「凡事徹底 平凡を非凡に努める」 鍵山秀三郎・著、致知出版社、1994年11月10日
p.18 私は、たえず新製品を求めたりするより、むしろいままであった商品を新しい売り方でという考え方でやってきましたが、このほうが無駄がありません。
p.26-7 もともと仕事というのは、単純で単調です。退屈で、見ばえのしない、やりがいのないものだと思います。ところが、それに耐えられなくて、単純、単調ではない、もっと派手な、やればすぐ成果につながる、すぐに儲かる、あるいは、人にすぐ認められ、すぐに評価されることをやりたくてしようがなくて、結果的には一つもいい評価につながらないという人が多いのです。
p.43-4 自分にとって不都合なことは他人にとっても不都合なのです。他人にとって不都合であるということに対する思いやりがないのです。思いやりが欠けた行為をすることによって、そのときは合理的になったと思ったことが、必ずそれ以上の不合理になって返ってくるんです。
もともとジェネリックに否定的な薬剤師が、数量ベース拡大という自己都合のもとに使用を促すようだと、美味しいところだけいただいて快く思わないものを押しつけたような格好になってしまう。ジェネリックに対する理解のない薬局や薬剤師は、使用促進がアダになってしまいかねない。
p.53 会社で何が大事かというと、利益より社風をよくすることだと思います。
p.89 特別なことをするより、当たり前の平凡なことを非凡にするという考えから、少し前向きないい思想がわいてくるんです。
p.91 人間は義務でやらなくてもいいことがどれだけやれるかということが人格に比例していると思います。
p.103 けれども、これは私が選んだ道だ。決めたのは私だ。それを見抜けなかった私に問題があった。
p.141 人は自分が喜ぶことより、大事な人に喜んでもらうことがなにより嬉しいという特性を持っています。
p.160 ときには目標を見失いそうになったり、気持ちが萎えそうになることもあるんですが、やることは人が身捨ててしまいそうな小さなことでも、紙一枚の厚さでいいから積み上げることが大事だと思います。目には見えないけれども、確実に積み上がっているんですね。
p.18 私は、たえず新製品を求めたりするより、むしろいままであった商品を新しい売り方でという考え方でやってきましたが、このほうが無駄がありません。
p.26-7 もともと仕事というのは、単純で単調です。退屈で、見ばえのしない、やりがいのないものだと思います。ところが、それに耐えられなくて、単純、単調ではない、もっと派手な、やればすぐ成果につながる、すぐに儲かる、あるいは、人にすぐ認められ、すぐに評価されることをやりたくてしようがなくて、結果的には一つもいい評価につながらないという人が多いのです。
p.43-4 自分にとって不都合なことは他人にとっても不都合なのです。他人にとって不都合であるということに対する思いやりがないのです。思いやりが欠けた行為をすることによって、そのときは合理的になったと思ったことが、必ずそれ以上の不合理になって返ってくるんです。
もともとジェネリックに否定的な薬剤師が、数量ベース拡大という自己都合のもとに使用を促すようだと、美味しいところだけいただいて快く思わないものを押しつけたような格好になってしまう。ジェネリックに対する理解のない薬局や薬剤師は、使用促進がアダになってしまいかねない。
p.53 会社で何が大事かというと、利益より社風をよくすることだと思います。
p.89 特別なことをするより、当たり前の平凡なことを非凡にするという考えから、少し前向きないい思想がわいてくるんです。
p.91 人間は義務でやらなくてもいいことがどれだけやれるかということが人格に比例していると思います。
p.103 けれども、これは私が選んだ道だ。決めたのは私だ。それを見抜けなかった私に問題があった。
p.141 人は自分が喜ぶことより、大事な人に喜んでもらうことがなにより嬉しいという特性を持っています。
p.160 ときには目標を見失いそうになったり、気持ちが萎えそうになることもあるんですが、やることは人が身捨ててしまいそうな小さなことでも、紙一枚の厚さでいいから積み上げることが大事だと思います。目には見えないけれども、確実に積み上がっているんですね。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃ -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
┠────────────────────────────
┃ 2009.11.29 Sun. 通巻37号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みたキタ企画、薬剤師のsukeです。
このメールマガジンでは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的としています。
──────────────────────────────
☆ 厚生労働省が行った「後発医薬品の安心使用にかかる意識調査」
報告書が公表されました!
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryou/kouhatu-iyaku/dl/23.pdf
報告書は、全120ページから成ります。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが20才以上の成人5000名を
対象に、平成21年3月末にインターネットを使って行ったアンケートの
集計です。
------------------------------------------------------------
主な結果をかいつまんでご紹介します。
○ジェネリックの認知度では、
・「知っている」66.2%
・「名前は聞いたことがある」28.6%
○薬局窓口でジェネリックを勧められたかについて、
・「勧められたことはない」85.3%
・「勧められたことがある」11%
○ジェネリックの使用の有無では、
・「使用したことがある」19.3%
・「使用したことがない」68.5%
○ジェネリックの効き目については、
・「満足している」42.1%
・「どちらかというと満足している」28.8%
○ジェネリックの使用開始後、先発品に戻した経験は、
・「経験がある」13.5%
・「経験がない」81.5%
○ジェネリックの使用をやめた理由としては(複数回答)、
・「薬代が思ったより安くならなかったから」22.2%
・「効き目がなかったから」20.7%
○ジェネリックに対するイメージとして、「一般に広く使用されている」に対し、
・「そう思わない」45.5%
・「あまりそう思わない」20.7%
○ジェネリックの使用意向では、
・「積極的に使ってみたい」21.6%、
・「できれば使ってみたい」55.7%
「どのような条件があってもジェネリック医薬品を使用したくない」に対し、
・「そう思う」2.3%
・「ややそう思う」5%
○ジェネリック医薬品を選ぶ際にメーカーに関して重視することとして(複数回答)、
・「医師が勧める医薬品メーカー」62.2%
・「薬剤師が勧める医薬品メーカー」47.4%
・「自分が名前を知っている医薬品メーカー」37.7%
・「先発品も販売している医薬品メーカー」30.1%
○ジェネリック医薬品について必要な情報としては(複数回答)、
・「先発医薬品(新薬)と比べた薬の成分や品質、安全性の情報」69.1%
・「先発医薬品(新薬)と比べた価格差」64.3%
・「ジェネリック医薬品を使用もしくは処方している医療機関名」52.3%
──────────────────────────────
☆ これらをまとめてみるとどうなる?
------------------------------------------------------------
ジェネリックを「使ってみたい」という希望は8割近くあるものの、
実際に使用しているのは2割と低く、先発品と比べた品質や安全性の情報に
ついて7割が希望しているということからすると、
そのような情報を提供することでジェネリックの不安を取り除き、
ジェネリックを使ってみたいというニーズに応えていく必要がありそうだ、
といった構図が浮かび上がってきます。
みなさんも、安くなることはいいのだけど、いまひとつ気になっていることが
ある、不安に思う点がある、そんな感じではないでしょうか。
------------------------------------------------------------
☆ では、どうしたらよいのでしょうか。
------------------------------------------------------------
誰が不安を取り除く必要があるのか、必要な情報を説明するかって、
医療従事者側からにほかなりません。
説明して、国民の納得が得られれば、使用が促進されることでしょう。
国民が理解し、納得しないことには始りません。強制はおろか、無理矢理、
“説得”するようでは、渋々と従ったにすぎない、嫌々ながら使うハメになった、
といったことになりかねませんので、強引な進め方は控えられなければ
いけません。
------------------------------------------------------------
☆ もし自分なら、どのようなことを、どのように説明されると納得しますか?
------------------------------------------------------------
これまで、薬局からジェネリックについて勧められた経験のあるかたも、
単に「これまでのお薬(先発品)と主成分もその含有量が全く同じであり、
同等の効果が期待できますよ」などと言われていたことはないでしょうか。
支払いの価格差の大小と合わせて、それでおおむね納得できることも
あるでしょうし、いまひとつ動機としては弱いと感じられるかたもおられる
ことでしょう。
品質や安全性に係わる説明を受けたい・・・、かといって同等性や違いを
説明される際に、専門的なことを並べられて話をされても、わかったようで
いて、実は難しくて頭に入らないかもしれません。
かえって、それまで以上に不安が強まってしまうこともあるでしょう。
------------------------------------------------------------
☆ もし、こう言われたら・・・、このような説明を受けたら・・・
------------------------------------------------------------
もし自分が、このように説明を受けたら、気持ちがグッと動いただろう、
このような説明のされかたをしたら、不安な状態から抜け出せて、迷いも
なくなっただろう、そのような意見はないでしょうか。
まるで“殺し文句”のように、ある一言、ワンフレーズ、ワンセンテンス、
その言葉を聞かされれば判断ができる、そんな簡単なものではないかも
しれません。
複数の観点から説明を受ければ、それらが合わさって納得に至る・・・、
そういうこともあるかもしれません。
たった一回の説明でなくても、時間をかけて説明を受けることが必要なの
かもしれません。
みなさんはどう思われますか。
──────────────────────────────
ジェネリックにまつわるエピソードや、気になっている事例があれば、
お気軽にお知らせください。
取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。
お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)
お待ちしています!
