何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

我らが誇り

2011-06-15 22:41:46 | 心に残ること
飛行船の操縦士、乗客を無事脱出させて墜落死
CNN.co.jp 6月15日(水)13時33分配信

(CNN)上空で事故を起こした小型飛行船から乗客3人を無事脱出させた後に、操縦桿を握ったまま墜落して死亡したオーストラリア人操縦士の行動が14日、母国で広く報道され反響を呼んでいる。

報道によると、事故は12日にドイツのライヒェルスハイムで起きた。飛行船は新聞社やテレビ局のカメラマンなど3人の乗客を乗せて現地のフェスティバルを上空から取材し、戻る途中だったが、突然エンジンから大きな音がして燃料臭がたちこめた。

操縦士のマイケル・ネランジックさん(53)はすぐに事態を察知。地上からわずか2メートルの地点まで降下し、3人の乗客に飛び降りるよう指示した。

3人の脱出で軽くなった飛行船は高度50メートルまで上昇し、空中で火を噴いて墜落した。

ネランジックさんの妻リンディーさんはオーストラリアの新聞の取材に対し、3人が飛び降りれば飛行船が上昇することは分かっていたはずだが、夫は身を犠牲にして乗客を救ったと語った。墜落後、操縦桿を握ったままの姿で発見されたといい、地上スタッフからできるだけ離れた場所に墜落させようとしたとみられる。

この話を聞かされても少しも驚かなかったというリンディーさんは、「彼はそういう人だった。とても偉大で、本当に、本当に心が広かった」と振り返った。

飛行船を所有するライトシップ・グループによると、ネランジックさんは26年にわたって1万8000時間の飛行船操縦経験を持つベテランだった。
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 乗客の脱出を見届けて、自らも飛行船から飛び降りることもできたのかもしれない。しかし、その道は選ばなかった。無人で飛行船を彷徨わせて、さらなる被害の拡大を避けようと、二次災害未然防止の道を選んだ。それはまさに船長が沈没する船と生死を共にするかのようでもあった。
 
 パイロットなら当然なのか? 究極の選択でもあったはずだ。当たり前というならば、当たり前を確実に遂行できるということは素晴らしいことだ。立派だ。
 姿勢を正して、敬礼して、ネランジックさんを見送りたい。そういう夫を、友を、仲間を持った者にとって、ネランジックさんは「我らが誇り」だろう。
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効率と便宜

2011-06-10 22:33:44 | 心に残ること
村上春樹カタルーニャ国際賞スピーチ要旨
http://www.47news.jp/47topics/e/213670.php

【バルセロナ共同】作家の村上春樹さんがカタルーニャ国際賞の授賞式で行ったスピーチの要旨は次の通り。
 一、東日本大震災で全ての日本人は激しいショックを受けた。今なおたじろぎ、無力感を抱いている。
 一、だが、われわれは精神を再編成し、復興に向けて立ち上がっていくだろう。われわれはそうやって長い歴史を生き抜いてきた。
 一、日本は唯一核爆弾を投下された国だ。放射能が世界や人間の身にどれほど深い傷痕を残すか、われわれは被爆者の犠牲の上に学んだ。
 一、福島第1原発事故は日本人が体験する2度目の大きな核の被害だが、今回は爆弾を落とされたわけではない。自らの手で過ちを犯した。
 一、理由は「効率」だ。原子炉は効率が良い発電システムだと電力会社が主張し、政府も国策として推進した。
 一、地震国の日本は世界第3の原発大国となり、原発に疑問を呈する人には「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られた。
 一、だが原発は今、無残な状態に陥った。原発推進派の「現実」とは「便宜」にすぎなかった。論理をすり替えていたのだ。
 一、(福島事故は)すり替えを許してきた日本人の倫理と規範の敗北でもある。われわれは自らも告発しなければならない。
 一、日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。技術力を結集し、持てる叡智(えいち)を結集し、社会資本を注ぎ込み、原発に代わる有効なエネルギー開発を国家レベルで追求すべきだった。それが、広島、長崎の犠牲者に対する、集合的責任の取り方となったはずだ。
 一、損なわれた倫理や規範は簡単に修復できないが、それはわれわれ全員の仕事だ。新しい倫理や規範と、新しい言葉を連結させなくてはならない。
 一、夢を見ることを恐れてはならない。「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追い付かせてはならない。われわれは力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならない。(2011年06月10日 09:38:31)

