「エースの品格 一流と二流の違いとは」 野村克也・著、小学館文庫、2010年7月11日
p.38 それでも、レギュラーになっていく選手は努力を続けることができる。結果が出たことに対して興味が湧き、それが好奇心へと発展するからだ。好循環が生まれるのである。
患者さんから喜ばれる。自分が役にたったのかと、自分でも役立つことがあったのかと目覚める。より多くの人に喜ばれよう、役立とうと思って、さらに工夫し、努力する。それによって薬剤師は成長する。何もしないで、そうなりたいと思っているだけではダメだ。
p.39 しかし、努力するにもセンスが必要なのだ。センスは「感じる」「考える」ことで磨かれる。監督やコーチは「気づかせ屋」であり、本人にその資質が認められた場合は、その努力に対してプラス志向のアドバイスを送る。
p.43 人間の心は自己愛に満ちている、と冒頭に書いた。自分がかわいいのは誰しも同じことであり、避けることのできない「業」とも言える。しかし、そこから生み出される「欲」は、社会や組織(チーム)にとっては百害あって一利なく、最終的に自らもしっぺ返しを食らうことになる。
p.47 欲から入って、欲から離れる――
人生最大級のチャンスが目の前にぶらさがったとき、その心の切り替えができるか否かで、明暗が分かれる。たとえよこしまな「色気」が心に湧いてこようとも、その気持ちを自然にコントロールできなければ、好結果は生まれない。
p.48-9 個々の過程を大事にし、小事細事に気がつく人間のほうが、終わってみればチームに勝利をもたらし、自分も好成績を残していく。やがては「チームの鑑」となって組織に好影響を与え、他の選手の目標となって新たな「鑑」を再生産していくのである。技術的な成果は、人間性を磨くことで初めて手に入るのだ。
p.74 強いチームづくりをするには、まず監督自身が選手としての力量を上げねばならないのだから皮肉なことである。
p.100 人を育てるということは、つまり自信を育てるということでもある。 #edu
p.153 苦手なことやできないことがあると、人はもがき苦しんで突破しようとするか、とりあえず放っておくか、または諦めてしまうか・・・・・mpいずれかである。
野球選手の場合、ここで「自分はなぜプロ野球選手になったのか」という基本的な目的意識があるかないかが大きな分かれ道になる。そして「差」を感じ、克服するために頭をふりしぼれる者だけが一流選手として生き残っていくのである。
p.194 問題意識がなく、ただ漠然と投げているピッチャーに進歩はない。こういうタイプは放っておいても何の疑問を抱かず、短所をそのままに放置したあげくに「三大禁句」へと歩んでいくことになる。
p.38 それでも、レギュラーになっていく選手は努力を続けることができる。結果が出たことに対して興味が湧き、それが好奇心へと発展するからだ。好循環が生まれるのである。
患者さんから喜ばれる。自分が役にたったのかと、自分でも役立つことがあったのかと目覚める。より多くの人に喜ばれよう、役立とうと思って、さらに工夫し、努力する。それによって薬剤師は成長する。何もしないで、そうなりたいと思っているだけではダメだ。
p.39 しかし、努力するにもセンスが必要なのだ。センスは「感じる」「考える」ことで磨かれる。監督やコーチは「気づかせ屋」であり、本人にその資質が認められた場合は、その努力に対してプラス志向のアドバイスを送る。
p.43 人間の心は自己愛に満ちている、と冒頭に書いた。自分がかわいいのは誰しも同じことであり、避けることのできない「業」とも言える。しかし、そこから生み出される「欲」は、社会や組織(チーム)にとっては百害あって一利なく、最終的に自らもしっぺ返しを食らうことになる。
p.47 欲から入って、欲から離れる――
人生最大級のチャンスが目の前にぶらさがったとき、その心の切り替えができるか否かで、明暗が分かれる。たとえよこしまな「色気」が心に湧いてこようとも、その気持ちを自然にコントロールできなければ、好結果は生まれない。
p.48-9 個々の過程を大事にし、小事細事に気がつく人間のほうが、終わってみればチームに勝利をもたらし、自分も好成績を残していく。やがては「チームの鑑」となって組織に好影響を与え、他の選手の目標となって新たな「鑑」を再生産していくのである。技術的な成果は、人間性を磨くことで初めて手に入るのだ。
p.74 強いチームづくりをするには、まず監督自身が選手としての力量を上げねばならないのだから皮肉なことである。
p.100 人を育てるということは、つまり自信を育てるということでもある。 #edu
p.153 苦手なことやできないことがあると、人はもがき苦しんで突破しようとするか、とりあえず放っておくか、または諦めてしまうか・・・・・mpいずれかである。
野球選手の場合、ここで「自分はなぜプロ野球選手になったのか」という基本的な目的意識があるかないかが大きな分かれ道になる。そして「差」を感じ、克服するために頭をふりしぼれる者だけが一流選手として生き残っていくのである。
p.194 問題意識がなく、ただ漠然と投げているピッチャーに進歩はない。こういうタイプは放っておいても何の疑問を抱かず、短所をそのままに放置したあげくに「三大禁句」へと歩んでいくことになる。