それではまた次回! (^^)/
============================================================
【みたキタ企画よりお知らせ】
みたキタ企画では、ジェネリックについてご相談をお受けしています。
●個人的な疑問がある、相談したいという要望(一般のかた)
●ある集まりで、話をして欲しいという要望(一般のかた)
●どうやってジェネリックを進めていくとよいか悩んでいる(薬剤師)
ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。
現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆☆☆ メールマガジン 【ジェネリック de リ・スタート!】
■発行 : みたキタ企画
■発行人: suke
■ご感想やご質問等の宛先 --> tamsuke@gmail.com
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)
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■発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
■購読希望(メールアドレス登録・変更)・配信停止はこちら
http://www.mag2.com/m/0000286496.html
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・「知っている」66.2%
・「名前は聞いたことがある」28.6%
○薬局窓口でジェネリックを勧められたかについて、
・「勧められたことはない」85.3%
・「勧められたことがある」11%
○ジェネリックの使用の有無では、
・「使用したことがある」19.3%
・「使用したことがない」68.5%
○ジェネリックの効き目については、
・「満足している」42.1%
・「どちらかというと満足している」28.8%
○ジェネリックの使用開始後、先発品に戻した経験は、
・「経験がある」13.5%
・「経験がない」81.5%
○ジェネリックの使用をやめた理由としては(複数回答)、
・「薬代が思ったより安くならなかったから」22.2%
・「効き目がなかったから」20.7%
○ジェネリックに対するイメージとして、「一般に広く使用されている」に対し、
・「そう思わない」45.5%
・「あまりそう思わない」20.7%
○ジェネリックの使用意向では、
・「積極的に使ってみたい」21.6%、
・「できれば使ってみたい」55.7%
「どのような条件があってもジェネリック医薬品を使用したくない」に対し、
・「そう思う」2.3%
・「ややそう思う」5%
○ジェネリック医薬品を選ぶ際にメーカーに関して重視することとして(複数回答)、
・「医師が勧める医薬品メーカー」62.2%
・「薬剤師が勧める医薬品メーカー」47.4%
・「自分が名前を知っている医薬品メーカー」37.7%
・「先発品も販売している医薬品メーカー」30.1%
○ジェネリック医薬品について必要な情報としては(複数回答)、
・「先発医薬品(新薬)と比べた薬の成分や品質、安全性の情報」69.1%
・「先発医薬品(新薬)と比べた価格差」64.3%
・「ジェネリック医薬品を使用もしくは処方している医療機関名」52.3%
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☆ これらをまとめてみるとどうなる?
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ジェネリックを「使ってみたい」という希望は8割近くあるものの、
実際に使用しているのは2割と低く、先発品と比べた品質や安全性の情報に
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そのような情報を提供することでジェネリックの不安を取り除き、
ジェネリックを使ってみたいというニーズに応えていく必要がありそうだ、
といった構図が浮かび上がってきます。
みなさんも、安くなることはいいのだけど、いまひとつ気になっていることが
ある、不安に思う点がある、そんな感じではないでしょうか。
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国民が理解し、納得しないことには始りません。強制はおろか、無理矢理、
“説得”するようでは、渋々と従ったにすぎない、嫌々ながら使うハメになった、
といったことになりかねませんので、強引な進め方は控えられなければ
いけません。
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これまで、薬局からジェネリックについて勧められた経験のあるかたも、
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同等の効果が期待できますよ」などと言われていたことはないでしょうか。
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あるでしょうし、いまひとつ動機としては弱いと感じられるかたもおられる
ことでしょう。
品質や安全性に係わる説明を受けたい・・・、かといって同等性や違いを
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いて、実は難しくて頭に入らないかもしれません。
かえって、それまで以上に不安が強まってしまうこともあるでしょう。
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☆ もし、こう言われたら・・・、このような説明を受けたら・・・
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もし自分が、このように説明を受けたら、気持ちがグッと動いただろう、
このような説明のされかたをしたら、不安な状態から抜け出せて、迷いも
なくなっただろう、そのような意見はないでしょうか。
まるで“殺し文句”のように、ある一言、ワンフレーズ、ワンセンテンス、
その言葉を聞かされれば判断ができる、そんな簡単なものではないかも
しれません。
複数の観点から説明を受ければ、それらが合わさって納得に至る・・・、
そういうこともあるかもしれません。
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「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」 松下政経塾・編、PHP研究所、2009年4月6日
p.26 新しい問題に直面して解決せんならんというときに、人の意見を聞く場合が非常に多いと思う。その場合、自分というものを頑固にもっておったなら、それが入ってこないわけや。その時間は虚心になって、私というものをなくして、素直な心になって聞く。
p.27 自分の力もちょっとくらいあるかもしらんけどね、大部分は第三の力が加わっとるわけや、実際は。諸君の言うことでもな、第三の力が加わらないといかん。自分の主張だけ言うていたんでは、第三の力が加わらへんわけや。
p.43 使命感と気力。この二つがないと立派な経営はできん。
p.66 いわゆる正しい思いというものは必ず成就するものであるという信念を、皆さんは個人的にも公的にももってもらわないといかんな。いちばん大事なことは、自分の思いというものは、その思いそのものにまちがいがなければ必ず達成できるということや。
p.68 仕事の勝負と賭け事は違う。
やってみないとわからないからといってやる人がいるけど、ぼくはうやってみないとわからないということはやったことがない。絶対にこれはやらなければならない、やるべきもんやと信じたことだけをやったわけや。だから、行動の善なることを信じてやる。そのための勉強をする。
p.98 どんな仕事でも不必要な仕事はない。
その人は単純やと思うているけれども、その単純な仕事が一般の社会に非常に役だっているわけである。そういう観点でみたら、単純な仕事やと思っても、その人は立派に多くの人に大きな喜びを与えている。
p.111 もっと突き詰めて、本質をつかもうと、誰でも考える。しかし、もうちょっとで本質をつかめるというところでなかなか時間がかかる。相当な時間をかけてしまったら、一生が台なしになってしまうわけや。だから、半信半疑でも、結論を出さないといかん場合がある。
p.117 しかし、ぼくが先生であり、諸君が生徒であるというような考えを、ぼくはもっていないのや。だから、年からいくとぼくは大先輩やけれども、一個の人間としては、諸君のほうが先輩であることが多々あると思う。
そのつもりでつきあってもらわないと、この人は偉い人やと思ってつきあっていたら、偉い人の欠点がわかったときに失望するわな。
p.26 新しい問題に直面して解決せんならんというときに、人の意見を聞く場合が非常に多いと思う。その場合、自分というものを頑固にもっておったなら、それが入ってこないわけや。その時間は虚心になって、私というものをなくして、素直な心になって聞く。
p.27 自分の力もちょっとくらいあるかもしらんけどね、大部分は第三の力が加わっとるわけや、実際は。諸君の言うことでもな、第三の力が加わらないといかん。自分の主張だけ言うていたんでは、第三の力が加わらへんわけや。
p.43 使命感と気力。この二つがないと立派な経営はできん。
p.66 いわゆる正しい思いというものは必ず成就するものであるという信念を、皆さんは個人的にも公的にももってもらわないといかんな。いちばん大事なことは、自分の思いというものは、その思いそのものにまちがいがなければ必ず達成できるということや。
p.68 仕事の勝負と賭け事は違う。
やってみないとわからないからといってやる人がいるけど、ぼくはうやってみないとわからないということはやったことがない。絶対にこれはやらなければならない、やるべきもんやと信じたことだけをやったわけや。だから、行動の善なることを信じてやる。そのための勉強をする。
p.98 どんな仕事でも不必要な仕事はない。
その人は単純やと思うているけれども、その単純な仕事が一般の社会に非常に役だっているわけである。そういう観点でみたら、単純な仕事やと思っても、その人は立派に多くの人に大きな喜びを与えている。
p.111 もっと突き詰めて、本質をつかもうと、誰でも考える。しかし、もうちょっとで本質をつかめるというところでなかなか時間がかかる。相当な時間をかけてしまったら、一生が台なしになってしまうわけや。だから、半信半疑でも、結論を出さないといかん場合がある。
p.117 しかし、ぼくが先生であり、諸君が生徒であるというような考えを、ぼくはもっていないのや。だから、年からいくとぼくは大先輩やけれども、一個の人間としては、諸君のほうが先輩であることが多々あると思う。
そのつもりでつきあってもらわないと、この人は偉い人やと思ってつきあっていたら、偉い人の欠点がわかったときに失望するわな。
「君を幸せにする会社」 天野敦之・著、日本実業出版社、2008年9月20日
p.44 特に大きな失態がなければ、お客様は不満を口にしない。でもそれはお客様の期待を上回ったことにならない。期待を上回らなければお客様にまた来ていただけることはないし、いい口コミも広がらない。だから客数が減っているんだ。
p.52 お客様は、温泉と食事という機能を求めているのではなくて、温泉とホテルによって癒されたい、楽しくなりたい、幸せになりたい、という感情面のニーズを持っているんじゃないだろうか。
p.53 ビジネススクールでは、企業は利益を稼ぎ、株主価値を最大化することが目的だと教わった。でも株主価値を最大化しても、それで人が不幸になったら、そんな企業活動に意味はない。人の幸せと株主価値の最大化、どちらが大事かって言ったら、人の幸せが大事に決まっているはずだ。
p.59 どうしてレストランの客である僕は、材料費や人件費などの費用よりも高い価格を払っても高くないと感じるんだろう? それはやっぱり、心地よい空間で美味しい料理を食べられるという幸福感に価値を認めているからなんじゃないか。つまりお客様は、料理そのものではなくて、食事を通じて得られる幸福感に対してお金を払っているってことだ。
p.61 お客様が自分の幸福感の対価として、お金を払っているってことだ。会社の利益は、お客様の幸せの対価ってことなんだ。
p.65-6 お金のためだけに働くのと、お客様を幸せにしてその結果として利益を得るのと、どちらが自分の目指すべき方向なのか。
お客様が幸せになって感謝してくれれば、自分も社員も幸せになって、企業も利益を得られる。企業活動は、みんなを幸せにするものなんだ!
