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なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

心不全の増悪

2020年02月28日 | Weblog

 昨夜の当直は外科医だった。受診数は少なかったが、深夜帯で午前1時・4時・6時に受診があったので、ほとんど寝られなかったようだ。

 午前1時に受診したのは69歳女性で、心不全の増悪だった。もともと循環器のクリニック(その後代替わり)に通院していたようだが、中断していた。

 1年前の夜に当院の救急外来を胸部不快感で受診した。当直は眼科医だったが、検査で心拡大・完全右脚ブロックを認めたが、明らかな(急を要する)ACS・心不全とはいえず、日中の循環器科外来を受診するよう指示していた。

 循環器科の外来を受診して、心エコーで大動脈弁閉鎖不全症(ARⅢ°)と診断されたが、1回受診しただけで中断している。

 今回は呼吸困難で、近所の方が連れて来た。娘と二人暮らしだが、事情があるらしい。酸素飽和度80%(室内気)で酸素吸入が開始された。

 胸部X線・CTで心拡大・胸水貯留・肺水腫を認めた。BNPが824(昨年も147と高値)と著明に増加していた。急性心不全(心不全の増悪)として、心臓血管センターのある専門病院に搬送していた(当院の循環器科は時間外対応なし)。

 心電図を確認すると、心拍数179/分の発作性頻拍(リズムはレギュラー)になっていた。脚ブロックの頻拍は気持ちが悪い。リズムの調整を行えば血行動態が改善して心不全症状が軽快するのだろう。

 

 当直明けの外科医は、昼に医局のラウンジで昼食をとっている時に居眠りをしていた。お疲れ様でした。

 

 

 

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