先週の国会は、衆院の再議決で「新テロ特措法」を可決した。
インド洋上でのアメリカ軍その他への「給油活動」が再開される。
国際情報によく通じているジャーナリストや専門家、NGO活動家などは、この自衛隊による「給油活動」は殆ど知られておらず、これをもって、日本の国際貢献などと、誰も思っていない、と言うのに、与党の政治屋だけが、まるでこれがなければ、日本の国際舞台での明日はない、みたいな言い方をしてきた。とてもむなしく、白々しく聞こえはしたが。
今の、というか、戦後ずっとだが、政府与党は、「アメリカ絶対・追随教」という宗教にマインドコントロールされてきた。この呪縛を解くのは容易ではない。
これを解く努力をするより、「総入れ替え」をするのが一番。
アフガンニスタンで医療活動や灌漑事業をしてきた中村哲氏や、国連による平和維持活動の一環として、「アフガン軍閥兵士の武装解除活動」にあたった伊勢崎賢治氏などが、「日本が今求められているのは、アメリカの軍事活動に追随することではなく、NGOなどによる復興支援活動であり、給油延長は、対日感情を悪くするだけだ」と、体験上から提言しても、マインドコントロール組は聞く耳を持たない。
今年のNHK大河ドラマは、幕末の政治転換を扱った『篤姫』だが、あの時代、時代を切り開き、乗り越えたのは、幕府側の上級武士ではなく、外様の、とりわけ下級武士だった。今の自公政治、「退場の時」である。
しかし、それに変わる「新しい流れ」がまだできていない。ジレンマだ。
民主党は、「イラク特措法延長」採決を欠席してしまうような、党首とは決別しなければ、「政権交代」の意味はない。
自民党的政治の象徴でもある小沢一郎が、自民党外で活動する意味に、気づく時だ。
社会民主主義の流れに反対の民主党議員は、自民党に行けばいい。
世論調査を都合よく持ち出して言うなら、世の人々は、福田総理も嫌だが、小沢総理はもっと嫌、と思っている。
何か気まぐれで、信用できない、これが国民が小沢氏に持つ印象ではないか。
それにしても、小泉チルドレンとか言われて、バブル的に当選した議員で、次は選挙厳しそうだから、降ります、と宣言する議員が一人もいないところを見ると、議員て、よっぽど美味しい身分なのか?
以前、親の跡を継いで、後援会の求めで議員になったものの、とても自分には向かないと2期目の出馬をしなかった人が、いたけれど、それ以外で、そういう人を、後にも先にも聞かない。
国会議員を「世襲のおいしい職業にしてはいけない」。
テレビのコメンテーターの一人が、「今、外国の新聞に日本のことは記事にならない」と嘆いていたけど、私はそんなことはどうでもいいと思う。
あやしげな格付けもどうでもいいと思う。
ヨーロッパから見れば東の果てで、人々が安心して、身の丈にあった生活ができれば、それでいい。
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