p.68 利益はお客様の幸せの対価であり、自分はお金のためだけじゃなく人の幸せのために働いている。
p.74 どれだけ社長がお客様の幸せを唱えても、ノルマの達成度合いで人事評価している限り、社員は真剣にお客様の幸せを考えようとはしない。
p.75 ノルマで厳しく管理することをやめたら、社員はさぼって働かなくなるんじゃないか。ノルマを廃止して社員が働かなくなる姿を想像して、はっと気づいた。社員を信頼していない自分に気づいたのだ。
p.94 (お客様の幸せを考えろと言われても)評価対象になるからやってるけど、自分にはどうして客の幸せを考えなきゃいけないのかわかりません。
社長は本気でお客様の幸せを考えているんですか? どうせ会社の利益になるからお客さまの幸せを考えてるだけじゃないんですか? そんなのお客様を利用しているだけじゃないですか。偽善ですよ。
p.102 お客様は広告があるから来てくれるのか? 広告がなくなったら来てくれないのか? それならもともと来る価値がなかったってことなんじゃないのか。
p.135 すべてを失ったことで、当たり前のことすべてが、本当にありがたく貴重なことのように思えてきたのだ。
こんなに自分は恵まれているのに、今までその事実に気づいていなかった。ないものばかりに目を向けて、あるものに感謝してこなかった。ないものよりも、あるもののほうが圧倒的に多いのに・・・・・。
p.137 それまでは社員を、利益獲得のための手段として捉えていた。
p.142 以前は、お客様を幸せにすると言いながら、実際にはお客様を利益獲得の手段として見ていた。自社の利益になるからお客様を幸せにしようとしていた。
社員を幸せにすると言いながら、実際には社員も利益獲得の手段として見ていた。社員を幸せにすればモチベーションが上がって、より利益に貢献してくれるだろうという発想しかなかった。
p.157-8 誰かと競ったり比較したりしない。だからつねに感謝の心をもち続けることができる。誰かに負けたくないと思うから、無駄に焦ったり怒ったりしてしまう。
他者と競ったり比較したりすることから自由になれば、すべてに感謝の心をもって幸せに生きることができる。
p.161 成功することそのものが目的なんじゃなくて、自分や自分の大切な人たちが幸せになることが目的なんじゃないのか?
自然は、互いに競ったり比較したりしないで、それぞれに美しい。
p.162 他者に勝っても、一時的な優越感を得られるだけで、相手との間に感情的なしこりや恨みが生じてしまう。自分に克てば、誰かを傷つけることはないし、みんなが自分に克つことを目指せばみんなが輝ける。
p.178-9 自分たちは、温泉リゾートというサービスを提供するのではなく、温泉リゾートを通じて人を幸せにすることが目的だということ。
p.179-180 サービスは形ではない。あらかじめ準備しておくものでもない。その場その場の状況に応じて、自分たちの価値観にもとづいてお客様の幸せを本気で考えた結果、自然と生まれてくるものになった。
薬局が患者(国民)に与える「幸せ」「幸福感」とは、安全ではないだろうか。
これを飲んでいれば大丈夫、ではなくて、これに注意することでリスクを軽減あるいは回避でき、また現在のところ大きな問題が見られていないと確認して、それを伝えること。
ジェネリックについても、同様の満足感、幸福感を与えることはできないだろうか。ジェネリックを使うことで、支払いの安さとは別に得られる幸せな感情・・・・・。それをどうしたら感じさせてあげることができるのだろうか。
★★★★★
p.44 特に大きな失態がなければ、お客様は不満を口にしない。でもそれはお客様の期待を上回ったことにならない。期待を上回らなければお客様にまた来ていただけることはないし、いい口コミも広がらない。だから客数が減っているんだ。
p.52 お客様は、温泉と食事という機能を求めているのではなくて、温泉とホテルによって癒されたい、楽しくなりたい、幸せになりたい、という感情面のニーズを持っているんじゃないだろうか。
p.53 ビジネススクールでは、企業は利益を稼ぎ、株主価値を最大化することが目的だと教わった。でも株主価値を最大化しても、それで人が不幸になったら、そんな企業活動に意味はない。人の幸せと株主価値の最大化、どちらが大事かって言ったら、人の幸せが大事に決まっているはずだ。
p.59 どうしてレストランの客である僕は、材料費や人件費などの費用よりも高い価格を払っても高くないと感じるんだろう? それはやっぱり、心地よい空間で美味しい料理を食べられるという幸福感に価値を認めているからなんじゃないか。つまりお客様は、料理そのものではなくて、食事を通じて得られる幸福感に対してお金を払っているってことだ。
p.61 お客様が自分の幸福感の対価として、お金を払っているってことだ。会社の利益は、お客様の幸せの対価ってことなんだ。
p.65-6 お金のためだけに働くのと、お客様を幸せにしてその結果として利益を得るのと、どちらが自分の目指すべき方向なのか。
お客様が幸せになって感謝してくれれば、自分も社員も幸せになって、企業も利益を得られる。企業活動は、みんなを幸せにするものなんだ!
p.68 利益はお客様の幸せの対価であり、自分はお金のためだけじゃなく人の幸せのために働いている。
p.74 どれだけ社長がお客様の幸せを唱えても、ノルマの達成度合いで人事評価している限り、社員は真剣にお客様の幸せを考えようとはしない。
p.75 ノルマで厳しく管理することをやめたら、社員はさぼって働かなくなるんじゃないか。ノルマを廃止して社員が働かなくなる姿を想像して、はっと気づいた。社員を信頼していない自分に気づいたのだ。
p.94 (お客様の幸せを考えろと言われても)評価対象になるからやってるけど、自分にはどうして客の幸せを考えなきゃいけないのかわかりません。
社長は本気でお客様の幸せを考えているんですか? どうせ会社の利益になるからお客さまの幸せを考えてるだけじゃないんですか? そんなのお客様を利用しているだけじゃないですか。偽善ですよ。
p.102 お客様は広告があるから来てくれるのか? 広告がなくなったら来てくれないのか? それならもともと来る価値がなかったってことなんじゃないのか。
p.135 すべてを失ったことで、当たり前のことすべてが、本当にありがたく貴重なことのように思えてきたのだ。
こんなに自分は恵まれているのに、今までその事実に気づいていなかった。ないものばかりに目を向けて、あるものに感謝してこなかった。ないものよりも、あるもののほうが圧倒的に多いのに・・・・・。
p.137 それまでは社員を、利益獲得のための手段として捉えていた。
p.142 以前は、お客様を幸せにすると言いながら、実際にはお客様を利益獲得の手段として見ていた。自社の利益になるからお客様を幸せにしようとしていた。
社員を幸せにすると言いながら、実際には社員も利益獲得の手段として見ていた。社員を幸せにすればモチベーションが上がって、より利益に貢献してくれるだろうという発想しかなかった。
p.157-8 誰かと競ったり比較したりしない。だからつねに感謝の心をもち続けることができる。誰かに負けたくないと思うから、無駄に焦ったり怒ったりしてしまう。
他者と競ったり比較したりすることから自由になれば、すべてに感謝の心をもって幸せに生きることができる。
p.161 成功することそのものが目的なんじゃなくて、自分や自分の大切な人たちが幸せになることが目的なんじゃないのか?
自然は、互いに競ったり比較したりしないで、それぞれに美しい。
p.162 他者に勝っても、一時的な優越感を得られるだけで、相手との間に感情的なしこりや恨みが生じてしまう。自分に克てば、誰かを傷つけることはないし、みんなが自分に克つことを目指せばみんなが輝ける。
p.178-9 自分たちは、温泉リゾートというサービスを提供するのではなく、温泉リゾートを通じて人を幸せにすることが目的だということ。
p.179-180 サービスは形ではない。あらかじめ準備しておくものでもない。その場その場の状況に応じて、自分たちの価値観にもとづいてお客様の幸せを本気で考えた結果、自然と生まれてくるものになった。
薬局が患者(国民)に与える「幸せ」「幸福感」とは、安全ではないだろうか。
これを飲んでいれば大丈夫、ではなくて、これに注意することでリスクを軽減あるいは回避でき、また現在のところ大きな問題が見られていないと確認して、それを伝えること。
ジェネリックについても、同様の満足感、幸福感を与えることはできないだろうか。ジェネリックを使うことで、支払いの安さとは別に得られる幸せな感情・・・・・。それをどうしたら感じさせてあげることができるのだろうか。
★★★★★
『「もうこの会社やめたい」と思ったとき読む本』 古田英明・著、大和書房、2004年8月15日
p.48 モノとカネは何とかなっても、人材が足りない。人材だけはどうしようもない。
p.50 働く側の人生の充実と会社の利益は決して相反するものではなく、むしろ合致すべきものなのです。したがって会社も成果主義の名を借りて、使い捨ての発想で人を雇っていては長期的な利益は上げられません。
「人を育て、会社も育つ」という風土を持つ会社かどうかは重要なポイントだと思います。
p.55 仕事に対する人間の意識レベルというのは、まず一番下に「仕事はゲームだ」というような表面だけの層、その上には二番目の「命懸けで仕事をする」という層があって、もっと高い所に「命そのもの」という三番目の層があるという具合に、だいたい3つくらいの層に分けられるのではないかと思っています。
p.66 転職においても、あえて給料が下がるとか仕事が厳しくなるような転職先を選ぼうとしているのなら、おそらくその判断はそんなに間違っていないでしょう。
p.69 誰でも、すべての勝負に勝ち続けられるわけではないのですから、負けがあるのは仕方ありません。そのときに「自分にできるだけのことはやった。しかし認めてもらえなかった。ということは負けたんだ」ときちんと認識していればいいのです。「自分が悪かった」と素直に認められる人は、転職で失敗することはまずありません。
p.123 私は、この「(仲間に)認められる」ということこそ、働くことの最も大きなリワード(報酬)なのだと思っています。
p.135 「キャリアアップ」という言葉のなかに含まれている勘違いとして、「俺が」「私が」という、自分優先主義、自分勝手主義があるような気がします。
p.137 ましてや普通のビジネスパーソンであれば、必ずその仕事を支えてくれる人が周りにいるわけですから、その人たちが幸せにならない限り、自分自身の向上もないのだということは肝に銘じておいていただきたい。
p.139 会社を見るときに一番大事なのは、経営者の志。つまり、経営者が仕事を通じてこの世の中に何を成し遂げようとしているのかということです。
p.194 働くということは「傍(ハタ)楽(ラク)」、つまり自分の周り(傍)にいる人たちを楽にすることだというのが私のポリシーです。
つまり、周りの人を楽しくさせることも、働くことの大きな要素だということです。
まず経営が成り立たたなければいけないという考えと、成果主義(優先)とどれほどの違いがあるのだろうか。
