何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

未曾有と想定外

2011-07-31 21:06:35 | Book Reviews
「未曾有と想定外 東日本大震災に学ぶ 畑村洋太郎・著、講談社現代新書2117、2011年7月20日

p.15 未曾有という言葉は「個人的に未体験」という意味で使うような言葉ではありません。それこそ「歴史上いまだかつてない」というような意味で使う言葉です。

p.17 自然ほど伝統に忠実なものはない

p.25 そもそも津波は「波」ではありません。河田惠昭関西大学教授の『津波災害』(岩波新書、2010年)にも、津波は「『高い波』という表現より、『速い流れ』と考えた方が正しい」と書かれています。

p.31 今回は「対抗する」という考え方で行われたものの多くは打ち破られていることが確認できました。それは実際にやってきた津波が、対抗策が想定していたよりはるかに巨大だったからにほかなりません。その一方で、「備える」という考え方に従い、津波警報が発せられたときにすぐに逃げた人は、ほとんどの人が助かっています。そのことは避難所にいた人たちも口を揃えていっていました。

p.36 「リスク・ホメオスタシス理論」 安全になったゆえに高まるリスクがあるという考え方
 どんなに進歩した安全装置を自動車に装備しても、またどんなに道路を改良して交通違反の取り締まりを強化しても「事故率は変わらない」といいます。それは技術の進歩の方向がおかしいとか、安全対策がうまくないということではなく、安全になったために生じる新たな危険というものがあるからです。 #RM

p.72-3 私はここで「防潮堤は必要ない」といった暴論を主張するつもりはありません。それどころか津波対策には、防潮提は不可欠であると考えています。私がいいたいのは、防潮提にすべて依存するような考え方をやめなければいけない、ということです。防潮提の意味合いを見直し、完璧に水の浸入をふせぐためのものではなく、水の勢いを弱めたり、避難のための時間を稼ぐために利用する、という発送で津波対策を見直さなければならないといっているのです。

p.77 完璧な「防災」は不可能でも、致命的な被害にはいたらない「減災」は可能です。これからの対策が目指す道はそこだと思います。 #RM

p.77 完全な高所移転は、今回も実現しないと私は見ています。当初は実現しますが、局所的か、一時的なものになるでしょう。欲得や便利さを求める気持ちが、恐れの気持ちに勝るということは、どの時代のどの場所でも起こっています。これは別にいいとか悪いとかいった問題ではありません。もともと人間はそういう性質を持っているので、判断の方向が最後はどうしてもそちらに流れてしまいがちになるのです。

p.88 彼ら(原子力に携わっている人たち)はこの事故のことを述べるときに「想定内」という言葉をよく使っていましたが、これは津波の話の冒頭に触れた「未曾有」とまったく同じです。曖昧さの中に、物事の本質を隠してしまう危険性のある言葉なのです。

p.91 それは「原子力の専門家」といわれている人たちにもいえます。もともと社会が彼らに期待していたのは、今回のような事故を想定することです。想定するのが専門家の責務だったのです。

p.92 社会がもともと東電に期待していたのは、国の基準をただ守ればいいというものではありませんでした。たとえ規制や基準が及ばない問題が起こったときでも、きちんと対処をして原発を安全に運営することだったのです。 #RM

p.96-7 想定外の事態に対応できるのは、日頃から想定の訓練をしている人だけです。想定内のことだけを考えてきた人には、とうてい対処はできません。
 もちろん「基準や規則、マニュアルに従っているからいいんだ」という態度でいたら、想定外のことが起こったときにきちんと対応できる能力は身につくはずもありません。

p.100 昨今「コンプライアンス」という言葉がよく聞かれますが、じつは「社会の要求に柔軟に対応する」というのが本来の意味です。ところが日本ではなぜか「コンプライアンス」が法令順守と訳されています。私はこれを“意図的誤訳”だと思っています。
 本来、社会が企業に要求していることは、「法令さえ守っていればいい」ということではないのです。

p.102 私は「マニュアルは悪だ」といっているのではありません。マニュアルは作業や製品、サービスなどの質を一定以上のレベルにするのに欠かせないものであると考えています。私がいっているのは、そのマニュアルに極端に依存している状態が危険だということです。それは想定していることにまじめに取り組む一方で、想定外のことは一切考えなくなるので、実際に想定外の問題が起こったときになにもできなくなってしまうからです。 #RM

p.102-3 環境・条件はいつも変化しています。マニュアルをつねに柔軟につくり直すくらいのつもりでいないと、その変化に対応できません。しかし与えられたマニュアルを守ることしか頭にない人には「マニュアルを変える」という発想がありません。そのため想定している中身が実態に合っていなくても従来どおりのやり方が続けられ、大きなトラブルや事故に発展するのです。
 こういう問題が起こる背景には、やはり人間の性質があります。それは「忘れっぽさ」によく似たもので、「見たくないものは見えない」「聞きたくないことは聞こえない」「考えたくないことは考えない」というものです。

p.104 これは先ほどの「聞きたくないことは聞こえない」とは正反対の「聞きたいことが聞こえる」という例です。機長がミスをしたのは集中を欠いていたからではなく、むしろ集中しすぎていたことが原因だと思われます。「このタイミングで飛ばないと出発が遅れて乗客に多大な迷惑をかけることになる」というプレッシャーを感じる中で、自分にとって都合のいい方向へと判断が来るってしまったのです。

p.105 大事故というのは、機長のミスに、なぜか副操縦士も管制官も気がつかずに事態が進行することによって起こります。だからこそ大事故を防ぐには、こういう人間の性質に起因する小さな失敗の情報にもあえて注目することが大切だと私は考えています。

p.113 今回のような大きな事故のケースでは、事故の種になるような複数の要因が、現場の個人、ルール、経営、風土、文化など、いくつかの層にわたって存在しています。そうした要因が複雑に絡んで事故が起こるのです。こうした事故を組織事故といいます。

p.116 どんなシステムでもそうですが、このようにふつうは多重の防護によって、トラブルは起きません。ところが運悪く、たまたまこの多重防護が機能しないことが稀にあるのです。こうしたことはバックアップ機能が弱い組織で起こりがちですが、これは必ずしも個人の努力とは比例しません。一人ひとりは与条件、すなわち与えられた想定内(考えの枠内)で活動を行っているからです。

