何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

エースの品格

2011-03-31 22:17:44 | Book Reviews
「エースの品格 一流と二流の違いとは 野村克也・著、小学館文庫、2010年7月11日

p.38 それでも、レギュラーになっていく選手は努力を続けることができる。結果が出たことに対して興味が湧き、それが好奇心へと発展するからだ。好循環が生まれるのである。

 患者さんから喜ばれる。自分が役にたったのかと、自分でも役立つことがあったのかと目覚める。より多くの人に喜ばれよう、役立とうと思って、さらに工夫し、努力する。それによって薬剤師は成長する。何もしないで、そうなりたいと思っているだけではダメだ。

p.39 しかし、努力するにもセンスが必要なのだ。センスは「感じる」「考える」ことで磨かれる。監督やコーチは「気づかせ屋」であり、本人にその資質が認められた場合は、その努力に対してプラス志向のアドバイスを送る。

p.43 人間の心は自己愛に満ちている、と冒頭に書いた。自分がかわいいのは誰しも同じことであり、避けることのできない「業」とも言える。しかし、そこから生み出される「欲」は、社会や組織(チーム)にとっては百害あって一利なく、最終的に自らもしっぺ返しを食らうことになる。

p.47 欲から入って、欲から離れる――
 人生最大級のチャンスが目の前にぶらさがったとき、その心の切り替えができるか否かで、明暗が分かれる。たとえよこしまな「色気」が心に湧いてこようとも、その気持ちを自然にコントロールできなければ、好結果は生まれない。

p.48-9 個々の過程を大事にし、小事細事に気がつく人間のほうが、終わってみればチームに勝利をもたらし、自分も好成績を残していく。やがては「チームの鑑」となって組織に好影響を与え、他の選手の目標となって新たな「鑑」を再生産していくのである。技術的な成果は、人間性を磨くことで初めて手に入るのだ。

p.74 強いチームづくりをするには、まず監督自身が選手としての力量を上げねばならないのだから皮肉なことである。

p.100 人を育てるということは、つまり自信を育てるということでもある。 #edu

p.153 苦手なことやできないことがあると、人はもがき苦しんで突破しようとするか、とりあえず放っておくか、または諦めてしまうか・・・・・mpいずれかである。
 野球選手の場合、ここで「自分はなぜプロ野球選手になったのか」という基本的な目的意識があるかないかが大きな分かれ道になる。そして「差」を感じ、克服するために頭をふりしぼれる者だけが一流選手として生き残っていくのである。

p.194 問題意識がなく、ただ漠然と投げているピッチャーに進歩はない。こういうタイプは放っておいても何の疑問を抱かず、短所をそのままに放置したあげくに「三大禁句」へと歩んでいくことになる。

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一流たちの修業時代

2011-03-28 21:45:30 | Book Reviews
「一流たちの修業時代」 野地秩嘉・著、光文社新書471、2010年7月20日

p.16 Be daring(勇気を持って)! Be first(誰よりも先に)! Be different(人と違ったことをする)!

p.26 失敗は大切です。仮に成功していても、ひょっとしたら自分は失敗してるんじゃないかと思わなきゃいけない。成功していると思いあがってはダメです。もっといい方法、もっといい商品がないかと常に追い続けること。成功者とは失敗を体験して、それでいて楽観的に前進していく人だと思う。

p.37-8 私は常に会社の永続を目指すと言っている。企業は規模や大きさではなく永続することに価値がある。そして、会社が長く続くためには急成長は必要ありません。低成長でいいんだ。会社の成長というと世間一般では売上高が増えることを考えている。しかし、当社の定義は違う。仮に売上高が同じでも、適正な利益があり、その利益を正しく使って外部の人も社員も「オレは成長した」と実感できれば、それは「成長」なんだ。社員全体の幸福度の総和が大きくなっていくことが成長なんだ。

p.39 つらいこと、苦しいことは忘れること。オレは昔を振り返ることは好きじゃない。それに、「おしん」みたいなドラマも見ない。後悔しても意味がない。前向きに生きられなくなるからだ。つらいことを忘れてしまえば、自分の人生は楽しい思い出で満たされる。過去のことを考えるより、夢を見る。そして、末広がりで生きていくんだ。

