東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

SBC

2009-08-16 | 雑談
私の経営するコンサルタント事務所の名称は、「四国ビジネスコンサルタント」です。略してSBC。そのSBCのTシャツを娘が愛用しています。

内幕をばらしますと、娘がたまたま買ったTシャツにSBCの文字があっただけの話なのですが・・・(笑)

本来は、事務所では、制服を着用しなければならないのですが、金曜日はカジュアル・デーとして、着用する服を自由に任せています。でも、このTシャツ、カジュアル・デーは、事務所スタッフに着用してもらおうかな・・・(笑)

昨夜の主賓

2009-08-15 | 雑談
昨夜は、娘たちの家族、弟夫婦も参加して、12名(うち2名は乳幼児)の宴会でした。そして、主賓はと言えば、写真の銘酒です。しずく酒(愛媛)八仙(青森)来福(茨城)は、いずれも「人を唸らすことに関してはずば抜けた腕前の持ち主」。私の憧れの方たちであり、涙なしでは語れない方たちです。

我が家では、酒がメインゲストであり、人間はその後の位置づけ。この私流の流儀になじめない方たちは、我が家の宴席には参加できません。(笑)

クロスセリング

2009-08-15 | 経営の気づき
私の事務所で特に力を入れているのが「時代を待ち伏せするコンサル・スキル」です。したがって、最先端の知識と技術を使いこなすために、多方面の専門家をネットワーク化しています。

やはり、コンサルタントと言えども一人の力で全てをカバーすることは不可能に近く、あらゆる方面の協力支援がないと、現代の企業ニーズに対応出来ません。さらに、他の専門家とネットワーク化することは、「クロスセリング」の戦略とも繋がります。

クロスセリングとは、「単一の商品ではなく、それに関連する別の商品やサービスを薦めるというように、複数の商品を同時に販売する取り組みを指し、結果として、購買単価を上げることになる」という意味です。これは、私の業界だけでなく、殆どの業界で使えますので、是非チャレンジしてみて下さい。(最近の例では、食べ物との同時購入を促すための、キリン麦酒のCMに食べ物の映像を大量に流す例があります)


天才のスタートライン

2009-08-14 | 雑談
マルコム・グラッドウェル氏は著書「天才!成功する人々の法則」(講談社)で、天才になるには1万時間の努力が必要だと解説しています。1万時間は、一つ例を挙げれば、毎日3時間の時間を10年間連続して確保し続ければ、達成です。

天才と称される人たちは、1万時間を乗り越えてようやくスタートラインに着きます。1万時間を達成すれば、それで成功できるわけではなく、やっとスタートラインに立てるだけの話です。天才のスタートラインにたどり着くために、まず、1万時間かかるということですね。

要するに、生まれながらの才能を当てにするのではなく、自分で根気良く育てるといのが、順当な考え方なのでしょう。納得です。

業務改革

2009-08-13 | 経営の気づき
貴方の会社の使命は明確にされていますか。そして、その意味・考え方が全社員に共通認識されていますか。さらに、職場の各部署・各スタッフは、自部門の役割、自分の役割が正しく把握されていますか。もし、これらのことが適切になされていない場合、これらを一つひとつ徹底化することによって、かなりの業務改革が進展します。

例えば、人事課の役割を課長に尋ねて、「法律的に抵触することのないように規程類の変更を管理し、社員に関する人的な環境整備を図ること」と回答があれば、貴方はどのように思われるでしょうか。もちろん、これほどの回答レベルであれば、優秀な課長であることは間違いないのですが、しかし、完全な正解には至っていません。このレベルだと、人事課においては業務改革を行う余地が十分あると捉えるべきでしょう。

一つの模範解答として「人事課の我々の役割は、社員一人ひとりが骨身を惜しんで働きたくなるような労働環境を整備し、業界他社においても模範となるような人材育成に貢献すること」が考えられます。もし、このような役割認識が既に出来ており、その姿に近づこうと日々努力している課長ならば、自ずと業務改革も進んでいることが予想できます。要するに、その部署のトップが自部門の役割をどのように考えているかを把握することによって、業務改革の進展度も予測されるわけです。


またね

2009-08-12 | 雑談
私の「さよなら」は別れの言葉ではありません。
「さよなら」は、「再び会う日迄の遠い約束」です。

約束ですから、果たせないこともあります。
ですから、さようならの言葉は出来る限り避けて、つい、「またね」と言ってしまいがちです。

「またね」は、「近い再来の約束」です。
「さよなら」よりも温もりのある「またね」は、安心感を与えてくれます。

この世を去るときにも、身近な人たちに「またね」と笑って逝きたいものです。
見送ってくれる人に温かみを残して逝ければ、残る者、逝く者、お互いに幸せです。

こんなことがあるのか !!!

