 「もしこれが地球で過ごす最後の夜だったら、仕事の打ち合わせで過ごすだろうか、それともこの人といっしょに過ごしているだろうか」

p.70 「これで世界が変わるわけじゃない。変わらないんだ」 変わらない代わりに「世界をよくすることはできる」「世界の人々にささやかな楽しみを提供できる」という言い方をするようになった。
 テクノロジーによる進歩は重要だが、人間には一対一でしか手渡せないものがある。それは「10年かけて」伝えるべきものであり、数カ月の行動と言葉では伝え尽くせない。

p.85 「何かを捨てないと前に進めない」

p.101 「人生キャリアとして考えたことはない。なすべき仕事を手がけてきただけだよ。なすべき仕事として向き合っているだけだ。それはキャリアと呼べるようなものではない。これは私の人生なんだ」

p.103 仕事の価値は何によって測られるのだろうか。規模の大きさか、利益率か、競争力か、あるいはブランド創造力か。いずれも大切だ。利益がないとダメなことも当然である。
 これらのすべてより、「すごい製品をつくること」に価値を置いたのがジョブズだった。

p.104 「私たちアップルの第一の目標は世界一のパソコンをつくることだ。最も大きな企業になることでも、最も金持ちの企業になることでもない」 もちろん売上を伸ばすことや勝つことを否定しているわけではない。ただ、それらは第一の目標ではない。こう話している。
 「しばらくの間、そうした目標がアップルではわきに押しやられ、そのちょっとした変化が状況を一変させた」
 「最も大切な目標は何か」が忘れられ、利益が第1の目標となった途端、企業は力を失う。私たちはアップルになぜ誇り高さを感じるが、その理由はここに発している。

p.106 不要なものは徹底的にそぎ落とすが、必要なものは業界の常識など無視して取り入れていく。そうやって「コンピュータを分化に近づける」のだ。

p.107 「将来を見据えて点と点を結びつけることは不可能だが、点が将来何らかの形で結びつくと信じなくてはならない」

p.109 すぐれた製品が生まれない理由は、つくり手が自分の製品を愛していないからだ。自社製品を愛さない人間たちが、違いもわからないままに売りつける。これではいくらアップルというすぐれたブランド力があっても、売れるはずがなかった。

p.140 企業経営は楽しいことばかりではない。起業してもすぐにやめてしまう人が多いことについて、ジョブズはこう言っている。「やめたくなる気持ちもわかるよ。社員を首にしたり、あれこれキャンセルしたり、難しい状況に直面したりなど、絶望する時や苦しい時が多いからね。でも、そういう時こそ、自分がどういう人物で、自分にとって何が価値を持つのかがわかるんだ」

p.143 「結局、そんなことはどうでもいいと気づいたんだ。だって、これこそが、自分がやりたいことだったんだから。ベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたってことさ」

p.171 「これと思える仕事を見つけなくてはいけない。それがまだなら、探し続けなくてはならない。妥協はだめだ。ほどほどで手を打ってはいけない」


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いつでも、逆に考えるとうまくいく。

2011-12-18 10:32:43 | Book Reviews
「いつでも、逆に考えるとうまくいく。」 川北義則・著、PHP文庫、2008年3月19日

p.20 自分がやりたくないと思う要素がたくさんあるのに、その道に魅力を感じるなら、逆にその道はあなたに向いているからだ。「やりたくないこと」をしてでも進みたい道こそが、自分が「本当にやりたいこと」なのである。

p.23 また「自分は悩まない」と自慢げに言う人がいるが、そういう人はよほど鈍感か、嘘をついているかのどちらかだ。ドイツの作家・ケストナーは「生まれて落ちてから葬式の日まで、その間にあるのは悩みだけ」と言った。ちょっと暗すぎる気もするが、こちらのほうが真実に近い。