p.53 経営者は苦労したほうがいい。最初から順風満帆でスタートを切ったら、必ずよそ見をします。現場へ行かなくなり、部下に仕事を任せてしまう。数字ばかりを眺め、現場の変化に気づかなければ、失敗するのも当たり前です。創業経営者ならばなおのこと。自分の身を会社に捧げるくらいの気持ちでいないとダメです。

p.54 人間に苦労は必要ですが、苦労をしている最中に不遇と思ってはいけない。

p.54 行き当たりばったりでいいから、その日その日を全力で生きる。大きなことを考える前に、手を抜かずに1日仕事をしてみる。そうして、目の前の人に喜んでもらえればそれでいいじゃないですか。

p.65 バカな真似でもしない限り人は動いてくれません。

p.78 「あれは修業時代だった」と言う人は、その後、劇的な展開があって、「自分は成功した」と満足している人だから。つまり、就業時代はもう終わった、オレもえらくなったもんだと言っているようなものです。そういう考え方をする人は、その時点で輝きを失ってしまうのではないでしょうか。
 少なくとも私はそういった考え方には違和感を覚える。人間はいくつになっても、仕事に取りかかるたびに、修業は続いていると自らを叱咤するべきです。

p.86 福沢(諭吉)先生は「教育とは教えることではなく、学生の持っている資質を見つけ出して伸ばすこと」とおっしゃった。 #edu
 では、他人の資質を見つけるにはどうすればいいのか。これまた観察なんです。素直になって相手の資質を見る。それしかありません。

p.102 今の自分を修業時代だと思っている人は何でも挑戦して、何でもやったらいいんですよ、たとえ妄想であっても、いつか実現する日はくる。実現しなかったら、その時はその時でまた頑張る。

p.114 教育とは子どもたちが持っている、たがを外すことなんじゃないかな、と。そして、いいところを褒めて伸ばしてやれば無限の可能性が開けてくると思った。

p.143 修業はそれ自体が目的ではなき。自分の力を発揮するために実力を蓄えることが修業であり、大切なのは力を発揮する舞台を自分で作ることだ。
 修業の終わりを決めるのは他人ではなく、自分自身なのだ。

p.224 経験したことのないトラブルや状況に直面した時に大切なのは、ビジネスノウハウやテクニックではありません。心のなかに支えがあるかどうかです。メンタルな力がないと乗り切ることはできない。

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薬局はレスキュー隊

2011-03-27 15:00:06 | 薬局経営
 東日本大震災から2週間余経過した中で感動したことの一つが東京消防庁ハイパーレスキュー隊による活動だ。放射能という見えぬものを相手に、危険に対してギリギリのところまで迫り、国民の安全確保のために尽力してくれたことに、会見を聞いてこれほど頼もしい人たちはいないと思った。日頃の訓練があったからこそ、行なうことが出来た。彼等にしか出来ないことでもあった。その緊張感、恐怖心はもちろんのこと、悪条件の中での闘いでもあった。 

 ここまでの特殊事情ではなくても、日頃の成果をもって、自身の出来る限りの技量を持って国民のために活動するというのは、医療従事者の姿だろう。膨大な知識や特殊な技術を持ってメスを握る医師やそのチームであれば、やはり病気に対する“ハイパーレスキュー隊”にも相当するだろう。

 単にビジネスでやっているのではない。突然の出来事に対し、国民のために身を投げ出して全霊で取り組む。困った人や局面に対し、自身に出来ることがあると思えば、逃げることなく果敢にチャレンジする。そのために日夜、自身を鍛える。

 現在、被災地やその周辺にいる薬剤師も、この非常事態に対し、自身も苦しい立場に置かれながらも、避難者はもちろん、住民に対して精一杯のかかわりをしていることだろう。最前線に参加していない自分がもどかしくもある。

