まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

猛禽類の羽根

2014-09-01 | 弓道

盃の矢羽を見ていて思い出した。矢羽と言えば一昨日の会議で「希少野鳥類の羽根を用いた矢の取り扱いについて」という資料があった。「密猟された猛禽類の羽根を使用した矢羽の件」の中で使用を自粛せよとのこと。

隣にいたK氏に、「父ちゃんに内緒で買った矢があるんだけど、猛禽類なのか何なのか分からんわ・・・」と、ささやくと「いくらやった?」と、いうので、まるでフグ市場のせりみたいに、他の人に分からないように机の下で指を2本立てた。K氏曰く「それは、鷲、鷹の類やろ」と。

どちらにしても、弓具店で清水の舞台から飛び降りた気持ちで、旦那に浮気がばれないように隠している心境で手に入れたのに、使わないでどうすんの。床の間に飾る用になってしまった。いや、床の間もダメなのでは。持っていないふりをしなければ。「李下に冠を正さず」である。お縄になるのか。そういえば、麻薬を持っているだけで捕まるのだ。禁止されているものは持っていない方が。いやいや、自粛だから。でも、自粛って謹慎処分みたいなものでしょ。外出を自粛しなさいとか。いや、ちょい違うか。分からなくなった。

この前、羽根の長さを弓具屋さんに調整してもらったところだ。一体、誰の為に使ってはダメなのか。鷲、鷹さんごめんよ。と、謝らなくてはならないのか。で、あれば人間に罰金とか支払うのはお門違いだ。いや、規則だから規則を作った人に支払わなくてはならないのだろう。では、わたしも規則を作る人になりたい。わたしより背の高い人は罰金とか。

「会員にこの趣旨を十分に徹底され、適切な指導をされるように重ねて要請します。」と、締めてあった。「自粛」というのは、自分からすすんで行いや態度をつつしむことである。

さて、どのようにつつしむか。講習会で人に見えないように羽根を隠すか。派手に的に中てないようにするとか、使用を禁止するとは言っていないわけで、いわゆる見解の相違が出てくるのだ。こんなことをぐちゃぐちゃ考えていたら熱が出そうだ。

旦那が体温を測っていて38度あるという。わたしが熱が出ると言っただけで、彼がやられた。「熱を出すのを自粛しなさい」という訳にもいかない。