明日から新年度、とはいっても土曜日なので、本格的な新年度は来週からではあるが。
ここにきて、急遽、医者側から新処方せん様式への変更によるジェネリック化を申し渡されている薬局があるようだ。それまで何も聞いていなかったから、もう少し世間の様子を見てから・・・などと緊張しつつも焦らずにいたところ、風雲急を告げられたかのようである。
ジェネリックを、メーカーで選ぶというのはおかしいということは、これまでにもさんざん述べてきた。特定メーカーの後発品であれば、すべて患者にとってよし、ではない。
それに加えて、ジェネリックの使用促進を、テクニックや話術などで、対応しよう、という意見を耳にすることがあり、ここにも違和感を覚える今日この頃である。
確かに何もなければ困るだろうから、ポスターなどの掲示物やチラシ、勉強用資料などは必要だろう。しかし、それらをチラと読むだけでこの制度改革をカンタンに乗り切れるのだろうか。
資材があれば、対応も手っ取り早い。Q&Aなども、自分の知りたいことだけに答えてくれれば、用は足りる。しかし最低限でいいから、ジェネリック使用促進について、なんらかの勉強をしてもらいたいと思う。
資材さえあればできるとか、こう聞かれたらこう答えればよいとか、こういう時にこうすればいい、なんていうのは、基本も学ばずに、最低限の労力で、済ませたいという態度を垣間見る思いがして、残念な感が否めない。
ましてや、そういう時にはこういうふうに対応してはどうですか・・・、なんてアドバイスすると、やはりテクニックや話術が必要だなぁ、といった感想も聞かれ、愕然とする。
テクニックの問題だという考えは本質のするかえだと思う。制度改革だから適切に対応するのは当然であって、もともとその気は乏しいということを間接的に言っているようなものではないのか? 患者さんのニーズにどうやって応えていこうか、という気持ちが根底にあれば、ジェネリック使用促進の機会において、もっと早く準備に動けたのではないか。その気持ちさえあれば、テクニックなんて極めなくても、多少話し方がぎこちなくても、患者さんのニーズに向き合うという気持ちがあれば、行動や言葉は自ずと生まれて、伝わるのではないか、と思う。
つまり、足りないのは、資材やテクニックではなくて、患者志向の考え方、文化、姿勢ではないかと思う。流れ作業のように処理していけばいいと思うから、資材やテクニックに走るのではないか。挙句の果ては、こうしろあーしろの指示、命令をすればよいとさえ思っている。そんな気持ちのこもらない対応に、はたして患者さんはありがたみを感じ、感謝の気持ちを持つのだろうか。
さらにはテクニックの有無が成功の鍵を握っていると考えるところには、ジェネリック使用促進には薬剤師としての専門性を軽視しているのではないかと思うフシもある。変更したいというニーズが寄せられても、慎重にことを運ばなければいけないケースもある。そういう薬もある。体調もある。患者事情がある。経験も加味して臨まねばならないこともあろう。そこには総合判断能力が求められる。
ジェネリックは先発品と同等の効果が期待できて、安いということさえ伝えれば済む・・・、というのは安易で、もう少し奥の深いものではないか。患者さんは、ジェネリックへの変更に際して一番知りたいのは、薬剤師が患者さんの思いを支えてくれようとする親身さなのではないか。それを何よりも心強く思うのではないか。
その気持ちを薬剤師の個性、個人のセンスに頼るのではなく、薬局の文化、姿勢として発揮されて欲しいと思う![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_orange.gif)
ここにきて、急遽、医者側から新処方せん様式への変更によるジェネリック化を申し渡されている薬局があるようだ。それまで何も聞いていなかったから、もう少し世間の様子を見てから・・・などと緊張しつつも焦らずにいたところ、風雲急を告げられたかのようである。
ジェネリックを、メーカーで選ぶというのはおかしいということは、これまでにもさんざん述べてきた。特定メーカーの後発品であれば、すべて患者にとってよし、ではない。
それに加えて、ジェネリックの使用促進を、テクニックや話術などで、対応しよう、という意見を耳にすることがあり、ここにも違和感を覚える今日この頃である。
確かに何もなければ困るだろうから、ポスターなどの掲示物やチラシ、勉強用資料などは必要だろう。しかし、それらをチラと読むだけでこの制度改革をカンタンに乗り切れるのだろうか。
資材があれば、対応も手っ取り早い。Q&Aなども、自分の知りたいことだけに答えてくれれば、用は足りる。しかし最低限でいいから、ジェネリック使用促進について、なんらかの勉強をしてもらいたいと思う。
資材さえあればできるとか、こう聞かれたらこう答えればよいとか、こういう時にこうすればいい、なんていうのは、基本も学ばずに、最低限の労力で、済ませたいという態度を垣間見る思いがして、残念な感が否めない。
ましてや、そういう時にはこういうふうに対応してはどうですか・・・、なんてアドバイスすると、やはりテクニックや話術が必要だなぁ、といった感想も聞かれ、愕然とする。
テクニックの問題だという考えは本質のするかえだと思う。制度改革だから適切に対応するのは当然であって、もともとその気は乏しいということを間接的に言っているようなものではないのか? 患者さんのニーズにどうやって応えていこうか、という気持ちが根底にあれば、ジェネリック使用促進の機会において、もっと早く準備に動けたのではないか。その気持ちさえあれば、テクニックなんて極めなくても、多少話し方がぎこちなくても、患者さんのニーズに向き合うという気持ちがあれば、行動や言葉は自ずと生まれて、伝わるのではないか、と思う。
つまり、足りないのは、資材やテクニックではなくて、患者志向の考え方、文化、姿勢ではないかと思う。流れ作業のように処理していけばいいと思うから、資材やテクニックに走るのではないか。挙句の果ては、こうしろあーしろの指示、命令をすればよいとさえ思っている。そんな気持ちのこもらない対応に、はたして患者さんはありがたみを感じ、感謝の気持ちを持つのだろうか。
さらにはテクニックの有無が成功の鍵を握っていると考えるところには、ジェネリック使用促進には薬剤師としての専門性を軽視しているのではないかと思うフシもある。変更したいというニーズが寄せられても、慎重にことを運ばなければいけないケースもある。そういう薬もある。体調もある。患者事情がある。経験も加味して臨まねばならないこともあろう。そこには総合判断能力が求められる。
ジェネリックは先発品と同等の効果が期待できて、安いということさえ伝えれば済む・・・、というのは安易で、もう少し奥の深いものではないか。患者さんは、ジェネリックへの変更に際して一番知りたいのは、薬剤師が患者さんの思いを支えてくれようとする親身さなのではないか。それを何よりも心強く思うのではないか。
その気持ちを薬剤師の個性、個人のセンスに頼るのではなく、薬局の文化、姿勢として発揮されて欲しいと思う
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