 しかし、被災地だからレスキュー隊的な活動が求められるのではない。そこまで切羽詰まった状況ではないにせよ、患者からすれば、薬という未知の物を服用するにあたり、それに精通した薬剤師が安全確保を受け持つのは薬局の責務そのものであるし、日常業務がまさにレスキュー隊に匹敵する活動なのだと思う。
 だから、スタッフには国民のために今日も活動して欲しいと思うし、そのために支援できることは
支援し、日頃から研鑽を積んでおくことも必須の活動と位置づけたいと思う。
 

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福島第1原発 「見えぬ敵との戦い」 消防3隊長が会見
毎日新聞 3月20日(日)1時23分配信

 東京電力福島第1原発3号機への放水作業を行った東京消防庁のハイパーレスキュー隊の第1陣が19日夜に帰京し、主に同隊で構成する緊急消防援助隊の佐藤康雄総隊長(58)=東京消防庁警防部長=ら3人が会見した。佐藤総隊長は、隊員が受けた最大の放射線量が27ミリシーベルトだったと説明し「幸い隊員139人の安全を確保し、連続的で大量の水を注入するミッションを達成できた」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 現地では放水用の屈折放水塔車を、3号機の壁まで約2メートル、核燃料プールまで約50メートルの場所に止めて作業したという。

 特殊災害対策車で周辺の放射線量を測定し部隊の展開も考えたとされる冨岡豊彦・総括隊長(47)は「通常の訓練とは違うが、このメンバーであれば(任務を)クリアできると確信した。一番大変だったのは隊員ですね」と語った後、言葉をつまらせた。やや間を置き「隊員の家族に(心配をかけて)本当に申し訳ないとその場でおわびとお礼をいった」とつらそうに語った。

 高山幸夫・総括隊長(54)は原発敷地内で給水車と放水車の間約350メートルを、1本50メートル、重さ100キロのホース7本でつなぐ手作業を指揮した。「見えない敵との戦い。いかに隊員を短い時間に安全に(作業をさせる)、というのが大変だった」と振り返った。一番長く活動した隊員の作業時間は約1時間に及んだという。

 また、佐藤総隊長は石原慎太郎都知事から派遣命令があった直後、妻に「これから福島原発に出動する」とメールし、妻から「日本の救世主になってください」と返信があったことを明らかにし「(今は)ゆっくり寝たいです」と話した。

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パパはマイナス50点

2011-03-26 22:10:42 | Book Reviews
パパはマイナス50点 介護うつを越えて 夫、大島渚を支えた10年 小山明子、集英社、2005年9月30日

p.48 麻痺した体を動かさないでいると、わずか四日間で関節が固まって動きづらくなる「拘縮」という症状が出始めるという。一週間動かさなければ回復に五二日間、二週間なら一二一日間、三週間では三〇〇日と、動かずにいる時間が長ければ長いほど、回復にも時間がかかる。

p.73 大島にテレビカメラの前に立つ決意をさせたのは、おそらく、「これ以上はよくならない」という医師の宣告だったのではないか。あの言葉がなければ、「もう少しよくなってから」「まだ早い」「せめて○○ができるようになってから」と、いつまでも先延ばしにしていたような気がする。永久にやってはこない「完全に治る日」をやみくもに信じ、待ちわびて。

p.73 「諦めるということは、実は前向きなことなんです」
 地所で「諦める」を引くと「仕方がないと断念する」とあるように、一般にネガティブなイメージで受け止められている言葉だが、もともとの意味は「あきらかにきわめる」なのだという。私たちには、いくら努力してもできることとできないことがある。それを明らかにし、見極めるのは非常に勇気がいるが、そうすることで活路が見出せるのだ――と。

p.191 「昨日まで」と「今日から」の間に、ある日突然「落差」が生じる危険性を、誰の人生もはらんでいる。そしてその落差に、私たちはとても弱い。
 だからこそ、常日ごろから自分にとって本当に大事なものはなんなのかを考えておこう、と柳田さんはいう。地位や名誉やお金を失っても、もっと大切なものが残っていないだろうか。

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【ジェネリック】 不純物について

2011-03-24 23:03:58 | ジェネリック de リ・スタート!
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃  -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
┠────────────────────────────
┃       2010.10.24  Sun.   通巻70号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的として、話題を提供しています。

