木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

中国・朝鮮を敵視する倒錯の日本

2015年08月04日 | Weblog

次々に浮上する東京オリンピックの不都合
国立競技場の次はエンブレムのパクリ疑惑。
政府関係者は「問題ない」というスタンスだが、しかしベルギーの劇場ロゴやスペインのものを見ると、二つを巧妙につなぎあわせたんだなと思う。
しかしデザイン関係者の言うこともまことに歯切れが悪い。「たまたま似てしまうこともある」という言い方だ。
流行歌の世界でも俳句などでも「あれ?どこかで聴いたような、見たような」ということはしょっちゅうあることで仕方ないみたいな・・・。
しかし今の時代、ネットで検索すれば何でもあり状態だから、おそらく商標登録されていないことを確認して、デザインを借りたのではないだろうか。いわゆる「コピーペーストの発想」だ。
そうでない、たまたま似てしまったというのなら作者自身が釈明すればいいのに身を隠してしまう。安藤忠雄と一緒だ。安藤は隠れきれずに仕方なく出てきて「わしは知らん」みたいな会見をして、その偶像は思い切り地に堕ちたが。
デザインした本人なら「わし知らん」ではすむまい。
これが今の日本の上から下までの現実だ。無責任で、倫理も崩壊している。
8月、日本列島は猛暑にあえいでいる。こんな時期にオリンピックがほんとにできるのか。
それより何より中国との軍事衝突を想定しての「安保法制」をゴリ押しする日本政府にオリンピックを開催する資格がないことはもちろんだが、軍事事態になればオリンピック開催どころではない。

その中国との関係でいえば、個別的自衛権、いやその前に外交で解決するべき問題で、集団的自衛権行使をする「安保法制」など必要はない。
アメリカが世界での軍事行動を日本に肩代わりさせたがっている、世界で一番の国を他の国に譲りたくない、だけどそれだけの力はもうない、そのための金と人の犠牲を日本に求めてきているのだ。
日本はアジアにありながら自分はアジアの一員だと認めたくない。欧米先進国の一員なのだと、これは明治以来の日本の勘違いになってしまっている。
侵略してさんざ踏みつけにした中国や朝鮮は大嫌いで見下すが、そのくせ日本の言語も文化も中国・朝鮮と密接に分かちがたくつながっているのだが、人類への大罪である原爆を日本に2度も投下し、空襲で都市と人々を焼いたアメリカの批判はせず、できれば英語を流暢に操ってアメリカ人だと思ってもらいたい、これが日本の心性だ。特に権力者に顕著だが、一般国民の心性でもある。
これ以上ない「倒錯の世界」である。

コメント
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