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 効率がいいからと、本質から目を背けてきたのではないかと、たいへん便宜的であると都合良く解釈してきたのではないかと、反省と見直しを呼び掛けている。
 時間がかかっても、道のりは長かろうとも、将来と本質を見据えて、険しい道を歩まねばならない、そのために非難を恐れることはないのだという。

 エネルギー政策のことか、いや、薬局のこと、医薬分業のことではないかと思った。

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地震お見舞い申し上げます

2011-03-12 11:37:41 | 心に残ること
 いつも当ブログをお読みくださっている皆さま

 平素のご利用に感謝申し上げます。またこのたびの東北沖大地震において、お亡くなりになられたかたにはご冥福をお祈りするとともに、甚大なる被害に遭われたかたにお見舞い申し上げます。

 広域に揺れたことで、大なり小なりそれぞれに何らかに被害に遭われたかたも多いかと存じます。寒い時期に、花粉も飛散する中、たいへんな思いをされておられることでしょう。何もしてあげられない自身の無力さを痛感し、ただただ無事であられることを、どうか一日も早い復旧がなされることを願っております。

 ライフラインも寸断されているようで、また物資もすみやかに行き届かず、厳しい時間を過ごしておられるかたも多いようです。たいへんだと思うばかりで、被災されたかたでないとわからないご苦労があろうかと思います。直後のたいへんな時期を乗り越えられますよう、応援申し上げます。

 私ごとではありますが、昨日は勤務先から約5時間半かけて歩いて帰宅しました。家に着いたときは日付が変わっておりました。幹線道路を歩く人が多く、年配者もおられ、足が痛む程度で弱音を吐いてはいられないと思いつつ、たどり着きました。家では書棚が倒れ、本が散乱していました。朝方まで片づけて、また改めて固定し直したところです。

 阪神淡路大震災のときも、しばらく新たな被災状況が判明し、地震の怖さ、凄さを実感しました。まだ余震も続く中、どうか二次災害に、そして健康にご留意くださいますよう、重ねて皆さんのご無事をお祈り申し上げます。

suke 3/12/2011
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想いが通じれば取組みは理解される

2010-12-04 11:59:05 | 心に残ること
傘、寄付し続け2000本超 練馬区の糟谷茂さん
産経新聞 12月4日(土)7時56分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101204-00000122-san-soci

 練馬区北町の糟谷茂さん(90)は不要になった傘を修理したりして、同区早宮の東京メトロ平和台駅に寄付し続けている。これまでに寄付した本数は2千本を超えた。「人として生まれたのだから、何か社会のためになればと思って」と話している。

 糟谷さんは十数年前、平和台駅から自宅に向かおうとした際、土砂降りの雨に見舞われ、ずぶぬれになって帰宅した。「同じように困っている人がいるだろう。自由に持っていける傘が駅にあれば」と感じ、傘を駅に寄付することを思いついた。

 早速20本持参したら、「ありがとう」と感謝された。これが長い善行の道のりのスタートだった。

 はさみ研ぎ職人として生きてきた。その技術が傘の修理に生かされることはないが、職人の意地が妥協を許さなかった。「直すのは簡単なのに、面倒だから捨てる。直せば使えるのに捨てるのは、生きているのを殺すのと同じ」と厳しい。

 寄付する数を何かに合わせるのが楽しみという。今年は2010年ということで、10月8日に2010本目を駅に届けた。

 糟谷さんの生き方に共感したのか、近隣の人たちがそっと、要らなくなった傘を家の前に置いていくという。「考えてみれば、よく2010本も寄付できたものだ。皆さんの協力があってできた」と周囲への感謝を忘れない。11月16日に20本持っていったときは、ちょうど駅の傘立てに傘を補充する女性の姿があった。糟谷さんの行動が周囲に影響を与えている証左だ。