◆ジェネリックの使用をためらっている一般のかた
◆ジェネリックの適切な使用促進に悩んでいる薬剤師
◆ジェネリックについて興味や関心のあるあなた

 といった皆さんにお読みいただきたいと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ ジェネリックに含まれる「不純物」について
──────────────────────────────

 前回の予告通り、今回はジェネリックに含まれる「不純物」について
述べていくことにします。

 ジェネリックの品質に関して、しばしば持ち出される話題です。

 ジェネリックの主成分は同じであっても、それを合成するにあたり、
微量の生成物が生じ、バルクによってその種類や量が先発品と異なり、
それがジェネリックの品質におけるひとつの問題である、とする意見が
あります。
 
 はたして、それが治療にどのような支障を及ぼすのか・・・

──────────────────────────────

 医薬品の多くは、化学的に合成されます。薬品と薬品を反応させ、
それは部品を切り離したり、合体させるように、有効成分とされる化合物
を作っていくのです。

 とはいっても、それは家電や車の製造のように、目に見える状況下で
行われるのではなく、大きな容器の中で化合物を混ぜ合わせるといった、
“目に見えない”レベルで進められます。

 合成が行われる過程で、目的とする化合物とは異なる副産物のような
化合物も同時に生成されます。それが「不純物」です。

 不純物は可能な限り取り除き、ある薬理作用を有する化合物を高純度
に集めたものが医薬品の原料(バルク)となります。

 合成方法が異なれば、不純物の種類や量に差が見られても不思議では
ありません。

 純度100%の物質が合成されることが理想なのですが、微量とはいえ、
不純物は合成の過程を通じて混入が不可避です。すなわち、医薬品の
原料(バルク)は純度100%、不純物0%ということはありません。

 そして、これはジェネリックだけの話ではなく、すべての医薬品に共通する
といってもいいでしょう。そう、先発品についてもです。
 先発品といえども、ごく微量の「不純物」が含まれるのです。

 「不純物」の存在を気にするのなら、ジェネリックだけを問題視するのは
ナンセンスでしょう。

------------------------------------------------------------

 「不純物」と言うと聞こえは悪いのですが、含まれる量は“ごく微量”です。

 その量は、仮に体内に取り入れても、「臨床上は許容でき、安全性は
担保できる」量から、さらに少ない量を設定し(その幅を「安全域」という)、
それ以下でないと医薬品として認可されません。

 そのくらい、問題視するような量ではないということです。
 ある許容レベルからさらに「安全域」を設けて、念には念を入れたような、
ごく微量です。

------------------------------------------------------------

 そんなごく微量であっても、不純物の正体を突き詰めて、安全性を評価
すべきではないかとする意見もあります。

 しかし臨床上の使用状況を想定し、患者に使用した場合の曝露量(総量)
や従来からのデータをもとに、不純物について検討しなくてもよいレベルを
設定し、それ以上、時間や費用をかけて検討することを避けようというのが、
日欧米共通のガイドラインでの取り決めとなっています。

 安全性の確認が必要とされる閾値を越えるようであれば、毒性試験が
必要とされますが、そうでなければ不純物の正体追求(構造決定)や
安全性試験は不要とする、というのがグローバルな合意とされている
ということです。
 
──────────────────────────────

 よって、この基準のもとに承認されたジェネリックであれば、
さらにそれ以上、不純物について追求するのは不要といえます。
 基準をクリアしているのに、さらに不純物の多寡を検討し、多い製剤は
問題であるとするような検討は、意味がないといえます。

 基準(規格)を満たしているのに不適切であるというのであれば、
論理的におかしく聞こえるのではないでしょうか。

 よって不純物の量が「ごく微量であっても、看過すべきではない」という
意見に惑わされることがないようでありたいと思います。

 そして、患者さんが不純物に対して不安を抱えているようであれば、
だから「ジェネリックって先発品と品質が違うんでしょ」というのであれば、
微量成分に違いはあっても、グローバルな基準をクリアしたうえでの違い
に過ぎず、問題のないことを説明さるとよいと考えます。

