
「ザ・ビーチ」の原作者で、
「28日後...」「わたしを離さないで」などの脚本を務めたアレックス・ガーランドの監督デビュー作
本作で脚本も担当し、アカデミー賞脚本賞ノミネート、視覚効果賞を受賞したSFスリラー。
監督(奥)44歳。
これまでの原作&脚本作、全部観てた。今後も監督/脚本作が楽しみ。
予備知識としては、
アリシア・ヴィキャンデルが人工知能ロボット。
ドーナル・グリーソン君出演。
美しい映像のSF
このくらいだったかな。とにかくSF好きだし
もう、これ本当、日本公開待ってました今月数ある観たい映画の中で一番期待していた作品。
先に言うと、期待を裏切らなかった
というより、期待以上
原題の「Ex Machina」はラテン語で“機械仕掛けの”という意味。
キャストの紹介。メインはというかほぼこの4人?しか出てこない。
美しいロボット“エヴァ”には、「リリーのすべて」で本年度アカデミー賞助演女優賞を受賞、
10月に日本公開予定の「ジェイソン・ボーン」ではヒロインに決定、注目を浴びるアリシア・ヴィキャンデル。
繊細な表情もまた素晴らしく、美しく可愛らしい存在感がぴったり。
ブルーブック社の社員・ケイレブには、「アバウト・タイム」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
ドーナル・グリーソン。
先日の、レオの「レヴェナント」にも出演してました。
近年いい仕事してるというか、いい作品にばかり出てるね。
もうね、こういう役ぴったり。頭良くて誠実そうな真面目くん。
ブルーブック社の社長ネイサンには、「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」のオスカー・アイザック。
これまた髪なくてイメージが違う。
最初の登場シーンは運動中だし、セレブの用心棒かと思ったよ
どう見ても、社長というより用心棒。
ナゾの日本人、キョウコ。
ちょっとちょっと監督!日本人女性に対してこの扱い?ってちょこっと思えたが、、、
なるほどね。意外と重要なキャラでした。
ソノヤミズノさんという日本人ダンサーの方で、なるほどだからダンスシーンうまかったのね。
グーグルのような検索エンジンの大会社社長が所有する豪華な別荘で1週間過ごす権利を得るが、
そこには、社長ネイサンが開発した人工知能を持つエヴァがおり、ケイレブはエヴァの知能テストのために呼ばれたことを知る。
10/10(100点)
滅多に出ない満点ってことで、すっごいわたしの好み
この先、ネタバレちょっとあり
カリスマ社長の別荘で、1週間過ごして何かの仕事をしてお給料をもらえる抽選に
あなたが当選しました
って一体これ何の仕事?
やったよ!俺が当選だよ!ととりあえず友達にLINE(に似たやつ)
とりあえずチャーター機で行ったその先は、、、人里離れた携帯もつながらない森の中の家。
とにかく何がすごいって、初めから何が起こるのか、ワクワク。
わたしが思う、見たことない感覚や、映画の醍醐味でもある、予測不能な展開などに加えて
ビジュアルも自然の中にもSF的なアートで魅了させる美術が最高だし、
このロボットのビジュアルだってそう。
できるだけCGであるというより、人間味を出すことにこだわったことで生まれたリアルさは
毎日撮影時に4時間かけてメイクを施し、シルバーのボディスーツを着たらしい。
アラン・チューリング氏考案のチューリングテスト(これは、機械が知的であるか判断するテスト)が
エヴァのセッションとして進行していく。
でも、実はそのためだけではなくて、、、、
社長、いくら何でも毎晩飲み過ぎだろ!
心を開いて打ち解けろというが、まずほんとに信頼できるかわかんないよねこんな怪しい人。
ケイレブの両親が事故で亡くなり、兄弟もいないというプロフィールが明らかになった時点で
ひらめいちゃいますよ、ホラー好きならね。(皆気づくか)
彼女もいない、ケイレブ君は真面目だし、ロボットと言っても
こんな見た目まるで人間で頭も良く魅力的なのが相手じゃ惹かれても仕方ないでしょ?