 「喜んでくれる人がいるだけで、うれしい。やめれば、ぬれる人が出る。雨にぬれた人が風邪をひいて、仕事を休んだら、社会にマイナス。小さなことだけど、世の中の役に立っていると思うと、気持ちがいい。健康が悪くならない限り続けたい」と、傘を寄付する行為が生きがいとなっている。

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 素晴らしい。自分の技術が、社会に役立つ。それで見返りを求めるわけではなく、喜んでくれる人がいて、助かる人がいるのなら、それでうれしいと。

 そんなことしたって一銭の徳にもならないと、商売かビジネスのアタマでいたら、そんな発想など浮かばないだろう。目線も思考もまったく異なる。

 本当は、同じであるべきなんだと思う。修理は糟谷さんの技術を必要としても、そのために不要とされた傘を持ち寄る住民は、さしずめサポーターだろう。
 
 それで儲けようとしているわけじゃない。しかし、この取り組みを知って、こういう人に自分の傘も修理してもらいたいと思う人が多くいるのではないだろうか。額面には換算できないけど、ものすごく得るものを得ているんだと思う。そういう心遣いを自分の周りにも取り入れていきたいと思う。けっして打算的、手段ではなくて。

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バッテリー交換

2010-07-04 22:13:14 | 心に残ること
 いつものガソリン・スタンドへ行く。そこはセルフなので、自分で操作をするだけ。給油していると、タイヤの空気が少ないので入れようかとの申し出があり、ありがたくお願いする。その後、ボンネットを開けて点検を、という。

 この段階では、ボンネットを開けて点検するのは、ガソリンスタンドが客にアクセスするための第一歩というか、常套手段かと思っていた。しかし考えてみれば、たとえそうであっても、昨今、セルフスタンドで給油するばかりで、ボンネットを開けて点検するのは故障でもしなければ、車検以外にその機会すらなかった。

 するとバッテリーの充電量が30%程度しかなく、いつ突然のバッテリー切れになってもおかしくない状態との説明を受ける。そういえば4年半前、雪の降る寒い夜に、駅前に駐車していて、突然バッテリーがあがってしまい、JAFを呼んだのだった。

 当初は、車の点検をきっかけに関連商品を販売しようとするセールス手法かと思っていたが、自動車整備士の説明を聞いていると、たいへん親身になってくれていることが伝わってきた。想定外のことではあったが、この梅雨の最中、突然バッテリー切れで車が使えなくなっても困る。

 意図的に怖がらせて販売実績を上げようとするのではなく、アドバイザー的に説明してくれたことで、ならばとバッテリー交換を承諾した。というか、お願いした。カー用品店の価格も説明してくれて、そのうえでの納得である。

 オイル交換時期もそろそろである。来月、またこのガソリンスタンドでオイル交換もしてもらうことになるだろう。同じ自動車整備士を指名して、頼むに違いない。商品を売るためではなく、利用者が安全に車を使ってくれることが何よりもうれしいような整備士だった。
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勝ってもなお思いやる心

2010-07-01 22:05:47 | 心に残ること
 勝っても相手のことを気遣う、しかも最も苦しんでいる者に対して、素晴らしい選手だと思う。こういう選手には活躍してほしいと願う。
 
 すこし時間が経って、駒野とバルデスが再開して、杯を酌み交わしてほしいと思う。ものすごい運命を背負ったかもしれない駒野。しかし、一方でものすごいものを得たのではないだろうか。 

5人目のキッカー、カルドソが決勝のゴールを決めると、歓喜の輪を抜けだし、1人のパラグアイ選手が駒野に駆け寄り、額をすりつけるようにして何かを語りかけた。自身4人目のキッカーとして落ち着いてゴール中央にPKを決めたアエドバルデスだった。おそらくスペイン語だったのだろう。駒野は何を言われているのか分からないはずだが、しきりにうなづいていた。気持ちは通じていたのだろう。 産経新聞 2010.6.30 http://bit.ly/bMMVh5

 これも対戦相手をリスペクトしているから、出来ることなのかもしれない。
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元気くん!