収益を確保するために出費を抑えて、新たな投資に慎重となり、投資を控えて既存の路線から外れないようにすることは、自分たち経営者側を守ろうとしていることであり、縮小均衡に陥っていることではないのだろうか。
p.48 モノとカネは何とかなっても、人材が足りない。人材だけはどうしようもない。
p.50 働く側の人生の充実と会社の利益は決して相反するものではなく、むしろ合致すべきものなのです。したがって会社も成果主義の名を借りて、使い捨ての発想で人を雇っていては長期的な利益は上げられません。
「人を育て、会社も育つ」という風土を持つ会社かどうかは重要なポイントだと思います。
p.55 仕事に対する人間の意識レベルというのは、まず一番下に「仕事はゲームだ」というような表面だけの層、その上には二番目の「命懸けで仕事をする」という層があって、もっと高い所に「命そのもの」という三番目の層があるという具合に、だいたい3つくらいの層に分けられるのではないかと思っています。
p.66 転職においても、あえて給料が下がるとか仕事が厳しくなるような転職先を選ぼうとしているのなら、おそらくその判断はそんなに間違っていないでしょう。
p.69 誰でも、すべての勝負に勝ち続けられるわけではないのですから、負けがあるのは仕方ありません。そのときに「自分にできるだけのことはやった。しかし認めてもらえなかった。ということは負けたんだ」ときちんと認識していればいいのです。「自分が悪かった」と素直に認められる人は、転職で失敗することはまずありません。
p.123 私は、この「(仲間に)認められる」ということこそ、働くことの最も大きなリワード(報酬)なのだと思っています。
p.135 「キャリアアップ」という言葉のなかに含まれている勘違いとして、「俺が」「私が」という、自分優先主義、自分勝手主義があるような気がします。
p.137 ましてや普通のビジネスパーソンであれば、必ずその仕事を支えてくれる人が周りにいるわけですから、その人たちが幸せにならない限り、自分自身の向上もないのだということは肝に銘じておいていただきたい。
p.139 会社を見るときに一番大事なのは、経営者の志。つまり、経営者が仕事を通じてこの世の中に何を成し遂げようとしているのかということです。
p.194 働くということは「傍(ハタ)楽(ラク)」、つまり自分の周り(傍)にいる人たちを楽にすることだというのが私のポリシーです。
つまり、周りの人を楽しくさせることも、働くことの大きな要素だということです。
まず経営が成り立たたなければいけないという考えと、成果主義(優先)とどれほどの違いがあるのだろうか。
収益を確保するために出費を抑えて、新たな投資に慎重となり、投資を控えて既存の路線から外れないようにすることは、自分たち経営者側を守ろうとしていることであり、縮小均衡に陥っていることではないのだろうか。
薬剤の併用禁忌に関し、医薬品添付文書に「クラスⅠA(キニジン,プロカインアミド等)又はクラスⅢ(アミオダロン,ソタロール等)の抗不整脈薬を投与中の患者」という記載が見られる。
この中で、「・・・等」の中に、まだ複数の医薬品が含まれていることを、どの程度意識されているのだろうか。
とくにクラスIAにおいて、現在キニジンはそれほど使用されているとは思えず、むしろその中ではジソピラミド製剤やシベンゾリン製剤のほうが使用されているだろう。
併用禁忌がより意識されるよう、対象となる薬剤を例示するにあたり、
(1)キニジンではなく、ジソピラミドやシベンゾリンを掲げてはどうだろうか。
(2)クラス1aやクラス3に分類されている薬剤を、すべて挙げてはどうだろうか。
(1)では、繁用薬剤というのはその時代によるので、時間経過とともに変動するのであればその都度、記載内容を変えることにもなりかねない。
(2)では、その分類に含まれる薬剤数が多いと、それだけで文章が長くなり、かえって薬品名がその中に埋もれてしまい、見落としかねない。また添付文書の記載が冗長になる。
これらを考慮し、「・・・等」が適当である、と判断されているようでもある。
そうならば、抗不整脈薬について、それはVaughan Wikkiamsの分類で、どこに分類されるかを知っておかなければいけないことになる。クラス1には、a~cまで3分類、その他にクラス2、3、4、計6分類。さて、それらを覚えられているだろうか。
ちなみにクラス1Aおよびクラス3に分類される抗不整脈薬が併用禁忌である薬剤は、現在のところ、限定的である。
・アベロックス錠
・アンカロン注 ※錠剤は対象外
・フェアストン錠(およびそのジェネリック)
・レビトラ錠
これらの薬剤が処方されている患者の薬歴を、遡って調査してみたらどうなるだろうか。案外、クラス1Aやクラス3に分類される抗不整脈薬が定期処方として使用されているケースが見つかるのではないだろうか。
この中で、「・・・等」の中に、まだ複数の医薬品が含まれていることを、どの程度意識されているのだろうか。
とくにクラスIAにおいて、現在キニジンはそれほど使用されているとは思えず、むしろその中ではジソピラミド製剤やシベンゾリン製剤のほうが使用されているだろう。
併用禁忌がより意識されるよう、対象となる薬剤を例示するにあたり、
(1)キニジンではなく、ジソピラミドやシベンゾリンを掲げてはどうだろうか。
(2)クラス1aやクラス3に分類されている薬剤を、すべて挙げてはどうだろうか。
(1)では、繁用薬剤というのはその時代によるので、時間経過とともに変動するのであればその都度、記載内容を変えることにもなりかねない。
(2)では、その分類に含まれる薬剤数が多いと、それだけで文章が長くなり、かえって薬品名がその中に埋もれてしまい、見落としかねない。また添付文書の記載が冗長になる。
これらを考慮し、「・・・等」が適当である、と判断されているようでもある。
そうならば、抗不整脈薬について、それはVaughan Wikkiamsの分類で、どこに分類されるかを知っておかなければいけないことになる。クラス1には、a~cまで3分類、その他にクラス2、3、4、計6分類。さて、それらを覚えられているだろうか。
ちなみにクラス1Aおよびクラス3に分類される抗不整脈薬が併用禁忌である薬剤は、現在のところ、限定的である。
・アベロックス錠
・アンカロン注 ※錠剤は対象外
・フェアストン錠(およびそのジェネリック)
・レビトラ錠
これらの薬剤が処方されている患者の薬歴を、遡って調査してみたらどうなるだろうか。案外、クラス1Aやクラス3に分類される抗不整脈薬が定期処方として使用されているケースが見つかるのではないだろうか。
「神様のカルテ」 夏川草介・著、小学館、2009年9月1日
p.47 人生とは晴れぬ霧に包まれた手探りの放浪にほかならぬ。
p.69 助けてくれるはずの医者が、なにもしてくれない。偉そうな顔で歩き回っているくせに、痛みひとつうまく治療してくれない・・・・・。
これは薬剤師にもあてはまる、というか医者より薬剤師のほうが、もっと貢献できていないのではないだろうか。薬剤師の働きによって、どれだけ患者の役に立てたのだろうか。
p.126 学問を行うのに必要なものは、気概であって学歴でない。熱意であって建て前ではない。
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p.47 人生とは晴れぬ霧に包まれた手探りの放浪にほかならぬ。
p.69 助けてくれるはずの医者が、なにもしてくれない。偉そうな顔で歩き回っているくせに、痛みひとつうまく治療してくれない・・・・・。
これは薬剤師にもあてはまる、というか医者より薬剤師のほうが、もっと貢献できていないのではないだろうか。薬剤師の働きによって、どれだけ患者の役に立てたのだろうか。
p.126 学問を行うのに必要なものは、気概であって学歴でない。熱意であって建て前ではない。
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「起業学 事業はシンプルに考えよう」 福島正伸・著、風人社、2004年1月15日
p.1 どのような環境にいようとも、夢を持つことでその人の人生が楽しくすばらしいものになるのです。そしてその夢がただ生きるためのものではなく、社会に価値と感動を提供するためのものであればあるほど、私たちの人生はよりすばらしいものになっていきます。
p.18 事業は難しい、と言う人は、難しく考えようとしているだけなのです。それは目先の自分の利益を優先して考えているからで、お客様や社会の利益を優先して考えていないからです。
p.19 人間社会のルールとは、自分が他人のためにしたことが自分に返ってくるという単純なものです。私たちが何を得られるかは、私たちが他人や社会に何を与えられるかで決まるものなので、表裏一体なのです。つまり、利益よりも優先するものを持たなければ利益は得られないということです。
p.20 自分の道はいばらの道かもしれません。しかし、自分の道を進む人はどんなに苦労していても充実感に満たされて輝いています。自分の道は他の人も通ることのできる道ではなく、自分しか通ることができない道なのです。
p.28 成長する姿は信用になる。
p.33 できるかできないかを議論することは、そのこと自体が無意味です。新しいことに取り組む時は、できるかできないかを考えるのではなく、やりたいかどうかをあらかじめ決める必要があります。できそうならやる、というのではやはり何もできなくなります。そして“やる”と決めたらm次はどうしたらできるかだけを考える。
p.36 チャレンジし続ける限り失敗は続きます。たとえまわりが私のことを成功者と言うことがあったとしても、私は失敗者であり続けます。私は失敗を楽しみたいのです。
p.40 起業家と生業家、両者の違いは、価値と感動を提供する夢を持っていれば起業家、自分の生活を維持することだけが目的ならば生業家ということになります。
また、起業家は常に自らを成長させながら新たな価値を追求し続けますが、生業家は出来る限り楽をしようとして同じことを繰り返してしまいます。起業家にとって成長は楽しみですが、生業家にとって成長は苦しみでしかありません。
p.41 自らが成長し、世の中に価値と感動を提供してこそ報酬が得られ、その結果として生きることも可能になるのですから。起業家でなければ、生活を維持することができなくなるのが今の社会なのです。
p.42 経営状態が苦しくなると、何でもいいから早くお金になる仕事を選ぶようになっていきます。そしてわずかでも利益を増やすために、コストや労力、時間を最小限にしようとして、仕事内容も最低限のレベルになってしまいます。そのような状態では、お客様に喜んでいただくような仕事はできません。
p.45 夢を持つと、批判や中傷ですら、アドバイスに聞こえるようになります。
p.45-6 (夢を持つと)それまでのすべての経験が、夢の実現のために必要なものと思えるようになります。うまくいったことも、うまくいかなかったこともすべてがこれからに活かせる大切な経験です。
p.46 経験してきたことが意味のあることであるかどうかは、未来に向けてそれらを活かそうとするかどうかによって決まるもので、経験そのものに価値があるわけではありません。
p.48 人間が人間であるためには、他の動物にはできない、ただ生きること以上の意味を見出さなければなりません。
