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【ダイヤの保有はインフレへの備えになる】ダイヤモンドからも分かる日銀金融政策のトホホぶり③

2021-05-01 11:42:13 | 日本
前回からの続き)

 前回、バブル期に大量に輸入され、いまも総額で3兆円も眠っているとされるダイヤモンドの相当部分が、日銀の金融政策(≒円安外貨高誘導)の強力なアシスト(人民元が対円で上昇)を得た中国人らの「爆買い」によって日本から流出していることをネガティブ視しました。というのは、先述のようにダイヤモンドの埋蔵量は今後、減少を続け、その価格は・・・おそらくは大半の通貨に対して上昇していくから、ダイヤモンドは当面、ホールドし続けたほうが将来の国益に資すると考えられる中、こうして外国に、いま「安売り」(二次流通のドル価格は2012年も2018年も同じくらい)したらもったいないでしょ、と感じるからです。そのあたり、ダイヤモンドは自動車などと同じ輸出品とみるより、金融資産と捉えると分かりやすいかと思います。

 ここまで綴ったように、「宝石の王様」ダイヤモンドには希少性があります。持ち運びが簡単にできるくらいに小さくでもたいへんな価値があるわけです。そして劣化等をしないから、二次流通、三次流通・・・となってもその価値はほとんど下がりません。そんなことでダイヤモンドは、その価値を世界で認められ、いつでもどこでも換金ができる資産に位置づけられ、今後もその地位を保つ・・・というか、さらにその価値を高めるでしょう。これを別な言い方で表現すれば、上記、主要中銀の過度の金融緩和策によって既存の通貨の価値が希薄化する一方で、実物資産としてのダイヤモンドの価値は逆に高まる、ようするに、ダイヤモンドの所有はインフレヘッジになる、ということです。その意味でダイヤモンドはゴールド)に近い金融資産といえるでしょう(・・・っても、金のように自由に加工ができない、そもそも炭素だから猛火にさらされると燃えてしまう、などの弱点があるから、金のように無国籍の通貨としての役割を果たすことはできないでしょうが・・・)。

 上記、そして以前から書いてきているように、いまの経済社会において、わたしたち一般市民が懸念するべきは、インフレです。日銀を筆頭とする各中銀のマネーのバラマキ政策、インフレ(実質マイナス利回り状態)を肯定する経済理論、などなどからも分かるとおり、世界中の財政・金融・通貨の各当局はインフレを起こそうと躍起になっています。もうインフレしか、巨額債務の脅威(≒金利上昇圧力)から逃れる手はないのですからね・・・

 であれば、持つべき資産のラインナップにはインフレに強いものが含まれるべきでしょう。その「4番打者」は、やはり何といっても金でしょうが、上記から、ダイヤモンドも金に準じるクリーンナップの実力(高い実質利回り)を備えていると考えます。よってここは、(日銀のマジックによる)見た目の価格上昇(ドル価格はたいして変わっていないのに円価格は上がった)に惑わされてこれを中華リーグ(?)にトレードに出すのは、国益上、手控えたいところ・・・

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