2010-04-07 22:15:07 | 心に残ること
これが噂の「元気くん!」、あなたにパワーとエネルギー、そして幸せを運びます(^^)

どんな時でもくじけないし、あきらめない。あなたを励まし、勇気づけてくれます(^^)v

製作はもくきんど工芸(東京都三鷹市)。お問い合わせは、このブログへのコメントでどうぞ(^^)/
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夢の見つけ方

2010-02-20 00:04:54 | 心に残ること
 鶴岡秀子さんのセミナーに参加。「夢の設計図の描き方」を読んで、直接話が聞けるチャンスに恵まれた。

 以下、講演を聞いて取ったメモを転記しておく。
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・「お金は感謝の投影である」と思って、小さい頃から「人生ゲーム」を楽しんでいた。

・自分は、不幸に気がつかないのか、鈍感なのかわからないが、天国体質と言われている。

・夢を見つけるにあたり、ハナから勝手に自分には無理だとあきらめていてはもったいない。もし、必ずうまくいくとしたら、あなたは本当に何をやりたかったのか。

・過去の延長に夢があるのではない。ドリームが先、ハウは後からみつかる。

・時間は未来から送られてくる。過去からではない。夢を持つと、未来までの間に必要なコマが、臨場感を持って流れてくる。
----- ----- ----- ----- -----
 夢を設定するにあたり、何にフォーカスするかを間違えてはいけない。

・間違えた場所にフォーカスすると、間違えた通りに辿りついてしまう。

・目的と目標の違い。目的は、どこまで追求しても達成できないもの(限界がない)。目標は数字に置き換えることができ、時間をかければいずれ達成できるもの。

・経営者やリーダーの中には、目標ばかりを追って目的を忘れてしまう人がいる。

・目的と目標は、それぞれ分けて掲げる。
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 どういうマインドでいると、夢を引き寄せることができるか。

・やりたいと思っていることをやりとげている人たちが、成功者であり、天国体質を持っている。

・セルフイメージの高い人のほうが、いい仕事をしてくれる。彼等は、仕事の出来栄えの基準が高い。これぐらいやらないと仕事をやったことにはならない、普通にやったのでは気が済まないとか。

・どうしたらセルフイメージを高めることが出来るか。たとえば、毎日小さな約束を作って、それをクリアしていくことを続ける。そのうちに、自分が信じられるようになる。やがて、自分に自信が持てるようになる。

・自分を信じていない人を、他人が信じられるか。自分自身を信用しているかどうか、お客さまには伝わってしまう。
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 どうやって、その夢に一歩を踏み出すのか。

・自分軸(自分の判断軸)をつくる。それが出来ないと、他人の評価を気にしてしまう。

・「真ん中も右からみれば左」。立ち位置が違えば、同じものも違って見える。どういう位置に立つと違って見えるのか、興味が湧く。いろいろな立ち位置の人の意見を聞くことで、自分の位置がわかる。全く違う意見でも、わかりあえるようになる。自分の軸を持ったうえで、他人に接するのがよい。

・自分に許可を与えることができる。お互いを応援し合うと成功確率が高くなる。一緒に頑張るからうまくいく。成功者は群れを成して飛ぶ。
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 夢を引き寄せるために・・・

・未来を描いて、その未来を思いついた日から今日までの足取りを語り、これからを語ると、共感できる。

・本気の人は感謝しかない。

・人間は、進捗する姿を応援する。

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 夢とは、まきこみたい人にもメリットのあるアイデア。

・何かを始めるのに自信なんていらない。自信がないから出来ないというのは勘違い。今からやろうとしているんだから、自信なんかあるわけがない。

・転んだら、また立ち上がればよい。転んだ回数より、立ち上がる回数が1回多ければよい。やりながら、立ち上がりながら、自信がついていく。

・実績のレバレッジ。「結果の出るやり方を行う」「経験を積む」、魔法の方法はない。
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なんで泣けるんだろう

