Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

あの「不作為」を改めて検証すべき

2016-06-20 23:39:00 | 震災・災害
福島第一事故で、「炉心溶融」を使うな、という東電社長の「指示」があったと話題になりましたが、それが官邸の意向だったという第三者検証委の発表は、メディアを中心に東電の事故「隠し」のトーンで話を作ろうとしたら、それは官邸の意向だったというパンドラの箱になりました。

それだとストーリーに合わない、というメディアは「東電社長が指示」という部分を強調していますが、多くのメディアは官邸の意向という根本の部分を当然ながら論点にしています。

当時の官邸、すなわち民主党政権ですが、時の官房長官や、自称原子力の専門家の元首相は早速否定するばかりか法的措置をちらつかせていますが、もともとベントに対する「妨害」をはじめとする各種の疑惑がある中では、やっぱり、という感想にしかならないわけで、色をなしての反論も、やましいからでは、という疑念を増幅させるばかりか、法的措置をちらつかせるのは「スラップ訴訟」を想定させる話です。

東電の第三者検証委は信用できない、相手の言うことを鵜呑み、と言いますが、では一方当事者である当時の官邸筋の反論に与することも「相手の言うことを鵜呑み」であり、そのスタンスで当時の官邸を擁護する反原発系メディアは入口のところで自家撞着を起こしていることに気が付いていないようです。

今回の発表で改めて思うのは、3月11日から数日間の福島第一対応に関する官邸の行動を改めて精査する必要性です。
もちろん数多の検証がなされていますが、その批判的検証は、メディアが大好きな民主党政権ということもあって及び腰だったわけで、当時の検証でも明らかになっていない、震災当夜に東電社長を乗せた自衛隊機を追い返した真相とか、ベントの遅れと首相視察の因果関係とか、その一つ一つが多重に張り巡らされていた防衛線を破るクリティカルな行動だっただけに、都知事を追求する時のような「本気」で検証したら、それこそ今回のようなパンドラの箱になるでしょう。

思うに、政策としては温室効果ガス問題もあり原発推進に舵を切ってはいましたが、本質として市民運動が主力の反原発がある政党ですから、何らかのトラブルを起こして反原発の世論が盛り上がるのを期待していたのではないか。
その目的で事故対策を妨害してきたのだが、その結果は想定をはるかに超える過酷事故になり、今更本当のことは言えなくなった、というところかもしれません。



「ガセ」で良かったのか

2016-06-20 23:38:00 | 交通
いすみ鉄道の総会を巡る「噂」はガセだったようですが、未だに決算を公表できないような状態ではそのような「噂」が出るのもさもありなんで、だからこそ賛否両論賑わったといえます。
そういう意味では今回の「噂」がガセで終わったことを喜ぶべきなのか、という問題提起や、厳しい見方をすれば、経営体制の見直しに言及できない株主は、民間株主も含めて「手金」で出資しているのではないだけに、納税者や株主に対する「背任」を問われても仕方がない状況です。

経営成績のほか、以前指摘した通り、利益相反取引の問題もあるわけで、「税金で電車ごっこ」といった批判で済む段階を超えているんですが、あの会社が黒字に見える人達は何も感じないようです。