その意味とは、社会に貢献するために自己を成長させることであり、それによって感謝と感動の日々を送ることです。
p.48-9 夢は私たちに本来具わっている可能性を次々に引き出します。どんなに成長したとしても、さらにより高いレベルへと成長させてくれます。そして私たちは自分の可能性を次々に引き出しているという実感がある時、つまりそれまでは使っていなかった能力を使いこなしていると感じる時、大きな生きがいを得ることができるのです。
p.52 起業家としての夢は、自分一人だけの満足で終わるものであってはなりません。事業そのものが社会に貢献するもので、会社が成長することでより社会に貢献できるようになっていくことが大切です。ここでいう貢献とは、価値と感動を提供することです。
p.79 起業家にとって仕事とは新たな価値と感動を生み出すことであり、それができなければ何時間働こうが仕事をしたことにはならないのです。
p.82 どんなにうまくいきそうな事業を思いついたとしても、それらは簡単に成功しません。問題点を洗い出すのはあきらめるためではなくて、事業を成功させるためなのです。
うまくいきそうな事業を探すのではなく、問題を乗り越えてやり遂げてみたいこと、それこそが自分の事業テーマなのです。
p.109 絞り込むほどナンバーワンになることができる確率は高くなります。事業が中途半端にならないように、まずは一つの価値に徹底してノウハウを確立し、そこからめざすべき目標に近づいていくことを「ハートブレイク構想(一点集中突破構想)」と言います。
p.113 迷ったら夢に戻る。そしてまた、そこから考え直してみる。
p.118 事業において大切なことは、何が儲かるかよりも、何のために何をやるべきか、ということです。言い換えれば、「生き残る会社」ではなく、「生き残る意味のある会社」をめざすことと言ってもいいでしょう。生き残れるかどうかは結果であり、社会的に存在価値のある会社ほど生き残ることができるようになるだけです。生き残ることは目的ではありません。
p.126 業界が衰退していくのは、お客様や社会が変化していることが原因なのではなく、お客様から見て「ぜひ欲しい!」と思っていただけるような商品やサービスの提供が、できていないことが真の原因であると考えてみましょう。
p.134 最近では、企業理念に基づいた独自の商品やサービスで顧客を感動させる、という考え方に変わってきました。そしてこのような考え方としてのプロダクト・アウトが今改めて注目されてきています。
その理由は、多くの顧客のニーズに企業が応えてきた結果、顕在化されたニーズがなくなってしまったからです。そうなると、顧客の潜在的な欲求を喚起していくことが必要になります。しかし、顧客の潜在的な欲求をそんな簡単に喚起できることはできませんから、企業はビジョンとポリシーに基づいた独自の価値をとことん追求することによって顧客を感動させる、ということが必要になってきたのです。
p.139 実は、明日も売れるかどうかは、顧客のシグナルで判断することができるのです。顧客はいつも声なきシグナルを行動で送っています。それはわずかなものかもしれませんが、注意深く見ていればそのシグナルを身落とすことはありません。
p.168 お店はなるべく立地の悪いところがいいでしょう。立地の悪いところは家賃も安いでしょうし、そのような場所でもお客様がわざわざやって来てくださるくらい価値があるかどうかを知ることができます。
p.179 経営資源を集める時のポイントは共感性です。収益性を訴えて集めるのは、できる限り避けましょう。収益で集まる人は、収益で去っていきます。事業は苦しい時ほど支援してくださる人が必要であり、それは共感によって集まる人々です。
p.184-5 利益に人を集めない
利益に集まる者は、簡単に利益で去ります。利益が出る保証がなくとも資金を集めることができるかどうかが問題です。つまり、夢に資金を集めるということです。「それほど社会や顧客に貢献できる事業ならば、ぜひとも支援したい」と言う人を集めることです。そのためには、ビジョンとポリシーに基づいて、すべてが立案されているように事業計画書をつくることが大切です。
p.206 その中でも特に(未来へ投資するための)重要なコストは、社員をやる気にさせるためのコストです。技術やノウハウなどにお金をかけるだけではなく、社員の意欲向上のためにビジョンとポリシーを共有し、意欲を高めるために必要なコストは惜しまないようにしましょう。コスト削減とともに意欲も削減して、崩壊していった企業は数え切れません。
p.210 たとえリスクがあったとしても、そのリスクを負うことができればリスクではありません。つまり、リスクは負うことができる範囲にとどめることが不可欠です。
p.1 どのような環境にいようとも、夢を持つことでその人の人生が楽しくすばらしいものになるのです。そしてその夢がただ生きるためのものではなく、社会に価値と感動を提供するためのものであればあるほど、私たちの人生はよりすばらしいものになっていきます。
p.18 事業は難しい、と言う人は、難しく考えようとしているだけなのです。それは目先の自分の利益を優先して考えているからで、お客様や社会の利益を優先して考えていないからです。
p.19 人間社会のルールとは、自分が他人のためにしたことが自分に返ってくるという単純なものです。私たちが何を得られるかは、私たちが他人や社会に何を与えられるかで決まるものなので、表裏一体なのです。つまり、利益よりも優先するものを持たなければ利益は得られないということです。
p.20 自分の道はいばらの道かもしれません。しかし、自分の道を進む人はどんなに苦労していても充実感に満たされて輝いています。自分の道は他の人も通ることのできる道ではなく、自分しか通ることができない道なのです。
p.28 成長する姿は信用になる。
p.33 できるかできないかを議論することは、そのこと自体が無意味です。新しいことに取り組む時は、できるかできないかを考えるのではなく、やりたいかどうかをあらかじめ決める必要があります。できそうならやる、というのではやはり何もできなくなります。そして“やる”と決めたらm次はどうしたらできるかだけを考える。
p.36 チャレンジし続ける限り失敗は続きます。たとえまわりが私のことを成功者と言うことがあったとしても、私は失敗者であり続けます。私は失敗を楽しみたいのです。
p.40 起業家と生業家、両者の違いは、価値と感動を提供する夢を持っていれば起業家、自分の生活を維持することだけが目的ならば生業家ということになります。
また、起業家は常に自らを成長させながら新たな価値を追求し続けますが、生業家は出来る限り楽をしようとして同じことを繰り返してしまいます。起業家にとって成長は楽しみですが、生業家にとって成長は苦しみでしかありません。
p.41 自らが成長し、世の中に価値と感動を提供してこそ報酬が得られ、その結果として生きることも可能になるのですから。起業家でなければ、生活を維持することができなくなるのが今の社会なのです。
p.42 経営状態が苦しくなると、何でもいいから早くお金になる仕事を選ぶようになっていきます。そしてわずかでも利益を増やすために、コストや労力、時間を最小限にしようとして、仕事内容も最低限のレベルになってしまいます。そのような状態では、お客様に喜んでいただくような仕事はできません。
p.45 夢を持つと、批判や中傷ですら、アドバイスに聞こえるようになります。
p.45-6 (夢を持つと)それまでのすべての経験が、夢の実現のために必要なものと思えるようになります。うまくいったことも、うまくいかなかったこともすべてがこれからに活かせる大切な経験です。
p.46 経験してきたことが意味のあることであるかどうかは、未来に向けてそれらを活かそうとするかどうかによって決まるもので、経験そのものに価値があるわけではありません。
p.48 人間が人間であるためには、他の動物にはできない、ただ生きること以上の意味を見出さなければなりません。
その意味とは、社会に貢献するために自己を成長させることであり、それによって感謝と感動の日々を送ることです。
p.48-9 夢は私たちに本来具わっている可能性を次々に引き出します。どんなに成長したとしても、さらにより高いレベルへと成長させてくれます。そして私たちは自分の可能性を次々に引き出しているという実感がある時、つまりそれまでは使っていなかった能力を使いこなしていると感じる時、大きな生きがいを得ることができるのです。
p.52 起業家としての夢は、自分一人だけの満足で終わるものであってはなりません。事業そのものが社会に貢献するもので、会社が成長することでより社会に貢献できるようになっていくことが大切です。ここでいう貢献とは、価値と感動を提供することです。
p.79 起業家にとって仕事とは新たな価値と感動を生み出すことであり、それができなければ何時間働こうが仕事をしたことにはならないのです。
p.82 どんなにうまくいきそうな事業を思いついたとしても、それらは簡単に成功しません。問題点を洗い出すのはあきらめるためではなくて、事業を成功させるためなのです。
うまくいきそうな事業を探すのではなく、問題を乗り越えてやり遂げてみたいこと、それこそが自分の事業テーマなのです。
p.109 絞り込むほどナンバーワンになることができる確率は高くなります。事業が中途半端にならないように、まずは一つの価値に徹底してノウハウを確立し、そこからめざすべき目標に近づいていくことを「ハートブレイク構想(一点集中突破構想)」と言います。
p.113 迷ったら夢に戻る。そしてまた、そこから考え直してみる。
p.118 事業において大切なことは、何が儲かるかよりも、何のために何をやるべきか、ということです。言い換えれば、「生き残る会社」ではなく、「生き残る意味のある会社」をめざすことと言ってもいいでしょう。生き残れるかどうかは結果であり、社会的に存在価値のある会社ほど生き残ることができるようになるだけです。生き残ることは目的ではありません。
p.126 業界が衰退していくのは、お客様や社会が変化していることが原因なのではなく、お客様から見て「ぜひ欲しい!」と思っていただけるような商品やサービスの提供が、できていないことが真の原因であると考えてみましょう。
p.134 最近では、企業理念に基づいた独自の商品やサービスで顧客を感動させる、という考え方に変わってきました。そしてこのような考え方としてのプロダクト・アウトが今改めて注目されてきています。
その理由は、多くの顧客のニーズに企業が応えてきた結果、顕在化されたニーズがなくなってしまったからです。そうなると、顧客の潜在的な欲求を喚起していくことが必要になります。しかし、顧客の潜在的な欲求をそんな簡単に喚起できることはできませんから、企業はビジョンとポリシーに基づいた独自の価値をとことん追求することによって顧客を感動させる、ということが必要になってきたのです。
p.139 実は、明日も売れるかどうかは、顧客のシグナルで判断することができるのです。顧客はいつも声なきシグナルを行動で送っています。それはわずかなものかもしれませんが、注意深く見ていればそのシグナルを身落とすことはありません。