2009-12-23 21:25:56 | 心に残ること
 今日は教え子たちのOSCE本番だった。この日のために、これまでがあったといってもよい。春先はまだ余裕で構えていたのに、夏休み明けから徐々にプレッシャーを感じてきたはず。

 薬局業務を繰り返し説明し、実技をしこんできた。最初はまるで幼稚園のお遊戯にも近かった者も、やがて医療従事者の臭いを醸し出せるようになってきた。それでもなお最後まで、演劇の域を出ない者もいたが。

 これまで主に教員が患者役を引き受けてきたから、緊張感に乏しかったのだろう。これまで会ったことのないSPさんを相手に、突如として変身したかのようでもあった。試験当日なのに、今日の1回で君たちは一気に成長したと確信する。やればできるじゃないか、もっと前から今日のような雰囲気を味わっていれば良かったか。

 手が震えていたO.Rさん、声が震えていたS.Aさん、震えを止めようとしても止まらないんだろうな。
 最初から最後までカチンコチンに固くなっていたS.Sさん、落ち着け!と胸の中で叫んだ俺の声は届いたか?
 一生懸命さが滲み出ていたF.Nさん、頑張っているのが痛いくらいわかる。早くまとめないと5分が過ぎてしまうぞ!と心配した。
 ズタズタになりながらも必死で食らいついていたK.R君、照れてやらなかっただけか、これまでは。
 薬剤師と遜色がないくらいだったS.Y君とO.Mさん、SPさんの評価が良かったぞ!
 他の皆も本当に良くやったと思う。

 評価者なのに、顔に出しちゃいけないんだが、泣けて泣けて仕方なかった。ハンカチで涙を拭きながら評価していたのは、俺だけじゃなかったか f(^^;
 これまでの苦労がいろいろ去来した。皆の真剣な様子に接することが出来て、うれしかった。

 この涙は、きっとうれし涙に違いない。今年の4年生皆を心から褒めてあげたい 
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人を残すのが一番

2009-10-29 22:58:46 | 心に残ること
両軍胴上げ!ノムさん「野球屋冥利に尽きる」 10月25日7時0分配信 スポニチアネックス

 【楽天4―9日本ハム】さらば、名将――。パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第4戦が24日に行われ、今季限りで退任する野村克也監督(74)率いる楽天は4―9で日本ハムに敗れ、同シリーズ敗退が決定。同監督は球団史上初の日本シリーズ進出で有終の美を飾ることはできなかった。1954年の南海入団から半世紀余り。弱者を育て、強者を倒す。その生きざまを体現し続け、野球人生集大成の晩秋が今、終わった。

 吹っ切れた笑顔で札幌ドームの天井を見ていた。4万2328人。敵地の大観衆からノムラコールを受けながら5度、宙に舞った。山崎武、田中ら楽天ナインとかつての教え子である稲葉、吉井投手コーチら日本ハムのメンバーも加わった胴上げ。涙はなかった。55年のプロ野球生活との別れの儀式に、照れ隠しばかりが口をついた。

 「嫌だなと思った。照れくさいやろ。こんな胴上げ初めてだからさ。山崎がヤイヤイと音頭を取っていたな。“重いぞ”って言ったら“分かってます”ってさ。でも、これだけねぎらってもらって、野球屋冥利(みょうり)に尽きる。胸にグッときた」。静かに笑みをたたえ、喜びをかみしめた。

 「わがまま言わせてもらえば、もう1年やらせてもらいたかった。石の上にも3年、風雪5年。中途半端に辞めていくのが心残り。晴れ晴れしい気持ちはない」。近年はミーティングでも同じ内容の発言の繰り返しが目立ち、自軍の選手の細かな情報の把握もおぼつかなかったと指摘される74歳の老将が再びユニホームを着る可能性は限りなく少ない。それでも太く長い野球人生を全うした自負は残った。「人間は何を残すかで評価が決まる。人を残すのが一番。そういう意味では少しは野球界に貢献できたのかなと思う」。野球人として恵まれた時間を送れたことを、誰より自身が分かっていた。

