横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

八王子・長池公園

2013-06-04 06:15:44 | 近所



八王子の清水入緑地と長池公園を歩いてきた。







清水入緑地は南大沢駅の南に柏木小学校や都営団地に隣接している。
あまり手が入ってなくて冬には多くの野鳥が見られるかもしれない。
観察小屋はどういうわけか閉鎖されていた。







モミジガサ(キク科)
今の時期、草花としてはモミジガサの蕾が見られた程度だった。







清水入緑地のすぐ東側には長池公園がある。
2000年に開園された長池公園は芝生広場のほか雑木林、田んぼ、ため池などがあり、
散歩やウオーキング、自然観察など多様な楽しみ方ができる。







この長池には浄瑠璃姫伝説がある。
700年ほど前、大磯の漁師たちが薬師如来木像を網で引き上げた。
この薬師如来像は平塚の岡崎四郎という武士に引き取られ。
その霊験によるものか子供のいなかった岡崎夫妻に女の子が授かり浄瑠璃姫と名付けられた。
成長して小山田太郎高家に嫁いだ姫は薬師如来像も一緒にお連れした。
その後、高家は戦に出かけ討ち死にしてしまい、館を追われた姫は薬師像を背負い雑木林の中を歩き続けた。
長池にたどり着いた姫は薬師像を抱いて池に身を投げてしまった。
時が流れ近くの蓮生寺の住職が長池のほとりを歩いていて薬師如来像を発見し、
寺に持ち帰り大事に祀るとともに浄瑠璃姫と侍女たちが安らかに眠るよう祈ったという。







長池公園には築池というのもある。灌漑用の貯水池として造られた池だそうだ。







築池のすぐ下流に小さな田んぼが残されている。昔はもっと多くの田んぼがあったのだろう。

田植えを待ち溜められた水面にはシオカラトンボが飛び回っていた。カエルの声も聞こえた。
まわりの雑木林と合わせて水辺の環境ではいろんな生き物を見ることができるに違いない。







前置きが長くなったが、長池公園の南エントランスを入ると、
サラサウツギの大株が出迎えてくれた。







サラサウツギ(ユキノシタ科)
園内を回るとあちこちにサラサウツギが植えられていた。
ほかにウツギやベニウツギもありミツバウツギは実になっていた。






サラサウツギは八重に作られたウツギで外側の花弁の薄紅が魅力だ。






マルハナバチやハナムグリは蜜が魅力なのだろう。






また別の季節に訪れてみたい公園を後にして、
丘陵の抜け道を通り鶴見川源流のあたりから小山田緑地まで歩いた。




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2 コメント

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こんにちは (ポージィ)
2013-06-04 09:19:53
また魅力的な場所を歩かれましたね。自然な姿が残され生かされている場所は
これからも大切にしていきたいものですね。
長池公園にまつわる浄瑠璃姫伝説は、大磯・平塚と繋がりがあり
思いがけないものでした。しかし、せっかく授かり大切に育てられたであろう
浄瑠璃姫の最期は何とも悲しいものですね。
大好きなサラサウツギ。たくさん植えられていたのですね。
優しく美しい花姿が儚く逝った浄瑠璃姫と重なる気がしました。
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ポージィ さん (おーちゃん)
2013-06-04 18:03:01
こんばんは。
初めての場所を歩いてみました。
小田急、JR、京王と乗り継ぐのでちょっと不便ですが、南大沢というのは立派な住宅街でした。
地域の人たちにとって絶好の公園だと思いました。
相模湾の海は弟橘媛をはじめいろいろ伝説が多いですね。
サラサウツギは大和でもちょっと見られますが、長池公園は見事な花盛りでした。
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