p.168 お店はなるべく立地の悪いところがいいでしょう。立地の悪いところは家賃も安いでしょうし、そのような場所でもお客様がわざわざやって来てくださるくらい価値があるかどうかを知ることができます。
p.179 経営資源を集める時のポイントは共感性です。収益性を訴えて集めるのは、できる限り避けましょう。収益で集まる人は、収益で去っていきます。事業は苦しい時ほど支援してくださる人が必要であり、それは共感によって集まる人々です。
p.184-5 利益に人を集めない
利益に集まる者は、簡単に利益で去ります。利益が出る保証がなくとも資金を集めることができるかどうかが問題です。つまり、夢に資金を集めるということです。「それほど社会や顧客に貢献できる事業ならば、ぜひとも支援したい」と言う人を集めることです。そのためには、ビジョンとポリシーに基づいて、すべてが立案されているように事業計画書をつくることが大切です。
p.206 その中でも特に(未来へ投資するための)重要なコストは、社員をやる気にさせるためのコストです。技術やノウハウなどにお金をかけるだけではなく、社員の意欲向上のためにビジョンとポリシーを共有し、意欲を高めるために必要なコストは惜しまないようにしましょう。コスト削減とともに意欲も削減して、崩壊していった企業は数え切れません。
p.210 たとえリスクがあったとしても、そのリスクを負うことができればリスクではありません。つまり、リスクは負うことができる範囲にとどめることが不可欠です。
『マーフィーの「売れる!」法則 この落とし込みがお客様を“買う気”にさせる!』 マーフィー岡田・著、大和出版、2000年12月31日
p.37 相手の立場や感情を常に優先させることです。あなたの論理で相手を捻じ伏せたり、相手の考え方を変えようとすると、必ず強い抵抗にあいます。
p.52 お客様の豊かさの実感が「量」から「質」んへ変革し、現在「質」から「知」へと変貌を遂げようとしています。世間のニーズはより高度化し、本来は商品やサービスに付加されていた、機能や品質、利便性といった客観性ではなく、お客様の主観的価値観や美意識といった、高いレベルでの商品を求めています。
p.52 最近、販売実績の好調な新築マンションは、単にバブルが崩壊して価格が下がったから、売れているのではなく、お客様から見て、そこに何らかの精神的満足感を訴求している物件なんです。それらの物件には、例えば夜景が綺麗だとか、天井が凄く高いだとか、お風呂が大きいだとか、それぞれ何らかの価値観が付加されています。
p.63 あなたの売り込みの中で、財布を握った人が無視、または軽視されたと感じたり、何となく嫌な感じを抱いたら、たとえあなたの商品を気に入ったとしても買ってくれません。
p.85 商品の欠点は、後で気づくと誰でも騙されたと思いますので、なるべく仕込みの段階で欠点となるところを提出します。逆に長所はメーカーもしっかりレクチャーしてくれますし、お客様が気がついても優越感をもっていただけるので、決して嫌な気にはなりません。
p.95 今は単にモノを並べてマニュアルどおりの説明で、「今回、さらにお値引き」といっても、お客様は同じモノがヨソで売っているのを知っています。しかも、ヨソではもっと安いかもしれないってね。これでは、たとえ無理に売りつけても、お客様の満足感は得られません。
p.100 もし、あなたが商品の欠点をいう前に、お客様が欠点に気づくと、嫌な気になります。それどころか、もし商品の欠点をあなたが隠し、お客様が後でその欠点に気づくと、お客様は騙されたと思います。ですから長所は膨らまして、欠点は早めに、しかもオブラートに包んで、いいも悪いも全部提出しましょう。
p.105 あなたは自分の商品を売り込むとき、何を語るのでしょうか。
商品説明において、商品の特性を並べ立てたり、切り口の斬新さや、ましてらあなたの自慢話ではありません。
売るべき商品をお客様が使うことによって得られる利益を語ることです。
p.106 欠点を先に提出しておいて、「でも、こんなことができます。こんなふうになります」「この商品を使うことで、または手に入れるだけで、お客様はこんなに変わるんです」と、お客様の物理的、精神的利益を説明するんです。
決して商品自慢にならないような気遣いが大切です。
同じカテゴリーで価格帯も競合する商品は、商品のクオリティに大きな差がないといえます。大差がないということは、お客様が何を買っても同じといえます。そのことにお客様はうすうすと気づいているんです。
p.119 それには、「みんなで買えば怖くない」、または「これだけの人が買ってるんだから大丈夫」だとか、「私だけ買わないのは気が引ける」だとか、集団のときだけに現れる群衆心理を売り手が上手にコントロールすることが、大きな売り上げに結びつきます。
p.125 私の考えでは、素晴らしいキメの言葉や夢のような「この一言」は現実の販売現場にはありません。「最後にこれをいったら売れる」なーんてことは、金輪際ありません。結論に至るまでの道程が正しければ、自ずとお客様の答えはイエスです。
p.139 商品をプロデュースするということを煎じ詰めると、自分自身を見つめることから始まり、自分自身をプロデュースするということになり、ひいてはお客様の五感に訴えるための方法論の一つの典型だと思います。
p.141 量販店や小売店が企業になり、そこで働く人たち一人ひとりが、モノを売る行為やお客様よりも、組織の中での自分の立場や利益のほうが重要になってきています。そこにあるのは自分の、または自社のための安売りであり、自分勝手な価格破壊(体のいい値崩れ)や在庫整理で、お客様へのサービスという概念は存在しません。
組織内の価値判断において利益追求やコスト削減が色濃く現れ、人事考課も業績が最優先にあると、取り組みにおいても自組織が好都合になるような選択がなされ、顧客志向ではなくなっていく。
p.149 販売において、商品を買われたお客様はもちろんのこと、説明を聞いたうえで買わなかったお客様を気分よく帰すのは大変なことです。
p.163 「どうしたら売れるのか?」という問いに対して、一般的にいわれているのは、①商品コストの削減、②人的コストの効率化、③商品に付帯する付加価値で商品単価を押し上げる努力、④販売ロケーションの再構築、というものです。
これらを強行することで経営的なメリットはありますが、そこで働く人たちのモチベーションの部分では、逆にデメリットが発生します。
p.165 商品を売ろうとするあなたは、ある一定以上の熱量をもつ必要が生じます。その熱とは、商売に対する情熱と、販売に対する誠実さ、それと正しい商品知識です。
p.166-7 商品説明を超えて、ストーリー性をもった新鮮な切り口で、新しい生活提案をするところに、私たちの存在価値があるんです。商品を使うことによって、お客様の生活がどのように変わるのかをわかりやすく提案できれば、誰でも今日から簡単に、一流の販売員、営業マンになれます。
p.167 ここで気をつけなければいけないことは、お客さまに嫌われないことです。かといって迎合してはいけません。ゴマをすって迎合すればお客さまに見透かされます。
人間が好きか嫌いかで、その結果は天と地ほど違ってきます。
薬局のためのジェネリック推奨か、患者さんの新しい生活提案かによって、使用促進の具合は大きく変わるだろう。
p.37 相手の立場や感情を常に優先させることです。あなたの論理で相手を捻じ伏せたり、相手の考え方を変えようとすると、必ず強い抵抗にあいます。
p.52 お客様の豊かさの実感が「量」から「質」んへ変革し、現在「質」から「知」へと変貌を遂げようとしています。世間のニーズはより高度化し、本来は商品やサービスに付加されていた、機能や品質、利便性といった客観性ではなく、お客様の主観的価値観や美意識といった、高いレベルでの商品を求めています。
p.52 最近、販売実績の好調な新築マンションは、単にバブルが崩壊して価格が下がったから、売れているのではなく、お客様から見て、そこに何らかの精神的満足感を訴求している物件なんです。それらの物件には、例えば夜景が綺麗だとか、天井が凄く高いだとか、お風呂が大きいだとか、それぞれ何らかの価値観が付加されています。
p.63 あなたの売り込みの中で、財布を握った人が無視、または軽視されたと感じたり、何となく嫌な感じを抱いたら、たとえあなたの商品を気に入ったとしても買ってくれません。
p.85 商品の欠点は、後で気づくと誰でも騙されたと思いますので、なるべく仕込みの段階で欠点となるところを提出します。逆に長所はメーカーもしっかりレクチャーしてくれますし、お客様が気がついても優越感をもっていただけるので、決して嫌な気にはなりません。
p.95 今は単にモノを並べてマニュアルどおりの説明で、「今回、さらにお値引き」といっても、お客様は同じモノがヨソで売っているのを知っています。しかも、ヨソではもっと安いかもしれないってね。これでは、たとえ無理に売りつけても、お客様の満足感は得られません。
p.100 もし、あなたが商品の欠点をいう前に、お客様が欠点に気づくと、嫌な気になります。それどころか、もし商品の欠点をあなたが隠し、お客様が後でその欠点に気づくと、お客様は騙されたと思います。ですから長所は膨らまして、欠点は早めに、しかもオブラートに包んで、いいも悪いも全部提出しましょう。
p.105 あなたは自分の商品を売り込むとき、何を語るのでしょうか。
商品説明において、商品の特性を並べ立てたり、切り口の斬新さや、ましてらあなたの自慢話ではありません。
売るべき商品をお客様が使うことによって得られる利益を語ることです。
p.106 欠点を先に提出しておいて、「でも、こんなことができます。こんなふうになります」「この商品を使うことで、または手に入れるだけで、お客様はこんなに変わるんです」と、お客様の物理的、精神的利益を説明するんです。
決して商品自慢にならないような気遣いが大切です。
同じカテゴリーで価格帯も競合する商品は、商品のクオリティに大きな差がないといえます。大差がないということは、お客様が何を買っても同じといえます。そのことにお客様はうすうすと気づいているんです。
p.119 それには、「みんなで買えば怖くない」、または「これだけの人が買ってるんだから大丈夫」だとか、「私だけ買わないのは気が引ける」だとか、集団のときだけに現れる群衆心理を売り手が上手にコントロールすることが、大きな売り上げに結びつきます。
p.125 私の考えでは、素晴らしいキメの言葉や夢のような「この一言」は現実の販売現場にはありません。「最後にこれをいったら売れる」なーんてことは、金輪際ありません。結論に至るまでの道程が正しければ、自ずとお客様の答えはイエスです。
p.139 商品をプロデュースするということを煎じ詰めると、自分自身を見つめることから始まり、自分自身をプロデュースするということになり、ひいてはお客様の五感に訴えるための方法論の一つの典型だと思います。
p.141 量販店や小売店が企業になり、そこで働く人たち一人ひとりが、モノを売る行為やお客様よりも、組織の中での自分の立場や利益のほうが重要になってきています。そこにあるのは自分の、または自社のための安売りであり、自分勝手な価格破壊(体のいい値崩れ)や在庫整理で、お客様へのサービスという概念は存在しません。
