
これは、1990年代の後半から2000年代前半までの、経済専門家の論理で、これに沿って果敢に実行したのが『小泉内閣の構造改革路線』であった。
確かに、当時は旧時代の産業界は既得権益に浸かって、新規の事業や新技術の積極的に投資をする企業が減っていた。
それを、規制の壁を取り払えば参入する企業が増えて、魅力のある技術や商品が続々と生まれてくると、期待を膨らませたのである。

これによって、国内生産では太刀打ちできない企業は、人件費の安い海外の発展途上国へと、生産を移転する路線を選ばざるを得なくなったのである。
構造改革による市場競争の激化を招く政策は、価格競争、人件費削減、海外生産への移転の加速を産みだしたのである。

市場競争の激化が、新技術を産みだすことはほとんどない。
あるのは生産合理化の省力化技術であって、商品の付加価値が上がることや、魅力のある新技術を産みだす原動力は、競争至上主義では無理なのである。
省エネルギー技術ば、省エネルギー生活が価値のあると国民が判る様な社会環境を整備しなければ、市場にでた省エネ商品が普及を早めることはない。
今回の原発事故の影響で、省電力が切実になって、照明器具の節電型が時代の要請となって「LED照明器具」の普及が加速したのである。

同時に、再生可能エネルギーによる電力の固定優遇価格の買い取り制度の法制化が、菅内閣の粘り腰で成立したことによって、やっと日本もグリーン電力革命の時代に、移行し出したのである。
付加価値のある商品、技術への転換は、社会条件が整うことが必須なのだ!
