横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

あやうく引っかかりそうに

2015-09-08 06:36:12 | 近所



10日以上前に「XX(息子の名前)だけど。N君から電話が来たら番号を聞いておいて」との電話があった。
「どうしたの?」「Y高校で一緒だった友達だけど連絡がつかなくなった」

何日かして再び「XXだけど。N君から電話あった?」
「ないよ」
「おかしいなあ」
「同じ高校のP君に時々会うから聞いてやろうか?」
「いや、いい。多分知らないと思う」

昨日。「XXだけど。N君から電話あった?」 
「ないよ。どうしたの。住所も分からなくなったの?」
「誰にも言ってなかったんだけど、何年か前にN君が事業を始めるというので金を貸してくれと言ってきた。
ないから貸せないと何度も断った。そのうち銀行が貸してくれるからとしつこく頼まれて保証人になった。
最初は返済していたらしいが、少し前に銀行から通知が来て滞ったので保証人が払ってくれとのこと」
「本人に会えなかったの?」
「横浜に住んでいたが引っ越したので千葉の住所に行ってみたが会えなかった。
弁護士に入ってもらって和解し利息を軽減後○○○万円を支払うことになった。
今日が期限なので定期預金を解約して払い込もうとしたら印鑑を間違えて解約できなかった。
今日中に相手に振り込まないと和解が反故になって返済額が増える・・・」
「こちらの口座から振り込むのでもよいのか?」
「そうしてもらえると助かる」
「しかし一日の振込額は上限があるから全額は返済できないね。和解条件はどうなる?」
「そのあたりは弁護士などに相談してみる」

息子に電話してみると「N君なんて知らない。それは詐欺だ。相手にしないで」ときっぱり。
その後すぐに「XXだけど」「どこから電話してるの?」「ガチャン」


今回は流出した高校の名簿を利用したと思われる。
その他さまざまなオレオレ詐欺・振り込め詐欺が横行しているらしい。
「おれおれ」ではなく自分の名前を名乗る。年齢もわかっていて声も似ているといえば似ている。
予兆電話からタイミングを見計らって振り込み状況に持ち込んでいく。
続けてやりとりしていれば、弁護士や相手銀行マンなどが出てきて劇場型になったのかもしれない。


振込前にこちらから確認電話を入れる。携帯番号が変わったというときは古い番号にかけて確認する。
息子は「生涯、保証人になることはない」と言っていた。



参考:下記の警視庁のサイトに、さまざまな手口の解説と「再現音声」が載っている。
あなたは見破れますか?振り込め詐欺のテクニック