組織内の価値判断において利益追求やコスト削減が色濃く現れ、人事考課も業績が最優先にあると、取り組みにおいても自組織が好都合になるような選択がなされ、顧客志向ではなくなっていく。
p.149 販売において、商品を買われたお客様はもちろんのこと、説明を聞いたうえで買わなかったお客様を気分よく帰すのは大変なことです。
p.163 「どうしたら売れるのか?」という問いに対して、一般的にいわれているのは、①商品コストの削減、②人的コストの効率化、③商品に付帯する付加価値で商品単価を押し上げる努力、④販売ロケーションの再構築、というものです。
これらを強行することで経営的なメリットはありますが、そこで働く人たちのモチベーションの部分では、逆にデメリットが発生します。
p.165 商品を売ろうとするあなたは、ある一定以上の熱量をもつ必要が生じます。その熱とは、商売に対する情熱と、販売に対する誠実さ、それと正しい商品知識です。
p.166-7 商品説明を超えて、ストーリー性をもった新鮮な切り口で、新しい生活提案をするところに、私たちの存在価値があるんです。商品を使うことによって、お客様の生活がどのように変わるのかをわかりやすく提案できれば、誰でも今日から簡単に、一流の販売員、営業マンになれます。
p.167 ここで気をつけなければいけないことは、お客さまに嫌われないことです。かといって迎合してはいけません。ゴマをすって迎合すればお客さまに見透かされます。
人間が好きか嫌いかで、その結果は天と地ほど違ってきます。
薬局のためのジェネリック推奨か、患者さんの新しい生活提案かによって、使用促進の具合は大きく変わるだろう。
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃ -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
┠────────────────────────────
┃ 2009.11.22 Sun. 通巻36号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みたキタ企画、薬剤師のsukeです。
このメールマガジンでは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的としています。
──────────────────────────────
☆ 平成21年度2回目のジェネリック医薬品の薬価収載がありました!
------------------------------------------------------------
前回はアンプラーグ錠(田辺三菱製薬)のジェネリックについてコメント
しましたが、今回はアムロジンOD錠、ノルバスクOD錠のジェネリックに
ついてです。
アムロジピンのOD錠は、以前より1社が先行してジェネリックを出して
いましたが、今回、数社が加わりました。普通錠の薬価収載時は30社を
超えてジェネリックが出されましたから、それに比べるとやや熱が冷めた(?)
感があります。
------------------------------------------------------------
☆ それらのジェネリックに違い(特徴)はあるのでしょうか?
------------------------------------------------------------
ジェネリックが同一時期にまとまって薬価収載される場合、主成分や
その含有量はもちろん、薬価や「臨床での使用経験がない」ということも
共通であり、どこのジェネリックを揃えていいものか、迷います。
ところが、今回収載されたアムロジピンOD錠では、薬価が2段階に
分かれているのです!
また錠剤の色調が明らかに違うものもありました。
------------------------------------------------------------
☆ 同一時期に薬価収載されたのに、なぜ薬価が異なるのでしょうか?
------------------------------------------------------------
通常、一括してジェネリックが薬価収載される場合、薬価は先発品の
7掛けに設定されます。
ところが、今回のアムロジピンOD錠では、一部のメーカーで、さらに
その9掛け、つまり1割安い薬剤があり、2段階の薬価となりました。
私の知る限り、このようなことは、これまでなかったように思います。
なぜそのようなことになったのか・・・。
聞くところによると、メーカーが、アムロジピン製剤の普通錠とOD錠の
両者を「製造販売」している場合は先発品の7掛けとなり、「製造販売」元が
異なる場合、さらにその9掛けと安くなるのだそうです。
薬価算定において、そのようなルールになっているのだそうです。
つまり、先発品とジェネリックの「製造販売」元によるものであって、
製剤の品質には無関係ということです。価格の違いは、ジェネリックの効果
や機能の違いによるものではありません。
------------------------------------------------------------
☆錠剤の色が違っても大丈夫ですか?
------------------------------------------------------------
一方、錠剤の色が先発品と異なるメーカーがあります。
アムロジピンODの先発品は「淡黄色」です。そこでジェネリックの大半は
色調も先発品に揃えています。
先発品の製剤の色調は薬効成分(アムロジピンベシル酸塩)によるもの
ではなく、色素よって着色されたことによるものです。
同じ「淡黄色」でも、先発品は着色料に「黄色三二酸化鉄」を用いており、
後発品では黄色4号(タートラジン)あるいは黄色5号という色素(着色料)
を用いているものが多いようです。
ところが一部のメーカーでは着色料を使わず、錠剤の色調が白色である
メーカーがあるのです。
着色料そのものは薬効に影響を与える作用を持ちませんが、
製剤の色調が異なることによって一長一短があります。
色調が同じであれば、外見上からもこれまでと同じであるという印象を
得ることができますが、異なると“変わった”という印象を受け、
場合によっては気分的に効果が異なるような感触を受けてしまうことが
あります。
また着色料に対し、一部の患者さんでは体質的に合わない場合があり、
まれに着色料を原因とするアレルギー症状を起こす人がいます。
──────────────────────────────
★結局、ジェネリック間の違いをどう受けとめるとよいでしょうか。
------------------------------------------------------------
ジェネリックですから、同等の効果が期待できる製剤であるとはいえ、
ジェネリック間で薬価が違う、また外見(色調)が違う・・・。
大切なことは、その違いについて説明を受けることだと思います。
違いといえば違いかもしれません。しかしアムロジピンOD錠において、
その違いは本来の薬効には無関係の部分によるものです。
説明が得られないと不透明さが生まれ、いたずらに不安感を増やす
ことになりかねません。
ジェネリックの間には効果のうえで違いがないはずなのに、諸事情で
価格や外見が異なる・・・。
ちょっと不思議な感じを受けるのではないでしょうか。
でも、それがジェネリックなんだと、あまり気にしないほうがよいのかも
しれません。
------------------------------------------------------------
なお、アムロジピンOD錠(ジェネリック)や、アンプラーグ錠(先発)の
ジェネリックにおいて、製剤に工夫や改良を施した製剤が一部にあること
もわかりました(味、安定性、包装への表示等)。
せっかくの特徴なのに、マイナス面ではないのですから、遠慮せずに
患者さんにも説明できるよう、メーカーには印刷物を用意してほしいと
思いました。それがあると、薬局では説明がしやすいのですから。
──────────────────────────────
◆みなさんはどう思われますか。
──────────────────────────────
みなさんも、ジェネリックにまつわるエピソードや、気になっている事例に
ついて、お知らせください。
取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。
お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)
お待ちしています!
それではまた次回! (^^)/
============================================================
【みたキタ企画よりお知らせ】
みたキタ企画では、ジェネリックについてご相談をお受けしています。
●個人的な疑問がある、相談したいという要望(一般のかた)
●ある集まりで、話をして欲しいという要望(一般のかた)
●どうやってジェネリックを進めていくとよいか悩んでいる(薬剤師)
ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。
現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆☆☆ メールマガジン 【ジェネリック de リ・スタート!】
■発行 : みたキタ企画
■発行人: suke
■ご感想やご質問等の宛先 --> tamsuke@gmail.com
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)
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■発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
■購読希望(メールアドレス登録・変更)・配信停止はこちら
http://www.mag2.com/m/0000286496.html
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しましたが、今回はアムロジンOD錠、ノルバスクOD錠のジェネリックに
ついてです。
アムロジピンのOD錠は、以前より1社が先行してジェネリックを出して
いましたが、今回、数社が加わりました。普通錠の薬価収載時は30社を
超えてジェネリックが出されましたから、それに比べるとやや熱が冷めた(?)
感があります。
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☆ それらのジェネリックに違い(特徴)はあるのでしょうか?
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ジェネリックが同一時期にまとまって薬価収載される場合、主成分や
その含有量はもちろん、薬価や「臨床での使用経験がない」ということも
共通であり、どこのジェネリックを揃えていいものか、迷います。
ところが、今回収載されたアムロジピンOD錠では、薬価が2段階に
分かれているのです!
