庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

新自由主義経済の過ちに気が回らないで硬直した政治。

2019-02-04 | 管理社会・人工知能問題

東西の冷戦構造は1990年の初頭に解消されて、これからは、無駄な軍事費の削減が進み、先進国と途上国の間での協力関係が期待された。

しかし、その後の経済支援などの名目で、ロシアや中国が覇権を狙って進出し、その隙間をついて過激派の武力紛争が多発してしまった。

その勢力を抑えるとの名目で地域紛争に、莫大な国費を投入したアメリカは、財政赤字と膨大な貿易赤字で、国力を消耗してしまった。

アメリカ自体の衰退はあっても、グローバル化した大企業の権益は、【新自由主義の大義名分】のもとで、投資効率の良い環境を得た。

ついにアメリカでは、10%の富裕層と90%の勤労者層との所得格差が増大の一途をたどって、不満が抑えきれない段階に達した。

アメリカはトランプ大統領を選出して、自由貿易の礼賛をやめた。

低賃金労働者の供給源となっている、不法越境移民の問題も、根深い対立を生み出して、社会を不安定にさせてしまった。

新自由主義による【人、モノ、カネの移動の自由化】がこれほど、社会不安を増加させるとは、冷戦終結後の指導者は予測できなかった。

日本でも、社会不安の流れが拡大して、少子化の弊害が顕著になり、経済的な繁栄を目指す国策は実行できず、悲観的にならざるを得ない。

それでも、新自由主義礼賛で、貿易自由化を盲目的に善とする【頭の固い政治家と経済学者】が、社会を悪化させることに邁進する。