中東・アフリカからの難民はなぜ生まれたか。
それはアメリカの無理矢理の「イラク侵略」からだった。独裁的なフセインは倒したが、国を混乱の渦にした。
リビア、シリアもそう。イラク戦争に反対したヨーロッパ諸国もリビア、シリアに関してはアメリカとタッグを組んだ。
私はアメリカ在住の藤永茂氏のブログ「私の闇の奥」を愛読しているが、そこには一般的に日本で報道されているのとはまるで違うリビア、シリアの実情が書かれている。
確かにカダフィーもアサドも独裁的ではあったが、国民に周辺諸国よりはるかに豊かな生活を保証していた。彼らは欧米の「ハゲタカ」達の言うことを聞かなかった。欧米に国を売り渡そうとしなかった。それゆえ「民主化をすすめるのだ」という理由で攻められ、カダフィーは倒されたが、国は無政府状態に陥った。欧米の言う「民主化」とは「自分たちの自由に経済活動させろ」ということとイコールである。
ということを藤永氏のブログで知ったわけだが、以前にも書いた気がするが、シリア国民の生活ぶりについては雑誌「暮らしの手帳」で、シリアに暮らした人のレポートが連載されたことがあって、ゆったりした中東の人々の生活が好感をもって描かれていて、日本人があまり知ることのないシリアという国の日常生活が印象に残っている。アサド体制=悪魔ではないはずだ。
リビアに関しては情報がなかったので、カダフィーはとんでもない奴なのかと一時思ったが、別の見方を知った。
マスメディアの報道はほんとに支配側の都合によってゆがめられていることを一般市民は自覚しなくてはいけない。
ヨーロッパ諸国は十字軍以来というと大げさかもしれないが、中東・アフリカを食い物にしてきた。その結果、ブーメランのように避難民が押し寄せる結果を招いている。
難民は津波や地震で突然生まれたのではない。欧米の横暴な収奪の結果だ。
アメリカは表も裏もなくむき出しで他国を攻めるのでその「悪」もわかりやすいが、ただし日本の大多数の国民にはこれが見えないようなのだが、ヨーロッパ、イギリス・フランス・ドイツ・オランダ・ベルギー等中東・アフリカを植民地支配においてきた国々は表の顔で「平和」を唱え、裏で過激派勢力や反政府軍に武器を売る。
映画を見ていてもアメリカのアクション・刑事ものなどは「子供だましの銃撃ごっこ」的なものが多いが、ヨーロッパのほうは悪と正義の両方を使い分け、裏切りの上に裏切りを重ねるといった展開で、派手なアクションシーンは少ないが「大人のワル」が描かれる。
中国の軍事パレードを批判し「反中」意識を国民に浸透させる報道が続いたが、米軍と一体化した訓練を自衛隊が着々とすすめ、欠陥製品であるオスプレイを10機以上もアメリカから買わされる日本の軍事大国化には触れない。
日本に中国の軍事パレードを批判する資格はない。
オリンピックのエンブレムパクリ疑惑で語られないこと、それは佐野氏が博報堂という広告代理店の都合のいい人形のような存在であるということだ。
電通と博報堂という2大広告代理店が日本国民を操るプロパガンダを一手に引き受け、その見返りとして、税金を使っての大イベントのもうけを山分けする。その構図を見抜かなくてはいけない。
佐野氏の肩書はアートディレクターであり、デザイナーではないのですね。
スタッフにネットから使えそうなデザインを集めさせ、つなぎ合わせる。それがディレクターというものなのですね。
佐野氏は「ベルギーの劇場のロゴは見ていない」とそこだけ自信を持って言い切った。それはそうでしょう、見たのはスタッフで、佐野氏は何もしてないわけだから。
盗作も絶対認めない。認めると著作権侵害で損害賠償をしなくてはいけないから。