p.53 「年のまさに衰えんとするを憂えずして、志の倦むことあるを憂う」(年をとって体力が衰えるのを心配するのではなく、気持ちが衰えないよう自戒する必要がある)

p.65 大切なのは人の評価ではなく自分の人生への納得度のほうだ。

p.67-8 日本人の悪いクセは、そうしたいと思いつつも、いずれ「環境が整ったらやろう」と先延ばしにすることだ。環境は自分で整えようとしなければ整わない。「できるようになったら・・・・・」と言っていたら、永遠にその日は来ないのだ。

p.70 危機意識とは〈人生は危険に満ちたものだ。いざとなれば誰も助けてくれない。自分で道を切り開かねばならない〉といった、この世の真実を香不足なく認識することである。

p.73 なかなか変わらないのはなぜか。
 変わると困る人がいるからである。何かを変えようという話になると、必ず反対勢力が現れる。反対勢力は「うまい汁」を吸っている。変われば吸えなくなるから、「ああだ、こうだ」と理屈をつけて変えまいとする。

p.82-3 彼は彼なりに充実した人生と思っているだろうが、あえて考えまいとしている。あるいは恐れている何かがあるような気がする。それはたぶん「無為に流れる時間」ということだ。

p.99 学問はわかっていても人間はまるでわかっていないことが見え見えだからである。

p.105 片側が現実に現れれば、その裏側はおよそ想像できる。反対の要素が裏側にひそんでいると思えばいい。そして、その両方を考慮に入れながら、どう対処していけばいいかを考えれば、失敗は減るし、相手にも喜ばれる人間になるはずだ。

p.135 困った問題が生じたら、困った側面ばかりでなく、それがプラスに働く側面がないかを考えてみることだ。〈不幸中の幸い〉とか〈ケガの巧妙〉という言葉はダテに生まれてきたわけではないのだから・・・・・。

p.168 「お過ごし場」宣言というのがそれだ。具体的には店内にできるだけ休憩できる椅子をたくさん用意し、居心地もよくして、顧客が店の中にいる時間を長引かせようという戦略である。滞在期間の延長だ。10年ほど前からこの戦略を始めた結果、来店客数も増え、客単価も上がった。

p.182 その業界を成り立たせるはずの常識が、業界の変革や進歩・発展を阻害するようになってきたからだ。今はむしろ業界の常識を破るところにビジネスチャンスのタネがあるといってよい。

p.192-3 実利を得るためには、遅れすぎても進みすぎてもダメである。常に時代の半歩先を行く、くらいの心構えでちょうどよい。
 成功するためには時代から遅れてはいけないが、早く歩みすぎてもダメだということである。

p.199 ブームになるのは、決して新しいものだからではなく、以前からあったものが装いも新たな演出で出現したからだ。

p.202 「自分でこれは正しい、と思うことに固執するとき、その目は狂い、耳も聞こえなくなるものだ」

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営業という生き方

2011-12-17 07:26:30 | Book Reviews
「営業という生き方」 中村信仁・著、エイチエス、2009年6月20日

p.17 「買う人は、誰から買いたいと思うか分かるか」
 「不器用でまじめな人からだよ。器用で要領のいい人からじゃないんだ。口が上手いからってモノが売れるわけじゃない。人から信用されない人は、なにを売ったって売れないんだよ。往々にして、信頼される人、信用される人というのは、不器用でマジメな人なんだよ」

p.18 「器用に人生を渡る男になるなよ。器用なヤツは器用にお金を稼ぐかもしれないけど、そんなのたかが知れてる。どうせならジックリ腰を据えて、でっかいことをする男になれ。いいか、世の中なんて、早い者、強い者に分があるわけじゃない。コツコツやり続けた人が最後の最後に幸せになるもんだ。そのコツコツ歩む道に黄金の足跡が残るのさ」

p.23 「損得」の前に「善悪」で判断する生き方を選ばなければダメだ。
 言い訳を上手に使い、ウマく立ち回れていると勘違いしているなら、今日限りそんな小っぽけな考えは捨てるべきだ。