また錠剤の色調が明らかに違うものもありました。
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☆ 同一時期に薬価収載されたのに、なぜ薬価が異なるのでしょうか?
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通常、一括してジェネリックが薬価収載される場合、薬価は先発品の
7掛けに設定されます。
ところが、今回のアムロジピンOD錠では、一部のメーカーで、さらに
その9掛け、つまり1割安い薬剤があり、2段階の薬価となりました。
私の知る限り、このようなことは、これまでなかったように思います。
なぜそのようなことになったのか・・・。
聞くところによると、メーカーが、アムロジピン製剤の普通錠とOD錠の
両者を「製造販売」している場合は先発品の7掛けとなり、「製造販売」元が
異なる場合、さらにその9掛けと安くなるのだそうです。
薬価算定において、そのようなルールになっているのだそうです。
つまり、先発品とジェネリックの「製造販売」元によるものであって、
製剤の品質には無関係ということです。価格の違いは、ジェネリックの効果
や機能の違いによるものではありません。
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☆錠剤の色が違っても大丈夫ですか?
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一方、錠剤の色が先発品と異なるメーカーがあります。
アムロジピンODの先発品は「淡黄色」です。そこでジェネリックの大半は
色調も先発品に揃えています。
先発品の製剤の色調は薬効成分(アムロジピンベシル酸塩)によるもの
ではなく、色素よって着色されたことによるものです。
同じ「淡黄色」でも、先発品は着色料に「黄色三二酸化鉄」を用いており、
後発品では黄色4号(タートラジン)あるいは黄色5号という色素(着色料)
を用いているものが多いようです。
ところが一部のメーカーでは着色料を使わず、錠剤の色調が白色である
メーカーがあるのです。
着色料そのものは薬効に影響を与える作用を持ちませんが、
製剤の色調が異なることによって一長一短があります。
色調が同じであれば、外見上からもこれまでと同じであるという印象を
得ることができますが、異なると“変わった”という印象を受け、
場合によっては気分的に効果が異なるような感触を受けてしまうことが
あります。
また着色料に対し、一部の患者さんでは体質的に合わない場合があり、
まれに着色料を原因とするアレルギー症状を起こす人がいます。
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★結局、ジェネリック間の違いをどう受けとめるとよいでしょうか。
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ジェネリックですから、同等の効果が期待できる製剤であるとはいえ、
ジェネリック間で薬価が違う、また外見(色調)が違う・・・。
大切なことは、その違いについて説明を受けることだと思います。
違いといえば違いかもしれません。しかしアムロジピンOD錠において、
その違いは本来の薬効には無関係の部分によるものです。
説明が得られないと不透明さが生まれ、いたずらに不安感を増やす
ことになりかねません。
ジェネリックの間には効果のうえで違いがないはずなのに、諸事情で
価格や外見が異なる・・・。
ちょっと不思議な感じを受けるのではないでしょうか。
でも、それがジェネリックなんだと、あまり気にしないほうがよいのかも
しれません。
------------------------------------------------------------
なお、アムロジピンOD錠(ジェネリック)や、アンプラーグ錠(先発)の
ジェネリックにおいて、製剤に工夫や改良を施した製剤が一部にあること
もわかりました(味、安定性、包装への表示等)。
せっかくの特徴なのに、マイナス面ではないのですから、遠慮せずに
患者さんにも説明できるよう、メーカーには印刷物を用意してほしいと
思いました。それがあると、薬局では説明がしやすいのですから。
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「いい医者は薬剤師に聞け!」 大澤友二・著、中経の文庫、2009年3月6日
p.40-1 受付スタッフが正職員かパートかどうかをみるのも、医療機関がどんな姿勢で患者さんに接しているかをみる一つの目安になります。
というのも、受付は、患者と最初に接する“顔”と考え重要視するところもあれば、本来の医療とは関係ないからパートで十分と考えるところもあるからです。
その姿勢が、医療現場での患者さんへの接し方と決して無関係ではないことはいうまでもないでしょう。
p.52-3 たとえ世間で名医と評判の医師であっても、自分と波長・フィーリングが合わなければ、自分にとって名医とはいい難いのです。
p.88 患者さんの積極的に受診する姿勢を真摯に受け止めない医師に、大切な自分の体をあずけるのは避けたいものです。
p.103-4 薬剤師たちがドタバタと忙しそうな薬局は、患者さんへの応対も手短で機械的なはずです。こういう薬局は避けるようにしましょう。
p.114 知らない分野の相談であれば、「私は、そのことにはあまりくわしくないので、少しお時間をいただけますか」と謙虚に正直に答え、患者さんの要望に応えようとする態度・使命感をもつ薬剤師は、患者さんサイドも評価してください。そのような薬剤師は、必ずよい薬剤師となって患者さんのために貢献するはずです。
一方、ちゃらんぽらんで、あまり本気で答えようとしない、ごまかす薬剤師には要注意です。
p.148-150 チェーン型市販薬局の薬剤師は、ほんの数年でやめてしまう人が多いということです。これでは、なかなかスキルが上がりません。
一つの薬局に勤めてもすぐやめていては、顔見知りのお客さんもできませんし、異常をみぬく目も養われないでしょう。これでは、お客さんのニーズに十分に応えることはむずかしいといわざるをえません。
市販薬を買う側の立場からすれば、薬剤師のよく入れ替わる薬局は避けたほうがよいということになります。
いい医者を見分けて選べることも重要であるが、国民がいい薬局を見分ける力をも持ってほしいと常々思う。それだけ、外見や表面を取り繕っている程度の薬局が多い、ということでもある。
もちろん、医療提供施設として真摯にその使命を果たし、常にレベルアップに取り組んでいる薬局もある一方、みかけだけで、薬局を手段にした「会社」をしようとしている組織もある。そういう薬局は避けるべきである。なぜなら、自分たちのために薬局をやっているからだ。常に目は自分たちに向いている。来局者にせよ、在宅にせよ、患者は“お客”にすぎない。患者のために接するのも、お金を払ってくれる相手だからである。そういう薬局は、自らのことも顧みず、困っているとおもえばとことんつきあってくれるようなことは期待できない。「霞を喰っちゃ生きていけないんだ」などと平気でのたまう。
患者はカイシャに処方せんを持ち込み、薬物療法の相談をするわけではない。医療提供施設である薬局だと思うからこそ、命を預けるのだ。真面目な薬局ほど、薬剤師比率が高い。事務職員がいてもいいが、せいぜい1~2名以内である薬局のほうが、概して期待できるだろう。
薬局を見分ける観点を公表すると、その通りに取り繕う薬局が必ず出てくる。バレないようにするだけのこと。隠そうとしても隠せない視点で、本当にいい薬局を見つけられるよう、その視点を提案していきたいと思う。
p.40-1 受付スタッフが正職員かパートかどうかをみるのも、医療機関がどんな姿勢で患者さんに接しているかをみる一つの目安になります。
というのも、受付は、患者と最初に接する“顔”と考え重要視するところもあれば、本来の医療とは関係ないからパートで十分と考えるところもあるからです。
その姿勢が、医療現場での患者さんへの接し方と決して無関係ではないことはいうまでもないでしょう。
p.52-3 たとえ世間で名医と評判の医師であっても、自分と波長・フィーリングが合わなければ、自分にとって名医とはいい難いのです。
p.88 患者さんの積極的に受診する姿勢を真摯に受け止めない医師に、大切な自分の体をあずけるのは避けたいものです。
p.103-4 薬剤師たちがドタバタと忙しそうな薬局は、患者さんへの応対も手短で機械的なはずです。こういう薬局は避けるようにしましょう。
p.114 知らない分野の相談であれば、「私は、そのことにはあまりくわしくないので、少しお時間をいただけますか」と謙虚に正直に答え、患者さんの要望に応えようとする態度・使命感をもつ薬剤師は、患者さんサイドも評価してください。そのような薬剤師は、必ずよい薬剤師となって患者さんのために貢献するはずです。
一方、ちゃらんぽらんで、あまり本気で答えようとしない、ごまかす薬剤師には要注意です。
p.148-150 チェーン型市販薬局の薬剤師は、ほんの数年でやめてしまう人が多いということです。これでは、なかなかスキルが上がりません。
一つの薬局に勤めてもすぐやめていては、顔見知りのお客さんもできませんし、異常をみぬく目も養われないでしょう。これでは、お客さんのニーズに十分に応えることはむずかしいといわざるをえません。
市販薬を買う側の立場からすれば、薬剤師のよく入れ替わる薬局は避けたほうがよいということになります。
いい医者を見分けて選べることも重要であるが、国民がいい薬局を見分ける力をも持ってほしいと常々思う。それだけ、外見や表面を取り繕っている程度の薬局が多い、ということでもある。
もちろん、医療提供施設として真摯にその使命を果たし、常にレベルアップに取り組んでいる薬局もある一方、みかけだけで、薬局を手段にした「会社」をしようとしている組織もある。そういう薬局は避けるべきである。なぜなら、自分たちのために薬局をやっているからだ。常に目は自分たちに向いている。来局者にせよ、在宅にせよ、患者は“お客”にすぎない。患者のために接するのも、お金を払ってくれる相手だからである。そういう薬局は、自らのことも顧みず、困っているとおもえばとことんつきあってくれるようなことは期待できない。「霞を喰っちゃ生きていけないんだ」などと平気でのたまう。
患者はカイシャに処方せんを持ち込み、薬物療法の相談をするわけではない。医療提供施設である薬局だと思うからこそ、命を預けるのだ。真面目な薬局ほど、薬剤師比率が高い。事務職員がいてもいいが、せいぜい1~2名以内である薬局のほうが、概して期待できるだろう。
薬局を見分ける観点を公表すると、その通りに取り繕う薬局が必ず出てくる。バレないようにするだけのこと。隠そうとしても隠せない視点で、本当にいい薬局を見つけられるよう、その視点を提案していきたいと思う。