2009-08-11 | 経営の気づき
最近の学力の低下ぶりはすさまじく、おかげで文部科学省も動き始めました。その方策が正しいかどうかは別として、最近は、学校から出される宿題の量が大幅に増えているそうです。

そのことによって潤う業界があることをご存知でしょうか。実は、文具店なんですね。大きな増加ではありませんが、向かい風の要因がたくさんある中で、数少ないプラス要因が誕生したわけです。

文具店の皆様、頑張ってください。

儲けるにはこれ !

2009-08-10 | 経営の気づき
歩いてなら5分、自動車だと3分、これは、マクドナルドの基本商圏の設定です。マクドナルド店舗を日常的に利用できる顧客の行動範囲から先ほどの範囲を導き出しており、同社では、売上高の75%はこの地域の顧客で占められていると分析しています。

一方、独自の手法「張り付き指数」を活用しているのがセブンイレブン。同社は、店舗の駐車場に停められている車の台数を重視し、駐車場の単なる広さだけでなく、出入り口の幅や、面している道路からの入りやすさ出やすさ、切り返しのしやすさなど、ドライバーの目線でチェックしています。

繁盛店の両者の共通点は、お客様の目線で考え行動していることです。二つの事例は、経営学の難しい理論が分からなくても、相手様の立場で普通に考えれば、様々な経営改善策が浮かび上がることを示唆しています。したがって、商売の基本は「人間の気持ちの理解」が原点であると思われます。


検索ヒット数

2009-08-09 | 雑談
皆様、ご自分の名前をキーワードにして、インターネットで検索したことはおありですか。私「東矢憲二」の場合ですと、60以上のものが打ち出されます。これで、私が何をしているかとか、何を考えているかとか、全てばれてしまいます。

あるとき、支援させていただいている会社の社長から、新製品の開発に、某大学の教授に支援してもらっていますと紹介されました。でも、私の直感では、この方は大学教授ではないと感じたのです。何故か、そのように感じたのです。


直感を大切にしている私は、帰って後に、その方の大学名とお名前を入力して検索してみました。そうすると、出てくるのは、茨城県のある町会議員の方のみで、大学教授は出てきません。大学教授ともなると、論文をかなり出しているはずですから、色々な場面でお名前が出てくるわけです。

その後、社長を通じて問い詰めましたところ、大学教授ではないことが分かりました。おかげで、被害額も大きくならなかったわけです。助かりました。

会議をバーにて開催

2009-08-08 | 経営の気づき
あるプロジェクトの話です。良いアイディアが出ず、行き詰りました。そこで考えた対応策が、会議室ではなく、バーでの検討会の開催です。

私がよく使っているレストランバーでの開催ですが、いま、12種類のワインが10分100円で飲めるとあって、割安価格で楽しめます。居酒屋で出てくるワインと違って、温度管理もしっかりしてますし、味は折り紙の保証つき。そのワインとイタリアン料理を楽しみながら、良いアイディアを出そうと企んだわけです。

でも、予想通り、後半は、アイディアを絞り出すことよりも、ワインの味を楽しむ方に神経が集中。(笑)

さらに、思わぬ事件が起こりました。我々のいる店の斜め前の店で、ボヤが発生。何しろ、松山市の中心商店街のど真ん中にある店ですから、消防自動車が9台到着です。我々の議題は、「プレスリリース事業のビジネスモデル」でしたが、まさに、目の前でその事態が生じたわけです。