p.118 しかも周りには「なにがなんでも反対」と主張する原発反対派がいたので、「共通の敵」と「共通の利益」によって共同体の結びつきはどんどん強固になっていきました。共同体の利益にならないことをすると、たとえメンバーであっても、たちまち「村八分」になるような、そんな雰囲気さえあったようです。
 そして「絶対安全」というおかしな考え方は、この中でつくられていきました。その中では想定していることと現実にギャップがあることがわかったとしても、簡単に想定を変えることが許されない雰囲気があったと推察されます。
 私は、原子力村の中の人間でも、「このままでは本当は危ないんじゃないか」と思った人もいただろうと思います。しかし結局そういった人が声をあげることはなかったのではないでしょうか。もしくは黙殺されたのかもしれません。彼らから見ると、危ないという声をあげること自体、原発反対派を利することになり、村の利益に反することになるからです。こうなってくると、危ないことを想定して、いろいろ準備することさえできなくなります。

p.133 想定というのは、環境の変化だけでなく、視点を変えるだけでも簡単に変わります。想定が変化してもなお安全なものにするには、「ここまでやったからもういい」とするのではなく、終わりのない努力を続けなければならないのです。

p.141-2 もともと原発には「本質安全」の思想が決定的に欠けていました。本質安全というのは、仮に事故やトラブルが起こるようなことがあっても、あらかじめ機械の働きをどんなときでも安全の側に向かうようにしておくことで安全を担保するという考え方です。

p.142-3 制御安全というのは、機械やシステムがおかしな動きをしないようにセンサーで監視し、あらかじめ設定してある閾値を超えた場合に危険を回避するための行動をするように指示する仕組みをいいます。
 制御技術に支えられている制御安全そのものは、もちろん悪でもなんでもありません。事故やトラブルを回避するためには、制御技術のようなものは不可欠です。問題なのは、それを「絶対的なもの」と過信して扱っていることです。このような態度でいるかぎり、社会の中に潜んでいる危険を排除することはできません。

p.189 自然は人間にとっていいことと悪いことの両方を与えてくれます。それがいいことだったら恩恵、悪いことだったら災害です。残念ですが、恩恵だけを受け取るのは無理なのです。だから、災害はうまく「すかす」しかありません。

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今日は心をみつめる日。

2011-07-30 21:08:15 | Book Reviews
今日は心をみつめる日。 衛藤信之・著、サンマーク出版、2010年11月15日

p.12 足りないことがあって当たりまえと考え、むやみに幸せを欲しがらず、ありきたりで、ささいなことにも深い喜びを見出す。

p.19-20 ドイツ人は子どもを信用して、親は手を出さず、まず「見守る」ことを優先します。たとえ子どもが失敗しても、それは彼らの特権であり、子どもには成長するために、失敗する権利があると考えるのです。

p.21 成幸をつかむ力とはすなわち、成幸までの失敗に耐える力ともいえます。

p.29 失敗やストレスは不幸の誘因などではありません。それどころか大人になるために必要な経験なのです。悩みや苦しみ、不足や不満は、自分自身を見つめ、鍛えるチャンスとなります。
 「悩みは人生に与えられた宿題」であり、子どもに限らず大人でも、人間はみんな、その宿題を自分で解きながら成長していくのです。

p.32 悲しみを癒す方法はただ一つ。その悲しみを受け入れ、耐えるほかにすべはありません。

p.32 思うようにならない逆境の中で生きることこそ人生の本質である。だから、悲しみや苦しみの克服は、まずその現実の苦しさを受け入れることから始まる。

p.32-3 ここでいうあきらめとは、私たちがふだん使っている「断念する」という意味の後ろ向きの言葉ではありません。人間の力ではどうにもならない事実を「明らかに知る」という意味です。「明らめ」です。

p.38 「人間が不幸なのは、自分が幸福であることを知らないからだ」
 だから、私たちが不幸を感じるのは物事の暗い面にしか目を向けていないからなのです。逆にいえば、物事の明るい面に目を向ければ、それだけでその人の心に幸福の光が射しこんでくる。幸せと不幸のどちらに焦点を当てるかによって、私たちの人生の色合いは劇的に変わってくるのです。

p.41 いまの自分を愛せない人はかならずといっていいほど、自分の過去を憎んでいるということです。反対に、幸福な人はどんなに嫌なものであれ、想い出したくないものであれ、自分の過去を受け入れています。愛さないまでも、すべて「いま」へたどり着くために必要な事柄であったと過去を認めているのです。

p.65 なるほど過去から見れば、人間はいまがいちばん「老い」ています。しかし、未来から見れば、いまがいちばん若い。だから、何をするのにも遅すぎることなどないし、いまを精一杯、楽しまなくては損だといいたいのです。

p.82 毎日は無理としても、ときどき「今日が人生最後の日だ」と思って一日を過ごしてみたらどうでしょうか。今日で人生が終わる、次の瞬間には命が尽きる。そう仮定して、できる限り悔いが残らぬよう、いまできること、すべきことをやれる限りやってみるのです。

p.97 平凡こそが非凡。

p.133 愛されたかったら、自分から愛さなくてはならないのです。

p.141 その健全な離別感を阻害する要因は何でしょうか。それは、相手に過剰なまでに見返りを期待したり、相手に度を過ぎた所有欲を抱くことです。「与える」とは反対の、「求めすぎる心」です。

p.143 「なぜなら、相手には相手の現在まで生きてきた人生がある。相手のことを理解しようとする努力を始めたとしても、自分のことが理解されないと相手に苛立ちをぶつけてはならない。相手に自分の欲求を求めつづけるならば、やがて愛情は憎しみへと変わるだろう。愛とは、どこまでいっても自分とは違う相手を知りたいというところに存在するからだ」

p.145 自分の心の安定も不安定も、喜びも苦しみも、すべて相手の言動しだいになってしまう。その意味で、その人は他人の愛情の「奴隷」になっているのです。
 奴隷にできることは、服従か反乱しかありません。だから、求めれば求めるほど、相手の言動が気になり、それに振り回されてしまう。なんと不自由で、寂しい心の状態なのでしょう。