============================================================

 薬剤師のかたで、ジェネリックを勧めた患者さんから、
微量成分が違うことで安全性が懸念されるといった意見を聞かされた
ご経験はありませんでしょうか。

 もしあれば、その時のエピソードを添えてお知らせください。

 また取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。

 お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています! それではまた次回! (^^)/

============================================================
☆☆☆【みたキタ企画よりお知らせ】

 みたキタ企画では、ジェネリックについてご相談をお受けしています。

●個人的な疑問がある、相談したいという要望(一般のかた)
●ある集まりで、話をして欲しいという要望(一般のかた)
●どうやってジェネリックを進めていくとよいか悩んでいる(薬剤師)

 ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。 
 現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆☆☆ メールマガジン 【ジェネリック de リ・スタート!】

■発行 : みたキタ企画
■発行人: suke
■ご感想やご質問等の宛先 --> tamsuke@gmail.com
 (@は小文字の「@」に変えてお送りください)
------------------------------------------------------------
■発行システム:『まぐまぐ!』  http://www.mag2.com/
■購読希望(メールアドレス登録・変更)・配信停止はこちら
     http://www.mag2.com/m/0000286496.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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「また、必ず会おう」と誰もが言った。

2011-03-23 23:33:52 | Book Reviews
『「また、必ず会おう」と誰もが言った。 偶然出会った、たくさんの必然 喜多川泰・著、サンマーク出版、2010年11月15日

p.61-2 あなたにとって居心地のいい場所は、まわりの人があなたに何をしてくれるかによってじゃなくて、あなたがまわりの人のために何をするかによって決まるもの。家も、学校も、職場も、全部同じね。

p.103 人間はね、いや、人間だけがと言ってもいい。誰かが喜ぶ顔を見るために、自分のすべてを投げ出すことができるんだ。

p.127 おまえの人生はおまえのもの。すべておまえの責任で起こる。相手が大人だろうが、先生だろうが、言いなりになって何かを手に入れようなんて思ったところで、おまえはおまえらしさを失う。そして、それによって起こることを自分のせいじゃなく、他人のせいにして生きる。

p.134-5 他人のメガネをかけて世の中を見てると、世の中なんてつらいことを我慢するだけになるってことを、おまえに教えてやったんや。
 他人のメガネをかけて世の中を見ている奴に限って、この世は生きにくいとか、苦労が多いとか、いいことがないとか、平気で口にする。ワシに言わせりゃ当たり前じゃ、そんなもん。

p.157 そしてそれ(使命;世の中に対して自分が何ができるのか)を見つけたらそれに命をかけて生きろと。

p.158 人間は、誰かの役に立つ生き方に専念したとき、それによって得られる報酬に関係なく、幸せを感じることができるんだ

p.161 信頼の反対は管理。そして、『待つ』の反対は結果を求めること。

p.162-3 子供はウソをつくんだ。自分をよく見せようとするウソ、自分を守るためのウソをついてしまう。それが普通なんだ。
 そのことを知ったうえで、子供のことを信頼しているかどうかが大切だよ。
 子供の何を信頼するのか。それは能力と成長。
 経験を通して一回りも二回りも大きく育つってことを心から信頼する。いつかきっとたくさんの人から信頼される素晴らしい人に成長してくれるということに対する信頼だね。

p.188 昔から人間を成長させるものは出会いと相場は決まっておる。

p.192-3 自分の命は限りある有限なものだと強く認識した者ほど、自分の使命が何かを考えようとする。持たずに生きることはできなくなると言ってもよかろう。
 使命とは限りある命を、永遠に続く何かに変えたいと願う行為じゃと私は思う。
 自分の人生があと五年しかないかもしれんと本気で思ったときに、人が考えるのは、この限りある命を、悠久の何かに変えたいという願いじゃ。それが使命じゃな。

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涙が出るほどいい話

2011-03-22 21:25:03 | Book Reviews
「涙が出るほどいい話 第九集」 「小さな親切」運動本部・編、河出書房新社、2004年7月10日

