何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

弱者の戦略

2009-08-24 22:06:09 | Book Reviews
「弱者の戦略 人生を逆転する「夢・戦略・感謝」の成功法則 栢野克己・著、経済界、2008年10月8日

p.32 この、①商品②地域③客層などで、大手と差別化をするのを「弱者の戦略」と言います。
 「商品はなんでも扱う」「地域もどこでも行きます」「客層は誰でも相手にします」では、スーパーマンでない限り、戦力が分散して勝てるはずがないですね。弱者は「一点集中」しかない人です。

p.61 ブログはネット上の日記である。本人が書かないと意味がない。ホームページやメルマガの類は、他人に任せることができるけれども、ブログはできない。

p.67-8 (営業活動で)もっともよいのは、「売りこみをしない」ことである。まずは相手の役に立つことを考える。相手に対して自分ができることを懸命にし続ける。売りたくても抑える。

p.80 「弱者の戦略」の基本は、苦しくても「嘘をつかない」「正直」「まじめ」にやることだと、強く思う。正直は最大の武器なのだ。

p.81 「他人のものを仕入れて売るより、自分が開発した商品のほうが本気になれるよ」

 薬は製薬メーカーの作ったものだ。散剤やシロップを混ぜたって、新たな薬が出来たわけではない。せいぜい、個人仕様にあつらえただけだ。
 薬局が自分たちで生み出したものといったら何だろう、目には見えないが服薬管理であり、患者への健康支援ではないだろうか。そこで差別化を図り、違いを評価してもらえるかどうか。
 他の薬局との勝負というより、自分との戦いではないか。


p.84 転けたということは、何かを成そうと行動を起こしていたからだ。
 が、大半の人は何もせず、傍観しているに等しい。変わるには、成長するには、行動しかない。行動=いままで経験してないチャレンジの九割は失敗して当然だ。

p.91 「感謝」は簡単なようだが、人は自分のことばかり考える。成功は自分の力と考え、お客様や周囲の他力様を忘れる。思い上がるのが普通だ。「感謝」は自分との闘い。ある意味、ライバルと戦うより難しい。己に克つことが一番難しいからだ。

p.97 たかがラーメン屋だ、うまい商品を出して当たり前だ。焦点はそんな当たり前のところにあるのではなく、少しは社会貢献しよう。うちでできることと言えば、気分が落ち込んで来店してくれたお客様さえ元気にする、「ありがとう」と言って笑顔で帰ってくれるような店にする、それしかない。それこそが天職なんだ、と気づいたのである。

p.104 いい店・いい会社というのは、変わっているのである。変わらないために変わる「有恒」を大事にしたい。

p.109 「最後は人間力の勝負になるから」

Comments (3)
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【ジェネリック】 薬剤師の説明の仕方について考える

2009-08-24 22:01:42 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。

──────────────────────────────

 今日は、東京、福岡、唐津を衛星中継で結んで同時進行で進める
リスクマネジメントの勉強会に参加してきました。

 東京は晴天、真夏の日差しでしたが九州地方は大雨だったようで、
悪天候の中、総勢300名ほどの薬剤師が参加していました。

 どうか自分のいる会場だけのつもりで話してしまいがちですが、
実は他の2会場の参加者にも内容は共有されているわけです。
 発言した後から、改めてそのことに気づくわけですが、話している
時はつい忘れてしまうのです。

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 ジェネリックに関連する話題もありました。

 エリスロシン(成分名エリスロマイシン)を後発品に変えて調剤
したところ、塩が異なることから後発品ではない薬剤を交付して
しまった事例が紹介されました。

 エリスロシンW、同ドライシロップの成分は、
エチルコハク酸エリスロマイシン、
 エリスロシン錠の成分は、ステアリン酸エリスロマイシン
 一方、ジェネリックの「エリスロマイシン錠」の成分は、
エリスロマイシンです。

 現在、ジェネリックの「エリスロマイシン錠」には、先発品が
存在しないのです。

 商品名と成分名が類似しており、
てっきりエリスロシンのジェネリックが「エリスロマイシン錠」だと
思ってしまったんですね。情景が目に浮かぶようです。

 薬効上、ただちに問題になるようなことはないと思いますが、
代替調剤が正しく行われていたかというと、そうではありません。

 ちょっと調べてみると容易にわかることなんですが、
処方せんを見た瞬間は失念した状態になっています。

 なんか、今日の衛星中継のようでもあります(笑)

 薬剤師のみなさん、気をつけましょうね!



★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
 薬剤師はどのような説明をするとよいのでしょうか
──────────────────────────────

 先日、質問をいただきました。

 「薬剤師がその薬についてどういう説明をすれば、納得するので
しょうか」という内容です。

 誰が納得するのか、って、患者さんでしょうね。

 質問をされたかたは薬剤師のかたでしょうか・・・、
それともジェネリックに変更すれば支払いが安くなることはわかるし
歓迎もするが、いまひとつ躊躇っていて踏み出せない患者さん
(一般の方)なのかもしれません。

 患者さんが抱える不安はいろいろあるでしょうが、効果(有効性)や
副作用等(安全性)に関するものが中心だと思います。

 とはいえ、もう少し不安の中身が具体的にわかるといいですね。
たとえばこういうことについてはどうかと、相談していただけると
答えやすくなります。

 またそのほうがお返事がぼやけてしまったり、
一般論に陥ることなく、焦点が絞られるような気がします。

 「たとえばどのようなことについて不安をお持ちなのですか」とか、
「どのようなことが引っ掛かっておられるのでしょうか」とか、
逆にお聞きしてからお応えしたほうが良かったのかもしれません。

──────────────────────────────

 一方、薬剤師のかたでしたら、現状よりもう少しジェネリックの
使用促進を図りたいとお考えだったのかもしれません。

 こう言う説明をすれば多くの患者さんが納得してくれるであろうと
いう、いわば「殺し文句」のようなものをお探しだったのか・・・。
しかし、そんなものはないと思います。
 こう言いさえすればOKだと、そんな簡単ではないでしょう。

 商店街を歩いていて、八百屋でも魚屋から「安いですよ」「新鮮な
ものが入っていますよ」と言われて、ちょっとは気になっても
ただちに購入に至るかというと、そうではないのと同じです。

 ジェネリックをお勧めするといっても、“売ろうとしている”
のではありません。「売り込み」ではないのです。
 “売り込み”のように聞こえたのなら警戒され、距離をおかれて
しまうでしょう。

 有効性と安全性を考えたら、今まで通りの薬でありながら、
価格だけ下げてくれるのが、一番いいのです。
 しかし、代替調剤とはそういう仕組みではありません。

 ですから、ジェネリックの使用を勧めるのなら、説明の中に
安心できる材料が欲しいのだと思います。
 それは現在処方されている薬の品質が“同等である”ことは
当然として、有効性と安全性を守ろうとしている取り組み姿勢を
示すことがまず重要だと思います。

 しかも、ある時だけジェネリックへの変更を打診するのではなく、
日頃からそのような観点について最大の関心事として取り組んで
いること、薬局の姿勢に信頼を持ってもらえることが重要な要素では
ないかと思います。

 使用してみないとわからないところがあるのは先発品も同じです。

 薬ばかりでなく、現在の患者さんの状況を検討し、ジェネリックを
使用しても問題なさそうだと思われるのであればそのことを解説する。
 薬局はそこに最善を尽くそうとしているのだと理解が得られれば、
現状は一歩前進するのではないかと思われます。

 いかがでしょうか。お答えになっているでしょうか・・・。


 実際にあったことや、ご感想等がございましたら、ご遠慮なく
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