まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

豪華客船

2014-09-13 | 暮らし

弓仲間ではない数少ない友達である西〇さんは、旦那の高校からの親友である。今まで何回か訪れてくれたが、転勤族である西〇さんもようやく役員職も終えて互いに仕事から解放されたことで、昨年9月に奥さんと一緒に来てくれた。

その時、横浜に住んでいるので、是非とも豪華客船に乗ろうと互いに誓い合った。横浜発の船だ。

ところが、4月に旦那が危ない時に、わたしは昨年撮った写真を渡すことを口実に、年賀状の住所を探して手紙を書いた。このときは逼迫した手紙を泣きながら書いていた。是非とも会いに来てほしいような手紙の内容だ。投かんした後、何日経っても、何の音沙汰もなかった。

旦那が退院する少し前、「宛所が不明です」とのスタンプを押されて戻ってきた。戻ってきて思い出した。「横浜発の豪華客船」の話をしていたじゃないか。わたしの送ったのは、その前の住所「群馬県前橋市」だった。西〇さんは現役のころ北海道も行っていたし、住所はよく替わっていた。おまけに今年は喪中で賀状は受け取っていない。そのことを忘れていた。しかし、結果的に手紙が戻ってきて、ほっとした。旦那が思いのほか順調に過ごしているので、手紙の内容は笑い話になったのだ。

今年も、実家の稲刈りに来て、奥さんと来てくれる連絡が入った。嬉しくて前日の真夜中に柿の葉寿司を作り、朝から座敷をしつらえて待っていた。殿方だけ座椅子を用意した、というか二つしかないのだが。

西〇さんは稲刈りを終えて夜7時に訪れ、旦那は久しぶりにビールを口にした。いつも体力がなくてかすれ声だったのに、やけに饒舌に語っていた。そして、戻った手紙を処分した事を語り、住所を間違えたことが笑い話になったことが嬉しい。

この日、旦那は5時間持ちこたえていた。確実に快方に向かっていると実感した。


言葉

2014-09-13 | 暮らし

9月10日の新聞に錦織の快挙が載っていた。ずっと前から注目されていて、ついに快挙を成し遂げた。日本初、アジア初の快挙である。新聞の見出しを見ながら、あることに気付いた。ほんの少しの言い回しで、随分印象が違うことに気付いた。

うちは地方紙A紙とB紙をとっているが、この見出しの違いについつい突っ込んでしまった。

A紙 「また決勝に戻ってくる」「錦織準優勝アジア勢初」「錦織新時代の雄」

B紙 「また決勝に戻ってくる」「錦織初Vならず」「重圧錦織縛る」「勝てる心に隙」「好相性があだ」

見出しだけを見たら、これでもか、これでもかと非難されているようなB紙の雰囲気である。記事の内容はどちらも(共同)からの記事なので同じような記事ではあったが、A紙は手に取って読みたい気持ちにさせる。

A紙はコラムにも「彼は試合には負けたが、ついに国民の心を勝ち取った」と、結んであった。最後までいい気持ちになった。言葉のイメージは大切だと思う。

それだけに、わたし自身も気をつけなくてはいけない。言の葉は「言霊」、あまり神経質になると何も書けなくなるが、良いことはおおいに褒めたい。