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本気で生きよう!なにかが変わる

2011-03-20 14:48:52 | Book Reviews
本気で生きよう! なにかが変わる 丸山浩路・著、大和書房、1999年10月31日

p.24 人間にとって最高の栄誉ある喜び。それは自分がほかの人の役に立つことができる、自分の存在がほかの人の喜びにつながるということを知ることだと私は考えます。

p.25 人間、生きてきて最後に残すものは、「どれだけ集めたか」ではなく、「どれだけ与えたか」です。

p.30 「(屋久島にある樹齢四千年の屋久杉の)木肌はガリガリなんだが、上を見ると若々しく新鮮な色をしているんじゃよ。そして実がなっとるんだよ。それを見たら体が震えてきてしもうて、ヨボヨボなどしておれんわ!と思った」(椋鳩十)

p.44 財産でつながるご縁は「知り合い」。人格で続くご縁が「出会い」。

p.148 「お前はこれまでナンバーワンばかり狙って、人を押しのけてやってきたじゃないか。一回こっきりの人生、これからも人の足を引っ張って生きていくのか。それでいいのか」
 そんな自問自答の末の結論、それが「ナンバーワンよりオンリーワンを目指そう」だったのです。自分にしかできないオンリーワンの生き方をしたい・・・。

p.153 「鳴かぬなら、それもまたよし、ホトトギス」(松下幸之助)


 なぜ稔君を振り切ったのか。今からでも会って謝ることは出来ないのか。自分よりつらいのは稔君ではないか。健気な子供を捨てたことは、一生後悔するのではないか。
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本を読む理由

2011-03-19 22:25:18 | Book Reviews
「本を読む理由 たとえばある人間の悩みと成長 ハイブロー武蔵・著、総合法令、2001年3月9日

p.39-40 なぜ、本を読む人は変わるのだろうか。
 それは、自分という人間を客観的にそしてときにクールに、ときに熱く見つめられるからだ。
 本を読み、変わっていく人は、だんだん自分にふさわしい生き方を見出せるようになるのだ。幸せや成功というものに近づいていけるのである。

p.47 自分の仕事と会社に誇りを持とうと自分に誓った。人に評価じゃない、自分の納得できる仕事ができるか、それによって会社に貢献し、さらに社会に役立つ仕事に挑戦していきたい。それを自分に問うのだと誓った。

p.49 本の内容より本を読む行為だということだと私も思っています。何かしら本を読んで、一人になって、自分のことや人生のことを考えるという、その「自分との対話」(江藤淳)、「著者と読者の共同作業」(吉川英治)が、より重要ではないか。
 結論として、あとに頭に残るかどうかは二の次ということではないでしょうか。

p.50 (読書の)決め手は「読んだ量」ではなく「書物の種類」でもなく「人間の自己反省力」であるといわれる。

p.53 行動する人、真剣に仕事をする人は失敗するのが当たり前である。重要なことは、その失敗から次につながる「何か」を得ることだ。その柔軟な姿勢が、次の成長を与えてくれる。
 人が成長していけるか、会社が元気に生き延びていけるかは、この学ぶ姿勢、謙虚な態度にあるといえる。 #RM

p.83 「リーダーと似非リーダーとの違いは目標にある」

p.95 この二人(井深大、盛田昭夫)を見るとよい仕事とは人を愛すること、人を思うことの中からこそ生まれるものだとつくづく教えられる。

p.128 人を傷つけることはしまい、伸びてもらいたいとの気持を有する人が叱るとこ、部下は伸びる。そうじゃないとき、たとえば、自分の権威を示したいとか、自分を越えて欲しくないとか、自己満足(自分は部下をきつく指導しているんだという気持)のために叱るとき、部下は、潰れる。

p.160 尊敬されない指導者、リーダーを擁する組織は弱い。
 組織におけるリーダーの存在、役割は大きい。キーワードは“尊敬”である。そしてリーダーへの強い信頼である。

p.181 「なぜ、あんなタイコ持ちたちを側に置かれるのですか」と聞いた。
 「君も将来、社長になったらわかるよ。とにかく、社長は孤独だ。だからあんな奴等がまわりにいてくれるとホッとする。そして、優越感に浸れる。あんな奴等より、自分は数段上だってね」とその社長は答えた。

