まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

いちじく

2014-09-06 | 料理

いよいよイチジクが出回ってきた。きれいに剥いて食べると、ケーキのように美味しい。

しかし、娘や孫はいらないという。旦那もわたしも「こんなに美味しいのに?」と、言うと「歳をとると美味しく思うのでは?」と、言われた。

そう言われれば、若いときこんなに美味しいと思わなかったかもしれない。どうも、人は考え方も感じ方も、常に流れていて、いつも同じ考えではないらしい。なので、好みも変わっていくのか。

結婚前、なぜか「エビフライが好きだ」と、言っていたらしい。らしいというのは、私はあまり覚えていないのだ。旦那はわたしに何を食べさせたらよいか思案してくれていたのか。若いころ、質素でろくなものを食べていなかったから、ごちそうと言えば「エビフライ」だったのか。実は、エビフライをあまり食べたことはなかったのだ。若いころ外食自体、殆ど行くことはなかった。両親と外食をした覚えは、蕎麦屋でそばを食べたくらいだ。

今は、口が肥えてしまって、何が好きかと聞かれて「回らない高級寿司」とか、「〇〇料亭のうな丼」とか言いたい。しかし、今は聞いてもらえないのである。その肥えた舌に「イチジク」は、美味なのである。

ついでに言えば、舌が肥えても料理はうまくなっていない。シェフの料理は大好きだ。我が家に道場六三郎と、辻口博啓のような料理人とパテシィエがいたら・・。両人とも石川県人である。誇らしい。

いや、粗食あってこそのご馳走かもしれない。だから、きれいに剥いたイチジクが美味なのだ。旬のものは、何の手を加えなくても有名シェフ並なのだ。