p.148 自分を叱咤する以上に、もっと自分を慰めてやりましょう。自分を嫌うヒマがあったら、自分をもっと愛することに心を注ぐべきです。
 努力は大いにするべきです。でも、それがうまくいかなかったとしても自分には価値がないといってはダメなのです。

p.203-4 心理カウンセラーとして、日本の未来をどうして不幸でたよりなく感じるのか、その原因を考えてみました。それは、いままでの時代の価値観である「幸せ」とは、「経済力と物の豊かさ」なのだという信念です。盲信的にそう信じているのです。

p.206-7 この社会は、産業革命以降、経済と物質の豊かさを追求してきました。それが、この時代の根底を支えています。古代ローマが富と快楽への追求に片寄って滅びたように、私たちの文明も価値観を変えなければ同じ道を歩むかもしれません。これからは、「経済」や「物」で満たす時代ではなく、なにげない日々の生活の中で小さな幸せを発見する能力を開発し、個人、家庭、地域、国家、地球を豊かな心で満たす時代だと考えています。

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なぜ、はたらくのか

2011-07-29 22:33:42 | Book Reviews
「なぜ、はたらくのか 94歳・女性理容師の遺言 加藤寿賀・著、主婦の友社、2010年11月30日

p.35 その与えられた仕事を、「自分の運命だ、天職だ」と思えるかどうかでその人間の価値が決まると思うんです。

p.39 そうやって自分の身についたものは、自分だけのもの。人からもらうこともできないし、人にあげられるものでもない。
 仕事ってものは、経験と技術。どんな仕事でもそうです。その技術を身につけるには、毎日の積み重ねしかありません。とにかく数をこなすことしかない。そうやって身についたものは、自分を絶対に裏切らないんです。

p.44 ただ、何でもお客さんの言う通りにすればいいわけじゃありません。
 理容というものは、髪の毛の性質を見極めて、その理に従って整えることだから。無理に美しくするようなことはできないんです。
 もちろん、言う通りにしているだけなら簡単だけど、お客さんのためにならないことならできません。そういう姿勢でいたから、こちらの腕も磨かれた。お客さんの要望を断って切らせていただくんですから、「床屋さんの言う通りにしてよかった」と思ってもらえるものにしなくてはいけない。

p.48 並んでも来てくださるお客さんを「当たり前」とか、「混んでいるから後で来ればいい」なんて思っていたら、すぐにお客さんは離れてしまったと思う。

p.51 はたらくには、我慢強くやり通す覚悟が大事。苦しいことから逃げて楽な道を選ぶと、結局はもっと苦しいことに合う破目になる。
 苦しいことから逃げないで、立ち向かっていくこと。そうすれば、苦しい道を通っただけ、幸せを得られるんですから。

p.58 自分と合わない上司、高飛車な取引先など、頭を下げたくない相手はごまんといますよね。そんなときは、自分が誇りを持っている仕事、頑張っている仕事に頭を下げるって考えるんです。

p.68 「何かあったら、これは大きな嵐に遭ったと思うんだよ」
 このまま憎しみを抱えたまま生きていても、つらいだけ。憎しみと恨みだけの人生になってしまう。

p.92 物やお金じゃありません。思いやり、人のために尽くすという精神の尊さは、見えない財産として人さまの心に残すことができるのです。

p.93 海に満潮と干潮があるように、人生には楽しいことがあったり悲しいことがあったり、それには忍耐も必要なのだと。「世の中、いいことばかりではない。だから『運・根・努』が大切。自分の心を大きくして、何ごとも我慢できる人になりなさい」

p.103 何かいざこざがあるときって、「私がよくて、あなたもいい」と思っていることが多いんです。それって、やっぱり何か足りない証拠です。「先ずは自分がよくなくては」というエゴが勝つから、悪いことを引き寄せる。
 「あなたがよくて、私もいい」そう思うようにしてからは、波風が立つことが少なくなりました。「自分がよくて、あなたもいい」は誰でもやれることなんです。「あなたをよくするために、私もよくならなくては」という思いを持って生きなくてはいけません。

p.125 運がいいとか悪いとかじゃなく、自分は「生かされている」のです。そう思ったら、いろんなことがありがたい。ありがたくてたまらない。お金が儲かったとか、遊びに行って楽しいとか、それはおまけみたいなもの。

p.127 「このくらいですんで、おかげさま」
 そう感謝の気持ちを持てば、どんな困難に直面したとしても自然と道は開けるものです。

p.160 いただくお金の多い少ないで人間の価値が決まるなんてことは、絶対ありえないのです。いただいたお金でどれだけ真っ当に生きるかで、その人の価値が決まるのです。

p.167 だから「願いは叶わない」。でも、「思いは通る」。
 「どんな悪いことでもいいほうに取りなさい」って言いますよね。それが「思いは通る」になるのです。

p.174-5 怒るは、怒る側の感情が入っている。叱るは、自分の感情を入れずに厳しく教えること。
 でも、叱っているときは、教えよう、諭そうとしているので冷静です。
 叱るときに注意したいのは、表面だけを見て叱ってはいけないってこと。相手がどうしてそんなことをしたのか、やったことを悪かったと思っているのかをよく見て、本人のためになるように叱ることです。相手の心に通じる叱り方をすれば、叱られたほうも恨んだりしないのです。

p.180 人間は、どうしてつらいとか苦しいとか感じるのか分かりますか。それは、「自分が、自分が」という気持ちがあるからです。「自分」というものを捨てて、運命を素直に受け入れられるようになれば、もうつらくも苦しくもなくなるんです。