p.201 悪い“ワンマン”は“強いトップ”とは違う。悪いワンマンは自分の利益、自分の感情の満足のためだけに権力を使う。強いトップは、組織をよくするため、社員を愛するため、決然と先頭に立って闘い、部下を信頼し、優秀なリーダーを育て、責任は自分が取るとの覚悟をもつ人のことである。

p.266 意味もなく偉ばり虚勢を張る人は無能な上司と決まっている。他人に虚勢を張る人はつまらない人に決まっている。
 自分の地位、肩書き以外に誇るものがないのである。自信がないのだ。だから、課長、専務、社長といった名前が大好きである。○○さんなんて呼ばれるとカチンと来る。「役職で呼びなさい」なんていうのもいる。

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打たれ強さの法則

2011-03-18 23:06:44 | Book Reviews
「打たれ強さの法則 心のスイッチを入れる実践トレーニング 7秒で潜在意識を開く方法 岡本正善・著、青春出版社、2008年2月15日

p.12-3 何度も叱られたりmうまくいかなかったりすて、「こんな自分ではダメだ」と考えて、無理やり自分を変えようとする。できっこない。なぜなら、自分を否定し叱りつけながら努力しても成果は出ないからです。こんなことを繰り返しているうちに「ダメな自分」「弱い自分」という回路をつくってしまっているのです。
 自分を否定すると、うまくいかないようにする「自滅のプログラム」のスイッチが入ってしまいます!

p.15 潜在意識(メンタル)のマイナス・システム化。このせいで、あなたの中のメンタルが正常に動いていないだけなのです。

p.23 失敗の回路とは何か? それは「うまくいなかいように」「うまくいかないように」する自滅のプログラムなのです。

p.79 失敗とはそもそも「うまくいくまでのプロセス」。うまくいくためのヒントが、ひとつの失敗の中にたくさん詰まっています。だから私は「失敗は宝の山だ」とよく言います。宝を手にするには、「失敗を認める」ことがスタートです。
 失敗を認めず、事態を否定し、自分を否定していると、動き出せません。認めれば、楽になれます。次のスタートラインに立てるのです。 #RM

 調剤エラーについて、誰も良いと思っているわけではないが、どこかで人のやることであるし、年間これだけのことをやっていればたまには起こることもあるさ、と頭の片隅で“肯定”しているのではないか。
 一つも起こしてはいけないと、自らを苦しめるような捉え方は方向が違う。それなら肯定は正しいと思う。そうではなくて、どこかに調剤エラーは不可抗力で起きたのではなく、どこかに薬局内の弱いところ、改善すべきところ、より鍛えるところがあったのではないかと、調剤エラーを明日への糧として前向きに受忍するような受け止め方が必要ではないかと思う。



p.79-80 そんなときも、なぜこんなことになったのかと嘆いたり、運命をのろったり、誰かを恨んだりしていると、いつまでも苦境のリズムから抜けられなくなります。だからさっさと納得してしまうことです。納得といっても、「きっとこういうわけに違いない」という理由探しではありません。「私はこの経験から何かを得て、成長していくのだ」というふうに納得するのです。

p.129 スポーツ選手がうまく波に乗って、今年の目標を予定より早く達成しそうな気配が見えたとします。「よくやったぞ」と思うところでしょうが、トレーナーである私は危機感を感じて、すぐに目標を修正するよう助言するでしょう。もっと、高い目標に変えないと、潜在意識の動きが止まってしまうからです。また、目標を達成したときは、新たなスタートに向けて潜在意識を納得させる必要があります。

p.156-7 成果が上がるときはというのは、チーム全体が目標を共有できているのです。
 だから社長なり、チームリーダーというのは、そこに所属しているメンバー一人一人がいかにして「成功のイメージ」を共有するか、工夫する必要があります。
 一人ひとりが「全体の目標はこれだ」「それに向かってチームは今、こういう段階にある」「自分はこの部分をやっていて、その作業がここまで来ている」ということを確認できる場にすることです。 #RM

