東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

不要な仕事をつくる人たち

2013-04-06 | 経営の気づき
私の事務所では社会保険労務士の仕事もしているが、スタッフからの指摘で一つの事実が判明した。それは、まだまだお役所仕事的な存在が残っているということ。

事業所が中予地区にない場合は、管轄する役所も変わるため、普段接していない役所に出向かなければならない。その役所での出来事である。なんと、保険の新規適用関係を興すに当たり、持参した書類に対して不要な質問が次々飛んでくるのだ。意味のない質問を繰り返し、確認の調査をすることによって、1時間以上の余分の時間が費やされたとか。

帰ってきたスタッフと私の会話は次の通り。「意味のある質問ならわかるけど、全くナンセンスです。時間つぶししているとしか考えられません」「行うべき仕事をすべてやり終えた時、暇を持て余しているかに見えるのは、上司に対してまずいから、余分な仕事を自分で勝手につくるんだろうね」

このような状態は役所に限らず、企業でも時に存在する。しかし、忙しそうに見させるテクニックを駆使しての状態からこの問題を見抜くのは難しい。見抜くとすれば、プロセス分析・業務分析などに本格的に取り組むしかない。