木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

上官は生き延び、末端の兵士は死んでいく

2022年04月06日 | Weblog

例年のことだが今の季節、レンギョウ、水仙、ヒヤシンス、梅は花盛りだが桜はまだ。

ところで建物の建て替えの目安は大体30年から40年が目安とか。
えっ、私は一部築100年以上、改築したところは40年近く、風呂やトイレ、寝室にしている部分は5、6年だ。一人で住んでいるので傷みが少ないのかもしれないけど。
建て替えを進めたい側がそんなことを言ってるのじゃないかとも思う。改築より全部壊して新築するほうが建設業者はきっと楽なのだろう。しかし解体した廃材はどこかに積み上げられているのだろう。

ロシアの残虐行為が連日報道されているが、戦前中国大陸に侵攻した日本軍も同じようなことをしたのだと思う。こうした大義無き侵略は末端の兵士を野獣化させる。
戦後27年経って帰国した横井庄一さんを特集する番組を見たが、横井さんは生き延びるために現地の人の食料を奪い、銃撃戦になって相手を射殺してしまったので、復讐を受けると思い出ていけなかったと妻には告白している。
横井さんが帰国したときは日本は高度経済成長の真っただ中、人々は横井さんのサバイバル術には興味を示したが、戦地の悲惨な話は聞きたくなかった。
横井さんは共に現地で一緒だった仲間のことや悲惨な現実を語りたかったのだが、世の中の空気を読んで口をつぐんだという。しかしジャーナリストの取材にはテープで本音を語っている。だが当時そのテープは日の目を見なかった。
横井さんが一番言いたかったのは当時の上官、軍部、そうした人たちは生き延びて勝手な自分の物語を語っていて、それが許せなかったと言っている。
「天皇陛下のご命令だ」と兵士を縛ったがそれも許せない。平成天皇は慰霊の旅に皇后とともに出向いたが、自分の父親の罪に触れることはなかった。
もしこれを真剣に問うたなら「天皇制」は廃止するしかないのだ。

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