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天使になった男

2011-07-28 23:01:58 | Book Reviews
「天使になった男 NEVER FEAR, NEVER QUIT ジョー・タイ、桜田直美・訳、ディスカヴァー、2002年11月15日

p.32 「この臆病な嘘つき(恐怖がもたらす落胆した状態)を退治するには、強い心と決意をもって立ち向かわなければならない。この嘘つきは、事実と希望を、絶望という霧に包んできみの目から隠したがっている。恐怖に耳を貸してはいけない。恐怖に立ち向かうんだ」

p.36 「ポジティブ・シンキングとは、何かが実現すると信じ、積極的に働きかけることだ。気休めの考えとは、実現するのを期待するだけで、何もせずただ待っていることだ」

p.37 「恐怖の牢獄から逃れる唯一の方法は行動だ。ただ待っているだけでは、道は開けない」

p.39-40 恐怖それ自体は、人を傷つけることはできない。なぜなら、実在するものでさえないからだ。恐怖には武器が必要だ。そして恐怖がもっともよく使う武器は、パニックだ。パニックとはただ単に、恐怖に対して理性的な反応ができなくなっているだけだ。そして多くの場合、パニックはただの間違った反応では終わらない。パニックを起こすと、まさに恐れていたことが現実になってしまうんだ。

p.45 恐怖を克服することは難しいかもしれないけれど、問題ならいつでも解決することができる。恐怖に名前をつけたら、それはもう恐怖じゃない。解決できる、ただの問題になるんだ。

p.51 恐怖は、自分と違う人を嫌う。いっしょにいて少しでも居心地が悪いと感じる人、自分の考え方や意見に疑問をはさむような人を、退けようとするんだ。そして、きみの恐怖がそういう人たちを退けると同時に、彼らの恐怖もまたきみを退ける。するとあっという間に、ただ違う人というだけじゃなく、嫌いな人になってしまう。

p.55 息をしている限りは、まだすべてを失ったわけじゃないんだ。

p.61 「恐怖とは、たくさんの恐ろしい明日の中で生きることだ。まるでその明日が絶対にやってくるかのように考えている。勇気を持つとは、すべての明日を締め出し、自分の気持ちとエネルギーを、すべて今日というこの日だけに注ぎ込むことだ。絶対に確実なものは、それしかないのだから」

p.71-2 「信じる心があれば、恐れるものなどなにもない。人生には意味があると信じ、そして自分の生きる目的を信じる。すると、恐怖はただの警告になる。まだ挑戦する準備ができていないと教えてくれるんだ。恐怖を支配すれば、それはきみの味方になる」

p.79 「ぼくはどこでこんなに道を外れてしまったんだろう」
 「それは間違った質問よ。正しい質問は、どうしたら元の道に戻れるか、でしょう?」

p.85 難しい事業はすべて、その始まりにとても多くの情熱と楽観主義を必要とする。そのような難しい仕事に取りかかろうとしている当事者はすべて、合理的な説明がつかないような情熱をもたなければならない。しかしながら、その難しい事業を成し遂げる過程で、予想していなかった困難に直面する

p.96 障害が目に入るのは、目標から目を離したときだけだ

p.114 なんでも自分ひとりでやろうとしないことだ。誰かに助けてもらえ。

p.120-1
 ・大切に思う気持ちが勇気の源。
 ・勇気があれば真剣に取り組める。
 ・真剣に取り組めば、どんなことでも耐え抜ける。
 ・ねばり強さが変化をもたらす。

p.121 恐怖に勝ち、あきらめない。

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問われたのは手法ではなく体質

2011-07-27 22:46:10 | JR西に学べ
<JR西訴訟>「日勤教育」は裁量逸脱 大阪地裁が賠償命令
毎日新聞 7月27日(水)13時18分配信

 ミスなどをした運転士らに対するJR西日本の「日勤教育」は人権侵害で違法として、運転士ら約260人がJR西に1人当たり100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、大阪地裁であった。中村哲(さとし)裁判長は、原告のうち61人が受けた日勤教育で、JR西が裁量を逸脱・乱用したと認定し、計620万円の損害賠償の支払いをJR西に命じた。

 日勤教育はJR福知山線脱線事故の背景とも指摘された。中村裁判長は「JR西は必要に応じて教育に関する権限を行使できる」と判断、日勤教育そのものの違法性は否定した。一方で、一部の原告が受けた日勤教育が「期間が長すぎ、賃金面で過分な不利益を与えた」「期間や内容の面で不必要な精神的負担を科した」などと認定し、61人について1人5万~30万円の賠償をJR西に命じた。

 原告らは、JR西日本労働組合の組合員ら。日勤教育の実態が、トイレ掃除や草むしり、たばこの吸い殻拾い▽「株式上場について」や精神論など、ミスと関係がないテーマのリポート作成--などだったと訴えていた。

 中村裁判長は判決文の最後で「脱線事故から5年以上経過したのに、原告らとJR西は過去の日勤教育について訴訟で争いを続け、安全性向上などの議論が進んでおらず、憂慮すべき事態だ」と所見を示した。さらに「過去の日勤教育に関する不毛な議論を続けることなく、脱線事故で損なわれた信頼を取り戻してほしい」と双方に呼びかけた。【坂口雄亮】
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 福知山線の脱線事故がなければ日勤教育はここまで公然とならなかったかもしれないし、問われることなどなかったかもしれない。大企業が、当然と言わんばかりに、人格を踏みにじるような行為を平然と行なっていたのだ。パワハラを通り越しているようにすら思われる。

 精神的苦痛を考えたら、そこで受けたさまざまな言葉や指示命令に対し、5~30万とは査定が低すぎるように思われる。マルがひと桁違うでしょ、と思う。

 日勤教育の実態は、屈辱的なペナルティをもとに再発防止を図ろうとしたのだろうが、人格無視をされなければならないような問題など、いったいあるのだろうか。それとも若かりしころ、日勤教育を受けたことで、今度はそれを与える番だなどと、悪しき伝統を引き継いだのだろうか。

 問題解決の手法として、あるまじき行為であることが平然と行なわれ、異を唱えることができない体質のJR西日本であることが露呈した。上層部が知らなかったはずはない。上に立つ者の見識も疑われるというものだ。内部告発も難しかったのだろうか。

 日勤教育など、誤りの手法だ。それが行なわれてきた体質、是と考える価値判断が間違いであると判定されたと認識すべきだろう。




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人生の「師匠」をつくれ!

