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【政策金利5%超の分厚さは金価格の潜在的な値上がり幅の大きさといえる】日本の「体たらく」が示唆するドル「終わりの始まり」④

2024-03-05 21:16:02 | アメリカ
前回からの続き)

 この瞬間、ゴールド)の価格が急騰しています。4日、ロンドンの金価格が史上最高値をつけたのをはじめ、NY金先物は終値で1トロイオンス2128.3ドルと3か月ぶりの高値となり、これも同最高額に接近しています。そのあたり「もはや、多少の上下動はあっても、ドル建ての金価格は上昇一途」と綴った昨年末のこちらの記事のとおりの展開といえるでしょう。

 このへんで似ているのがビットコイン(Bitcoin)です。直近の価格は約6万7千ドルと、今年に入ってわずか2か月あまりで60%も上昇し、これまた2021年11月の同最高値に迫る勢いを示しています。ちなみに、こちらの記事に書いたように、仮想通貨のなかでも、ビットコインには金に準じた優れた特性があるため、その点、本ブログでは以前からこれをポジティブに評価するものです。

 で、この金、そしてビットコインのドル建て価格は、先述の理由から、いずれも上記最高額を難なく超えてさらに値上がりしていくことでしょう(?)。すなわち、ドルの募るばかりの先安観、より正確には、米インフレの激化、ようするにドル価値のいっそうの毀損が不可避だから、その代替通貨としての両者を、いまのうち―――FRBの利下げが開始される前の現在の高金利(政策金利5%超)局面のうち―――に購入して(ドル価値を移転させて)・・・インフレに備えよう、との当然の市場原理がますます強く働くだろう、ということです。何しろ、この後のFRBには「5%超」ものスゴ~く分厚い「利下げ余地」があるわけです。それは、この先の金やビットコインの投資妙味―――潜在的な値上がり幅―――の大きさである、とも言い換えられますね・・・

 でその利下げ、前回書いたこと等から、FRBはまもなく、そうせざるを得ない状況に追い詰められるように思えます。というのも・・・現在、高金利(保有債券の価格低下)や不動産市場の変調等の影響で、経営基盤が比較的脆弱な一部の米地銀の経営不安が取り沙汰されるようになっているためです。実際、同地銀のなかのニューヨーク・コミュニティ・バンコープなどは、1~2月にかけての赤字や減配の発表等そして格付け会社による格下げが嫌気されて、その株価が1月決算前から3月4日までに74%も下落しました。このあたりは1年前の米中堅銀SVB経営破綻時の風景とカブるところで、であればFRBは、金融システムを守るとの大義名分で、当時と同様、上記地銀の不良債権の買い取りやらユル~い基準のローンの提供といったマネーの吐き出しをするほかないでしょう。そして、同システム健全化?に向けた抜本的な対応として・・・やはり現状の高金利の是正が必須、となって利下げへと動くような・・・

 かの国では、上記対応―――繰り返しのマネー散布と利下げ―――は避けがたい、つまりこれらに起因のインフレ激化は甘受するほかない・・・って誰もが分かっているから、そのヘッジとしての金やビットコインの価格が最高値をどんどん更新していくのでしょうね・・・

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