東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
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金融円滑化法というダム

2013-04-02 | 経営の気づき
ダムを建設する場合は、どこに建設すべきかという場所の設定と、水抜きについて、最初から考えてなければならない。その点、金融円滑化法は、言ってみれば緊急避難的な措置として作ったものだから、ダムのようなものである。

しかし、構築場所を間違え、水抜きを考慮していなかったものだから、3月末の法律失効段階において、てんやわんやの状態になってしまった。水抜きとは、即ち、円滑化法によって恩典を受けた企業の後始末をどのようにするかという点だ。

本来であれば、法律作成段階から作戦を立てておかなければならないが、何もなかった。このような安直な法律を考える政治家に日本経済を任せていいものかどうか。困ったものだ。