同じく、エヴァにとってみても開発者であるネイサンは父親だとすると
それ以外の男は初めてなわけだから、、、、。惹かれても不思議じゃない。
が、しかしこの映画、そういう風に人間と人工知能を持つロボットのラブものになっていないところがまた素晴らしいのだ
人工知能ロボットは、人間を超えられるか? というテーマではないところがいいし、
人間の複雑さ、ロボットを作るのは何のためなのか。
意識を持った人工知能の行く末は、という意味でも興味深いのだけど、
途中のハラハラ、スリラーな展開や哲学的な部分、騙し合い。
登場人物が少なく、密室スリラーに近い緊張感があってこの世界にのめり込んでしまう。
停電になるというのがポイントで、それがあるから
エヴァは監視されないその時間だけ、本音を話すことができるというのが設定上、良くできてる。
この会社が、グーグルのようなサーチエンジンで、膨大な数の人間の情報のサンプルを取り込んで
一つの人間を創りあげることに成功したなら、、、、
人類の崩壊もありえないことではないという恐怖を感じてしまうし
サルじゃなく、ロボットに支配される世界なんて不思議でもないかも。
書きたいことは色々とあるんだけど、すでに長くなってきているのでそろそろまとめに入ろう。
社長が酒飲みすぎで二日酔いとか仕事になんないだろ、とか
あんなカリスマ社長、別荘にこもりきりで仕事になるのか?とか
停電なりすぎ。真っ先に普通エヴァを疑うでしょとか
最後の方で、皮膚を体に貼り付けるエヴァはそんなにペロッと剥がして綺麗にバッチリくっつくのかい!
とか
そういうところは置いといても
全く無駄ない脚本と、演出。
途中の二人息ぴったりダンス、ここ好き(笑)
そして、愛に走るかと思いきや、、、、の
男たち人間にとっては絶望的でバッドエンド。
それでも彼女には、ハッピーエンド。
人工知能は、愛よりも何よりも、見たことのないものへの好奇心が勝った。
可能性を秘めたラストがすごく素敵で、絶望の中に見えるハッピー(とわたしは解釈)が
素晴らしいSFスリラーでした
いや~面白かった、ほんと。
またすぐ観たくなる魅力ある作品。これ、DVD絶対買おう。
あ、そういえばアリシア・ヴィキャンデル出演作、2本ともわたしの今年の上位
実生活では恋人はマイケル・ファスベンダー。今後も要注目の女優さん
(⬅︎この人オスカー・アイザック)
ちなみに、アリシアは公開中の「二ツ星の料理人」にもちょこっと出演中
人工知能がもたらす未来は 映画『エクス・マキナ』
EX MACHINA 2015年 イギリス 108min
6月11日より、公開中~
人類はいつか進化したAIに乗っ取られる日も時間の問題かも。。。
オスカー受賞は納得の素晴らしい視覚効果。
ターミネーターもこれくらい進化しないと。
この映画のキャッチにジェームズキャメロンのコメントが必要だと思う。
herの監督は大好きなのに、あちらのSFは恋の話になってしまっていまいちでした。
こちらはものすごく、好み。
そう、進化したAIの恐ろしさも描かれたのがとても怖いようで解放された可能性があって好きでした!!
これはオスカー取るまで日本公開決まらなかったのが信じられないレベルの傑作でしたね。
確実にSF映画史に残ると思います。
監督としてガーランドにもこれから注目ですね。
ブログ11年おめでとうございます。
分かりますわ~、その気持ち。
私は100点とまでは評価出来ないですけど、でもこれを見逃したら2016年の映画人生はムダだったとは言い切れますね。ちょっとオーバーかな?
それくらい、これは素晴らしい映画。
なのに、なんで公開規模がこんなに小さいねん!
うん、この監督才能あるなぁ今後も注目ですよね!
また観たいな、DVD買おう。
あ、ありがとうございます!今後もよろしくお願いしますは
出来ってより好きだと高得点ですね。
キャストもみんなよかったし、
ドーナルくんもかなりポイント高いです☆
電車乗って、遠くの映画館まで足を運びました。
足運んだ甲斐がありました^^
あの空気感、好きだな。
そして、映像がとても印象に残りました。
めっちゃ良かったのに、上映館数が少なすぎ!
これは納得できな~い( ̄3 ̄)
ロボットと、 彼の距離感とか、恋しちゃった感じなどすごくよかったです
そっかー滅多にでない満点だったのねぇ。
満点ではなかったけど面白かった!
とにかくロボットのビジュアルがすごい。
よくあるラブものになってなってないのもいいよね。
イッキ観できなかったのが悔やまれる....しばらくしたらもう一度観ようかな。
今年も既に8以上の2本みたので幸先よいかな?
早いうちにみると年末面白さ忘れてて不利だけどねー笑