庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

北方領土解決に向けてロシアの譲歩を創造的に提案。

2019-02-20 | 経済問題

日露間における大きな懸案は、やはり北方領土問題を未解決のまま、60年以上も進展がない、ことが大きな障害となっている。

ソ連時代においては、大きな政治体制の違いと、冷戦状態のままでは、領土問題、平和条約の締結は、望んでも不可能な課題である。

ところが、90年代に入ってから、ロシアの民主化の動きが始まり、何度も好機があったように思われるが、ロシア側の問題が多すぎた。

しかし、プーチン時代になってからは、ロシア側からのアプローチが数回あったにも関わらず、今度は、日本が不安定だった。

経済停滞による日本の国力低下も著しく、とても外交交渉での有利なアプローチができにくい状態が続いた。

しかも、2006年以降は、歴代の政権が1年毎に交代しているようでは、ロシアも日本の交渉姿勢の不安定には、付き合いを渋るのは当然だ。

2013年以降は、安倍政権の時代が続いたので、以上の悪条件は無くなったのに、安倍首相はただ、アメリカ対応、東南アジア対応に追われて、日本の隣国、ロシアとの関係改善を軽視してきた。

1950年代の外交交渉の成果を繰り返すだけで創造性がなく、あとはソ連時代からロシアに変った情勢の分析すら、お粗末なままだった。

最大の難関は、ロシア国民に意識の変化であろう。

北方領土を返還するのは、今や、国民的な国辱的譲歩と受け取られかねない。

怠惰のツケが安倍政権、いや日本国民に回っているのだ。