2011-07-27 21:27:39 | Book Reviews
『人生の「師匠」をつくれ!』 中村文昭・著、サンマーク出版、2008年5月30日

p.3 「儲かったら、そのお金は『何のために』使おうと思ってますか?」

p.31 人間の悩みの大半は他人との比較ですから、人を意識している限り、悩みというのは解決しません。

p.37 できない理由を言わない。今、できることをやる。

p.45 「いいか中村。やる気と情熱がある相手には、いくら厳しいことを言ってもいい。どんなにきつい注意でも、素直に伸びようとしている人間にとっては、肥やしになる。だけど、やる気がない相手に説教をすることだけはいかん。その時点で、相手はおまえから背を向けて、どんな話も聞かなくなってしまうぞ」

p.155 「社長さん。社員のみなさんは、あなたの鏡です。鏡を見て、顔が黒く汚れていたら、鏡を拭きますか? いくらゴシゴシ鏡ばっかりこすったって、永遠に汚れはとれません。普通は鏡を見て、顔が汚れていると気付いたら、まずは自分の顔をざぶざぶ洗うんじゃないでしょうか」


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「ありがとう」が幸運を呼ぶ

2011-07-26 22:04:13 | Book Reviews
『「ありがとう」が幸運を呼ぶ』 矢島実・著、パレード(mag2libro)、2008年5月14日

p.39 ただ、できることなら苦しいことは少ないほうがいいですよね。それには苦しいときほどネガティブな言葉をつかわないことです。「この苦しみはやがて終わり、楽しいことが必ず起こる」と信じて、苦しいと言わないことです。

p.43 しかし痛みや苦しみを抱えていては、運は開けません。運は明るく健康で楽しく生きている人のもとへ寄ってくるからです。

p.44 言葉には言霊があって、強い想いを過去完了形で口にすることで、その想いが実現するからです。心の痛みも同じです。心の痛みというのは場合によって、体の痛みよりつらいものですが、それをこらえて感謝をするのです。

p.49 あなたが孤独を感じているのなら、今日から誰かの話をよく聞いてあげてください。愛情を注いでください。そうすれば、あなたの周りにはきっと大勢の人が集まって来るでしょう。

p.51-2 運を良くするには、まず怒るのをやめましょう。イライラしないでください。つらそうな顔もダメです。運が逃げてしまいます。ため息もやめましょう。
 だから、怒りっぽい人は今から怒るのをやめましょう。しかめっつらをやめましょう。眉間にシワを寄せるのをやめましょう。心に怒りが湧いてきたら深呼吸をして、「ありがとうございます」と口に出してみましょう。心がだんだん穏やかになってきます。

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福島原発メルトダウン

2011-07-24 18:41:28 | Book Reviews
FUKUSIMA 福島原発メルトダウン」 広瀬隆・著、朝日新書298、2011年5月30日

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俺の考え

2011-07-23 23:44:47 | Book Reviews
俺の考え 本田宗一郎・著、新潮文庫、1996年5月1日

p.29 夢を持つことのできる人は、信用のある行ないをする人にのみ、約束事を守れる人にのみ与えられた特権である。そういう人はカネのことはいわないでも自然とできてくる。

p.65 「果報は寝て待て」ということわざがあるが、あれは「果報は練って待て」で、反省して待つことだ。

p.93 こう考えてくると「なんいしろ値段を安くしてあるのだから、少しくらい性能が悪くてもガマンしてもらわなければ・・・・・」という考え方は絶対に成立しないことがわかるだろう。
 お客は金をはらった以上、商品に最上の品質を要求するものだ。だから値段を安くするためには性能を犠牲にしてはいけない。どうしてもその値段で性能が出せなければ、値段を高くすればいい。それでもほんとうによければ、お客は満足するし、売れていくのである。 #generic

p.99 その業種の特性というものがあって、適正な人数というものがあるはずだ。その人数をこした場合には、パーキンソンの法則というものがいやでも応でも入ってくる。
 それを防止するのは何かといえば、これは個人個人である。自分の考え方、自分の意思、自分の個性において働く。そして、命令を受けとったら、自分が理論的に納得して働いているかいないかということが非常に問題だと思う。その企業の起き差が適正であっても、個人個人が理論的に納得の上で働いておらなければ、これは適正とはいえない。ある大きさをこすと、そういうものが比較的出やすくはなるけれども、しかも大きくなったからといって必ずそれが出るとは断言できないはずだ。

p.109 特に指導者の場合には、町の時計より五分進んでなくてはいけないという感覚が必要なのだ。といって、これもまたあまり進みすぎてもいけない。

p.120 がいして技能だけを大事にする向上は、上の人がアイデアを大事にしない向上が多い。その向上の経営はおそろしい。

p.152 企業の存続はいかにその企業の中に人材をみつけるか、というところにある。いい人材をみつける能力のある人が上にいさえすれば企業全体が上がってみんな幸福になれる。それぞれのトップに立つ人が部下を見る判定能力がないと、企業は不平が多くなってすたって、そしていつも誤差を起してしまうのじゃないか。

p.166 働くということは決して遮二無二動くということではない。個人の働きというものは知れている。人をしてその最高の性能を発揮させることが大切な時代なのである。

p.183 経営の主体は、人間であって、金や組織はそれに奉仕すべきものである。金をふんだんに持っている大企業は万能であるという考え方は、一世紀前のマルクス主義と同じ考え方で、もしそれが真理ならば、今日のソニーや私の会社はあり得なかったであろう。


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日本人の成功法則

2011-07-22 22:32:15 | Book Reviews
からに語る 日本人成功法則」 神田昌典渡部昇一、李白社、2010年12月18日

p.3-4 「歴史」と「成功法則」とは一見関係ないように思えるが、現在のような転換期には、歴史の変革を見抜く力こそが、社会的に直結する。「成功法則」といえば、紙に願いを書いてみるとか、口ぐせを変えるとか、自己催眠をかけるとかというテクニカルな情報を思い浮かべるだろうが、歴史的な転換期において、こうした表層的な成功法則は、逆に足を引っ張ることになるだろう。なぜなら、あと数年で消え去っていく価値観のもとで、あなたが成功を収めたとしても、時代が移ったとたんに、逆に戦犯と見なされてしまうからだ。
 それでは転換期に生きる日本人にとっても成功法則とは何かといえば、この時代に生まれてきた自らの「命の意味」を知ることにつきると思う。そのために必須なのが、より長い時間軸で、自分と社会を位置づけるフレームワークである。