 ONを超えたのかもしれない。
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結果を生んだプロセスに注目

2009-09-14 22:45:24 | 心に残ること
 イチローが9年連続200本安打を達成した。イチローらしく節目は派手にホームランで飾るか、内野安打か、ヒットなら測ったようにセカンドベース上を抜けるセンター前かと思っていたら、遊撃内野安打だった。

 イチローは常々語る。「失敗を重ねないと(安打は)生まれない。それが打撃。それで、奥深くなっていったらいいと思う」(朝日新聞 2009.9.14 夕刊)

 TVでは、「高めた技術にさらに磨きをかけた」とか、「試行錯誤を繰り返し」とか、「常に挑戦し続ける」などとイチローの軌跡を形容する。

 これらのイチロー語録を聞いていて、薬局におけるリスクマネジメントや質の向上にあてはまるフレーズだと思わずにはいられなかった。

 調剤エラーを、自らの失敗だと思うのなら、それに学んで繰り返さないための試行錯誤はどれほどしてきているといえるのか、事例を経験したことで自らの調剤レベルが向上しているのか、より薬剤師としての成長にどこまでつなげられているのか、専門性を高めるところに際限はなく、常に前向きな努力を続けているといえるのか、世界の宝になど程遠いわれわれが、いかに努力をしていないか、それでいてその道のプロのような顔をしていることを思うと、汗顔の至りである。



 イチローは結果のために野球をやっていない。日々、最高のパフォーマンスを心がけ、その積み重ねの中での通過点として結果があるのだ。
 常に結果を求めるような考えでは、結果は得られない。日々のプロセスを磨きあげてこそ、意味のある活動ができるのだろう。
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白髪のおじさん

2009-09-06 21:15:01 | 心に残ること
 姪から招待券をもらい、カミさんと娘と3人で「道教の美術」を見に日本橋の三井記念美術館に行く道中のこと。

 JR神田駅から広い通りをまっすぐ銀座方面へ行けば・・・、と思っていたのだが、あいにく地図を忘れてしまった。南口に出て迷っていると、日曜日だというのに仕事途中かと思われる白いワイシャツ姿の初老の男性が向かいから歩いてくるのが目に入り、三越の方角を尋ねる。

 神田周辺はJRの線路と道路は斜めに交差しており、どうか方角を勘違いしやすい。この道をまっすぐ行けばよいかと尋ねると、その白髪の初老の男性は、そうではなくて交差している道を右折するのだと教えてくれる。案の定、私の記憶は誤っていた。

 普通にお礼を述べながら進むと、交差点の信号の点滅が始まる。急ぎ足で横断しながらふと振り向くと、なんとその白髪のおじさんは私のほうをいつまでも見ていてくれるではないか。
 道を尋ねて既に30mは進んでいただろう。正しいほうへ進んでいくのを見届けているかのようにこちらを見ている。まるで見守っていてくれるかのようだ。思わず感激して、横断歩道上で手を大きく挙げて、再度深々と頭を下げる。心の中でだけど、大きな声で「ありがとう」と叫ぶ。

 白髪のおじさんも、軽く右手を挙げて応えてくれる。たまたま近くまで用事に出たときのことだったのだろうか。時間にすれば1~2分の出来事だけど、その心遣いがとてもうれしかった。
 秋空の爽やかさがいっそう心地よかった
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心温まる一言

2009-06-21 22:03:39 | 心に残ること
 先日、家族が傘を忘れて、代わりに取りに行く。

 JR荻窪駅・南口、すずらん通り入口のすぐ左手にある、フュッセン(Fussen)本店

 自動ドアを開けて入ると、3名の店員が。黒縁のメガネをかけた女性店員が気づいて、目が合う。

F「いらっしゃいませ」
私「あの、○○と申しますが・・・」
F「はい、(1秒弱)あっ、傘の・・・」
私「そうなんです、ありますでしょうか」
F「少々お待ちください」

 奥へ取りに行く(約10秒程度)

F「これでしょうか?」
私「あーそれです、どうもありがとうございました」と受け取る。
F「いえ、こちらも気づきませんで」
私「本当に助かりました、ありがとうございました」

 1分もかからない。

 無事に戻ってくるだけで十分。しかも、忘れたのはこちらだ。
 にもかかわらず、「こちらも気づきませんで」とは!