 調剤エラーは、後から振り返ったとき、ある担当者さえしっかりしてくれていたらと、個人を責めるつもりはないが、一個人が矢面に立たされてしまうことがある。その担当者の凡ミスであるほど、なぜその程度のことも出来なかったのか、と考えてしまう。しかし調剤は一人で行うものではないのだから、自分がこうしていたらその担当者はそうならなかったのではないか、日ごろから薬局内がこうであったらその担当者も適切な行動や判断が出来たのではないかと考えてはどうだろうか。
 その思考に解決の糸口が隠されていることはないだろうか。



p.158 職場というのは、もともと目的のある場ですから、そこで対等な関係を作るためには、「自分が相手からどう見られているか」といった自分中心ではなく、「今は何が目的か」という目的中心に動くことです。

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感動は心の扉をひらく

2011-03-17 19:49:47 | Book Reviews
「感動は心の扉をひらく しらくも君の運命を変えたものは? 椋鳩十・著、あすなろ書房、1988年7月10日

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「まわり道」の効用

2011-03-16 22:35:21 | Book Reviews
『「まわり道」の効用 画期的「浪人のすすめ」 小宮山悟・著、講談社+α新書、2010年9月20日

p.9 たぶん人間というのは、才能や能力以上に、「あれをやろう、これにもトライしたい」という思いの強さによって、その先の人生のあり方が違ってくる。
 そういう前向きな気持ちのある人には、「好きなだけ試行錯誤する時間を持て!」とエールを送りたい。そのまわり道を経て手にした自分の武器は、必ずや逆境で自分を救ってくれる。ぶれない自分の「軸」を育んでくれる。

p.36 「そんなことを調べる時間があるのなら、英単語の一個でも覚えればいいのに・・・・・」と言う人もいるかもしれないが、僕はそう思わない。
 やりたいこと、目標にしたいことが見つかったとき、それについて自分の知りうるかぎりのことは知りたいと思う。そうやって知識が増えていけば、目標に関する考え方も深まり、より多面的なものの見方ができるようになるからだ。

p.51 「人は驕りによって道に迷う」

p.78-9 そのバッターをアウトにすることは、もちろん大事だ。
 けれど、なにより大切なのは正しく投げること。アウトを取る前に、きちんとした形でボールを投げられるようになることのほうが、もっともっと大事ではないか――。
 最終的には、とにかくしっかりと正しいボールの投げ方をしようということになった。「打たれた、抑えた」は、その結果としてとらえればいい、という結論に達したのだ。

p.89 すべての人が納得する監督人事などない。
 監督になるには、チームにとってもっとも「偉い人」から、「おまえこそ適任だ」と認められなければならないと、僕は思っている。
 その「偉い人」とは、ファンなのか、それとも球団オーナーなのか――いまの僕には、それがまだわからない。

p.139 「たまたま結果がこうなった」という、その「たまたま」が、本当は偶然なんかではなく必然だった――と言えるくらい、いつも必死に考えながら生きていたい。

p.170 自分の力を信じ、自分の価値を見失わなければ、人は強く生きることができる。

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知っておきたい認知症の基本

2011-03-15 22:28:37 | Book Reviews
「知っておきたい認知症の基本」 川畑信也・著、集英社新書、2007年4月22日

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本屋さんがくれた奇跡

2011-03-14 22:22:27 | Book Reviews
「本屋さんがくれた奇跡」 清水克衛・著、イースト・プレス、2010年11月15日

p.185 行動する前には、損得を考えるんじゃない。たとえ、安いものを高く買ってしまっても、「わたしが高く買うことによって、得をしている人がどこかにいる」と気持ちを切り替えて考えればいいだけのことだ。悲劇のヒロインじゃなくて、サクセスストーリーのヒロインに。ときには負けること、譲ること、与えることができる人に。

p.195 私はよく「体育会系読書家」をおすすめしています。それは、動きながら考えるということです。動いてみて、うまくいかなかったら考える。その繰り返しこそが、読書で得た知識を身につけることになると考えています。いくら机の上だけでものを考えたところで、それは空論でしかありません。事件は現場で起きているのです。


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ドル亡き後の世界

2011-03-13 17:44:55 | Book Reviews
「ドル亡き後の世界」 副島隆彦・著、祥伝社、2009年11月5日


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