p.22 共産主義(社会主義)社会はあれこれ計画を立てて、政府が「こうしろ、ああしろ」といいます。すべて命令どおりにやらなければならない。それに対して、自由主義社会は「これこれのことはやってはいけない」とだけいいます。逆にいえば、禁止されている以外のことはやっていい。これが自由主義の精神であり、だからこそ、そこに夢も生まれるのです。

p.31 自分でこれは重要だと思うことがあったら、それを息長くつづけること。地道にやりつづけていれば、必ずや天の一角からロープが垂れてきます。そういう期待を抱いて、何年かかるかわからないけれど、やりつづけること。そうすれば必ずや「運」は開けます。

p.39 私を含めて多くの人はなにか辛いことがあると、「この辛さが永遠につづくのか」と思ってしまいがちです。そして、ますますネガティブなことばかり考えるようになってしまいます。
 「いまはこういう時期なんだ」と思い定めて、よけいなことは何も考えない。「辛いのは仕方ない」と思って諦め、とにかく目の前の仕事だけをこなしていきます。すると、自分で思っていたよりも大量の仕事を処理し終わっているだけでなく、なにかポーンと次元が変わっていることがあります。

p.88 なぜ嫉妬するかといえば、自分もそのようになりたい気持ちがあるからです。ですから、そんなときには、無理矢理でも嫉妬心を抑え込みます。なぜなら、嫉妬することで、そのような可能性をもっている自分自身も否定してしまうことになるからです。嫉妬心が湧いてきたときには批判するのではなく、自分自身への可能性にフォーカスするようにします。

p.104 私のみるところ、事業モデル自体を変革していかないと、ほとんどの中小企業は次の時代に移行できないと思います。したがって、景気が回復するのを待っていても仕方がないわけです。

p.153 いまは「智恵の時代」です。
 情報をもっている者が勝者だった情報化時代を経て、現在はひとりひとりがもっている智恵や感性やインテリジェンスをどう活用するか、ということがものすごく重要になっています。

p.156 ひとつのサイクルが閉じ、次のサイクルに向かうときは通常、「創造のための破壊」が行われるといわれますが、私が考えるイメージは「手放す」というものです。破壊をするというより、手放す。
 では何を手放すのかといいますと、機能しなくなった価値観です。それを手放すことによって、私たちは新しい価値観に上手にシフトしていくことができるのではないかと思います。

p.212 メンターとの出会いについていえば、渡部先生は先ほど、「運」とおっしゃいましたけれど、お互いの「縁」というようなものもあるように思います。その意味で私は、メンターというのは、探すものではなくあらわれるものだという考えをもっています。

p.216 成功・不成功の分かれ目は、ひとつには、「自分はこういう人生を送りたい」というイメージをもっていたか、そうでなかったか、というところにあるように思えてきました。

p.240 知というのは先生から生徒へと一方的に伝えられる情報ではなく、先に死んでいくものが後に引き継いでいく愛情であるということです。

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原発のウソ

2011-07-20 21:38:55 | Book Reviews
「原発のウソ」 小出裕章・著、扶桑社新書094、2011年6月1日

p.70 被曝のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、しきい値はない。最小限の被曝であっても、人類に対して危険を及ぼす可能性がある。こうした仮定は「直線、しきい値なし」モデルと呼ばれる。

 「しきい値」(閾値)というのは、症状が出始める最低限の被曝量のことです。つまり、「この量以下の被曝なら安全ですよ」という値です。低レベルの被曝は人体に害がないという考え方は、この「しきい値」が存在するという前提で成り立っています。

 しかし、BEIR報告が結論づけているように、そんなものは存在しません。

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どんな夢も必ず叶うたった1つの方法

2011-07-19 21:56:11 | Book Reviews
「どんな夢も必ず叶うたった1つの方法 夢に挑戦する4人の真実の物語 福島正伸・著、角川書店、2011年7月10日

p.28 私たちが売上を決めることはできません。売上を決めるのはお客様なのです。私たちにできることは、お客様に価値を提供することです。お客様が“まさか、ここまで!”と驚き、感動するほどの商品やサービスの価値を提供するんです。

p.28-9 プレゼンテーションで、もう一つ大切なことは、事業が成功する理由です。それは、資金力や予測といったものでなく、あきらめない姿勢です。

p.29 さらに、夢に挑戦する人は、孤独であってはなりません。どんな時でも、支えあえる仲間がいっぱいいて、いっしょに感動を味わいながら、社会をより良く変えていくのです。

p.43 大変な時こそ、自分が成長できるチャンスです。だから、何か問題が起きたら、その時はまず何よりも先に『チャ~ンス!』と言いましょう! どんなチャンスになるかは、後で考えればいいのです。チャンスにならない出来事はありません。

p.79 つらい過去がある人ほど、本気になれる。その過去にこそ、その人の使命があるんですよ。過去と未来はつながっているんです。

p.193 「説明や説得では人は動かない。感動と共感でしか人は動かない」

p.193-4 それともう一つ、感動と共感のために大切なことがあります。それは、「あきらめない理由」です。どんな困難や問題が起ころうとも、どんなに時間がかかろうとも、それらを乗り越えて、夢を実現することができる自分だけの理由を明確にするということです。つまり、自分の過去の体験や感性、人生観と、これからやろうとしている夢をリンクさせるのです。
 「あきらめない理由」とは、言い換えれば「自分でなければならない理由」です。

p.196-7 私は、「制約条件」は「成長条件」だと思っています。夢を叶えるということは、厳しい環境の中で道を切り開いていくことであり、それはアントレプレナー(自立型人材)になることです。

