なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

18歳の肺炎

2024年10月07日 | 呼吸器疾患

 10月4日(金)に市内の医院から紹介された18歳男性は左肺炎を認めた。外来で診ていた内科の先生が、病室に来て、抗菌薬をどうするかと相談された。

 4日前の9月30日から発熱37.5℃があり、医院を受診していた。COVID-19 とインフルエンザの抗原検査陰性で対症的な処方をしていた。

 翌日には39.5℃に上昇して、またCOVID-19 とインフルエンザの検査をしてまた陰性だった。10月3日に同居の祖父がCOVID-19 罹患と判明して、三度目のCOVID-19の検査をしたがやはり陰性だった。その日は抗菌薬(クラリスロマイシン)を処方した。10月4日にも発熱が続いて、咳もひどいとことで当院紹介になった。

 胸部X線で左肺に浸潤影があり、胸部CTで確認していた。すりガラス陰影ではなく、浸潤影だった。白血球3000・CRP11.1だった。

 肺炎の検査として、肺炎球菌とレジオネラの尿中抗原、マイコプラズマ抗原検査を追加していた。相談された時は、まだそれらの結果が出ていなかった。

 年齢と白血球増加なし(むしろ低下)からはマイコプラズマらしい。陰影は典型的なマイコプラズマではないが、浸潤影を呈することもあるので何ともいえない。

 入院するほどではないので、外来での内服抗菌薬を何にするかということだった。βラクタム(オグサワ)+マクロライド(あるいはテトラサイクリン)というのもあるが、急性の症状で結核らしくはないのでキノロンでどうでしょうかと伝えた。

 

 その後、マイコプラズマの抗原検査陽性が判明した。抗菌薬はレボフロキサシンとミノサイクリン併用で処方していた。

 

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