p.26 だけど辛いときは確かにある。そんなとき、仲間がいたら・・・・・彼は死ななかったのではと考えてしまった。私は友達だと思っていた。しかし、彼は私を友達だと選んでくれていなかったことに愕然とした。我々は仲間を選んで生きているような錯覚の中にいる。だけど、選ばれていることに気がついた。選んでいるのではなく選ばれていることに。

p.27 プライドとは自分自身の栄光なんかではなく、信じてくれる人への感謝の心のはずだ。
 そして、その大切な人たちが「自分を見ていてくれる」ことに対し、期待を裏切らない行動を貫くことに本当の意味がある。

p.42 たとえその命が削られようと、目の前のハードルは乗り越えなければならないんだ。

p.46 営業パーソンは、常に「なにをもって憶えられたいか」を考えることだ。お客様から「どのような人だった」といわれたいのか。そのために、今日やるべき目標、明日やるべき目標、次の目標、またその次の目標・・・・・と階段をコツコツ登り続けなければいけない。

p.50-1 「ワクワク感」を失ったら、思い切って友達とパワー・ランチをするといい。

p.63 一人の営業パーソンが、なにかに対して真剣になったとき、とてもスマートなんかじゃいられない。泥水をすすりながらでも、悔し涙で顔中をくちゃくちゃにしてでも、本気で成し遂げようとしなきゃ、営業なんかできやしない。

p.73 調子の良いときこそ、敢えて挑戦していかなければいけない。

p.74-5 「もし・・・・・」という不安と弱気を消す方法はひとつしかない。風を信じることだ。自分を中心にビュンビュン吹く風を折れない心で信じることしかない。

p.85 「人は誰かのために一生懸命になったとき、自分の能力以上の力を出せるものなんだよ」

p.125-6 いろいろな場面で、営業パーソンは何かを背負って外へ出ている。時々において違うだろうが、必ず何かを背負っている。重くても、辛くても、絶対に降ろしちゃいけないものを。裏切っちゃいけないもの。そこには、自分だけが信じているなにかがある。それが営業パーソンの誇りなのかもしれない。

p.132 我々が為すべきことはただひとつ。ひとりでも多くのお客様の不安を一緒に取り除き、より良い未来を築くことだけなんだ。

p.151-2 利益は世間様からの預かりもので、「頼むぞ、おまえに任せるぞ」と預けられたものだ。だからこそ、世の中のために、その預かりもの「お金」を還元しなくちゃいけない。儲けるために、お客様を第一に考えるのではなく、お客様を第一に考えるから働き続けられるんだ。

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夢が現実に変わる言葉

2011-12-16 08:33:50 | Book Reviews
20万人に勇気を与えた夢が現実に変わる言葉 福島正伸・著、三笠書房(王様文庫)、2011年2月20日

p.31 本当にやりたい夢があるとき、人はできない理由を、自分の努力が足りないだけと考える。

p.53-4 とにかくがんばるしかない。悩んでいる時間もコストにしかならない。
 最悪の事態とは最強の決意ができるとき。自分が変わる最高のチャンス。

p.59 「やりたい」と思っても、できない理由をつけてやらなかったことはいつまでも心に残る。「できなかった後悔」より「やらなかった後悔」。

p.61 人の価値を決めるのは勝ち負けよりも生きる姿。

p.67 昨日と比較すると成長していないように見えても、一年で比較すると成長していない人はいない。
 一日だけ努力しても何も変わらない。毎日努力すればすべてが変わる。

p.150 他人から「どう思われるか」より、他人のために「何ができるか」

p.173 機能ではなくて、価値をつくる。それは「どれだけ人が幸せになるのか」ということ。
 その商品を買った人のまわりには、どれだけの笑顔が溢れているか。そのサービスを受けた人が、その後、どんな気持ちで生活できるか。

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