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不景気でも儲かり続ける店がしていること

2011-07-18 18:50:51 | Book Reviews
「不景気でも儲かり続ける店がしていること」 米満和彦・著、同文舘出版、2011年5月2日

p.45 店を構えて商売をしている以上、あなたには売上げを上げる必要性(責任)がありますが、反則活動は「売り込む行為」ではありません。

p.46 あなたがすべきことは、あなたのビジネスを通して、地域住民やあなたの顧客の生活を豊かにすることです。
 販促活動・・・・・とくに新規客獲得活動の場面では何をすればいいのかと言うと、あなたの店や商品・サービスに関する情報をお知らせし、認知してもらえばいいのです。つまり、知ってもらうことです。

p.47 キャッチコピーひとつを熟考し、十二分に魅力的な商品を揃え、お客様が喜ぶプレゼントを準備したうえで、「さあ、決めるのはあなたですよ!」と手を広げるのです。
 「買ってください広告」にはどこか悲壮感が漂い、そもそもあまり売れていない店という印象を与えますが、「こだわりの商品を揃えました。買う・買わないはあなたの自由です」と構えられるとそれが魅力となり、消費者にとってさらに購買意欲が高まっていくのです。

p.48-9 知っているけど実践しない人(店)が圧倒的に多い。知っているから実践しない人ばかり。

p.50 個人接触には注意すべきポイントがあります。それは、熟成期間です。

p.52 単なる「売る人」と「買う人」ではない、特別な関係。両者の間に、ほのかな信頼関係が芽生えるイメージです。そして、その後「ほのかな信頼関係」を絶対的なものにするために行う施策こそが、個人接触なのです。

p.66 広告は、大きく分けて2種類のものが存在するということです。それは、「継続集客ツール」と「短期集客ツール」の2つです。
 そして大切なことは、継続集客ツールと短期集客つーつの2種類の存在を理解し、バランスよく導入していくことです。短期集客ツールのほうが高い反応を示す(短期ではあるが)ため、つい優先しがちですが、それではいつまで経っても店の武器には増えません。

p.72 (集客のための仕掛けの)ぞれぞれは小さくても複数の仕掛けを用意すればするほど、経営リスクが軽減されることを意味します。
 また、複数の仕掛けを同時並行的に実施していると、予期せぬ出来事が起こる可能性が高まります。

p.77 「新規客獲得・10の仕掛け」を構築する際は、一時的な結果だけで判断するのではなく、ひとつの方法を最低でも半年以上継続したうえで、取捨選択していくようにしてください。より強固な「新規客獲得・10の仕掛け」を構築できるようになることは間違いありません。

p.86 お客様の個人情報さえ聞き出すことができれば、販売促進の50%は成功したようなものです。なぜなら、何度でも挑戦できるからです。
 初来店で5000円だけを手に入れるのか、その後固定客化して100万円客に育てるのかは、初来店時に顧客情報を聞くか聞かないかにかかっているのです。

p.90 大手(企業)の魅力である品揃え・価格はモノ(商品)にまつわる魅力です。つまり、ハード要素です。店や商品の魅力には、ハード要素とソフト要素の2種類がありますが、大手が打ち出す魅力のほとんどすべてが「ハード要素」です。では、「ソフト要素」とは何かと言うと、人やこだわりにまつわる魅力です。

p.101 消費者は、何か商品を購入するとき、まず最初に「この店(人)は信頼できるか?」と考えます。ちょっと怪しい店や人からは絶対に買いません。

p.110-1 (ニュースレターの)魅力的なトップコンテンツを作るためには、どのような内容の文章を書けばいいのかと言うと、一番のおすすめが「人」に関するコンテンツです。内容は、私生活に関する話や失敗談、感動した出来事などを綴りましょう。

p.119 (ニュースレターの)全体デザインとして目指すべきは、一見して「楽しそう」と感じられるようにすることです。

p.122-3 その他のコンテンツは、「今月の占い」や「四コマ漫画」「雑学コーナー」などのコンテンツを指します。店とは直接関係ないコンテンツですが、お客様が「楽しい」「役立つ」と感じるコンテンツを掲載するようにしてください。

p.127 お客様を喜ばせたいと思うのであれば、なるべく「楽しい話」を提供すればいいのです。そうするために必要なことは、あなた(やスタッフ)自身が楽しんで取り組むことです。「創業時の決意」の項で説明した通り、心が躍動した状態で書く文章には不思議な力が宿ります。

p.138 感動とは、お客にとって「予想以上」の何かが起こったときに湧き起こってくる心の状態を言います。

p.146 人は、「あなただけ特別である感」を与えられるとうれしくなるし、そのことを長期間にわたって覚えてくれていると、その喜びはさらに増大します。つまり大切なことは、「特別感」と「時間差の活用」という2つのキーワードです。

p.167 「経営において最も大切なことは何ですか?」と問われれば、私は迷わず「顧客視点」と答えます。

p.184 会話のテクニックや豊富な知識を持たない新人スタッフでも、一所懸命コミュニケーションをとるために話しかけてくれるスタッフに好印象を抱きます。会話が下手でも、そこに熱意が感じられれば、お客様のほうから会話をうまくリードしてくれるかもしれません。

p.185 また、繁盛店の共通点のひとつに「利便性」があるます。それは、注文したいときにはすぐに声をかけられる仕組みであったり、個室の温度が暑い場合は、目の前にリモコンがあります。何気ない気遣いですが、そんな小さな気遣いの積み重ねが、「何だか居心地のいい店」と印象づけられるのです。

p.188 世の中に「楽しく稼ぐ」方法がないのであれば、残る方法は努力しかありません。
 コツコツと一人ひとりのお客様に触れ、お客様を積み上げていくしかありません。つまり、お客様との絆を築いていく、ということです。


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斎藤一人の道は開ける

2011-07-15 17:27:07 | Book Reviews
「斎藤一人の道は開ける」 永松茂久・著、PHP文庫、2010年11月18日

p.27 だって、人はみんあ自分の何かを売って生きているんだよ。
 それって、どういうことかというと、お客さんがいるということ。目の前に人がいるから売れるんだ。いなければ、どんなすごいものだって売れないだろ。だから人様に気を使い、目の前にいる人に喜んでもらうことが成功の秘訣なの。

p.30-1 そうやって自分の考えにしがみつくのを「我」って言うんだよ。でもそのうまくいかない考え方のままじゃいつまでたっても新しいものは入らないよな。
 一番大事なのは素直さなんだ。いってみれば、「指導される力」だな。おまえに一番欠けているのは成功方じゃない、「指導される力」だよ。

p.46-7 店をやるにもサラリーマンやるにも、また先生やるにもな、まず人間として魅力がなくちゃいけないんだよ。
 つまり商売は何をやるかじゃなくて、誰がやるかなんだよ。

