一周遅れの恫喝男仙石由人。
大飯原発再稼働をめぐってこの男が醜い言動をした。
「原発を再稼働しなければ、この国は集団自殺状態に陥る」だの「真っ暗な生活になってもいいのか」と、今時こんなデマにも等しい脅しを信じる人間がいるのか?
現時点でたった一基しか動いていないという原子力発電所。それが止まったからといって、真っ暗になるわけない。
電力使用のピークは真夏の午後30度以上になった時の2時間程度だというのに。真っ暗になる夜は電気は足りている。
出力調整ができず深夜になって余る原発の電気を何とか使ってもらおうと電力会社が必死に売り込んできたのが深夜電気温水器で、それでも余るので、オール電化住宅というものを盛んに宣伝していたのが実情。
「大飯原発再稼働」に関してのアンケートによると、地元大飯町と周辺自治体では再稼働に対してどちらかというと賛成が54パーセントだったが、大阪府では反対が60パーセント以上という結果だったと報道していた。
ところが一方「安全性に不安があるか」という問いには地元も大阪も80パーセント以上が「ある」と回答する結果になっている。
大飯町とその周辺の自治体の人々は原発関連の仕事で生活してきた関係上、生活のことを考えれば再稼働してほしいが、とても安全だとは思っていない。まさにこれこそ「集団自殺状態」。しかし仙石はそういう意味で言っているわけではないだろう。
「安全性」、「安全性」と逃げ道にこの言葉が多用されているが「原発に安全性はない」。
そのことを今回の福島の事故で私たちははっきりと知った。
危険な核廃棄物はどんどん溜まるし、定期点検で原子炉中心部に近づく労働者は確実に被曝し、それが何年か後には肉体の不調となって現れる。
もちろん停止すればそれでいいというわけではない。停止は廃炉への第一歩でなくてはいけない。
ここでコストを問題にする人々がいる。エコノミストとかいうわけのわからない連中だ。
この人達は原発に代わる化石燃料による発電のコストを試算して、当面は動かせる原発は動かすべきだという結論を導く。「命より金が大事」というわけだ。
「悪しき文明」を推進してきた愚かな思想だ。