 そのひと言が自然と返されて、なんと清々しいことか。自分でも、そのひと言はそう出せないなぁ、と思った。
 何か買って帰ってくれば良かったのにと、気の利かないことったら。反省しきり。

 事務的にしか対応しない人が多い中、20才前後の女性だと思う。あまりにも気持ちよく対応してもらって、気分も晴々!
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内川、よくやった!

2009-03-24 23:51:31 | 心に残ること
<WBC>優勝トロフィーに背番号「25」 内川、先輩・村田への思い 3月24日19時56分配信 毎日新聞

 【ロサンゼルス小坂大】チーム全員での記念撮影の後、輝く純銀の優勝トロフィーに背番号「25」のユニホームがのせられた。負傷のため、無念の途中離脱となった村田(横浜)のユニホームだ。グラウンドに持ち込んだのは横浜の後輩である内川。「村田さんがいたことを日本のみなさんに知ってほしかった」と話した。

 村田が負傷したのはのは2次ラウンド1組1位決定戦の韓国戦。右太もも裏側の筋肉を損傷、全治6週間の重症でWBCどころかペナントレースの開幕出場も絶望になった。車椅子に乗って日本に帰国した村田は、それでも「日本のために頑張ってくれ」と、米国の仲間たちにエールを送った。

 そんな思いを引き継いだ内川は、この日、「6番・左翼」で先発出場。3安打を放っただけでなく、守っても五回、左翼線に飛んだ長打性の当たりを素早く処理、強肩を生かした返球で走者を二塁で刺す好守を披露。日本でテレビ観戦した村田に届けとばかり、ハッスルプレーを見せた。

 内川選手は、最後まで立派な働きをしてくれた。

 村田選手は、ケガはしてしまったものの、最後までアメリカで待機していることはできなかったのか。あの歓喜の輪の中にいさせてあげられなかったのは、残念の一言に尽きる。村田選手の韓国戦の3ラン、存在の大きさを見せつけた一振りだった。
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調剤の意味を理解させよう

2009-02-23 14:25:43 | 心に残ること
(薬事日報 2009.2.23 より)
 実務実習受け入れ側を代表して、堀内龍也日本病院薬剤師会会長は「処方せんが患者にとって妥当か否かを評価するのが調剤で、薬剤を間違いなく揃えることは後からでもできる。調剤の意味を理解させることが大事」とし、大学側事情と現場側で温度差があることが露呈された。
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 薬局におけるリスクマネジメントとは、患者の安全を確保することであり、そのためには患者データ、情報を考慮したうえでの服薬管理が必要であると、研修の場で言い続けてきた。安全管理とは、その患者に照らし合わせて処方せんで計画された薬物療法を進めてもよいかどうか、薬の専門家として評価することだと。

 薬が棚にある状態では、まだその薬が患者にとって安全なものかどうかわからない状態である。それが薬剤師の手を経て交付されるということは、暗黙のうちに薬剤師があなたにとってこの薬を使って薬物療法を進めることについて妥当であると認めたことなのだとも説明している。

 処方せんの妥当性とは、有効性と安全性の両面から検討されるものだが、薬剤師が主に係わるのは後者だ。前者に言及するのも、後者の観点から検討された結果であることが少なくない。

 自分たちは薬剤師だ、薬の専門家だと言われながら、患者とのかかわりが希薄なまま、薬を正確に取り揃えることを調剤の主眼にしてきたのではないか、“名ばかり専門家”ではなかったか、という反省に基づくものだ。
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