木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

教育を粗末に扱う日本という国

2018年12月29日 | Weblog

NHKのドキュメンタリー仕立ての番組「事件の涙」
昨夜28日の「元九大院生の放火自殺」はつらすぎる内容だった。
家業の倒産のために普通高校に進めなかったKはそれでも自衛隊に入って勉学を続ける道を選び、遅れて九州大学に入った。
法学の研究者を目ざしたが生活のためのアルバイトで身体も精神も次第にむしばまれ、「院生長屋」と称される校内にある部屋に放火し自らの命を絶った。46才。
「憲法」を研究テーマに選びドイツ語に堪能だったという。
憲法では「教育はこれを無償とする」という精神が書かれている。しかしこの精神と最も遠いところにあるのが日本の教育と日本の特に政権与党が膝まづくアメリカの教育だ。
高校・大学の授業料の無償化に加え、返済の必要のない奨学金制度が確立していれば彼がこれほど苦しむ必要はなかったのだ。
今年ノーベル賞を受賞した本庶先生も「若い研究者の研究環境の厳しさに警鐘を鳴らし、自らの賞金を若手研究者の研究資金に寄付すること」を表明している。
翻って現在の安倍政権の政権運営ときたら軍事費の拡大だ。これはアメリカのいい値の兵器を買う予算で、当の自衛隊ですらローンじたてのこの購入のために自前の整備ができなくて「有難迷惑」ですらあるというのだ。
安倍や麻生、河野といったお粗末な世襲政治家を退場させなければ日本という国は終わりだ。2019年は彼らの退場の年にしなければならない。

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