報道機関の到着の素早さには、驚かされました。消防自動車の到着とほとんど時間差がありませんでしたから・・・

坪内寿夫の伝説的裏話⑤

2009-08-07 | 経営の気づき
坪内さんのアイディアマンぶりは、有名です。こんな話もあります。

今でこそ、一般市民も月賦支払いをしていますが、当時の小さな船主さんに対して、月賦支払いを提案しました。ということは、それまでの常識は、現金支払いであったのでしょう。しかし、常識外の支払い方法を提案された船主は、それなら支払えるということで、船の製造を発注します。これが爆発的な人気を呼ぶわけです。

相手様の立場になって考えていけば、売り方は色々あるということです。業界の常識は世間の非常識と考えて、固定観念を脱皮しなければなりません。

坪内寿夫の伝説的裏話④

2009-08-06 | 経営の気づき
これから司馬遼太郎の「坂の上の雲」がNHKにて放映されますが、同作品誕生に坪内さんが絡んでいることは、知る人が少ないでしょう。

実は、司馬遼太郎が坪内さんのもとに伝記を書かせて欲しいと頼みに来たのです。しかし、当時、坪内さんの伝記は、柴田錬三郎が執筆中であったため、理由を話して丁重にお断りしました。諦めた司馬さんが散策した折に、秋山兄弟の銅像を発見します。これが秋山兄弟との出会いです。そして、事情をよく知る人から秋山兄弟の様子を聞き、これが「坂の上の雲」の執筆につながるわけです。

人の縁というものは分からないものですね。失敗したと思っても、その失敗は、次の成功につながる縁かもしれないということです。

坪内寿夫の伝説的裏話③

2009-08-05 | 経営の気づき
坪内さんが財をなした最初の成功は、映画です。日本初のアイディアとして生み出したのが、低価格の3本上映法。封切作品ではなく、期間の経過した古い作品を安い入場料で集客する方法は、今では当たり前。しかし、当時は画期的な方法として、映画館の売り上げ収入は相当あったようです。

アイディアがあれば、しかも、全国初のレベルであれば、一気に売り上げを確保出来るのですね、

坪内寿夫の伝説的裏話②

2009-08-04 | 経営の気づき
作家との懇意な関係を構築するために、作家しか利用できないゴルフ場を造り、しかも、無料でプレイできるサービスを提供することは、よほどの財がなければ出来ません。坪内さんならではでしょ。

ただし、一つ条件がありました。作家の方たちに、銘々、ゴルフ場に植える樹を持ち込んでもらったのです。のちに、この樹が名物になり、一般市民に開放した時の話題づくりになります。

さすが。転んでもただでは起きない方です。

坪内寿夫の伝説的裏話①

2009-08-03 | 経営の気づき
坪内寿夫(つぼうち ひさお、1914年9月4日 - 1999年12月28日)氏は愛媛県松前町生まれの実業家です。倒産寸前の企業を数多く再建させた手腕から、一時はマスコミによって「再建王」、また船舶・造船・ドック会社を多数抱えたことから「船舶王」、四国を中心としたグループ形態から「四国の大将」とも称されました。私は、この方の裏話を数多く存じ上げていますので、その一端をご紹介します。ご紹介しながら、経営の重要ポイントを皆様と共に考えてみます。

愛媛県松山市と言えば道後温泉が有名ですが、1960年代は、別府温泉に押されて、全国からの集客力がかなり落ち込んでいました。そこで、坪内さんが考えたのが、愛媛県を舞台にしたテレビドラマです。1966年、大洲市を舞台にした「おはなはん」をNHKの朝の連続ドラマで放映しました。もちろん、坪内さんはマスコミ関係者ではありませんが、放映への仕掛けを組み、働きかけることによって実現化したのです。おかげで、放映後は、一気に道後温泉の集客力が上がりました。

本来、原作は、徳島県を舞台にしていますが、作家の方と愛媛県を回り、作品に似合う雰囲気の町として、大洲市が選ばれました。坪内さんは、会社の宣伝法としては、映画やテレビあるいは本の題材に使われることが分かりやすいと考え、日ごろから、全国の作家と懇意なお付き合いをしていました。作家の方しかプレイできないゴルフ場を造るなど、作家の方とのおつきあいは並大抵ではなかったようです。その日ごろの交流があるがために、愛媛に朝の連ドラの舞台を引っ張ってきたわけです。

この壮大な広報戦略は、見事というしかありません。現代ならまだしも、数十年前にこのことを着想し、実現化したわけですからさすがです。