p.50-1 魅力ってのは「マタ」だよ。「また会いたい」「また行きたい」「また聞きたい」これしかないんだよ。その「また」を追求しながら自分を磨きあげていけば、どんなことでも成功するんだよ。

p.54 魅力の法則その1。人を幸せにする人は魅力が上がるんだよ。人から幸せを奪う人は魅力がなくなるんだよ。

p.56 「人が自分に何をしてくれるか」じゃなくて「自分が人に何ができるか」を考えれば、人間の魅力って必ず上がるもんなんだよな。

p.65 女の人にはお金がかかっているんだよ。ものすごく親が金をかけたんだってわかっていなきゃダメだよ。この女の人はすごい金額なんだって。それが自分についてきてくれたんだっていう感情がみんなないんだ。

p.69 魅力の法則2つ目は自信だな。商売がうまくいかないのは、実力がないんじゃないんだよ。自信なさそうにしているから、うまそうに見えないんだよ。

p.73 魅力の法則その3はギャップ。自信があるのに威張らない。強い人なのに弱い人を大切にする。それが本当のサプライズになり魅力になるんだよ。

p.77 店をいっぱい出すのもいいけれど、人がわざわざ訪ねてくる店を僕は目指そうと。


p.84 出会いっていうのはな、何も遠くの人に会いに行くことなんかじゃなくて、日常で目の前にいてくれる人、来てくれる人を大切にした時に向こうからやってくるものなんだよ。

p.85-6 まあ、自分より成功した人と出会えば知識はたしかに増えるな。でも、それぐらいなら本を読むだけで十分なんだよ。目の前の人に喜んでもらおうと本気で付き合っていくなかで人は考え方をあらためたり、いままでの生き方を変えながら成長していくんだよ。

p.87 スタッフたちが満足して「この店のために」って働いてくれて、そして来てくれたお客さんが満足してくれれば、今度は友だちを連れてまた来てくれるんだよ。ちょっと商売がうまくいくと、さらに大きくしようとして、右にならえで経営学ばかりやったり、成功者と会いたがったりに夢中になっちゃう人って多いんだけど、そうして一番大切なスタッフやお客さんのことを忘れちゃうんだよ。

p.92 社長が一番喜ぶことを一生懸命やること、つまり陽なた家に来てくれる人を全力で大切にしていくことが、みんなの一番のお客さんである社長を喜ばせることにつながるんだ。

 社長がお客さんを全力で大切にしていくことに最大の関心があり、使命だと感じていればの話だ。金儲けや自身の地位確保のために、その手段として客とトラブルを起こさないようにしようとする社長を喜ばせることではない。

p.97 心を喜ばせるのは心だよ。

p.101 いま目の前にいる人が幸せになったら、自分も幸せになれるんだよ。ただ一つだけ間違えちゃいけないよ。人の幸せのために自分を犠牲にしちゃいけない。みんなのために自分を虚しくするんじゃないんだ。

p.115 小さな目標を実現していくことがじつは成功なんだよ。

p.124 「すごい」地獄。人からもっと「すごい」と言われたいがために物や地位に固執する地獄。すごい、すごいって、すごいを目指して転落する地獄なんだ、。

p.134 だから仕事でも何でも自分がやっていることの意味が見えていると、しっかり働くし、おのずから光ってくる人がほっておかなくなる。そうすれば必ず道が開けるんだよ。だから使命感を持つことってとっても大切なんだよ。

p.145 でも、本当に勝つ人なら、そのお店のアラじゃなくて、「この店がお客さんを喜ばせるものって何なんだろう」ってそう思ってさがすんだよ。アラさがししたら、そのときは気分がいいかもしれない。けど、それじゃ進歩しないよ。相手のいいところを一つでも見つけ、それを学んで持ち帰る。そして、さっさとやるんだ。そういう素直な姿勢があれば、いまは負けてても、やがては必ず勝てるようになる。

p.157-8 自分の劣等感に気づくだろ。そして、これが神様に与えられた自分なんだ、これでいいんだと感謝して、自分の道を一生懸命に生きる。そうすれば(劣等感は)自然と解消するよ。これが唯一の解消法。

p.159 ようするに現状を一つも変えず、いまのままで幸せ。そう思う努力が大事なんだよ。現状を変える努力じゃないよ。現状のままで、幸せになる考え方をするのがコツなんだよ。

p.177 優秀な人間を少数集めたからって、少数精鋭じゃないんだよ。どんな人間でもいいから、少ない人数で働いてると、みんな精鋭になっちゃう。

p.180 まわりの他人が思わず応援したくなる、それが他力の意味なんだよ。

p.187 人の幸せは、考え方の問題だ。どんな状況にいても人は考え方で幸せになれる。逆にいえば、不幸だって同じだろう。どんな恵まれた環境にいても考え方が不幸なら、幸せにはなれないということだ。

p.192 自分が信念を持って自分を変えると、まわりも変わりだす。自分を変えずに相手を変えようとすれば、地獄が始まる。

p.222-3 「下に降りるってどういうことですか」
 「教えることだな。いま、自分にできることを一生懸命やって、それで学んだことを今度は教えるんだよ。下の人たちを引っ張りあげる。すると層が広がって、ピラミッドみたいなものができあがっていく。これは頑丈だよね。そういうやり方もあるんだ」

p.228 天はじっと見ているよ。これは本当だよ。

p.231 道にはみんなあるんだよ。苦労もあるよね。上へ行く坂道だもの。自分が幸せになるって大変なんだよ。けれど、その苦労が山ほどある中でも幸せと思い、機嫌よく生きられる。ああ楽しいねとか、こんにちはとか、明るく生きている人は必ずいいほうの道へ行くよ。ふてくされている人は、必ず悪いほうに行く。

p.237 「ありがとうを言われる人生を送る」

p.241 神様は「人に喜ばれることをしてきます」っていう約束を果たすための道具を俺たちにくれたうえで、この世に送り出してくれてるんだよ。

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リーディング3.0

2011-07-14 23:38:52 | Book Reviews
「リーディング3.0 少ない労力で大きな成果をあげるクラウド時代の読書術 本田直之・著、東洋経済新報社、2011年5月5日


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